2345 クシム 2021-09-10 15:30:00
2021年10月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

             2021年10月期         第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                   2021年9月10日
上 場 会 社 名   株式会社クシム                                       上場取引所                               東
コ ー ド 番 号   2345                                      URL https://www.kushim.co.jp/
代   表   者 (役職名)代表取締役                             (氏名)中川 博貴
問合せ先責任者   (役職名)取締役CFO                            (氏名)伊藤 大介                  (TEL)03(6427)7380
四半期報告書提出予定日      2021年9月10日                       配当支払開始予定日               ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 : 有
四半期決算説明会開催の有無            :     有(機関投資家向け、個人投資家向け)
                                                                                  
                                                                                          (百万円未満切捨て)
1.2021年10月期第3四半期の連結業績(2020年11月1日~2021年7月31日)
(1)連結経営成績(累計)                                                           (%表示は、対前年同四半期増減率)
                                                                                親会社株主に帰属
                    売上高                 EBITDA           営業利益            経常利益
                                                                                する四半期純利益
                   百万円         %        百万円        %     百万円       %       百万円        %           百万円    %
 2021年10月期第3四半期   1,378 6.3 △23   ―   △95     ―  △75   ―       △98                                       ―
 2020年10月期第3四半期   1,297  ―   67   ―      1    ―    5   ―        126                                      ―
(注) 包括利益 2021年10月期第3四半期 △171 百万円 ( ―%) 2020年10月期第3四半期    114 百万円 (                                      ―%)
                                                      
                             潜在株式調整後
                   1株当たり
                                1株当たり
                  四半期純利益
                              四半期純利益
                               円    銭                   円    銭
2021年10月期第3四半期           △13.75    ―
2020年10月期第3四半期            31.70 31.48
(注)1.2019年10月期末より連結財務諸表を作成しているため、2020年10月期第3四半期の対前年同四半期増減率に
        ついては記載しておりません。
     2.EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却費

(2)連結財政状態
                       総資産                       純資産              自己資本比率
                               百万円                      百万円                      %
 2021年10月期第3四半期         3,490                            2,860                 81.4
 2020年10月期              2,381                            1,547                 64.5
(参考) 自己資本 2021年10月期第3四半期 2,842 百万円                     2020年10月期       1,536 百万円
 
2.配当の状況
                                                  年間配当金

                  第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                            期末             合計
                       円   銭            円   銭           円    銭         円   銭          円   銭
 2020年10月期              ―    0.00                            ―          7.00          7.00
 2021年10月期              ―    0.00                            ―
 2021年10月期(予想)                                                             ―              ―
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
       2021年10月期の1株当たり配当金については未定です。
 
3.2021年10月期の連結業績予想(2020年11月1日~2021年10月31日)
                                                                                  (%表示は、対前期増減率)
                                                                               親会社株主に帰属 1株当たり
             売上高           EBITDA             営業利益               経常利益
                                                                                する当期純利益 当期純利益
            百万円    %       百万円          %     百万円        %       百万円       %     百万円          %         円 銭
    通期         ―  ―    ―  ―    ―  ―   ―   ―    ―  ―     ―
 (注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 無
     2021年10月期の見通しにつきましては、現段階では業績予想の合理的な算定が困難であることから、未定とし、
     記載しておりません。今後、合理的な予想が可能となった時点で速やかに公表いたします。
※       注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動                      : 無

        (連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)

        新規      ― 社 (社名)         、除外     ― 社 (社名)

(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用                      : 無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
        ①   会計基準等の改正に伴う会計方針の変更                  : 無

        ②   ①以外の会計方針の変更                         : 無

        ③   会計上の見積りの変更                          : 無

        ④   修正再表示                               : 無
(4)発行済株式数(普通株式)
        ①   期末発行済株式数(自己株式を含む)     2021年10月期3Q    7,491,036株   2020年10月期     4,004,600株

        ②   期末自己株式数               2021年10月期3Q      28,337株    2020年10月期       28,306株

        ③   期中平均株式数(四半期累計)        2021年10月期3Q    7,175,676株   2020年10月期3Q   3,976,294株

 
※   四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
 
※   業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
 1.2021年10月期の業績予想につきましては、現段階では合理的に算定することが困難なことから未定としておりま
        す。今後予想が可能となった時点で速やかに公表いたします。
 2.当社は、2021年9月10日に投資家向けインターネット決算説明会を開催する予定です。「投資家向け説明会開催
        のお知らせ」及び当日使用する決算説明資料は、当社ウェブサイトに掲載しております。
 
