2345 クシム 2020-09-10 15:15:00
2020年10月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                 2020年10月期            第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                         2020年9月10日
上 場 会 社 名   株式会社クシム                                             上場取引所                                東
コ ー ド 番 号   2345                                            URL https://www.kushim.co.jp
代   表   者 (役職名)代表取締役社長                                 (氏名)中川 博貴
問合せ先責任者   (役職名)取締役CFO                                  (氏名)伊藤 大介                  (TEL) 03(6427)7380
四半期報告書提出予定日      2020年9月10日                             配当支払開始予定日                     ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 : 有
四半期決算説明会開催の有無                    :   有(機関投資家向け、個人投資家向け)
                                                                                           
                                                                                              (百万円未満切捨て)
1.2020年10月期第3四半期の連結業績(2019年11月1日~2020年7月31日)
(1)連結経営成績(累計)                                                              (%表示は、対前年同四半期増減率)
                                                                                                   親会社株主に帰属
                      売上高                    EBITDA            営業利益                経常利益            する四半期純利益
                     百万円         %       百万円           %       百万円         %       百万円        %      百万円   %
2020年10月期第3四半期       1,297       ―          67  ―       1     ―       5                       ―       126  ―
2019年10月期第3四半期          ―        ―          ―   ―      ―      ―      ―                        ―        ―   ―
(注)    包括利益      2020年10月期第3四半期          114 百万円 ( ―%)   2019年10月期第3四半期                           ― 百万円 ( ―%)
                                                                                           
                                                潜在株式調整後
                          1株当たり
                                                  1株当たり
                         四半期純利益
                                                 四半期純利益
                                     円   銭                     円 銭
2020年10月期第3四半期                       31.70                     31.48
2019年10月期第3四半期                          ―                         ―

(注)1.2019年10月期末より連結財務諸表を作成しているため、2019年10月期第3四半期の数値及び対前年同四半期
     増減率については記載しておりません。
   2.EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却費
(2)連結財政状態
                             総資産                       純資産               自己資本比率
                                     百万円                       百万円                       %
2020年10月期第3四半期                       2,349                     1,457                   61.6
2019年10月期                            1,858                     1,350                   72.5
(参考)   自己資本      2020年10月期第3四半期          1,447 百万円             2019年10月期       1,347 百万円
 
2.配当の状況
                                                       年間配当金

                    第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                                   期末            合計
                             円   銭             円   銭           円   銭           円   銭          円   銭
  2019年10月期       ―     0.00                                       ―            3.50          3.50
  2020年10月期       ―     0.00                                       ―
  2020年10月期(予想)                                                                 7.00          7.00
 (注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無                                :   無
 
3.2020年10月期の連結業績予想(2019年11月1日~2020年10月31日)
                                                                                         (%表示は、対前期増減率)
                                                                                 親会社株主に帰属      1株当たり
              売上高            EBITDA             営業利益               経常利益           する当期純利益      当期純利益
              百万円    %       百万円         %      百万円        %       百万円         %   百万円   %                  円   銭
  通期      1,880 ―  230  ―    145 ―    147   ―    209 ―     52.76
(注)1.直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 無
   2.2019年10月期は決算期変更に伴い2019年1月1日から2019年10月31日の10ヶ月間となっております。このた
     め、通期の対前期増減率は記載しておりません。
 
※       注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動                      : 有

        (連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)

        新規      1 社   (社名)株式会社クシムインサイト     除外     ―社

(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用                      : 無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
        ①   会計基準等の改正に伴う会計方針の変更                  : 無

        ②   ①以外の会計方針の変更                         : 無

        ③   会計上の見積りの変更                          : 無

        ④   修正再表示                               : 無
(4)発行済株式数(普通株式)
        ①   期末発行済株式数(自己株式を含む)     2020年10月期3Q   4,004,600株   2019年10月期     4,004,600株

        ②   期末自己株式数               2020年10月期3Q     28,306株    2019年10月期       28,306株

        ③   期中平均株式数(四半期累計)        2020年10月期3Q   3,976,294株   2019年10月期3Q   3,976,294株

 
※   四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
 
※   業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
        本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的である
    と判断する一定の情報に基づいており、実際の業績は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予
    想の前提となる条件及び業績予想にあたっての注意事項などについては、添付資料P.5「1.当四半期決算に関
    する定性的情報(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
 
