2372 アイロムG 2019-09-26 17:15:00
当社子会社による中国江蘇瑞科生物技術有限公司社との遺伝子ワクチン技術に関するライセンス契約の締結決定のお知らせ [pdf]

                                              2019 年9月 26 日
 各    位

                            会 社 名     株式会社アイロムグループ
                            代 表 者 名   代表取締役社長 森 豊隆
                            (コード番号    2372 東証第一部)
                            問 合 せ 先
                            役     職   取締役 社長室担当
                            氏     名   小島 修一
                            電     話   03-3264-3148



       当社子会社による中国江蘇瑞科生物技術有限公司社との
     遺伝子ワクチン技術に関するライセンス契約の締結決定のお知らせ

 当社は、当社の 100%子会社である株式会社 ID ファーマ(以下、「ID ファーマ」という)が、
同社の基盤技術として保有するセンダイウイルスベクターを用いた結核菌の遺伝子ワクチン技術に
ついて、中国江蘇瑞科生物技術有限公司社(以下、「江蘇瑞科生物技術有限公司」という)と技術
実施許諾契約を締結することを決定しましたので下記のとおりお知らせいたします。

                        記

1.契約の概要
 ID ファーマは江蘇瑞科生物技術有限公司に対して、センダイウイルスベクターを用いた結核菌
の遺伝子ワクチンを開発し、販売することについて、中国国内における独占的な権利を許諾いたし
ます。これにより ID ファーマは江蘇瑞科生物技術有限公司から契約一時金、開発進捗に応じたマ
イルストーン、開発医薬品上市後の販売高に対するロイヤリティ等を受け取ることとなります。
 契約の締結日は 2019 年 10 月末日までを予定しております。



2.契約の意義
  結核は世界の三大感染症の一つであり、世界では毎年約 800 万人が新たに発症しており、その
95%が発展途上国にいると言われています。中国では、現在、肺結核患者が約 400 万人に上ります
が、その約 80%が農村地域、特に中・西部地域に集中しており、毎年約 13 万人が死亡しています。
近年、結核菌の治療薬が開発されていますが、多剤耐性結核(MDR-TB)および超多剤耐性結核
(XDR-TB)が出現し、また、人口の高齢化などにより結核の感染は増加の兆しを見せているため、
新型の結核ワクチンの開発は急務であると言われています。
  一方、ID ファーマの基盤技術であるセンダイウイルスベクターは、その安全性や細胞への導入
効率性等を中心とした特長から、細胞治療・遺伝子治療・遺伝子ワクチン・遺伝子機能解析等、幅
広い分野での研究開発が進んでいます。本契約は、江蘇瑞科生物技術有限公司がセンダイウイルス
ベクターを活用した遺伝子ワクチンを開発・販売することを許諾するものであり、新型の結核ワク
チンの開発に寄与するものと考えております。今後もこのような当該技術の臨床応用拡大に向けて
事業を推進してまいります。




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3.技術実施許諾先について
 技術実施許諾先の概要は次のとおりです。
   会 社 名 江蘇瑞科生物技術有限公司
   所 在 地 中華人民共和国江蘇省泰州市
   設     立 2012 年5月 18 日
   資 本 金 2,935 万人民元
   主な事業内容 感染症ワクチン開発
 江蘇瑞科生物技術有限公司は、泰州医薬高技術産業開発区に本社を置き、バイオテクノロジーの
革新と普及によるすべての人のための健康を目指してワクチンの研究開発を行っており、特に遺伝
子ワクチンの開発に注力しています。北京経済技術開発区に 3,000 ㎡を超える研究開発センターを
持ち、大腸菌、酵母、昆虫細胞、哺乳類細胞の発現系に関する知的財産権を保有しています。
 これまでに HPV ワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)や HSV ワクチン(単純ヘルペス
ウイルスワクチン)など、多くのワクチンを開発しております。


4.業績に与える影響
 本契約締結による 2020 年3月期の業績への影響は軽微であります。また、当期の業績予想に変
更はありませんが、変更が生じる場合は、速やかにお知らせいたします。
 なお、相手先との契約に基づき、契約一時金等の詳細に関する開示は控えさせていただきます。

                                             以   上




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