                         株式会社クシム(2345)   2021年10月期 第3四半期決算短信


○添付資料の目次



    1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2

    (1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2

    (2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………4

    (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………4

    2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………5

    (1)四半期連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………5

    (2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 …………………………………………7

    (3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………9

      (継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………9

      (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………9

      (セグメント情報等) …………………………………………………………………………………10

      (重要な後発事象) ……………………………………………………………………………………12




                         ―1―
                            株式会社クシム(2345)   2021年10月期 第3四半期決算短信


1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
 当第3四半期連結累計期間(2020年11月1日~2021年7月31日)における我が国の経済は、新型コロナウイルス感
染症の拡大により国内外の経済が大きく影響を受け、景気及び先行きは非常に厳しい状況が続いております。4月に
入り政府による3度目の緊急事態宣言が発令され、さらに7月には4度目の宣言に至り、経済活動の停滞は著しく、
大変厳しい状況となりました。感染拡大は収束するどころか感染者数は増加し、先行きの不透明感が極めて強い状況
となっております。
 こうしたマクロ経済動向のなかではありますが、当社グループは中期経営計画(2019年10月期~2022年10月期)に
おける「収益力の大幅向上」に向けて引き続き業態のトランスフォームを推進する方針を掲げております。当第3四
半期連結累計期間においても中期経営計画を羅針盤に事業を推進してまいりました。
 当社グループは産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を使命とする一企業集団として、あらゆるサ
ービスのデジタル化が進む時代に備え、引き続き、自らのビジネスモデルを変革し続けております。併せて、前会計
年度に実施したライツ・オファリングによる調達資金を成長原資として、ダイナミックにケイパビリティの拡充を図
ることを狙い、M&A及び資本業務提携と積極的な事業投資を進めております。
 このような中、Eラーニング事業は、他社のLMSからのリプレースの獲得が進む一方、DX関連のeラーニングコンテン
ツへの需要が増加しつつあります。また、低収益かつ事業間のシナジー効果が発揮されにくいビデオ収録・映像配信
は終了し、最も収益性の高い事業およびプロダクトへの集中に転じております。アカデミー事業は、前連結会計年度
から始まり2期目となりましたが、新型コロナウイルスの影響による業績不振からV字回復を成し遂げ、システムエン
ジニアリングの稼働率は100%を維持、会計システムのカスタマイズ開発案件の納品といった新しい取り組みにも至り
ました。その結果、のれん償却額を含めたセグメント利益も黒字を継続、安定的な黒字体質を維持しております。イ
ンキュベーション事業は、提携企業との協力のもとNFTマーケットプレイスの開発に着手しており、先進技術を用いた
新たなサービスアプリケーションの提供に向けて活動しております。
 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,378百万円(前年同四半期比81百万円のプラス)、
EBITDA△23百万円(前年同四半期は67百万円)、営業損失95百万円(前年同四半期は営業利益1百万円)、経常損失
75百万円(前年同四半期は経常利益5百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失98百万円(前年同四半期は四半
期純利益126百万円)となりました。


 セグメント別の概況は以下のとおりであります。
 当社のセグメント別の製品・サービス分類は次のとおりです。


         セグメント                    製品・サービス
                     ・法人向け学習管理システム 「iStudy LMS」「SLAP」
                     ・各種研修講座・サービス
  Eラーニング事業
                     ・研修・eラーニングコンテンツ
                     ・ビデオ収録・映像配信(2021年6月末にて廃止)
                     ・有料職業紹介サービス 「iStudy ACADEMY」
  アカデミー事業            ・IT技術者の紹介および派遣事業
                     ・フリーランスマッチング事業
                     ・システムの受託開発
  インキュベーション事業        ・経営および各種コンサルティング事業
                     ・投融資業