 
 
                         株式会社クシム(2345) 2020年10月期 第3四半期決算短信


○添付資料の目次



    1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2

    (1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2

    (2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………4

    (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………5

    2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………6

    (1)四半期連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………6

    (2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 …………………………………………7

    (3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………9

      (継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………9

      (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………9

      (当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動) …………………………………………9

      (セグメント情報等) …………………………………………………………………………………10




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                             株式会社クシム(2345) 2020年10月期 第3四半期決算短信


1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
 当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、前半こそ緩やかな回復基調も期待されましたが、新型コロナウ
イルス感染症の世界的な拡大により、日本国内においても、感染拡大防止に向け、政府による緊急事態宣言が発令され
るなど、外出自粛や休業の広がりなど経済活動が停滞する動きもあり、大変厳しい状況となりました。さらには、緊急
事態宣言解除後も景気回復の見通しは立たず、個人消費においても、将来不安からくる節約志向や、第二波、第三波が
生じることによる経済の下振れリスク懸念が高まるなど依然として先行き不透明な状況が続いております。
 こうしたマクロ経済動向のなか、当社グループは中期経営計画(2019年10月期~2022年10月期)における「収益力の
大幅向上」に向けて引き続き業態のトランスフォームを推進する方針のもと、当連結会計期間においては、2020年5月
1日に当社の連結子会社である株式会社エイム・ソフト(以下、「エイム・ソフト」といいます。)が株式会社ケア・
ダイナミクス(以下、「ケア・ダイナミクス」といいます。)を完全子会社化いたしました。エイム・ソフトはケア・
ダイナミクスのもつ介護事業者向けASPシステムの開発・保守を行いながら未進出であった介護事業領域に進出する
足固めを現在すすめております。また、2020年5月15日に当社は株式会社イーフロンティア(以下、「イーフロンティ
ア」といいます。)の株式を取得し、連結子会社化いたしました。イーフロンティアは、3Dグラフィック、AI×ゲー
ムソフト開発、AI×画像処理、等の専門性の高いナレッジを有しますが、7月には同社の提供する動画編集ソフトを当
社のSLAPでバンドル提供するなど、両社間で有するシナジーをサービス化しております。また、同社では、コロナ禍で
コンシューマ向け店頭販売が停滞する中で積極的にEC販売に注力を行っております。直近では同社が国内総代理店販売
を手がける米国大手周辺機器メーカーOWC社商品、また自社開発商品のEC販売において大手ECモールへの出店を進めてお
ります。すでにamazon、Yahoo、楽天にて直営店を開設していることに続き、今年5月にはAuPayマーケット、7月には
Yamadaモールへの出店を行い、EC販売に成果をあげております。
 このように、当社グループは産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を使命とする一企業集団として、
あらゆるサービスのデジタル化が進む時代に備え、引き続き、自らのビジネスモデルを変革し続けています。合わせて、
新たな連結対象子会社とシナジー効果の追求をしている中、売上高は、Eラーニング事業は企業のテレワークへの移行や
教育機関でのオンライン教育の導入ニーズの高まりから当社のソリューションに対する需要が旺盛であり、堅調に受注
件数を伸ばした結果、対計画比増で推移しました。一方、アカデミー事業は新型コロナウイルスの影響は緊急事態宣言
解除後も2020年5月・6月と続き、最も厳しい局面を迎えることになりました。インキュベーション事業は、新規事業
でありながら通期計画に比べ順調に伸張しております。
 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は1,297百万円、EBITDA67百万円、営業利益1百万円、経常
利益5百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益126百万円となりました。


 セグメント別の概況は以下のとおりであります。
 当社のセグメント別の製品・サービス分類は次のとおりです。


         セグメント                      製品・サービス
                      ・法人向け学習管理システム 「iStudy LMS」
                      ・法人向けビジネスビデオ  「Qumu(クム)」
                      ・各種研修講座・サービス
   Eラーニング事業
                      ・研修・eラーニングコンテンツ
                      ・ビデオ収録・映像配信

