2372 アイロムG 2021-02-04 15:30:00
2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年2月4日
上 場 会 社 名 株式会社アイロムグループ 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 2372 URL http://www.iromgroup.co.jp/
代 表 者
(役職名) 代表取締役社長 (氏名) 森 豊隆
取締役副社長
問合せ先責任者 (役職名) (氏名) 犬飼 広明 (TEL) 03(3264)3148
経営管理センター担当
四半期報告書提出予定日 2021年2月5日 配当支払開始予定日 -
四半期決算補足説明資料作成の有無 :無
四半期決算説明会開催の有無 :無
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期第3四半期の連結業績(2020年4月1日~2020年12月31日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属
売上高 営業利益 経常利益
する四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期第3四半期 9,482 30.3 837 43.9 1,002 43.7 1,036 100.2
2020年3月期第3四半期 7,278 △8.5 581 △33.5 697 △18.8 518 △24.7
(注) 包括利益 2021年3月期第3四半期 1,229百万円( 141.3%) 2020年3月期第3四半期 509百万円( △27.0%)
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期第3四半期 86.38 86.13
2020年3月期第3四半期 44.52 43.76
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2021年3月期第3四半期 18,667 8,202 43.7
2020年3月期 15,105 7,167 47.2
(参考) 自己資本 2021年3月期第3四半期 8,165百万円 2020年3月期 7,126百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2020年3月期 - 20.00 - 20.00 40.00
2021年3月期 - 20.00 -
2021年3月期(予想) 20.00 40.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 13,000 22.7 1,300 7.7 1,300 13.1 1,000 △19.1 84.60
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 無
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動 :無
(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)
新規 -社 (社名) 、 除外 -社 (社名) -
(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 :無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 :無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(4)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期3Q 12,285,965株 2020年3月期 12,048,865株
② 期末自己株式数 2021年3月期3Q 229,425株 2020年3月期 228,815株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2021年3月期3Q 12,004,194株 2020年3月期3Q 11,636,691株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると
判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
株式会社アイロムグループ(2372) 2021年3月期 第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2
(1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2
(2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………3
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………4
(1)四半期連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………4
(2)四半期連結損益及び包括利益計算書 ………………………………………………………………6
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………7
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………7
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………7
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株式会社アイロムグループ(2372) 2021年3月期 第3四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行は依然として収束しておらず、新型コロナウイルスに対す
るワクチンおよび治療薬の研究開発が急ピッチで進められています。
当社グループにおいても、基盤技術として保有するセンダイウイルスベクターを用いた新型コロナウイルスに対す
る新規ワクチンの開発を進めており、実施中の非臨床試験において、免疫原性の評価に求められる全ての主要なデー
タを得ました。当社グループは、新型ウイルスに対するワクチンの開発であることから、科学的根拠に基づいて慎重
に進めるために、引き続き非臨床試験において十分な有効性および安全性の評価を行った上で、臨床試験を開始する
