2372 アイロムG 2021-03-17 08:55:00
世界初のiPS細胞由来化粧品原料の開発および新製品「iPSスーパーネイタントアプリケーションTM」の発売に関するお知らせ [pdf]
2021 年3月 17 日
各 位
会 社 名 株式会社アイロムグループ
代 表 者 名 代表取締役社長 森 豊隆
(コード番号 2372 東証第一部)
問 合 せ 先
役 職 取締役 社長室担当
氏 名 小島 修一
電 話 03-3264-3148
世界初の iPS 細胞由来化粧品原料の開発および
新製品「iPS スーパーネイタントアプリケーション TM」の
発売に関するお知らせ
当社の 100%子会社である株式会社 ICE(以下、「ICE」という、※1)は、当社グループの先端医
療技術から生み出される iPS 細胞培養上清液(以下、「iPS 上清液」という)を、化粧品原料として
開発いたしました。この iPS 上清液は、ICE が世界で初めて INCI 名(インキ名、※2)を取得した
化粧品原料となります。
また、この原料を用いたICHIKATM「iPSスーパーネイタントアプリケーションTM」の発売を昨日決定
しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1.iPS 上清液について
細胞を作製する時に生じる上澄みのことを上清液といいます。ICE は、iPS 細胞の上清液を化粧品
の原料に使用することに成功しました。
iPS 細胞は様々な細胞に分化することが出来る万能性と、ほぼ無限の増殖能力を持った特殊な幹細
胞です。このような性質や機能を持つ幹細胞は現状実用化されている中では、iPS 細胞と ES 細胞が
あります。iPS 上清液には、サイトカインや成長因子(※3)などが豊富に含まれており、肌のター
ンオーバーの促進や抗炎症作用などの効果が期待されます。
iPS 上清液は、化粧品原料国際命名法に基づく INCI 名を取得しており、国際的に認められている
化粧品原料です。
2.ICHIKATM「iPSスーパーネイタントアプリケーションTM」について
ICHIKATM は、「かがやく素肌のために、新しい選択」をコンセプトとした、当社グループのプライ
ベートブランドです。
ICHIKATM「iPSスーパーネイタントアプリケーションTM」は、当社グループの先端医療技術を用いて
生み出された新しい化粧品です。iPS細胞を作製する時に生じる上清液を原料に使用することで、肌
の調子を整え、肌本来のハリやツヤ、透明感をあたえることが期待されます。
当社グループは、先端医療事業において、遺伝子治療製剤や新規ワクチンなどの医薬品の開発を
推進しておりますが、それらの技術を医療の分野だけでなく健康や美容に応用することで、より多
くの人が、より身近に最先端の技術を利用することができるように研究開発を進めています。
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iPSスーパーネイタントアプリケーションTM
商品 上清液配合率 容量
5%
iPS ブースター
10% 40mL
(導入美容液)
20%
iPS 美容クリーム
5% 40g
(万能クリーム)
ブランドサイト:http://www.iceresort.jp/
3.今後の見通し
本件による 2021 年3月期の業績への影響は軽微と見込んでおります。当期の業績予想に変更が生
じる場合には、速やかにお知らせいたします。
また、2022 年3月期における当該新製品の販売予定金額については精査中です。それらの影響を
含めた 2022 年3月期の連結業績予想数値は、2021 年3月期の決算発表時に公表する予定です。
※1. 株式会社 ICE
東京オフィス所在地:東京都千代田区富士見二丁目 10 番2号
事業内容:自社ブランド化粧品等の企画・製造(OEM 含む)・販売
※2.INCI 名(インキ名)
INCI 名とは、米国パーソナルケア製品評議会(PCPC:Personal Care Products Council)の国際
命名 法委員会( INC :International Nomenclature Committee)にて 、化粧 品原料国際 命名法
(INCI:International Nomenclature of Cosmetic Ingredients)に基づき作成する化粧品成分の国
際的表示名称のことです。全世界で化粧品成分を表す際に最も一般的に使用されている名称です。
なお、日本では日本化粧品工業連合会が定める化粧品表示名も取得しています。
この iPS 上清液は、化粧品原料として ICE が世界で初めて INCI 名、化粧品表示名を取得しました。
iPS 上清液:
【INCI 名】Human Hepatocyte Induced Pluripotent Cell Culture Conditioned Media
【化粧品表示名】ヒト肝細胞人工多能性細胞順化培養液
※3. サイトカイン、成長因子
サイトカインは、他の細胞の働きに影響を与える物質の総称です。細胞と細胞がシグナルを送り
合い、例えば、肌を修復する動きを同時に取ったり、紫外線を浴びた際にメラニンを作り出したり
します。このシグナルを伝達する物質がサイトカインです。サイトカインには免疫や炎症をコント
ロールするもの、細胞分裂(増殖)をコントロールするもの、新しい血管を作らせるものなど、
様々な種類があります。
成長因子は、細胞の増殖を促すタンパク質の総称です。増殖因子、細胞増殖因子などともいい、
皮膚細胞に関わる因子や神経細胞に関わる因子など、成長因子にも様々な種類があります。
以 上
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