                      ・有料職業紹介サービス 「iStudy ACADEMY」
                      ・IT技術者の紹介および派遣事業(エイム・ソフト、ク
   アカデミー事業
                      シムテクノロジーズ)
                      ・フリーランスマッチング事業(エイム・ソフト)
                       ・システムの受託開発
   インキュベーション事業         ・経営および各種コンサルティング事業
                       ・投融資業


[Eラーニング事業]
 法人向け学習管理システムである「iStudy LMS」および「SLAP」は、新型コロナウイルスの影響により働き方が大き
く変化する中、問合せ及び活用ニーズはあるものの企業における業績への影響から導入検討を控える傾向にあります。
特に中小企業は景況感から導入に際しては相当慎重になっている状況です。ただし、緊急事態宣言解除(経済活動再
開)後、特に7月以降では問い合わせが入り始め、徐々にではありますが案件の検討も進みつつあります。こうした需


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                              株式会社クシム(2345) 2020年10月期 第3四半期決算短信


要の期ズレ、経済活動の停滞による影響から第3四半期計画については達成することができませんでした。一方、『学
校教育機関向け「SLAP」無償提供キャンペーン』の反響は引き続き大きく、お問合せ、資料請求件数は100件超と多くい
ただいており、更なる導入に向けた対応を推進し、SLAPのID提供数の延伸に注力してまいります。インフラ環境の刷新
については、パブリック・クラウド環境への積極的な移行など安定基盤構築に向け計画が予定通りに進んでおります。
「SLAP」開発については、お客様により使い易い環境の提供を行うことを主眼としたアップデート開発を進めており、
月度1回のペースで機能拡充を図ってまいりました。
 各種研修講座・サービス・eラーニングコンテンツにおいては、企業からの集団研修のご依頼、企業からのeラーニン
グコンテンツの問い合わせ件数は新型コロナウイルスにより、その需要が蒸発したものの、それ以上に新型コロナウイ
ルスにより業績が好調な業界、企業におけるオンラインによる社員教育、かつ、オーダーメイドのeラーニングコンテン
ツ制作の請負案件を受注した結果、計画対比で堅調に推移しました。また、引き続き、先端技術分野のコンテンツの拡
充を図っており、特にAI関連の引き合いを多く頂いております。加えて、情報提供・商品紹介コンテンツ制作として、
企業の動画コンテンツ制作ニーズが高まったこと、株式会社フィスコとの協働によるIR説明会(オンライン化)やバー
チャル株主総会への移行を検討する企業のスタジオ利用が急激に増加し、対計画比で伸長しております。
 当連結会計期間に子会社とした株式会社イーフロンティアは、同社が保有するメールマガジン会員30万人に向けて、
「iStudy LMS」および「SLAP」を販売展開するとともに、同社の得意先である大手ソフトウェア流通会社の販売網を介
して、全国展開を進めております。
 以上の結果、売上高626百万円、EBITDA175百万円、セグメント利益157百万円となりました。


