2372 アイロムG 2020-05-28 10:00:00
2020年3月期(第23期)決算説明資料 [pdf]
2020年3月期(第23期)
決算説明資料
2020年5月28日
株式会社アイロムグループ
2020年3月期 決算概要
(2019年4月1日〜2020年3月31日)
2
アイロムグループ概要
臨床試験実施 再生医療・遺伝子技術の
医療機関の支援
SMO事業 先端医療 研究開発・製造販売
㈱アイロム / ㈱アイロムCS 事業 ㈱IDファーマ / ㈱ICE
㈱アイロムNA / ㈱エシック
アカデミア・バイオベンチャー クリニックモールの
製薬企業の臨床試験支援 メディカル 開設・運営
CRO事業 サポート
㈱アイクロス / ㈱IBERICA ㈱アイロムPM
CMAX Clinical Research Pty Ltd 事業
㈱CMAX JAPAN / (一社)ICR
会社概要(2020年3月31日現在) 所有者別株式分布
商号 株式会社アイロムグループ
設立 1997年4月9日 個人その他 (88.65%)
本社所在地 東京都千代田区富士見2-10-2 その他国内法人 (1.39%)
金融機関 (4.96%)
飯田橋グラン・ブルーム 証券会社 (1.49%)
代表取締役社長 森 豊隆 外国人 (1.61%)
市場 東京証券取引所第一部(コード:2372) 自己株式 (1.90%)
資本金 37億20百万円
従業員数 連結:949名(準社員含む)
3
2020年3月期 連結業績
2019年3月期 2020年3月期
前年同期比
(第22期) (第23期)
増減率
実績 実績
売上高 10,578 10,593 0.1%
営業利益 1,219 1,207 △0.9%
経常利益 1,186 1,149 △3.1%
親会社株主に帰属する
当期純利益 912 1,236 35.4%
単位:百万円
4
2020年3月期 連結業績
連結業績の概要
売上高 営業利益 (単位:百万円)
12,000 1,600
10,578 10,593 • 売上高について、新型コロナウイルス感染
症の流行により一部の事業に影響があった
が、CRO事業、先端医療事業の伸長により、
9,000 8,621 1,200 前年同期を上回った
1,219 1,207
• 利益について、各事業における収益力強化、
1,044
利益向上の推進により
6,000 800
全事業が黒字化し、連結で四期連続黒字
4,890
• 剰余金の配当を実施
通期40円 [前期比200%]
(中間:普通配当20円、期末:普通配当20円)
3,000 400
212
0 0
2017/3実績 2018/3実績 2019/3実績 2020/3実績
5
2020年3月期 セグメント別業績
2019年3月期実績 2020年3月期実績
売上高 構成比 売上高 構成比 前期比
営業利益 売上高比 営業利益 売上高比 増減
6,634 62.7% 6,250 59.0% △5.8%
SMO事業 2,190 33.0% 2,318 37.1% 5.8%
2,283 21.6% 2,495 23.6% 9.3%
CRO事業 123 5.4% 97 3.9% △21.4%
423 4.0% 1,024 9.7% 141.9%
先端医療事業 △29 - 20 2.0% -
1,219 11.5% 794 7.5% △34.9%
メディカルサポート事業 76 6.3% 200 25.2% 160.6%
10,578 100.0% 10,593 100.0% 0.1%
合計 1,219 11.5% 1,207 11.4% △0.9%
単位:百万円
6 ※各事業の売上高及び営業利益はセグメント間の内部取引を除き、合計では内部取引及び全社経費を控除した上、端数調整した数字を記載
2020年3月期 セグメント別業績
SMO事業
売上高 営業利益 (単位:百万円)
7,500 2,500
6,800
6,634 • がんセンターや大学病院等の基幹病院との
6,250 提携拡大
6,000 2,400
2,400
• がん専門研修、腎専門研修を実施し、
スペシャリストの育成を強化
4,500
2,318
2,300
• アンメットメディカルニーズが高い領域への
人的資源の投入促進
3,000 2,200 • CRO事業との連携によるハイブリッド型
総合臨床開発支援サービスを開始
2,190
1,500 2,100
0 2,000
2019/3実績 2020/3実績 2021/3計画
7
2020年3月期 セグメント別業績
CRO事業
売上高 営業利益 (単位:百万円)
4,000 800
• オーストラリアの臨床試験実施施設において、
3,300 新規臨床試験の受託が堅調に推移し、海外子
会社が増収増益
3,000 600
• 国内の開発業務支援において、アカデミアを
2,495
中心とした新規臨床試験の受託が拡大
2,283
500
2,000 400
• 再生医療等製品の開発支援を開始
• グループシナジーを活かした総合的な医薬品
