2370 M-MDNT 2019-11-05 15:00:00
京都府公立大学法人京都府立医科大学と共同研究契約を締結並びに特許共同出願 [pdf]

                                                    令
                                                    令和元年 11 月 5 日
                                                          1


各 位
                       会 社 名     株 式 会 社 メ デ ィ ネ ッ ト
                       代 表 者 名   代 表 取 締 役 社 長        木 村   佳 司
                                        (コード番号 2370 東証マザ
                                                       ザーズ)
                       問 合 せ 先   取 締 役 経営 管 理 部 長     落 合   雅 三
                                                (電        1-1201)
                                                 電話:03-6631




  府公立大学法
京都府     法人京都府府立医科大  大学と共同研研究契約を
                              を締結並びに  に特許共同同出願
    ~キメラ
       ラ受容体(BAAR)を遺伝子
                    子導入した免
                         免疫細胞(BA
                               AR-T 細胞)
                                      )による
         特異的 B 細胞除去に          発に着手 ~
                    による新たな治療法開発


 株式会
   会社メディネッ ット(以下「当社
                  社」)は、京都
                        都府公立大学学法人京都府
                                   府立医科大学学(以下、「京京都府立医
科大学」) との間で、自
           自己中和抗体 体産生に起因 因する病態を
                              を対象とした、新しいキメ
                                         メラ受容体(BB細胞抗体
受容体:B
    BARと呼びまます)を遺伝子子導入した免免疫細胞による特異的B細
                                   細胞除去法のの実用化に向 向けた共同
研究契約
   約を締結し、本 本技術に関す する特許を共共同出願いたしましたので
                                   でお知らせいたたします。


    ゾーム病 i や血
 ライソゾ       血友病 ⅱは、
                  、分解酵素や
                       や血液凝固因
                            因子の遺伝的
                                 的異常によりそ
                                       それらが体内
                                            内で機能
しないこと
    とが原因で発
         発症する疾患で
               で、治療法と
                    として機能して
                          ていない分解
                               解酵素や血液
                                    液凝固因子を
                                         を体外か
ら補充する
    る補充療法が
         がおこなわれ
              れています。し
                    しかしながら、
                          、補充療法を
                               を続けると補充
                                     充した分解酵
                                          酵素や血
液凝固因
   因子に対する 中和抗体が産生され、補
                    補充療法が効
                         効果を示さな
                              なくなることがあ
                                     あります。また
                                           た、生体
機能に重
   重要な役割を果
         果たしている
              る酵素等の蛋
                   蛋白質に対し
                        して自己抗体
                             体が産生される
                                   ることにより発
                                         発症する
自己免疫     常性天疱瘡ⅲなど)もありま
   疫性疾患(尋常           ます。


   府立医科大学
 京都府    学大学院医学
             学研究科人工
                  工臓器・心臓移植再生医学講座五條
                                 條理志教授と循
                                       循環器・
腎臓内科
   科星野温助教
        教は、上記の病
              病態に対して
                   て、中和抗体
                        体を産生する B 細胞を特
                                    特異的に除去
                                         去すること
により治療
    療可能と考え
         え、新たなキメ
               メラ受容体(B AR)の遺伝子 T 細胞に
                             子を    に導入した B
                                         BAR-T 細胞の
                                                 の開発を
行い、有効
    効な特異的 B 細胞除去が
                が可能である     されましたⅳ。
                     ることを確認さ


 当社は 、本共同研究
          究において、五條教授と 星野助教がこれまで実施
                                施されてきた BAR-T 細胞
                                              胞に関す
    もとに、ライソ
る研究をも     ソゾーム病の補
                補充療法に おける自己中
                           中和抗体産生
                                生に起因する
                                     る病態及び、
                                          、自己抗
体が認識 する抗原が単
          単一である自
               自己免疫疾患
                    患に対する BAR-T 細胞
                          B      胞の実用化を 目指し、本共
                                             共同研究
    まいります。本
を進めてま     本共同研究の詳細および
                    び進捗状況に
                         につきまして
                              ては、今後適時
                                    時適切に開示
                                         示してま
いります。


    本件による 20 年9月期
 なお、本      020  期業績に与え
                     える影響は軽微であります
                                す。


                                                              以上




                          1/2
ⅰ
    ライソゾーム病
細胞には、生命活動によって生じた老廃物などを分解するライソゾームと呼ばれる小器官があります。ライソゾームの中
では酵素と呼ばれる蛋白質が老廃物を分解し、無毒化しています。しかし、遺伝子の異常により酵素が作れなくなった
り、酵素の機能が低下したりすると、老廃物が分解できずに蓄積していき、細胞の機能が低下し、病気となる場合があ
ります。これらの病気をライソゾーム病と呼びます。ライソゾーム病は、原因となる酵素によって、ファブリー病、ゴーシェ
病などに分類されます。

ⅱ
    血友病
人には、けがをすると、傷口で血液が固まって、出血を止める機能があります。血液が固まるのは、血液中に存在する
血液凝固因子の働きによるものです。しかし、遺伝子の異常により血液凝固因子が作れなくなったり、機能が低下した
りすると、出血が止まりにくくなります。これを血友病と呼びます。

ⅲ
    尋常性天疱瘡
免疫系が皮膚の上層に含まれるタンパク質を誤って攻撃することで発生し、様々な大きさの水疱が皮膚、口の粘膜、
性器、その他の粘膜に急に多数発生する、まれな重度の自己免疫疾患です。

ⅳ
    特許共同出願済み




                            2/2