[アカデミー事業]
 有料職業紹介サービス「ACADEMY事業」では、企業の高度IT技術者採用支援、研修業務の受託代行を行っており、継続
してサービスの拡充を図っております。また、人材育成については株式会社CAICAテクノロジーズ(以下、「CAICAテク
ノロジーズ」といいます。)が擁するIT技術者約400名に加え、子会社の株式会社エイム・ソフトに対しても、ブロック
チェーンを中心とした先端IT講座を展開しスキルアップを進めております。これにより、エンジニアの技能が向上し、
AI等の新たな技術を用いた付加価値の高いシステム開発の基盤拡充に貢献しております。
 エイム・ソフトでは、引き続きニーズの高いオープン系を中心としたIT技術者育成と技術力の向上により、顧客シス
テム開発の支援、エンジニア派遣事業の拡充を図り、グループシナジーを活かした高度IT人材の育成についても積極強
化してきましたが、新型コロナウイルスの影響により、第3四半期(2020年4・5・6月)は厳しい局面となりまし
た。拡充先のプロジェクトにおける規模縮小や凍結、顧客予算の一時的な圧縮などにより業界全体でのエンジニアの非
稼働状態が多く発生し、エイム・ソフトでも同様にエンジニアの非稼働が一定期間続く苦しい状態に陥りました。しか
しながら、非稼働状態を迫られたエンジニアは、企業からの需要が旺盛であり、人手が不足しているeラーニング事業の
プロジェクトに参画する、といったグループ連携によって、SES事業の競争力の源泉であるエンジニア数を毀損すること
なく難局を乗り切ったこと、業界でもいち早くテレワーク化を推奨したことで固定費の削減を図ったこと、顧客先から
のセキュリティ信頼性や管理体制の信頼は高かったことなどから、プロジェクト再開時には優先的に声がかかることで
2020年7月から業績は緩やかながら回復傾向にあります。
 また、2020年4月13日付のネクスグループとの業務提携とその後のエイム・ソフトの高度IT人材の活用についての協
議を重ねた結果、2020年5月1日にケア・ダイナミクスを完全子会社化いたしました。ケア・ダイナミクスの持つ400以
上の施設に導入実績のある介護事業者向けASPシステムを自社開発プロダクトとして保守運営することによって、高度IT
人材の活用と共に非稼働エンジニアの活用も重ねることにより収益性を高め、また、未進出であった介護事業領域に進
出してまいります。
 当連結会計期間にエイム・ソフトが子会社とした株式会社ケア・ダイナミクスは介護事業者向けASPサービスを中心
に、介護業界にIT技術を導入することで成長をしてきました。特にASPサービスの「Care Online」においては多忙なる
介護現場において業務効率が最大70%軽減するサービスであるため、2006年サービス開始以降、多くのユーザーを獲得
してきました。今回エイム・ソフトの子会社となり、これらサービスに対し更なる高度な技術を用いた改修や保守運営
体制が整備されることで、さらなるユーザー獲得の拡大を狙っております。すでに2020年6月にエイム・ソフトの島根
事業所開発センターにて保守運営体制整備が完了し2020年7月より当該サービスの保守運営業務に入っております。
 なお、エイム・ソフトの完全子会社である株式会社ネクストエッジは、エイム・ソフトとの重複する販管費を圧縮す
ることで収益力向上を図るため、2020年3月31日にエイム・ソフトへの経営機能の一体化を完了させました。
 株式会社クシムテクノロジーズ(旧商号「株式会社東京テック」。以下「クシムテック」といいます。)は、WEB系シ



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                              株式会社クシム(2345) 2020年10月期 第3四半期決算短信


ステムの開発実績の積み重ねとコスト面での最適化により単体での単月黒字化を継続しております。加えて、グループ
シナジーを活かし、エイム・ソフトと連携したクライアント先への出向プロジェクトや、当社iStudy ACADEMYでの再育
成により受注マージンの高い案件の獲得、及びシステム開発事業へと販路を拡大することで営業利益の拡大を図ってま
いります。
 以上の結果、売上高525百万円、EBITDA△3百万円、セグメント利益△49百万円となりました。
 なお、エイム・ソフト及びクシムテック及びケア・ダイナミクスの株式取得に伴うのれん償却額41百万円は当セグメ
ント利益に含めております。