開発支援を推進
<グループ会社と連携した開発支援>
1,000 200 ハイブリッド型総合臨床開発支援サービス(SMO)
治験国内管理人(ICCC※)サービス(先端医療)
※ ICCC:In country Clinical Care-taker
123 97
0 0
2019/3実績 2020/3実績 2021/3計画
8
2020年3月期 セグメント別業績
先端医療事業
売上高 営業利益 (単位:百万円)
2,000
2,000 200 • 新型コロナウイルスに対する新規ワクチンの
200 開発を開始
1,500 150
• 虚血肢治療製剤(DVC1-0101)および網膜
色素変性治療製剤(DVC1-0401)の臨床試
験データ使用に関するライセンス契約を締結
1,024
1,000 100 • 治験国内管理人(ICCC)として腰椎椎間板
変性症を対象とした細胞治療製品 (IDCT-
001)の第Ⅰ/Ⅱ相試験を開始
500
423
50 • 新製品の販売を開始
CytoTuneEX(iPS細胞作成キット)
GenoTune(遺伝子改変キット)
20
0
2019/3実績 2020/3実績 2021/3計画
0
• 国内および中国において一般医薬品や化粧品
等の販売を行うEC事業を開始
(Electronic Commerce:電子商取引)
△ 29
△ 500 △ 50
9
2020年3月期 セグメント別業績
メディカルサポート事業
売上高 営業利益 (単位:百万円)
1,500 250
• クリニックモール事業が堅調に推移し、安定
1,219 (※) した売上高、利益を確保
210
1,200 200
200 • 沖縄県国頭郡金武町の町有地に、医療・ス
ポーツツーリズムや先端医療の提供の推進を
900 目的としたホテルの建設を決定(2021年秋
900 150
794
竣工予定)
※2019年3月期の売上高には不動産販売による売上約
600 100
500百万円が含まれております
76
300 50
0 0
2019/3実績 2020/3実績 2021/3計画
10
2021年3月期 業績計画
(2020年4月1日〜2021年3月31日)
11
2021年3月期 連結業績計画
2020年3月期 2021年3月期 前年同期比
実績 計画 増減率
売上高 10,593 13,000 22.7%
営業利益 1,207 1,300 7.7%
経常利益 1,149 1,300 13.1%
親会社株主に帰属する
当期純利益 1,236 1,000 △19.1%
[セグメント別計画] メディカル
SMO事業 CRO事業 先端医療事業
サポート事業
売上高 6,800 3,300 2,000 900
営業利益 2,400 500 200 210
単位:百万円
※新型コロナウイルス感染症による影響については、現段階において具体的な影響額を合理的に算出することが困難なことから計画には織り込んでおりません
12 ※2020 年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益は、繰延税金資産の計上による利益増が発生しております
【SMO事業】2021年3月期の取り組み
アンメットメディカルニーズが高いがんや難治性疾患の臨床試験が引き続き増加しており、基幹病院との提携拡
大を進めるとともに高度な知識とノウハウを有した人材育成を推進
がんセンターや大学病院等の基幹病院とのさらなる提携拡大
【がん領域および基幹病院の売上構成比】
がん売上高29.4%UP 基幹病院売上高21.3%UP
がん がん 基幹病院 基幹病院
11.2% 15.2% 19.9% 25.3%
2019/3期 2020/3期 2019/3期 2020/3期
• がん領域の受託試験数が引き続き増加
• がんセンターや大学病院等の基幹病院の提携を拡大し、人的資源の投入を促進
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【SMO事業】2021年3月期の取り組み
アンメットメディカルニーズが高いがんや難治性疾患の臨床試験が引き続き増加しており、基幹病院との提携拡
大を進めるとともに高度な知識とノウハウを有した人材育成を推進
人材育成と品質管理の強化 グループSMO各社の事業の拡大
• がん及び腎の専門研修を実施
難治性疾患や再生医療等の先端医療など、さまざま
な疾患・領域に対応可能なスペシャリストの育成を ㈱アイロムNA
強化
• クリニックからがんセンター等の専門病院まで
あらゆる環境で臨床試験の支援が可能なマルチスタ
㈱エシック
イルな人材の育成を推進
㈱アイロム
• グループSMO各社のCRC/SMA業務プロセスの標準
化・効率化により、一元管理が可能な環境を整備し、 ㈱アイロムCS
㈱ソーイック
グローバルスタンダートに準じた高品質な支援体制
を構築 • 北海道 :がんセンターの支援開始
CRC:Clinical Research Coordinator(治験コーディネーター) • 東北 :宮城県、岩手県の基幹病院との提携推進
