2372 アイロムG 2020-09-07 17:30:00
(開示事項の経過)新型コロナウイルスワクチン開発の非臨床試験における血清IgG/IgA抗体価双方の顕著な上昇の確認に関するお知らせ [pdf]

                                                    2020 年9月7日
 各   位

                                  会 社 名     株式会社アイロムグループ
                                  代 表 者 名   代表取締役社長 森 豊隆
                                  (コード番号    2372 東証第一部)
                                  問 合 せ 先
                                  役     職   取締役 社長室担当
                                  氏     名   小島 修一
                                  電     話   03-3264-3148



                   (開示事項の経過)
       新型コロナウイルスワクチン開発の非臨床試験における
     血清 IgG/IgA 抗体価双方の顕著な上昇の確認に関するお知らせ

 当社の 100%子会社である株式会社 ID ファーマ(以下、「ID ファーマ」という)が開発を進めて
おります新型コロナウイルスワクチンの非臨床試験において、IgG 抗体価および IgA 抗体価がともに
有意に上昇したことを確認いたしましたので下記のとおりお知らせいたします。

                              記

1.IgG/IgA 抗体価の上昇
 実施中の非臨床試験において、2020 年7月 27 日付「(開示事項の経過)新型コロナウイルスワク
チン開発の非臨床試験における IgA 抗体価の有意な上昇の確認および開発スケジュールに関するお
知らせ」でお知らせのとおり気道での特異的 IgA 抗体価の有意な上昇を確認しておりましたが、こ
のたび動物にワクチンを増量して経鼻投与したところ、新たに血液中で特異的 IgG 抗体価(注1)と
特異的 IgA 抗体価(注2)の双方が顕著に上昇したことを確認いたしました。
 注1) IgG(Immunoglobulin G/免疫グロブリン G)抗体とは血清中に最も多く含まれる抗体の一種であり、免疫反
     応の中心的な働きをしています。最も長い時間血清中に存在し、ウイルスや病原菌など外敵の細胞への侵
     入を防ごうと働く免疫物質です。
 注2) IgA(Immunoglobulin A/免疫グロブリン A)抗体とは、眼・鼻・喉・消化管などの外界と接する粘膜組織に
     おいて分泌される抗体の一種であり、血液中にも存在します。多くのウイルスや病原菌の侵入口である粘
     膜面において、それら外敵の侵入を防ごうと働く免疫物質です。


2.開発スケジュール
 最良のワクチンの開発を行うために、下記方針に基づき、引き続き非臨床試験段階での評価・検
討・検証を慎重に行い、十分なデータを確認した後に臨床試験を開始することを目指します。
<開発方針>
 本開発は、新型ウイルスに対するワクチンの開発であることから、科学的根拠に基づいて慎重に
進めるべきであり、非臨床試験において十分な有効性および安全性の評価を行った上で、臨床試験
を開始いたします。
 また、小児、高齢者、高リスク患者にも使用が想定されることから、より安全性の高いワクチン
の開発を目指してまいります。
 製造体制についても、市場への供給を見据えた生産能力の強化の検討を進めております。



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 現時点で 2020 年7月 27 日に発表した開発スケジュールからの変更はありません。
<開発スケジュール(予定)>(注3)                     実施中                                  実施予定
                             2020年                                2021年
            6月   7月   8月     9月          10月   11月   12月   1月   2月     3月   4月以降

各試験用製剤の製造


非臨床試験
                      (注4)                                      (注5)


臨床試験準備


臨床試験

 注3) 当社は複数のワクチン候補を保有しておりますが、候補の中で優先順位を定めて開発を進めており、上記
     スケジュールは先行して開発を進めているワクチン候補の開発スケジュールとなります。なお、上記スケ
     ジュールは日本国内における開発スケジュールとなります。中国における開発につきましては共同開発先
     との関係から非開示とさせていただきます。
 注4) 有効性評価試験
 注5) 安全性評価試験


3.今後の見通し
 本開発による 2021 年3月期の業績への影響について、現在、開発段階にあるため研究開発にかか
る費用が支出として発生いたしますが、上記スケジュールにおける費用は当期の業績予想に織り込
んでいます。今後、開発の進捗状況等により研究開発にかかる費用が増加するなど、当期の業績予
想に変更が生じる場合には、速やかにお知らせいたします。

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