[インキュベーション事業]
 東京大学松尾研究室およびそのパートナー企業、社会福祉法人善光会とのAIを活用した共同研究事業は最終フェーズ
に入り、予定通り進捗しております。本研究成果としては、2020年秋ごろにAIを活用したシステムプロダクトのローン
チを予定しております。また、当期第2四半期に引き続きブロックチェーン技術に係るシステムの請負開発と保守運用
事業、組織経営コンサルティングに係る新たな収益獲得にも至りました。
 株式会社クシムインサイト(以下「クシムインサイト」といいます。)は、M&Aの狙い通り、連結対象各社とのシナジ
ーを創出しております。 UI/UXデザイナーを組織のケイパビリティとして獲得した結果、各ソリューションの提案力が向
上し、かつ、グループブランディングをいっそう強化しております。クシムインサイト単体の業績も単月黒字を継続し、
財務体質も改善に至りました。引き続き、当社グループのUI/UXコンサルティング、かつ、当社が注力するリードテクノ
ロジー(AI/クラウド/ブロックチェーン/IoT)の技術実装が求められる、あるいは、いくつかの技術の組み合わせが求
められる開発案件のフロントエンドの担い手として販路を拡大してまいります。
 投融資事業については、先端IT領域のラーニングコンテンツ制作や講師となる人材を要する有望なスタートアップの
Stake Technologies株式会社との業務提携、同領域にてユニークな事業モデルの構築にチャレンジしているチューリン
ガム株式会社との資本業務提携を活かし、各社の先進性やノウハウと当社グループのエンジニアにて先端技術を応用す
るシステム開発請負の獲得、確かな実績につなげていく所存です。
 以上の結果、売上高145百万円、EBITDA26百万円、セグメント利益23百万円となりました。
 なお、クシムインサイトの株式取得に伴うのれん償却額2百万円は当セグメント利益に含めております。




(2)財政状態に関する説明
 資産、負債及び純資産の状況
  (資産の部)
   当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて490百万円増加し2,349百万円となり
  ました。
   流動資産の残高は前連結会計年度末に比べて444百万円減少し940百万円となりました。これは主に、現金及び預
  金が475百万円減少したことによるものであります。
   固定資産の残高は前連結会計年度末に比べて935百万円増加し1,408百万円となりました。これは主に長期貸付金
  が308百万円、投資有価証券が582百万円、ソフトウエアが78百万円増加したことによるものであります。
  (負債の部)
   当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べて383百万円増加し、892百万円となりま
  した。
   流動負債の残高は前連結会計年度末に比べて97百万円増加し452百万円となりました。これは主に買掛金が34百万
  円、短期借入金が30百万円増加したことによるものであります。
   固定負債の残高は前連結会計年度末に比べて286百万円増加し439百万円となりました。これは主に長期借入金が
  215百万円増加したことによるものであります。
  (純資産の部)
   当第3四半期連結会計期間末における純資産は前連結会計年度末に比べて107百万円増加し1,457百万円となりま
  した。これは主に利益剰余金が112百万円、新株予約権が6百万円増加する一方で、その他有価証券評価差額金が11
  百万円減少したことによるものであります。




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                            株式会社クシム(2345) 2020年10月期 第3四半期決算短信




(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
 当社グループにおける新型コロナウィルス感染拡大による業績への影響は、アカデミー事業で大きく受けることとな
りました。業界全体でのITエンジニアの非稼働状態が増加し、一次元請けによる受注の独占、業界全体での単価下落も
重なり、飲食や小売、製造メーカーについで倒産・廃業が多かったのが中小規模のSI事業者およびSESと言われておりま
す。しかしながら、事業所の縮小や解約および人件費抑制などによる固定費削減を行う一方で、グループシナジーを活
かした営業活動や受託開発案件の受注の積み重ねにより、当連結会計期間以降は単月黒字化まで業績回復をすることが
できました。
 一方、Eラーニング事業では引き続き好調な事業環境が継続し、インキュベーション事業では当期期末にむけてブロッ
クチェーン技術を用いたシステム開発案件の受注も控えており、引き続き通期業績の達成にむけて経営してまいりま
す。
 以上を総合的に勘案した結果、当社グループの連結業績予想につきましては、2020年6月10日の「2020年10月期第2
四半期決算短信」で公表した通期連結業績予想から変更はありません。




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                    株式会社クシム(2345) 2020年10月期 第3四半期決算短信