SMA:Site Management Associate(治験事務局担当者) • 関東、東海:がんセンター、大学病院との提携拡大
• 中四国 :広島県、岡山県、山口県での提携推進
• 九州、沖縄:福岡県、大分県、沖縄県のエリア拡大
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【CRO事業】2021年3月期の取り組み
アカデミアを中心とした先端医療に特化したCROとしてのポジションを確立、早期臨床試験を含めた医薬品開発
のフルサポート体制を強化し、事業拡大を促進する
アイロムグループによる総合的な医薬品開発支援の推進
開発業務支援
SMO事業 • グループシナジーを活かしたワンストップ型
の総合的な医薬品開発支援を推進
<グループ会社と連携した開発支援>
ハイブリッド型 ハイブリッド型総合臨床開発支援サービス(SMO)
総合臨床開発支援 治験国内管理人(ICCC)サービス(先端医療)
開発業務支援 • 先端医療の開発業務支援を拡大
CRO事業
早期臨床試験支援 − アカデミアやバイオベンチャーを中心とし
た再生医療等製品などの先端医療開発の支
治験国内管理人(ICCC) 援を推進
トータルサポート – 新たにグループ化した㈱IBERICAの統計解析
分野の強みを活かした臨床試験の受託拡大
先端医療事業 • 先端医療開発に対応したCRAの育成を強化
開発・製造支援
CRA:Clinical Research Associate(臨床開発モニター)
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【先端医療事業】2021年3月期の取り組み
開発パイプラインの推進に加え、治験国内管理人(ICCC)サービスによる再生医療等製品など先端医療開発の支
援により、先端医療の実現に向けて推進
新規ワクチン開発(センダイウイルスベクターを用いたワクチン開発)
ウイルス遺伝子
+
対象ウイルス センダイウイルス(SeV)ベクター SeVベクターワクチン:
ウイルスそのものを投与するのではなく
抗体の合成に必要な遺伝子の一部を
SeVベクターに搭載し投与する
• 新型コロナウイルスに対する新規ワクチン
中国:ワクチンの製造を進めており、6月頃より非臨床試験開始予定
日本:ワクチン製造のための申請が承認され次第、ワクチンの製造を開始予定
• 結核菌ワクチン
中国江蘇瑞科生物技術有限公司とライセンス契約を締結
IDファーマの結核菌ワクチン技術を提供し、実用化を推進する
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【先端医療事業】2021年3月期の取り組み
新型コロナウイルスワクチン開発
【開発ステージ】
基礎研究 臨床試験
非臨床試験
(非臨床試験準備) (第Ⅰ〜Ⅲ相)
• 文部科学省申請(カルタヘナ) • 中和抗体誘導能試験(マウス) • 予防ワクチン(第Ⅰ〜Ⅲ相)
国内開発;承認待ち • CTL※誘導能試験(マウス) • 治療ワクチン(第Ⅰ〜Ⅲ相)
中国開発:承認済 ※CTL:細胞傷害性T細胞
• 感染防御能試験(マウス)
• ワクチンの製造、品質検査 • 毒性試験(マウス)
国内開発:文科省承認待ち
中国開発:品質検査中(※) ※2020年6月 非臨床試験開始予定
【感染防御メカニズム】
スパイク
タンパク
接種
新型コロナウイルス: SeVベクターワクチン 体内の各細胞: 抗体 抗体がウイルスのSタンパクと
スパイク(S)タンパクが宿主細胞の 抗原の取込・識別・増殖 宿主細胞の受容体の結合を
受容体と結合することで感染する 抗体の合成・分泌 阻害し感染を防ぐ
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【先端医療事業】2021年3月期の取り組み
開発パイプラインの推進に加え、治験国内管理人(ICCC)サービスによる再生医療等製品など先端医療開発の支
援により、先端医療の実現に向けて推進
治験国内管理人(ICCC:In country Clinical Care-taker)サービスの拡大
治験依頼者(海外先端医療開発企業)
治験国内管理人(ICCC)
モニタリング等
IDファーマ
治験届
総括報告書等 治験業務 CRO(アイクロス)
薬事、 EDC構築
ファーマコビジランス等 データマネジメント等
• 海外先端医療開発企業の日本での開発業務の受託拡大を推進
• 保有するGMP施設において再生医療等製品製造業許可を取得しており、開発段階だけで
なく承認取得後の支援も可能な体制を構築し、日本における再生医療等製品の開発促進
に取り組む
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【先端医療事業】2021年3月期の取り組み
開発パイプラインの推進に加え、治験国内管理人(ICCC)サービスによる再生医療等製品など先端医療開発の支