[Eラーニング事業]
 クシムの法人向け学習管理システムである「iStudy LMS」及び「SLAP」は、研修の実施方法の変更によりLMS導入検
討する企業が増加しております。その中でも他社のLMSから当社のLMSへのオンプレミスのリプレースニーズが顕在化
しておりましたが、この度大型案件を受注できたことにより、さらにオンプレミスのリプレースニーズを取り込んで
まいります。
 eラーニングコンテンツの販売及び各種研修サービスについては、新入社員研修でのeラーニングコンテンツの利用
や企業におけるDX関連ビジネスの教育ニーズにより先端分野のeラーニングコンテンツの需要が堅調に増加しておりま
す。一方、集合研修は新型コロナウイルスの影響を受け需要が減少いたしました。
 コンテンツ制作サービスについては、オーダーメイドeラーニングコンテンツの制作案件が堅調に推移しておりま
す。今後もお客様の多様なニーズにお応えするべく、引き続き対応してまいります。


                            ―2―
                              株式会社クシム(2345)   2021年10月期 第3四半期決算短信


 Eラーニング事業はビデオ収録・映像配信の低収益性事業を終了し最も収益性の高い事業へ集中いたします。
 また、eラーニングコンテンツを新たに増やしていくことでより収益性の高い事業へと変革する準備が整いましたの
で、さらに事業を推進してまいります。
 イーフロンティアは、同社が保有するメールマガジン会員30万人に向けて、「iStudy LMS」及び「SLAP」を販売展
開しております。同社はコンシューマ向け製品を中心にeコマース販売のみならず、法人販売、店頭販売も全国的に展
開しており、近年ではこの販売網を活用し、ソフトウェアのみならず、パソコン周辺機器の販売にも注力を行ってお
ります。この6月にはデジタルストレージ製品の大手中国メーカーTerraMaster System Limited(テラマスター シス
テムリミテッド/所在地:深セン)社と日本国内総販売代理店契約を締結致しまして、7月からeコマース販売、法人販
売を展開し始めております。
 以上の結果、売上高820百万円(前年同四半期比193百万円のプラス)、EBITDA91百万円(前年同四半期比84百万円
のマイナス)、セグメント利益69百万円(前年同四半期比87百万円のマイナス)となりました。


[アカデミー事業]
 アカデミー事業は、引き続きニーズの高いオープン系を中心としたIT技術者の育成により、顧客システム開発の支
援、エンジニア派遣事業を拡充し、また、グループシナジーを活かした高度IT人材の育成も強化してまいりました。
その結果、上半期に引き続き、直近第3四半期においても単月黒字を継続しています。
 クシムソフトにおけるSES事業は、稼働率100%維持を継続しました(目標稼働率は96%)。2021年4月のクシムソフト
によるクシムテクノロジーズ吸収合併は、同じSES事業同士によるエンジニアチーム化の促進にも繋がったことで、稼
働率100%を維持しつつエンジニア単価のベースアップにも寄与した合併となりました。業界全体として新型コロナウ
イルスの影響によるプロジェクト凍結等が続く厳しい状態のなかでも稼働率100%を維持できた要因は、グループシナ
ジーを活かした案件拡大を追求し、より上位スキルの案件を経験したことでエンジニアの市場価値の底上げに繋がっ
たことでプロジェクト異動時のリードタイムが短縮したことによります。
 受託開発も同様にグループシナジーを活かした案件獲得の中でも先端分野(AIやブロックチェーンを活用したシス
テム)に対する画面等の開発実現と、昨年度より取り組みを強化してきた会計パッケージのカスタマイズ案件の開発
が遅滞なく納品完了しております。また過去の受託開発にて納めたシステムのバージョンアップ対応等、順調に案件
レコードの追加をし、今後も拡大傾向にあります。
 ケア・ダイナミクスでは、介護事業者向けASPサービスを中心に、介護業界にIT技術を導入することで成長をしてお
ります。ASPサービスの「Care Online」は、介護現場における月末・月初の国保請求等の業務負荷軽減が出来るサー
ビスであるため、2006年にサービスを開始以来、多くのユーザーにご利用いただいております。また、保守運営(一
次受け)をクシムソフト島根事業所開発センターに移管したことで、一部外注していたメンテナンス業務を自社内で
完結できるようになるなど、さらなる経営効率の改善を図りました。今後は「Care Online」のLIFE対応、新たなブラ
ウザ対応(Chrome、Edge、Safari)など、システム開発に注力し、さらなる機能向上を図ってまいります。
 以上の結果、売上高506百万円(前年同四半期比25百万円のマイナス)、EBITDA54百万円(前年同四半期は3百万円
のマイナス)、セグメント利益10百万円(前年同四半期はセグメント損失49百万円)となりました。
 なお、クシムソフト及びケア・ダイナミクスの株式取得に伴うのれん償却額41百万円は当セグメント利益に含めて
おります。