2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
                                                  (単位:千円)
                       前連結会計年度             当第3四半期連結会計期間
                      (2019年10月31日)          (2020年7月31日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                      1,071,421              596,149
   売掛金                           201,147              207,488
   貸倒引当金                              -               △5,971
   その他                           112,381              143,026
   流動資産合計                      1,384,949              940,693
 固定資産
   有形固定資産                         40,963               33,484
   無形固定資産
     ソフトウエア                       23,254              101,830
     のれん                         273,721              265,956
     その他                          46,595                1,511
     無形固定資産合計                    343,570              369,298
   投資その他の資産
     長期貸付金                            -               308,000
     敷金及び保証金                      63,644               63,530
     投資有価証券                            0              582,647
     その他                          25,166               51,426
     投資その他の資産合計                   88,811            1,005,604
   固定資産合計                        473,345            1,408,386
 資産合計                          1,858,294            2,349,079
負債の部
 流動負債
   買掛金                            73,735              107,892
   短期借入金                              -                30,000
   1年内返済予定の長期借入金                  48,798               44,976
   未払法人税等                            232               19,992
   賞与引当金                              -                16,016
   前受収益                          117,397              135,660
   役員退職慰労引当金                          -                   310
   返品調整引当金                            -                 1,409
   その他                           114,890               96,284
   流動負債合計                        355,052              452,542
 固定負債
   長期借入金                         151,133              367,068
   その他                             2,108               72,439
   固定負債合計                        153,241              439,507
 負債合計                            508,293              892,050
純資産の部
 株主資本
   資本金                           705,940              705,940
   資本剰余金                         667,838              667,838
   利益剰余金                        △13,818                98,312
   自己株式                         △12,656              △12,656
   株主資本合計                      1,347,304            1,459,435
 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                       -              △11,759
   その他の包括利益累計額合計                      -              △11,759
 新株予約権                             2,696                9,353
 純資産合計                         1,350,000            1,457,029
負債純資産合計                        1,858,294            2,349,079



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                      株式会社クシム(2345) 2020年10月期 第3四半期決算短信


(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
  四半期連結損益計算書
   第3四半期連結累計期間
                               (単位:千円)
                     当第3四半期連結累計期間
                       (自 2019年11月1日
                       至 2020年7月31日)
売上高                              1,297,464
売上原価                               916,559
売上総利益                              380,904
販売費及び一般管理費
 役員報酬                                32,791
 給料手当及び賞与                            92,190
 法定福利費                               22,149
 賞与引当金繰入額                             4,011
 販売促進費                                4,323
 広告宣伝費                                5,266
 賃借料                                 26,631
 支払報酬                                38,822
 減価償却費                                4,663
 のれん償却額                              44,035
 その他                                104,564
 販売費及び一般管理費合計                       379,450
営業利益                                  1,453
営業外収益
 受取利息                                 1,608
 無効ユニット収入                             1,196
 有価証券売却益                                826
 助成金収入                                1,977
 その他                                    367
 営業外収益合計                              5,976
営業外費用
 支払利息                                 1,344
 その他                                    157
 営業外費用合計                              1,501
経常利益                                  5,928
特別利益
 負ののれん発生益                           135,180
 特別利益合計                             135,180
特別損失
 固定資産売却損                              2,415
 減損損失                                12,089
 特別損失合計                              14,504
税金等調整前四半期純利益                        126,603
法人税、住民税及び事業税                         22,849
法人税等調整額                            △22,294
法人税等合計                                  554
四半期純利益                              126,048
親会社株主に帰属する四半期純利益                    126,048




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                   株式会社クシム(2345) 2020年10月期 第3四半期決算短信


  四半期連結包括利益計算書
   第3四半期連結累計期間
                             (単位:千円)
                   当第3四半期連結累計期間
                     (自 2019年11月1日
                     至 2020年7月31日)
四半期純利益                          126,048
その他の包括利益
 その他有価証券評価差額金                   △11,759
 その他の包括利益合計                     △11,759
四半期包括利益                          114,289
(内訳)
 親会社株主に係る四半期包括利益                 114,289
 非支配株主に係る四半期包括利益                      ―




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                           株式会社クシム(2345) 2020年10月期 第3四半期決算短信


(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
    (継続企業の前提に関する注記)
    該当事項はありません。