予定です。小児、高齢者、高リスク患者にも使用が想定されることから、より安全性の高いワクチンの開発を目指し
ており、非臨床試験段階での評価・検討・検証を慎重に行っています。
当社グループは、新型コロナウイルスのさらなる感染拡大や将来の再流行を防ぐための重要な手段として、新型コ
ロナウイルスに対する新規ワクチンの開発を最重点課題として位置付けており、引き続き当社グループの総力をあげ
て開発を推進してまいります。
既存の事業については、海外におけるCRO事業および先端医療事業が堅調に推移しており、いずれも前年同四半
期比で増収となっています。SMO事業および国内のCRO事業においては、新型コロナウイルス感染症の流行およ
び緊急事態宣言の発令があった影響により、一部の臨床試験において開始時期の延期や実施中試験の中断等が発生し
ておりましたが、延期・中断していた臨床試験が順次再開しており、業績は計画通りに進捗しています。
また、メディカルサポート事業において、前期より取り組んでいた不動産の売却を行いました。保有不動産のオフ
バランス化により資金を調達し、当社グループの財務基盤の強化に取り組んでいます。
その結果、当第3四半期連結累計期間においては、売上高は9,482百万円(前年同四半期比30.3%増)、営業利益は
837百万円(前年同四半期比43.9%増)、経常利益は1,002百万円(前年同四半期比43.7%増)、親会社株主に帰属す
る四半期純利益は1,036百万円(前年同四半期比100.2%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① SMO事業
当セグメントにおきましては、医薬品・医療機器等の臨床試験において多様化する手法に対応するとともに、GCP
(医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令)ガイダンスの改正に対応するため、CRC(Clinical Research
Coordinator:臨床研究コーディネーター)の教育研修制度や社内認定制度等の充実を継続的に推進しています。ま
た、医薬品開発における疾患領域がアンメット・メディカル・ニーズの高いがんや難治性疾患等にシフトしているた
め、がんや腎疾患の専門研修を実施し、大学病院や専門医療センター等の基幹病院との提携を広げております。
新型コロナウイルス感染症の流行および緊急事態宣言の発令により、一部の臨床試験において、開始時期の延期や
新規被験者登録の中断が発生しておりましたが、緊急事態宣言の解除に伴い延期・中断していた臨床試験が順次再開
しています。
その結果、売上高は4,351百万円(前年同四半期比8.5%減)、営業利益は1,470百万円(前年同四半期比16.5%減)
となりました。
② CRO事業
当セグメントにおきましては、日本・オーストラリア両国にて保有する臨床試験実施施設において、欧米や日本を
含むアジア・オセアニア地域の製薬企業等の早期段階の医薬品開発を支援しています。また、国内において、医師主
導治験や臨床研究の支援、企業主導治験のモニタリング等の開発業務の支援を行っています。
海外においては、前期(2020年3月期)に受託した臨床試験が当期の業績に寄与するとともに、新規臨床試験の受
託が引き続き増加しており、業績は堅調に推移しています。
国内においては、㈱IBERICAのグループ化による統計解析分野の強みを活かし、アカデミアを中心とした新規臨床試
験の受託が堅調に推移しています。引き続き事業環境の整備を進めており、さらなる事業の拡大や収益の向上に取り
組んでいます。
国内の臨床試験実施施設においては、新型コロナウイルス感染症の流行および緊急事態宣言の発令により、臨床試
験の延期や中断が発生しておりましたが、緊急事態宣言の解除に伴い順次再開しています。
その結果、売上高は2,202百万円(前年同四半期比39.2%増)、営業利益は46百万円(前年同四半期は営業損失174
百万円)となりました。
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株式会社アイロムグループ(2372) 2021年3月期 第3四半期決算短信
③ 先端医療事業
当セグメントにおきましては、新型コロナウイルスに対する新規ワクチンの開発を進めており、実施中の非臨床試
験において、免疫原性の評価に求められる全ての主要なデータを得ました。引き続き非臨床試験において十分な有効
性 お よ び 安 全 性 の 評 価 を 行 っ て ま い り ま す 。 虚 血 肢 治 療 製 剤 (DVC1-0101) お よ び 網 膜 色 素 変 性 治 療 製 剤
(DVC1-0401)については、実施中の臨床試験において実施施設の追加を行い、早期の投与終了を目指しています。一
方で、新型コロナウイルスワクチンをはじめとする研究開発にかかる経費が増加しています。
基盤技術であるセンダイウイルスベクターを用いたiPS細胞作製キットの販売や、iPS細胞を作製する技術の特許実
施許諾に関わるライセンス事業等は堅調に推移しています。センダイウイルスベクターについては、新たに抗結核菌
ワクチンおよび神経系細胞の作製方法に関する特許査定を受けており、事業機会の創出および基盤技術の利用拡大を
推進しています。
また、国内および中国における一般用医薬品や医薬部外品、化粧品等の販売も引き続き堅調に推移しています。
その結果、売上高は727百万円(前年同四半期比126.1%増)、営業損失は53百万円(前年同四半期は営業損失120百
万円)となりました。
④ メディカルサポート事業
当セグメントにおきましては、開発事業者や不動産会社などと連携して、駅からのアクセスや地域の医療機関の需
要など、様々な条件を満たす主に新築の物件を厳選してクリニックモールを開設しています。また、クリニックモー
ルでの開業を検討する医師に対して開業支援を手がけるとともに、開業後の医療機関に臨床試験を紹介するなどその
経営を多角的に支援しており、収益は堅調に推移しています。
また、当第3四半期において、保有する不動産の売却による売上および利益を計上いたしました。
その結果、売上高は2,189百万円(前年同四半期比270.9%増)、営業利益は356百万円(前年同四半期比148.1%
増)となりました。
⑤ その他
その他の事業におきましては、上記以外の事業等により、売上高は11百万円(前年同四半期比57.3%減)、営業損
失は72百万円(前年同四半期は営業損失47百万円)となりました。
(注)売上高は外部取引のみの合計であり、セグメントの営業利益は、セグメント間の内部取引による利益を含んだ合
計であります。
(2)財政状態に関する説明