[インキュベーション事業]
 インキュベーション事業においては、高い技術を有する法人との提携関係を継続しております。先端IT領域のラー
ニングコンテンツ制作や講師となる人材を要する有望なスタートアップのStake Technologies株式会社との業務提携、
同領域にてユニークな事業モデルの構築にチャレンジしているチューリンガム株式会社との資本業務提携に加え、電
子署名プラットフォームSecurityHub(経産省補助事業に採用)、ブロックチェーンプラットフォームBBc-1などを開
発し社会貢献にも取り組む株式会社ゼタントとの業務提携における事業推進を引き続き進めております。
 第3四半期連結会計期間においては、資本業務提携の一環としてチューリンガム株式会社とNFTマーケットプレイス
の開発に着手しました。アート・サブカルチャー・IP(知的財産)などを含む日本の文化をNFT(※)化し、ユーザー
間で売買できるフロントエンドアプリケーションの開発を目指します。本アプリケーションはユーザーによるNFTの売
買プラットフォーム機能に加え、ユーザー間の投げ銭機能も実装する予定です。
 インキュベーション事業は、これまで株主様向け議決権行使プラットフォーム、暗号資産のレンディングサービス



                              ―3―
                               株式会社クシム(2345)   2021年10月期 第3四半期決算短信


アプリケーション、暗号資産を対象にしたAPI連携による自動トレーディングシステムなどの開発実績があります。引
き続き、提携企業各社の先進性やノウハウを活用し、先端技術を応用するシステム開発請負の獲得をすることで確か
な実績につなげていく所存です。コロナウイルス禍の影響につきましては、マクロ経済全体の減退による影響を受け
る可能性があり、今後も事業への影響を注視し、早期の対策を講じてまいります。かつ、案件の採算性を見極め、利
益率の高いプロジェクトに経営資源の投下を図っていく次第です。
 以上の結果、売上高75百万円(前年同四半期比81百万円のマイナス)、EBITDA19百万円(前年同四半期比6百万円
のマイナス)、セグメント利益14百万円(前年同四半期比8百万円のマイナス)となりました。
 なお、クシムインサイトの株式取得に伴うのれん償却額4百万円は当セグメント利益に含めております。


 ※   Non-Fungible Token の略語。代替の可能性のないブロックチェーン上のトークンです。


(2)財政状態に関する説明
資産、負債及び純資産の状況
(資産の部)
 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,109百万円増加し3,490百万円となり
ました。
 流動資産の残高は前連結会計年度末に比べて951百万円増加し1,891百万円となりました。これは主に現金及び預金
が1,079百万円増加し、売掛金が208百万円減少したことによるものであります。
 固定資産の残高は前連結会計年度末に比べて157百万円増加し1,598百万円となりました。これは主に投資有価証券
が233百万円増加し、敷金及び保証金が43百万円減少したことによるものであります。
(負債の部)
 当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べて202百万円減少し630百万円となりまし
た。
 流動負債の残高は前連結会計年度末に比べて136百万円減少し284百万円となりました。これは主に買掛金が86百万
円、前受収益が13百万円減少したことによるものであります。
 固定負債の残高は前連結会計年度末に比べて66百万円減少し345百万円となりました。これは主に長期借入金が48百
万円減少したことによるものであります。
(純資産の部)
 当第3四半期連結会計期間末における純資産は前連結会計年度末に比べて1,312百万円増加し2,860百万円となりま
した。これは主に資本金が753百万円、資本剰余金が753百万円増加したことによるものであります。


(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
 新型コロナウイルス感染拡大によるマクロ経済環境の変化が不透明であり、既存事業の業績への影響が予測困難な
状況である点、また、当社グループは進行期においてM&Aによる非連続な成長を志向していること、かつ、本年度中
に業態のトランスフォーメーションを一気に推進していく方針です。そのため、本決算短信を公表する時点では信頼
性の高い業績数値を合理的に算出することが困難であることから業績予測については開示しておりません。
 業績予測については、当期間中に実施したいM&A案件が成約し、そのうえで、合理的に連結業績の見通しが予想可
能になった時点で公表する予定であります。それまでは、中期経営目標を羅針盤として、着実に成長を図ってまいり
ます。




