2342 M-トランスG 2019-06-03 15:15:00
国立がん研究センターとの新規肺がんマーカーに関する共同研究契約締結のお知らせ [pdf]

                                                          2019 年 6 月 3 日
各    位
                                         会 社 名 株式会社トランスジェニック
                                         代表者名 代表取締役社長 福 永 健 司
                                             (コード番号 2342 東証マザーズ)
                                         問合せ先 取     締   役 船 橋       泰
                                              ( 電 話 番 号 03-6551-2601)



         国立がん研究センターとの新規肺がんマーカーに関する共同研究契約締結のお知らせ



 株式会社トランスジェニック(代表取締役社長:福永 健司、福岡市 以下「当社」)は、国立研究
開発法人国立がん研究センター(理事長:中釜 斉、東京都中央区 以下「国立がん研究センター」)
と新規肺がんマーカーに関する共同研究契約を本日締結しましたので、お知らせ致します。

 このたびの本共同研究は、           国立がん研究センター 研究所 早期診断バイオマーカー開発部門 ユニッ
ト長 本田 一文らが発見した小細胞性肺がん※1等の診断に有用な新規腫瘍マーカーと考えられるス
プライスバリアント型α-アクチニン-4に対して、当社の GANP マウス技術※2を用いて作製した特
異抗体を用いて検出システムを構築し、臨床診断薬として実用化することを目指すものです。
 本新規肺がんマーカーが小細胞性肺がんに高頻度で発現することから肺がんの鑑別診断に、また発
現している場合、小細胞性肺がん患者での再発率が高く、生存率が低いことが示されており
( Miyanaga et al. Ann. Oncol. 24:84-90, 2013 )、本新規肺がんマーカーの検出システムを構築す
ることは、小細胞性肺がんの鑑別診断と予後判定に貢献することが期待されます。
 本新規肺がんマーカーに関する特許は、既に米国、日本及び欧州において特許査定を受けており、本共
同研究により知的財産権の付加価値を高め、収益化に向けて取り組むものです。

 なお、本共同研究契約締結による 2020 年 3 月期の連結業績への影響はございませんが、当社は引き
続き、将来的に収益につながるようバイオマーカー抗体創出やタンパク質関連の技術プラットフォー
ムの充実を図ってまいります。

◆ご参考:
 ※1 小細胞性肺がん
    小細胞性肺がんは、肺癌全体の約 20%とされていますが、肺がんの中で最も進行が早く、殆
    どの場合、多臓器転移を伴う進行がんとして発見されることから、高い悪性度と予後不良で
    知られる疾患の一つです。そのため、早い病期での診断精度を向上させることが強く求めら
    れています。

    ※2   GANP マウス技術
         GANP マウス技術とは、胚中心の B 細胞で発現上昇する核内因子である GANP(Germinal
         Center Associated Nuclear Protein)遺伝子を過剰に発現させた GANP マウスを用いて抗体
         を作製する技術です。         GANP マウスで得られる抗体は、      親和性や特異性の高いことが特徴で、
         診断薬や抗体医薬の開発への展開が可能です。

                                                                  以上