    (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
    該当事項はありません。




    (当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動)
 第2四半期連結会計期間において、2020年3月1日付で株式会社クシムインサイト(旧商号株式会社CCCT)の株
式を取得したことにより、同社を連結の範囲に含めております。なお、株式会社クシムインサイトは当社の特定子会社
に該当しておりましたが、当第3四半期連結会計期間において、2020年6月10日付で株式会社クシムインサイトが減資
を行ったことに伴い、同社の資本金の額が当社の資本金の額の100分の10に相当する額未満となるため、当社の特定子会
社に該当しないこととなりました。
 また、特定子会社の異動には該当しておりませんが、第1四半期連結会計期間において、2019年11月1日付で株式会
社クシムテクノロジーズ(旧商号株式会社東京テック)の株式を取得、第3四半期連結会計期間において、2020年5月
1日付で株式会社ケア・ダイナミクスを子会社の株式会社エイム・ソフトが取得、2020年5月15日付で株式会社イーフ
ロンティアの株式を取得したことにより、各社を連結の範囲に含めております。




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                                      株式会社クシム(2345) 2020年10月期 第3四半期決算短信


  (セグメント情報等)
  【セグメント情報】
  当第3四半期連結累計期間(自    2019年11月1日   至     2020年7月31日)
 1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報

                                                                  (単位:千円)
                             報告セグメント                                         四半期連結損益
              Eラーニング      アカデミー インキュベー                             調整額
                                                        計                     計算書計上額
                事業          事業    ション事業
 売上高

 外部顧客への売上高      626,341     525,645      145,477      1,297,464          ―     1,297,464
 セグメント間の内部
                     ―       6,520           11,794      18,314    △18,314            ―
 売上高又は振替高
       計        626,341     532,165      157,271      1,315,778    △18,314     1,297,464
 セグメント利益又は損
              157,647 △49,012 23,322  131,957 △130,503 1,453
 失(△)
 (注)1.セグメント利益又はセグメント損失の調整額△130,503千円は、各報告セグメントに配分していない全社費
      用であります。

 2.報告セグメントごとの資産に関する情報
 (子会社の取得による資産の著しい増加)
   株式会社東京テックの株式を取得し、連結の範囲に含めたことにより、第1四半期連結会計期間末の「アカデミ
  ー事業」のセグメント資産が、前連結会計年度末に比べ、76,496千円増加しております。
   株式会社クシムインサイトの株式を取得し、連結の範囲に含めたことにより、第2四半期連結会計期間末の「イ
  ンキュベーション事業」のセグメント資産が、前連結会計年度末に比べ、201,763千円増加しております。
   株式会社ケア・ダイナミクスの株式を取得し、連結の範囲に含めたことにより、第3四半期連結会計期間末の
  「アカデミー事業」のセグメント資産が、前連結会計年度末に比べ、79,462千円増加しております。
   株式会社イーフロンティアの株式を取得し、連結の範囲に含めたことにより、第3四半期連結会計期間末の「Eラ
  ーニング事業」のセグメント資産が、前連結会計年度末に比べ、312,215千円増加しております。


 3.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
    「Eラーニング事業」セグメントにおいて、株式会社イーフロンティアの株式を取得したことに伴い、負ののれん
  発生益を計上しております。なお、当該事象による負ののれん発生益の計上額は、当第3四半期連結累計期間にお
  いては135,180千円であります。
    「アカデミー事業」セグメントにおいて、固定資産の減損損失を計上しております。なお、当該減損損失の計上
  額は当第3四半期連結累計期間において12,089千円であります。
    「インキュベーション事業」セグメントにおいて、株式会社クシムインサイトの株式を取得したことに伴い、同
  社を連結の範囲に含めております。なお、当該事象によるのれんの増加額は、当第3四半期連結累計期間において
  33,077千円であります。
    「アカデミー事業」セグメントにおいて、株式会社ケア・ダイナミクスの株式を取得したことに伴い、同社を連
  結の範囲に含めております。なお、当該事象によるのれんの増加額は、当第3四半期連結累計期間において2,214千
  円であります。

 4.報告セグメントの変更等に関する事項
   第1四半期連結会計期間より、事業セグメントの区分方法を見直し、報告セグメントを従来の「ソフトウェア事
  業」「研修サービス事業」「システムエンジニアリング事業」から、「Eラーニング事業」「アカデミー事業」「イ
  ンキュベーション事業」に変更しております。




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