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                    株式会社クシム(2345)     2021年10月期 第3四半期決算短信


2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
                                                  (単位:千円)
                       前連結会計年度             当第3四半期連結会計期間
                      (2020年10月31日)          (2021年7月31日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                        552,191            1,631,395
   売掛金                           314,886              106,041
   商品及び製品                         33,436               35,458
   原材料及び貯蔵品                        4,879                5,656
   その他                            34,680              113,416
   流動資産合計                        940,074            1,891,967
 固定資産
   有形固定資産                         31,138               13,650
   無形固定資産
     ソフトウエア                      106,711               88,122
     のれん                         250,419              203,920
     その他                           1,626                2,961
     無形固定資産合計                    358,757              295,005
   投資その他の資産
     長期貸付金                       308,000              288,000
     敷金及び保証金                      49,685                6,639
     投資有価証券                      643,436              877,420
     繰延税金資産                       33,977               57,512
     その他                          16,106               60,660
     投資その他の資産合計                1,051,206            1,290,233
   固定資産合計                      1,441,102            1,598,889
 資産合計                          2,381,177            3,490,857
負債の部
 流動負債
   買掛金                           121,297               34,713
   短期借入金                          30,000               30,000
   1年内返済予定の長期借入金                  48,195               65,196
   未払法人税等                         20,365               11,774
   賞与引当金                          14,005               18,956
   前受収益                           58,687               45,228
   役員退職慰労引当金                         310                  330
   返品調整引当金                         1,829                4,444
   その他                           126,512               74,313
   流動負債合計                        421,203              284,958
 固定負債
   長期借入金                         338,963              290,541
   その他                            73,181               54,852
   固定負債合計                        412,144              345,393
 負債合計                            833,347              630,351
純資産の部
 株主資本
   資本金                           705,940            1,459,010
   資本剰余金                         667,838            1,420,908
   利益剰余金                         127,204                  642
   自己株式                         △12,656              △12,676
   株主資本合計                      1,488,327            2,867,885



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 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                 47,913           △25,139
   その他の包括利益累計額合計                47,913           △25,139
 新株予約権                          11,588             17,759
 純資産合計                       1,547,829          2,860,505
負債純資産合計                      2,381,177          3,490,857




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                          株式会社クシム(2345)     2021年10月期 第3四半期決算短信


(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
  四半期連結損益計算書
   第3四半期連結累計期間
                                                             (単位:千円)
                          前第3四半期連結累計期間             当第3四半期連結累計期間
                            (自 2019年11月1日            (自 2020年11月1日
                            至 2020年7月31日)            至 2021年7月31日)
売上高                                   1,297,464                1,378,714
売上原価                                    916,559                1,076,665
売上総利益                                   380,904                  302,048
販売費及び一般管理費
 役員報酬                                     32,791                   33,295
 給料手当及び賞与                                 92,190                   76,493
 法定福利費                                    22,149                   16,206
 賞与引当金繰入額                                  4,011                    3,368
 販売促進費                                     4,323                    7,766
 広告宣伝費                                     5,266                   21,015
 賃借料                                      26,631                   15,276
 支払報酬                                     38,822                   56,296
 減価償却費                                     4,663                    4,380
 のれん償却額                                   44,035                   46,498
 その他                                     104,564                  116,515
 販売費及び一般管理費合計                            379,450                  397,114
営業利益又は営業損失(△)                              1,453                 △95,065
営業外収益
 受取利息                                      1,608                    4,539
 無効ユニット収入                                  1,196                      705
 有価証券売却益                                     826                       ―
 助成金収入                                     1,977                   22,710
 その他                                         367                    2,248
 営業外収益合計                                   5,976                   30,204
営業外費用
 支払利息                                      1,344                   1,886
 投資事業組合運用損                                    ―                    8,297
 その他                                         157                     423
 営業外費用合計                                   1,501                  10,606
経常利益又は経常損失(△)                              5,928                 △75,467
特別利益
 固定資産売却益                                      ―                       366
 負ののれん発生益                                135,180                       ―
 特別利益合計                                  135,180                      366
特別損失
 固定資産売却損                                   2,415                       ―
 減損損失                                     12,089                       ―
 ライセンス廃棄損                                     ―                       178
 事業撤退損                                        ―                    41,456
 特別損失合計                                   14,504                   41,634
税金等調整前四半期純利益又は税金等調整前四半期
                                         126,603                △116,735
純損失(△)
法人税、住民税及び事業税                              22,849                   7,293
法人税等調整額                                 △22,294                  △25,301
法人税等合計                                       554                 △18,007
四半期純利益又は四半期純損失(△)                        126,048                 △98,728
親会社株主に帰属する四半期純利益又は親会社株主
                                         126,048                 △98,728
に帰属する四半期純損失(△)