総資産につきましては、前連結会計年度末より3,561百万円増加し、18,667百万円となりました。これは売掛金が増
加した一方、販売用不動産および、土地・建物の売却により有形固定資産が減少したことが主な要因となっておりま
す。
負債につきましては、前連結会計年度末より2,525百万円増加し、10,464百万円となりました。これは買掛金が増加
したことが主な要因となっております。
純資産につきましては、前連結会計年度末より1,035百万円増加し、8,202百万円となりました。これは、資本金及
び資本剰余金が増加したことが主な要因となっております。
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株式会社アイロムグループ(2372) 2021年3月期 第3四半期決算短信
2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年12月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 2,451 2,957
売掛金 2,158 2,925
商品及び製品 215 123
販売用不動産 842 105
仕掛品 516 583
短期貸付金 335 325
その他 477 1,696
貸倒引当金 △4 △4
流動資産合計 6,994 8,713
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 2,323 2,039
工具、器具及び備品(純額) 169 219
機械装置及び運搬具(純額) 500 422
土地 1,341 531
建設仮勘定 269 2,562
有形固定資産合計 4,604 5,775
無形固定資産
のれん 969 1,097
その他 30 37
無形固定資産合計 1,000 1,135
投資その他の資産
投資有価証券 759 1,247
長期貸付金 500 494
差入保証金 822 951
繰延税金資産 302 216
その他 130 140
貸倒引当金 △7 △6
投資その他の資産合計 2,507 3,043
固定資産合計 8,111 9,954
資産合計 15,105 18,667
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株式会社アイロムグループ(2372) 2021年3月期 第3四半期決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年12月31日)
負債の部
流動負債
買掛金 209 684
短期借入金 1,050 1,500
1年内返済予定の長期借入金 852 753
未払法人税等 91 290
前受金 209 258
預り金 168 216
リース債務 48 97
その他 422 934
流動負債合計 3,053 4,736
固定負債
長期借入金 3,756 4,544
繰延税金負債 17 3
資産除去債務 132 133
長期預り保証金 322 350
退職給付に係る負債 196 193
リース債務 399 348
その他 59 153
固定負債合計 4,885 5,728
負債合計 7,938 10,464
純資産の部
株主資本
資本金 3,720 3,865
資本剰余金 1,307 1,453
利益剰余金 2,724 3,283
自己株式 △420 △421
株主資本合計 7,332 8,180
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 △4 69
為替換算調整勘定 △201 △84
その他の包括利益累計額合計 △206 △15
新株予約権 40 26
非支配株主持分 0 10
純資産合計 7,167 8,202
負債純資産合計 15,105 18,667
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株式会社アイロムグループ(2372) 2021年3月期 第3四半期決算短信
(2)四半期連結損益及び包括利益計算書
第3四半期連結累計期間
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
売上高 7,278 9,482
売上原価 4,381 6,216
売上総利益 2,897 3,265
販売費及び一般管理費
役員報酬 346 342
給料手当及び賞与 694 814
支払手数料 142 153
その他 1,131 1,117
販売費及び一般管理費合計 2,315 2,428
営業利益 581 837
営業外収益
投資有価証券売却益 - 62
受取利息 20 27
受取配当金 24 5
持分法による投資利益 7 3
為替差益 - 71
助成金収入 - 78
その他 179 26
営業外収益合計 231 276
営業外費用
支払利息 53 65
為替差損 25 -
支払手数料 0 28
その他 36 18
営業外費用合計 115 111
経常利益 697 1,002
特別利益
固定資産売却益 1 368
その他 0 7
特別利益合計 1 376
特別損失
固定資産除却損 0 1
その他 22 -
特別損失合計 22 1
税金等調整前四半期純利益 675 1,376
法人税、住民税及び事業税 158 289
法人税等調整額 △0 48
法人税等合計 157 338
四半期純利益 518 1,038
(内訳)
親会社株主に帰属する四半期純利益 518 1,036
非支配株主に帰属する四半期純利益 - 1
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 18 74
為替換算調整勘定 △27 116
その他の包括利益合計 △8 191
四半期包括利益 509 1,229
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 509 1,227
非支配株主に係る四半期包括利益 - 1
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株式会社アイロムグループ(2372) 2021年3月期 第3四半期決算短信
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
当第3四半期連結累計期間において、新株予約権の権利行使により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ145百万円増加
し、資本金3,865百万円、資本剰余金1,453百万円となっております。
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