2372 アイロムG 2020-02-06 16:00:00
2020年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年2月6日
上 場 会 社 名 株式会社アイロムグループ 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 2372 URL http://www.iromgroup.co.jp/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 森 豊隆
問合せ先責任者 (役職名) 取締役 財務経理本部担当 (氏名) 犬飼 広明 (TEL) 03(3264)3148
四半期報告書提出予定日 2020年2月7日 配当支払開始予定日 -
四半期決算補足説明資料作成の有無 :無
四半期決算説明会開催の有無 :無
(百万円未満切捨て)
1.2020年3月期第3四半期の連結業績(2019年4月1日~2019年12月31日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属
売上高 営業利益 経常利益
する四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期第3四半期 7,278 △8.5 581 △33.5 697 △18.8 518 △24.7
2019年3月期第3四半期 7,954 28.5 875 13.7 858 4.8 687 △52.8
(注) 包括利益 2020年3月期第3四半期 509百万円(△27.0%) 2019年3月期第3四半期 698百万円(△57.5%)
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2020年3月期第3四半期 44.52 43.76
2019年3月期第3四半期 58.86 56.76
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2020年3月期第3四半期 14,731 6,614 44.6
2019年3月期 13,514 6,064 44.5
(参考) 自己資本 2020年3月期第3四半期 6,573百万円 2019年3月期 6,009百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2019年3月期 - 10.00 - 10.00 20.00
2020年3月期 - 20.00 -
2020年3月期(予想) 20.00 40.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
3.2020年3月期の連結業績予想(2019年4月1日~2020年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 13,000 22.9 1,300 6.6 1,300 9.6 1,000 9.6 85.79
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 無
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動 :無
(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)
新規 -社 (社名) 、 除外 -社 (社名) -
(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 :無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 :無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(4)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期3Q 12,048,365株 2019年3月期 11,711,865株
② 期末自己株式数 2020年3月期3Q 228,755株 2019年3月期 228,395株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2020年3月期3Q 11,636,691株 2019年3月期3Q 11,681,296株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると
判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2
(1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2
(2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………3
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………4
(1)四半期連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………4
(2)四半期連結損益及び包括利益計算書 ………………………………………………………………6
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………7
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………7
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………7
-1-
株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 第3四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当社グループは、難治性疾患に対する革新的な治療法として注目されている遺伝子治療や細胞治療等の新しい医療
技術・医薬品の開発に貢献すべく、SMO(Site Management Organization:治験施設支援機関)事業、CRO
(Contract Research Organization:開発業務受託機関)事業、先端医療事業、メディカルサポート事業を展開して
おり、創業以来の中核事業であるSMO事業における利益を元に、先端医療事業において遺伝子治療製剤、細胞治療