                          ―7―
                    株式会社クシム(2345)    2021年10月期 第3四半期決算短信


  四半期連結包括利益計算書
   第3四半期連結累計期間
                                                      (単位:千円)
                    前第3四半期連結累計期間            当第3四半期連結累計期間
                      (自 2019年11月1日           (自 2020年11月1日
                      至 2020年7月31日)           至 2021年7月31日)
四半期純利益又は四半期純損失(△)                126,048                 △98,728
その他の包括利益
 その他有価証券評価差額金                    △11,759                 △73,053
 その他の包括利益合計                      △11,759                 △73,053
四半期包括利益                           114,289               △171,781
(内訳)
 親会社株主に係る四半期包括利益                  114,289               △171,781
 非支配株主に係る四半期包括利益                       ―                      ―




                    ―8―
                             株式会社クシム(2345)   2021年10月期 第3四半期決算短信


(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
 該当事項はありません。


(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
 当社は、2020年11月2日から2020年12月9日までの間に、ライツ・オファリング(ノンコミットメント型/上場型新
株予約権の無償割当て)の権利行使による払込みを受けました。この結果、当3第四半期連結累計期間において資本
金が753,070千円、資本準備金が753,070千円増加し、当第3四半期連結会計期間末において資本金が1,459,010千円、
資本剰余金が1,420,908千円となっております。




                             ―9―
                                      株式会社クシム(2345)         2021年10月期 第3四半期決算短信


 (セグメント情報等)
  【セグメント情報】
  前第3四半期連結累計期間(自    2019年11月1日   至     2020年7月31日)
 1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報

                                                                            (単位:千円)
                             報告セグメント                                        四半期連結損益
              Eラーニング      アカデミー インキュベー                            調整額
                                                        計                    計算書計上額
                事業          事業    ション事業
 売上高

 外部顧客への売上高      626,341     525,645      145,477      1,297,464         ―     1,297,464
 セグメント間の内部
                     ―       6,520           11,794      18,314   △18,314            ―
 売上高又は振替高
       計        626,341     532,165      157,271      1,315,778   △18,314     1,297,464
 セグメント利益又は損
              157,647 △49,012   23,322 131,957 △130,503 1,453
 失(△)
 (注)セグメント利益又はセグメント損失の調整額△130,503千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用で
    あります。

 2.報告セグメントごとの資産に関する情報
 (子会社の取得による資産の著しい増加)
   株式会社クシムテクノロジーズ(2020年5月1日付で株式会社東京テックから商号変更、2021年4月1日付で株
  式会社クシムソフトとの吸収合併により消滅)の株式を取得し、連結の範囲に含めたことにより、第1四半期連結
  会計期間末の「アカデミー事業」のセグメント資産が、前連結会計年度末に比べ、76,496千円増加しております。
   株式会社クシムインサイトの株式を取得し、連結の範囲に含めたことにより、第2四半期連結会計期間末の「イ
  ンキュベーション事業」のセグメント資産が、前連結会計年度末に比べ、201,763千円増加しております。
   株式会社ケア・ダイナミクスの株式を取得し、連結の範囲に含めたことにより、第3四半期連結会計期間末の
  「アカデミー事業」のセグメント資産が、前連結会計年度末に比べ、79,462千円増加しております。
   株式会社イーフロンティアの株式を取得し、連結の範囲に含めたことにより、第3四半期連結会計期間末の「Eラ
  ーニング事業」のセグメント資産が、前連結会計年度末に比べ、312,215千円増加しております。


