2372 アイロムG 2019-12-18 12:30:00
当社子会社による九州大学とのDVC1-0101(虚血肢治療製剤)のライセンス等に関する契約締結についてのお知らせ [pdf]

                                            2019 年 12 月 18 日
 各    位

                            会 社 名     株式会社アイロムグループ
                            代 表 者 名   代表取締役社長 森 豊隆
                            (コード番号     2372 東証第一部)
                            問 合 せ 先
                            役     職   取締役 社長室担当
                            氏     名   小島 修一
                            電     話   03-3264-3148



     当社子会社による九州大学との DVC1-0101(虚血肢治療製剤)の
        ライセンス等に関する契約締結についてのお知らせ

 当社は、当社の 100%子会社である株式会社 ID ファーマ(以下、「ID ファーマ」という)が、
国立大学法人九州大学(以下、「九州大学」という)と、遺伝子治療製品 DVC1-0101(※1、以
下「本品」という)の臨床試験データの利用許諾契約を締結することといたしました。また、本契
約に基づき入手する臨床試験データを使用し、国内外の製薬企業への導出等のライセンス契約交渉
を推進することといたしましたので下記のとおりお知らせいたします。

                        記

1.契約の概要
 本契約は、ID ファーマが、九州大学が実施している本品にかかる臨床試験のデータ(以下、
「本臨床試験データ」という)について、承認申請、承認の取得および再生医療等製品製造販売承
認取得後の学術情報の提供等を行うために、九州大学から、日本ならびに ID ファーマが開発を企
図する全ての国における再許諾権付き独占的利用権の許諾を受けるものであります。
 ID ファーマは、本臨床試験データが承認申請に資するものと判断できる事を条件に、本契約に基
づく対価を支払うこととなります。
     対 象 製 品 治験製品コード:DVC1-0101
             ヒト塩基性線維芽細胞増殖遺伝子を発現する F 遺伝子欠損非伝搬型組
             換えセンダイウイルスベクター(rSeV/dF-hFGF2)
     対 価 の 額 相手先の意向により非開示
             ※契約の総額は東京証券取引所が定める開示基準に該当いたします
     支 払 条 件 本臨床試験データが承認申請に資するものと判断した場合
             ※契約時点において対価の額の支払が確定するものではありません
     支 払 時 期 対価の一部:契約締結時
             対価の残額:来期(2021 年3月期)以降に分割して支払予定
                   分割支払の金額・スケジュールは今後協議予定

2.契約の意義
 ID ファーマは、現在、本品について日本、中国およびオーストラリアにて臨床開発を進めてお
ります。本契約の締結により、再生医療等製品製造販売承認申請に必要なデータを入手することが
可能となります。また、ライセンス契約の締結を希望する国内外の製薬企業に対し、現在公開可能
な最新データを提供できることとなります。これにより、本品の上市に向けて開発を促進し、慢性
閉塞性動脈硬化症による高度間欠性跛行肢を有する患者様に早期の治療機会を提供できるよう推進
してまいります。



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3.上場会社と当該契約先との間の関係
   資 本 関 係  記載すべき資本関係はありません
   人 的 関 係  記載すべき人的関係はありません
   取 引 関 係  当社子会社が臨床試験の支援業務の委託を受けております

4.今後の見通し
  本契約締結による対価の一部の支払いは契約締結時、残額の支払いは来期以降を予定しており、
2020 年3月期の業績への影響は軽微であり、当期の業績予想に変更はありません。なお、契約締結
時に支払う対価の一部の額は、東京証券取引所が定める軽微基準に該当する金額です。
  また、本契約に基づきライセンス契約の交渉を推進いたします。今後、製薬企業等とのライセン
ス契約の締結により、当期の業績予想に変更が生じる場合は、速やかにお知らせいたします。


※1.本品(DVC1-0101)について
 本品は、ID ファーマが九州大学と協力して創成した遺伝子治療用製剤であり、同大学大学院薬学
研究院米満吉和教授らと共に開発戦略を構築してきました。ヒトの下肢虚血筋細胞内で FGF2 (線
維芽細胞増殖因子)遺伝子を一時的に発現させ、機能的な血管を新生させることで下肢を救済し、
歩行機能を改善させることにより、患者の QOL を向上できることが期待されており、慢性閉塞性
動脈硬化症による高度間欠性跛行肢の歩行機能改善薬として開発を進めています。
 現在、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けて臨床開発が進められて
おり、世界に先行して日本にて後期第 II 相試験(多施設並行群間二重盲検試験)が進行中です。

                                           以   上




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