製剤の開発推進や新規事業の開発に取り組んでいます。
開発中の虚血肢治療製剤(DVC1-0101)および網膜色素変性治療製剤(DVC1-0401)については、実施中の臨床試験
のデータ利用等に関するライセンス契約を締結し、国内外の製薬企業への導出も視野に入れて上市に向けた開発を推
進しています。また、新しいiPS細胞作製キットCytoTuneEXTM-iPSおよび新規の安全・精密なゲノム編集技術を用いた
遺伝子改変キットGenoTuneTMの販売を開始しました。再生医療を進めている大学等のアカデミアへの寄附等も継続して
行っており、日本における遺伝子治療・再生医療の進展に寄与する活動を進めています。さらに、株式会社IBERICAお
よび株式会社ICEの株式を取得してグループ会社とし、CRO事業、先端医療事業の拡大を図っています。
当第3四半期連結累計期間においては、新たにグループ会社となった子会社の売上が寄与したこと等により先端医
療事業の売上が増加しましたが、前年同四半期においてメディカルサポート事業の不動産取引による売上を計上して
いること等から前年同四半期比で減収となりました。また、CRO事業における人件費や業務委託費が増加したこと
および寄附による費用が増加したこと等により前年同四半期比で減益となりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間においては、売上高は7,278百万円(前年同四半期比8.5%減)、営業利益は
581百万円(前年同四半期比33.5%減)、経常利益は697百万円(前年同四半期比18.8%減)、親会社株主に帰属する
四半期純利益は518百万円(前年同四半期比24.7%減)となりました。
事業の特性からこれまで売上発生が下期偏重の傾向であり今期も同様と見込んでおり、現時点で2019年5月10日公
表の2020年3月期(2019年4月1日〜2020年3月31日)の連結業績予想に変更はございません。今後、業績の見込み
に変更が生じた場合には速やかに開示をさせていただきます。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① SMO事業
当セグメントにおきましては、医薬品・医療機器等の臨床試験において多様化する手法に対応するとともに、GCP
(医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令)ガイダンスの改正に対応するため、CRC(Clinical Research
Coordinator:臨床研究コーディネーター)の教育研修制度や社内認定制度等の充実を継続的に推進しています。ま
た、医薬品開発における疾患領域が、比較的規模の大きい臨床試験が実施される生活習慣病等から、アンメット・メ
ディカル・ニーズの高いがんやその他の希少疾患にシフトしているため、がんや腎疾患の専門研修を開始し、大学病
院や専門医療センター等の基幹病院との提携を広げており、当社グループが支援する臨床試験の件数は堅調に推移し
ております。臨床試験の複雑化かつ高度化、疾患領域毎・試験毎に異なる手順等、支援内容に応じた適切な受託単価
の設定による収益向上も引き続き推進しております。
その結果、大型案件の開始時期が後ろ倒しとなった影響等から、売上高は4,756百万円(前年同四半期比5.4%減)、
基幹病院での試験増加に合わせた人的資源の投入促進や受託単価の見直し等により、営業利益は1,815百万円(前年同
四半期比6.9%増)となりました。
② CRO事業
当セグメントにおきましては、日本・オーストラリア両国にて保有する臨床試験実施施設において、欧米や日本を
含むアジア・オセアニア地域の製薬企業等の早期段階の医薬品開発を支援しています。
海外においては、新規臨床試験の受託が増加するとともに、開始が延期となっていた試験も順次開始しています。
国内においては、早期臨床試験で失注となった大型案件の補填を進めるとともに、医師主導治験や臨床研究の支援、
企業主導治験のモニタリング業務の受託を推進しています。新たにグループ会社化した株式会社IBERICAの強みである
モニタリングおよび統計解析分野を強化し、さらなる事業の拡大を図っています。また、これまで委託していた業務
を内製化することにより、業務委託費等の費用を削減し、収益の見直しを進めています。
その結果、早期臨床試験失注の影響から、売上高は1,582百万円(前年同四半期比5.6%減)、人件費や業務委託費
等が増加したことから、営業損失は174百万円(前年同四半期は営業利益87百万円)となりました。
-2-
株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 第3四半期決算短信
③ 先端医療事業
当セグメントにおきましては、臨床用および研究用のiPS細胞作製キットの販売事業において、新しいiPS細胞作製
キットCytoTuneEXTM-iPSの販売を開始しました。また、新規の安全・精密なゲノム編集技術を用いた遺伝子改変キット
GenoTuneTMの販売を開始しました。
開発を進めている虚血肢治療製剤(DVC1-0101)および網膜色素変性治療製剤(DVC1-0401)については、同製剤を
用いた臨床試験を実施している大学病院と、臨床試験の結果等のデータ利用等に関するライセンス契約を締結し、国
内外の製薬企業への導出も視野に入れて本品の上市に向けた開発を推進しています。また、褐色脂肪細胞製造技術を
用いて、褐色脂肪様細胞による細胞治療を開始するために、提携医療機関より褐色脂肪様細胞を用いたメタボリック
シンドローム等に対する細胞治療の再生医療等提供計画の申請を行いました。
その結果、売上高は321百万円(前年同四半期比42.4%増)、研究開発の強化のため販売管理費等が増加したことか
ら、営業損失は120百万円(前年同四半期は営業損失73百万円)となりました。
④ メディカルサポート事業
当セグメントにおきましては、開発事業者や不動産会社などと連携して、駅からのアクセスや地域の医療機関の需
要など様々な条件を満たす、主に新築の物件を厳選してクリニックモールを開設しています。また、クリニックモー
ルでの開業を検討する医師に対して開業支援を手がけるとともに、開業後の医療機関に臨床試験を紹介するなどその
経営を多角的に支援しており、収益は堅調に推移しています。
その結果、前年同四半期に不動産取引による売上を計上していることから、売上高は590百万円(前年同四半期比
42.3%減)、営業利益は143百万円(前年同四半期は営業利益11百万円)となりました。
