2370 M-MDNT 2020-12-22 15:00:00
先制医療における免疫細胞治療の有用性に係る共同研究契約を医療法人社団滉志会と締結 [pdf]
令和2年 12 月 22 日
各 位
会社名 株 式 会 社 メ デ ィ ネ ッ ト
代表者名 代表 取 締 役社 長 木村 佳 司
(コード番号:2370 東証マザーズ)
問合せ先 取締役経営管理部長 落合 雅三
(TE L 0 3- 66 3 1-1 2 01)
先制医療における免疫細胞治療の有用性に係る
共同研究契約を医療法人社団滉志会と締結
人の免疫機能は、ストレスや栄養状態、加齢といった様々な要因により低下し、それに伴いがんや感染症
への罹患リスクが増加することが知られています。こうした疾患リスク要因を抱える人に対し、先制医療(病気
の発生を未然に防ぐことを目的に、様々な背景因子等による予測・診断を踏まえ、症状や障害が起こる以前
の段階から実施する医療)として免疫細胞治療を行うことで、免疫機能を改善、再生することができれば、が
んや感染症の予防に有効であると考えていますが、未だ免疫機能を評価するパラメーター(免疫機能測定
の指標)が明確に定まっているわけではありません。
この度の共同研究 (以下「本研究」 は、先制医療としての免疫細胞治療の有用性を適切に評価する
)
ために、免疫細胞投与前後で免疫パラメーターがどのように変化するかを探索的に検討し、先制医療への
応用を目指すものです。
また本研究では、がん罹患リスクの高い人を対象としたがん予防における免疫パラメーターの検討に加え、
新型コロナウイルスなどの感染症、および健康長寿に関わる免疫パラメーターについても検討し、広く先制
医療への応用を目指すものです。
本研究 は、がんを対象とした免疫細胞治療において国内最大級の臨床実績を有する医療法人社団滉志
会(東京都千代田区、理事長 後藤重則、以下「滉志会」)と、先制医療として の免疫細胞治療の有用性に
係る免疫パラメーターを検討するため 実施します。
尚、本研究は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」 ⅰ に基づき、臨床研究として実施するもので
す。
本研究で実施される免疫細胞治療は、それぞれ異なる機序により、発がんやウイルス感染などの何らかの
異常をきたした細胞を認識し排除する能力をもつ αβT細胞、γδT細胞、NK細胞を体外で活性化、増殖させ
て対象者自身の体内に戻す治療法です。目標症例は合わせて 20 例を予定しており、2022 年 12 月までに
本研究は終了いたします。滉志会が運営する医療機関である瀬田クリニック東京(東京都千代田区、院長
瀧本理修)が採血、細胞治療、診療情報入手を、当社が細胞製造、免疫学的検査を担います。
当社は、本研究で得られたがん予防、感染症予防、健康長寿に関する評価指標を活用し、先制医療に
おける免疫細胞治療の有用性の確立に向けて研究を進めて参ります。
更に本研究で検討された評価指標は、現在再生医療等製品としての開発をめざしています糖鎖修飾改
1/2
変 T 細胞や、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防を目的とした自家樹状細胞ワクチンの治験に
おいて、被験者の選択基準の決定や有効性及び安全性の評価に利用が可能と考えており、今後の治験の
効率化、迅速化につなげていく所存であります。
なお、本件による 2021 年9月期業績に与える影響は軽微であります。
以上
ⅰ
再生医療等の安全性の確保に関する法律
これまで不明であった再生医療の実態を明らかにし、その安全性を確保するため、国が再生医療を行う医療機関
に対して、提供する医療の内容の提出と、実施状況の定期的な報告を義務付けた法律です。
【本研究で実施する免疫細胞治療】
採血 投与
加工細胞を
点滴剤として充填
免疫細胞の分離
細胞加工・増殖
2/2