2337 いちご 2020-09-30 15:00:00
国内不動産業初の国連「ポジティブ・インパクト金融原則」に則る「ポジティブ・インパクト金融原則適合型ESG/SDGs評価シンジケーション」による借入のお知らせ [pdf]

Make More Sustainable
サステナブルインフラの「いちご」


                                                       2020 年 9 月 30 日
各   位
                                会社名 い ち ご 株 式 会 社
                                代 表 者 代表執行役会長 スコット キャロン
                                        (コード番号 2337 東証第一部)
                                問合せ先 上席執行役財務本部長      坂松 孝紀
                                           (電話番号 03-3502-4818)
                                                   www.ichigo.gr.jp

 国内不動産業初の国連「ポジティブ・インパクト金融原則」に則る「ポジティブ・
インパクト金融原則適合型 ESG / SDGs 評価シンジケーション」による借入のお知らせ

 当社は、長期 VISION「いちご 2030」のとおり、従来の心築(しんちく)※を軸とした事業モデ
ルをさらに進化させるとともに、地域および地球に優しいクリーンエネルギー事業を積極的に推進
しており、サステナブルな社会を実現するための「サステナブルインフラ企業」として大きな成長
を目指しております。

  今般、株式会社三井住友銀行(以下、    「SMBC」という。    )が組成した、国連環境計画・金融イニ
シアティブ「ポジティブ・インパクト金融原則」に則る「ポジティブ・インパクト金融原則適合型
ESG / SDGs 評価シンジケーション」
                     (以下、「ESG / SDGs ファイナンス」という。
                                               )により、本日
付で借入限度額 106 億円のうち 33 億円を借り入れいたしましたので、下記のとおりお知らせいた
します。

 ※ 心築(しんちく)とは
   いちごの不動産技術とノウハウを活用し、一つ一つの不動産に心をこめた丁寧な価値向上を
   図り、現存不動産に新しい価値を創造することをいいます。


                                記

1. ESG / SDGs ファイナンスの概要
   ESG / SDGs ファイナンスは、企業の事業活動が環境・社会・経済にもたらすインパクトを包括的
に分析・評価し、サステナビリティ経営の実現に向けた活動を継続的に支援することを目的とした
融資です。SMBC と株式会社日本総合研究所が作成した独自の評価基準に基づき、企業の ESG(※1)
側面の取り組みや情報開示、SDGs(※2)達成への貢献を評価し、その適切さについての現状分析、今
後の課題、課題への取り組み事例などを企業へ還元します。
   また、資金使途が限定されておらず、評価される企業の事業活動において、あらゆる使途に活用
が可能です。
   なお、  「ポジティブ・インパクト金融原則」に適合した融資として、SMBC は DNV GL ビジネス・
アシュアランス・ジャパン株式会社(以下、       「DNV GL」という。
                                      )よりセカンドオピニオンを取得
しております。また、当社においても本 ESG / SDGs ファイナンスが同原則に適合する旨の書簡を
DNV GL より取得しております。

(※1)ESG  :Environmental(E:環境)      、Social(S:社会)
                                               、Governance(G:ガバナンス)
          企業が事業活動を展開するにあたって配慮や責任が求められる重要課題
(※2)SDGs :Sustainable Development Goals
          2015 年に国連総会で採択された、2030 年に向けた国際社会の行動計画である「ア
          ジェンダ 2030」に含まれる 17 の持続可能な開発目標と 169 のターゲット



                                 1
2. 当社の評価結果
  当社は、本 ESG / SDGs ファイナンスの評価にあたり、ESG への優れた取り組みと情報開示を行
っており、また、事業を通じた SDGs 達成への貢献意欲が高いとして、評価ランクとしては最上位
に次ぐご評価をいただきました。
     「製品・サービスにおける環境負荷削減の取り組み」「ローカル / グローバル・コミュニ
   特に、                             、
ティへの配慮」「企業理念・サステナビリティへのコミットメント」において非常に高い水準であ
        、
るとして、以下の点につきご評価いただきました。

【環境(E) 】
・ サービスを通じた環境負荷削減への貢献として、クリーンエネルギー事業において全国で
  180MW を超える発電所の開発・運営を行い、再生可能エネルギーの拡大に寄与するとともに、
  CO2 排出量をグループ会社も含めて把握し、削減活動を行っている点
・ 事業遂行にあたり、エネルギー使用量の削減、施設等の長寿命化、節水、廃棄物の削減・リサイ
  クル等に努めることを開示している点

【社会(S) 】
・ 女性の活躍が進んでおり、管理職(チームリーダー以上)における女性比率は、24.3%(2020 年
  2 月期末時点)である点
・ 不動産・クリーンエネルギー事業を通じた地域活性化の取り組みとして、宮崎県宮交シティや千
  葉県松戸南部市場等における賑わいの場の創出、いちごのライフスタイルホテル「THE KNOT」
  ブランドにおける地域独自の魅力を集約した集いの場や観光拠点の創出、クリーンエネルギー
  事業の全国展開等に取り組んでいる点

【ガバナンス(G) 】
・ 「サステナブルインフラ企業」として、新しい不動産価値を創造する「心築」機能を軸とした事
  業モデルを展開し、  現存不動産に対して環境性能向上・省エネ化、 テナントサービスの質向上、
  地域との交流の場の創出といった新たな価値を付加することで、テナント満足度の向上と賃料
  収入の増加の両面を実現し、収益の創出に繋げている点
・ 取締役 9 名のうち、独立した社外取締役を 5 名選任し、取締役会の監督機能を強化するととも
  に、取締役には外国人や女性も含まれるなど、取締役会の多様性を保持している点

【SDGs 達成への貢献】
・ クリーンエネルギー事業や心築を通じ、地域とともにまちづくり事業を展開。その拡大により、
  再生可能エネルギーの増加や地域経済の活性化等を実現し、SDGs が示す「目標 7(クリーンエ
  ネルギー)、」「目標 11(住み続けられるまちづくり)
                            」等の達成に貢献している点

 当社は、経営理念である「日本を世界一豊かに。その未来に心を尽くす一期一会のいちご」のと
おり、今後ともさらなる社会貢献を図るとともに、サステナブルな社会を実現するための「サステ
ナブルインフラ企業」として、引き続き、将来を見据えた戦略的な事業展開を通じて、事業優位性
のさらなる拡充を図り、株主価値の最大化に向け全力を尽くしてまいります。

                                                 以 上




                          2
【ご参考】

※ ポジティブ・インパクト金融原則とは
  SDGs の達成に向け、金融機関が積極的な投融資を行うための原則として、   2017 年 1 月に国連環
  境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)により策定されたものです。資金提供先企業のネガテ
  ィブな影響を軽減し、現実的かつ信頼性のある方法でポジティブな影響を高めるための資金提
  供のあり方が定められており、  「定義」
                     「枠組み」     「評価」の 4 つの原則で構成されてい
                           「透明性」
  ます。

※ SMBC リリース www.smbc.co.jp/news
  本日発表「いちご株式会社に「ポジティブ・インパクト金融原則適合型 ESG / SDGs 評価シンジ
  ケーション」を実施」

※ DNV GL リリース www.dnvgl.jp/news/page-185750
  本日発表「SMBC の PIF 原則適合型金融商品に適合 いちご株式会社」




                           3