⑤ その他
その他の事業におきましては、上記以外の事業等により、売上高は27百万円(前年同四半期比603.4%増)、営業損
失は48百万円(前年同四半期は営業損失14百万円)となりました。
(2)財政状態に関する説明
総資産につきましては、前連結会計年度末より1,216百万円増加し、14,731百万円となりました。これは、有形固定
資産が増加した一方、投資有価証券が減少したことが主な要因となっております。
負債につきましては、前連結会計年度末より666百万円増加し、8,117百万円となりました。これは長期借入金、一
年内返済予定の長期借入金が増加したことが主な要因となっております。
純資産につきましては、前連結会計年度末より550百万円増加し、6,614百万円となりました。これは、資本金、資
本剰余金が増加したことが主な要因となっております。
-3-
株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 第3四半期決算短信
2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2019年3月31日) (2019年12月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 2,961 3,298
売掛金 1,814 1,389
販売用不動産 848 851
仕掛品 315 599
前渡金 101 86
短期貸付金 139 314
その他 673 831
流動資産合計 6,853 7,371
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 1,626 1,781
土地 1,305 1,326
その他(純額) 169 919
有形固定資産合計 3,100 4,026
無形固定資産
のれん 959 1,059
その他 11 31
無形固定資産合計 970 1,090
投資その他の資産
投資有価証券 1,349 910
長期貸付金 332 505
差入保証金 674 676
繰延税金資産 14 29
その他 233 131
貸倒引当金 △14 △10
投資その他の資産合計 2,589 2,242
固定資産合計 6,660 7,359
資産合計 13,514 14,731
-4-
株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 第3四半期決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2019年3月31日) (2019年12月31日)
負債の部
流動負債
買掛金 141 143
短期借入金 1,330 1,050
1年内返済予定の長期借入金 538 797
未払法人税等 206 95
前受金 315 391
賞与引当金 93 -
預り金 226 283
その他 535 585
流動負債合計 3,387 3,346
固定負債
長期借入金 3,352 3,959
繰延税金負債 5 32
資産除去債務 129 132
長期預り保証金 324 321
退職給付に係る負債 205 196
その他 45 127
固定負債合計 4,062 4,770
負債合計 7,450 8,117
純資産の部
株主資本
資本金 3,517 3,720
資本剰余金 1,099 1,302
利益剰余金 1,877 2,044
自己株式 △419 △419
株主資本合計 6,075 6,646
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 18 37
為替換算調整勘定 △84 △111
その他の包括利益累計額合計 △65 △73
新株予約権 54 41
純資産合計 6,064 6,614
負債純資産合計 13,514 14,731
-5-
株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 第3四半期決算短信
(2)四半期連結損益及び包括利益計算書
第3四半期連結累計期間
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年12月31日) 至 2019年12月31日)
売上高 7,954 7,278
売上原価 4,967 4,381
売上総利益 2,987 2,897
販売費及び一般管理費
役員報酬 313 346
給料手当及び賞与 599 694
支払手数料 149 142
賃借料 188 221
その他 861 910
販売費及び一般管理費合計 2,112 2,315
営業利益 875 581
営業外収益
受取利息 6 20
受取配当金 17 24
持分法による投資利益 - 7
保険解約返戻金 - 148
その他 32 30
営業外収益合計 57 231
営業外費用
支払利息 32 53
為替差損 33 25
雑損失 5 36
その他 1 0
営業外費用合計 73 115
経常利益 858 697
特別利益
固定資産売却益 1 1
その他 0 0
特別利益合計 2 1
特別損失
投資有価証券売却損 - 22
その他 0 0
特別損失合計 0 22
税金等調整前四半期純利益 860 675
法人税、住民税及び事業税 176 158
法人税等調整額 △1 △0
法人税等合計 175 157
四半期純利益 685 518
(内訳)
親会社株主に帰属する四半期純利益 687 518
非支配株主に帰属する四半期純損失(△) △2 -
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 49 18
為替換算調整勘定 △36 △27
その他の包括利益合計 12 △8
四半期包括利益 698 509
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 700 509
非支配株主に係る四半期包括利益 △2 -
-6-
株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 第3四半期決算短信
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
当第3四半期連結累計期間において、新株予約権の権利行使により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ202百万円増加
し、資本金3,720百万円、資本剰余金1,302百万円となっております。
-7-