 3.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
    「Eラーニング事業」セグメントにおいて、株式会社イーフロンティアの株式を取得したことに伴い、負ののれん
  発生益を計上しております。なお、当該事象による負ののれん発生益の計上額は、当第3四半期連結累計期間にお
  いては135,180千円であります。
    「アカデミー事業」セグメントにおいて、固定資産の減損損失を計上しております。なお、当該減損損失の計上
  額は当第3四半期連結累計期間において12,089千円であります。
    「インキュベーション事業」セグメントにおいて、株式会社クシムインサイトの株式を取得したことに伴い、同
  社を連結の範囲に含めております。なお、当該事象によるのれんの増加額は、当第3四半期連結累計期間において
  33,077千円であります。
    「アカデミー事業」セグメントにおいて、株式会社ケア・ダイナミクスの株式を取得したことに伴い、同社を連
  結の範囲に含めております。なお、当該事象によるのれんの増加額は、当第3四半期連結累計期間において2,214千
  円であります。




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                                         株式会社クシム(2345)         2021年10月期 第3四半期決算短信


  当第3四半期連結累計期間(自       2020年11月1日   至     2021年7月31日)
 1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報

                                                                               (単位:千円)
                                報告セグメント                                        四半期連結損益
              Eラーニング         アカデミー インキュベー                            調整額
                                                           計                    計算書計上額
                事業             事業    ション事業
 売上高

 外部顧客への売上高         820,064     489,098          69,551   1,378,714         ―     1,378,714
 セグメント間の内部
                        ―       17,344           5,850      23,194   △23,194            ―
 売上高又は振替高
       計           820,064     506,442          75,401   1,401,908   △23,194     1,378,714
 セグメント利益又は損
               69,969 10,417    14,907 95,294 △190,360 △95,065
 失(△)
 (注)セグメント利益又はセグメント損失の調整額△190,360千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用で
    あります。

 2.報告セグメントごとの資産に関する情報
   該当事項はありません。

 3.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
   「Eラーニング事業」セグメントにおいて、ビデオ収録・映像配信事業の固定資産の減損損失を計上し、四半期連
  結損益計算書上、「事業撤退損」に含めて表示しております。なお、当該減損損失の計上額は当第3四半期連結累
  計期間において13,295千円であります。

 4.報告セグメントの変更等に関する事項
   当第3四半期連結累計期間において、当社は「Eラーニング事業」セグメントにおいてビデオ収録・映像配信事業
  を廃止いたしました。この結果、各セグメントに属する主要製品及びサービスは次のとおりとなりました。
           セグメント                                   主要製品及びサービス
                              ・法人向け学習管理システム「iStudy LMS」「SLAP」
  Eラーニング事業                    ・各種研修講座・サービス
                              ・研修・eラーニングコンテンツ
                              ・有料職業紹介サービス「iStudy ACADEMY」
  アカデミー事業                     ・IT技術者の紹介および派遣事業
                              ・フリーランスマッチング事業
                      ・システムの受託開発
  インキュベーション事業         ・経営および各種コンサルティング事業
                      ・投融資業
  (注) 報告セグメントの区分方法に変更はありません。




                                         ―11―
                                 株式会社クシム(2345)   2021年10月期 第3四半期決算短信


 (重要な後発事象)
(新株予約権の行使による増資)
 当社は、2021年8月12日開催の当社取締役会において、WCP/I投資事業組合を割当先とする第三者割当による行
使価額修正条項付株式会社クシム第9回新株予約権(停止要請条項付)(以下「本新株予約権」といいます。)の発行
を決議し、2021年8月30日に当該新株予約権の発行価額の総額の払込が完了いたしました。