援により、先端医療の実現に向けて推進
主要パイプラインの開発推進
基礎研究 非臨床試験 PhaseⅠ PhaseⅡ PhaseⅢ
DVC1-0101
虚血肢治療製剤 DVC1-0101
DVC1-0101
網膜色素変性治療製剤 DVC1-0401
中等度の椎間板変性症 IDCT-001(治験国内管理人 ICCC)
便失禁自家細胞移植療法 ICEF15-J01(治験国内管理人 ICCC)
BA※を用いた細胞治療 IDPC001 ※BA:Brown Adipocyte(褐色脂肪細胞)
新型コロナウイルス SeVワクチン
ワクチン SeVワクチン
• 便失禁患者を対象とした自家細胞移植療法のICCC治験を開始予定
• 虚血肢治療製剤(DVC1-0101)および網膜色素変性治療製剤(DVC1-0401)のライセンスアウトを推進
• 褐色脂肪細胞を用いた細胞治療の臨床応用(再生医療等の提供)を推進
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【メディカルサポート事業】2021年3月期の取り組み
引き続きクリニックモールの堅実な運営を行い、安定した収益を確保する
クリニックモールの安定的な運営 沖縄県金武町ホテル建設
所 在 地:沖縄県国頭郡金武町
内 容:すでに開設しているKIN放射線治療・検診
クリニックなどの近隣の医療施設やスポー
ツ施設と連携し、医療・スポーツツーリズ
ム の推進やアイロムグループが保有する
先端医療技術の提供を推進し、金武町とと
もに再生医療産業創出を目指す
【運営中:8クリニックモール】 竣工予定:2021年秋
• 大井町駅前クリニックモール
• 品川イーストワンタワークリニックモール
• クリニックモールネムース横浜元町
• 秋葉原UDXクリニックモール
• 公園都市プラザクリニックモール
• 汐留ビルディングクリニックモール
• CIALPLAT東神奈川クリニックモール
金武町HPより
• 飯田橋グランブルームクリニックモール KIN放射線治療・検診クリニック
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変革と革新、教育の徹底による企業価値の向上
主要事業 の【変革 と 革新】
変革と革新 SMO事業
・SMOを発進とするCRC・CRAハイブリッド型総合臨床開発
教育の徹底が高める価値
支援企業への変革ーSMO・CRO市場に変革をもたらす
・様々な疾患・領域、クリニック・専門病院などあらゆる環
あらゆる最新医療の臨床開発プロセスの 境に対応可能なマルチスタイルCRCの育成
支援に求められるサービスに対応
CRO事業
ニーズ対応力 ・再生医療、先端医療開発支援CROへの変革
・SMO、先端医療事業とのグループシナジーを活かした総合
人 人 技術力 的な医薬品開発支援
総 材 材
合 教 評 品質 先端医療事業
力 育 価 ・新型コロナウイルスワクチンをはじめとするセンダイウイ
力 力 スピード
ルスベクター技術による先端医療の実現
コスト ・治験国内管理人(ICCC)サービスによる日本における先端
医療開発の促進
模倣困難な競争優位性の確立
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『飛躍』を加速し、進化し続ける
『変革と革新』・『人材教育の徹底』に引き続き取り組み、『飛躍』を加速する
【進化の3ヵ年】
ü 収益性の確保
ü 事業間シナジーの顕在化
ü 長期的戦略に向けた準備
【基盤整備の3ヵ年】 【飛躍要素】
ü SMO事業の積極的なM&A ü SMOの品質向上とハイブ
ü CRO事業の国内・海外で独自の リッド支援の推進
サービス開始 ü CROのグループシナジー
ü M&Aによる先端医療事業へ参入 強化と海外事業拡大
ü 事業間シナジー創出のための準備 ü 先端医療のパイプライン
の拡充とICCCの拡大
進化
飛躍
戦略投資
〜2014.3 2015.3 2016.3 2017.3 2018.3 2019.3 2020.3 2021.3 2022.3
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資料取扱い上の注意
• 本資料に記載されております当社の将来の業績に関わる見通しにつきましては、現時点での入手可能な
情報に基づき当社が独自に予測したものであり、リスクや不確定な要素を含んでおります。従いまして、
見通しの達成を保証するものではありません。
• 当社の内部要因や、当社を取り巻く事業環境の変化等の外部要因が直接又は間接的に当社の業績に影響
を与え、本資料に記載した見通しが変わる可能性があることをご承知おき願います。
【IR問い合わせ先】
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社長室:小島・竹内
TEL:03-3264-3148
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