2372 アイロムG 2020-11-25 16:00:00
新型コロナウイルスワクチン開発の経過 中和抗体産生および細胞性免疫誘導の確認に関するお知らせ [pdf]

                                               2020 年 11 月 25 日
各   位

                              会 社 名     株式会社アイロムグループ
                              代 表 者 名   代表取締役社長 森 豊隆
                              (コード番号    2372 東証第一部)
                              問 合 せ 先
                              役     職   取締役 社長室担当
                              氏     名   小島 修一
                              電     話   03-3264-3148



            新型コロナウイルスワクチン開発の経過
        中和抗体産生および細胞性免疫誘導の確認に関するお知らせ


 当社の 100%子会社である株式会社 ID ファーマ(以下、「ID ファーマ」という)が開発を進めて
おります新型コロナウイルスワクチンの非臨床薬理試験において、新型コロナウイルスに対する中
和抗体の産生および細胞性免疫の誘導を確認しました。
 これにより、2020 年9月7日付開示においてお知らせした IgG/IgA 抗体価の上昇の確認と合わせ
て、非臨床薬理試験における免疫原性の評価に求められる全ての主要なデータが得られましたので
下記のとおりお知らせいたします。

                          記

1.中和抗体産生および細胞性免疫誘導
 実施中の非臨床薬理試験において、新たに以下のデータを確認しました。
 ① 新型コロナウイルスの感染力を減退または消失する中和抗体が産生されていること
 ② 新型コロナウイルスに感染している細胞に対して特異的に攻撃する細胞性免疫が誘導されてい
   ること

 これにより、ID ファーマは、2020 年9月7日付開示においてお知らせした IgG/IgA 抗体価の上昇
の確認と合わせて、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)が発表した「新型コロナウイル
ス(SARS-CoV-2)ワクチンの評価に関する考え方」(※1)にて非臨床薬理試験における免疫原性
の評価に求められる全ての主要なデータを得ました。免疫原性とは、抗原が抗体の産生や細胞性免
疫を誘導し免疫反応を引き起こす性質のことで、開発中のワクチンが新型コロナウイルスに対して
有効であることを評価するためのデータとなります。



2.今後の予定
 現在、2020 年7月 27 日に発表した開発スケジュール通りに進捗しております。今後、臨床試験の
実施に向け、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの評価に関する考え方」に基づき、非
臨床薬理試験における感染動物モデルを用いた感染防御/発症予防効果の評価を開始予定です。また、
非臨床安全性試験等の試験も順次実施してまいります。




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3.業績に与える影響
 本開発による 2021 年3月期の業績への影響について、現在、開発段階にあるため研究開発にかか
る費用が支出として発生いたしますが、当該費用は当期の業績予想に織り込んでいます。今後、開
発の進捗状況等により研究開発にかかる費用が増加するなど、当期の業績予想に変更が生じる場合
には、速やかにお知らせいたします。


※1.新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの評価に関する考え方
 令和2年9月2日付で医薬品医療機器総合機構ワクチン等審査部が示した評価の基準
 https://www.pmda.go.jp/files/000236327.pdf

                                              以 上




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