1.概要
  (1)   割当日           2021年8月30日
  (2)   発行新株予約権数      18,600個(注)
  (3)   発行価額          新株予約権1個につき金692円(総額12,871,200円)
  (4)   当該発行による       潜在株式数:1,860,000株(新株予約権1個につき100株)
        潜在株式数         上限行使価額はありません。
                      下限行使価額は231円ですが、下限行使価額においても、潜在株式数は
                      1,860,000株であります。
  (5) 資金調達の額
                      759,585,200円(注)
      (差引手取概算額)
  (6) 行使価額及び          当初行使価額414.9円
      行使価額の修正条件       行使価額は、本新株予約権の発行要項に定める本新株予約権の各行使請求の
                      効力発生日(以下「修正日」といいます。)の直前取引日の東京証券取引所
                      (以下「東証」といいます。)における当社普通株式の普通取引の終値(以
                      下「東証終値」といいます。)の90%に相当する金額(円位未満小数第2位
                      まで算出し、小数第2位を切り上げる。)に、当該修正日以降修正されま
                      す。但し、修正日にかかる修正後の行使価額が下限行使価額を下回ることと
                      なる場合には行使価額は下限行使価額とします。
  (7) 募集又は割当方法
                      WCP/I投資事業組合に対する第三者割当方式
       (割当予定先)
  (8) 権利行使期間     2021年8月31日 ~ 2023年8月31日
  (9) 資金の使途      暗号資産運用資金への充当
  (10) その他       当社は、下記の内容について、金融商品取引法に基づく本新株予約権の募集
                 に係る届出の効力発生後、当社とWCP/I投資事業組合(以下「割当予定
                 先」といいます。)との間で締結した買取契約において合意しております。
                 ①当社は、割当予定先が本新株予約権の全部又は一部につき、行使すること
                   ができない期間を定めて、本新株予約権の不行使を要請することができる
                   こと
                 ②割当予定先は、一定の場合に、当社に対して通知することにより、本新株
                   予約権の買取を請求することができ、かかる請求がなされた場合、当社は
                   本新株予約権を買い取ること
                 ③割当予定先は、当社取締役会の承認を得ることなく本新株予約権を譲渡し
                   ないこと
(注)資金調達の額は、本新株予約権の払込金額の総額に本新株予約権の行使に際して出資される財産の価額の合計
    額を合算した金額から、本新株予約権に係る発行諸費用の概算額を差し引いた金額であります。なお、本新株
    予約権の行使に際して出資される財産の価額の合計額は、当初行使価額(発行決議日の直前取引日の東証終値
    の90%に相当する金額(円位未満小数第2位まで算出し、小数第2位を切り上げる。))で全ての本新株予約
    権が行使されたと仮定した場合の金額でありますが、実際の資金調達の額は行使価額の水準により増加又は減
    少します。また、本新株予約権の行使期間内に全部又は一部の行使が行われない場合及び当社が取得した本新
    株予約権を消却した場合には資金調達の額は減少します。


2.行使の状況
 2021年8月31日から2021年9月9日までにおける本新株予約権の一部について権利行使が行われております。当該新
株予約権の概要は、次の通りであります。
 (1)行使新株予約権個数                     1,040個
 (2)発行した株式の種類及び株式数       普通株式    104,000株
 (3)増加した資本金                     19,799千円
 (4)増加した資本準備金                   19,799千円
 以上により、発行した株式数は、104,000株、資本金及び資本準備金はそれぞれ19,799千円増加し、2021年9月9日
現在の発行済株式総数は7,595,036株、資本金は1,478,810千円、資本準備金は1,219,937千円となっております。


(株式交付制度に基づく株式交付子会社の株式の譲渡し)
 当社及び当社連結子会社の株式会社クシムソフト(以下「クシムソフト」といいます。)は、2021年8月2日開催の



                                 ―12―
                                    株式会社クシム(2345)   2021年10月期 第3四半期決算短信


取締役会において、株式会社CAICA(以下「CAICA」といいます。)が行う株式会社Zaif Holdings(以下
「Zaif HD」といいます。)を株式交付子会社とする株式交付に申込みを行うことを決議し、同日付で申込み等所定の
手続きを経た上で、2021年8月31日にCAICA株式が交付されました。
 これに伴う2021年10月期連結会計年度における財政状態及び経営成績に与える影響については、現在精査中でありま
す。


  1.本株式交付の日程
     当社取締役会決議日             2021年8月2日
     本株式交付申込日              2021年8月2日
     本株式交付実施日(効力発生日)       2021年8月31日


  2.本株式交付の方法
     CAICAを株式交付親会社、Zaif HDを株式交付子会社とする株式交付


  3.本株式交付に係る割当の内容
     本株式交付に係る株式交付比率Zaif HD株式1株に対し、CAICA株式2,558.14株交付


  4.当社およびクシムソフトが申込みをしたZaif HD株式数と株式交付後に保有するCAICA株式数
     ①   株式交付申込株数
      当社                    830株
      クシムソフト                 34株
     ②   株式交付効力発生後に交付されたCAICA株式数
      当社               2,123,256株
      クシムソフト             86,976株
      なお、1株に満たない端数株式は現金の交付を受けております。




                                    ―13―