2315 J-CAICA D 2020-12-18 15:00:00
2020年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年12月18日
上 場 会 社 名 株式会社CAICA 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 2315 URL https://www.caica.jp
代 表 者 (役職名)代表取締役社長 (氏名)鈴木 伸
問合せ先責任者 (役職名)代表取締役副社長 (氏名)山口 健治 (TEL)03(5657)3000
定時株主総会開催予定日 2021年1月28日 配当支払開始予定日 -
有価証券報告書提出予定日 2021年1月28日
決算補足説明資料作成の有無 : 無
決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1.2020年10月期の連結業績(2019年11月1日~2020年10月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年10月期 6,003 △21.0 △679 - △903 - △557 -
2019年10月期 7,600 △0.5 △615 - △1,111 - △1,753 -
(注) 包括利益 2020年10月期 △604 百万円 ( -%) 2019年10月期 △1,835 百万円 ( -%)
潜在株式調整後
1株当たり 自己資本 総資産 売上高
1株当たり
当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
当期純利益
円 銭 円 銭 % % %
2020年10月期 △1 37 - △7.6 △8.3 △11.3
2019年10月期 △4 86 - △27.6 △10.3 △8.1
(参考) 持分法投資損益 2020年10月期 △143 百万円 2019年10月期 △391 百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年10月期 11,297 9,239 81.8 14 55
2019年10月期 10,494 6,044 51.8 15 06
(参考) 自己資本 2020年10月期 9,237 百万円 2019年10月期 5,432 百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年10月期 △591 446 2,540 4,960
2019年10月期 △232 △1,203 1,173 2,564
2.配当の状況
年間配当金 純資産
配当金総額 配当性向
配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2019年10月期 ― 0 00 ― 0 00 0 00 0 ― ―
2020年10月期 ― 0 00 ― 0 00 0 00 0 ― ―
2021年10月期(予想) ― 0 00 ― ― ― ―
(注)2020年10月期の期末配当はこれまで未定としておりましたが、当期の業績を鑑みて誠に遺憾ながら前期に引続き
無配とさせて頂きます。なお、2021年10月期の期末配当は、未定としております。
3.2021年10月期の連結業績予想(2020年11月1日~2021年10月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通 期 6,536 8.9 311 ― 204 ― 147 ― 0 23
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 有
新規 - 社 (社名) 、除外 2 社 (社名)株式会社クシム、株式会社クシムインサイト
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年10月期 635,070,646 株 2019年10月期 360,858,455 株
② 期末自己株式数 2020年10月期 193,010 株 2019年10月期 192,954 株
③ 期中平均株式数 2020年10月期 404,401,600 株 2019年10月期 360,665,501 株
(参考) 個別業績の概要
1.2020年10月期の個別業績(2019年11月1日~2020年10月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年10月期 1,799 △64.4 △167 - △218 - 121 -
2019年10月期 5,053 3.8 119 - 8 △98.8 △1,504 -
潜在株式調整後
1株当たり当期純利益
1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2020年10月期 0 30 -
2019年10月期 △4 17 -
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年10月期 14,430 10,091 69.9 15 89
2019年10月期 11,671 5,599 48.0 15 52
(参考) 自己資本 2020年10月期 10,089 百万円 2019年10月期 5,598 百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績等の見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であ
ると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。上記
予想 に関する事項につきましては、添付資料5ページ「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧くだ
さい。
株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………5
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………6
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………7
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………9
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………11
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………13
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………15
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………15
(表示方法の変更) …………………………………………………………………………………15
(追加情報) …………………………………………………………………………………………15
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………15
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………18
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………18
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株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当連結会計年度(2019年11月1日~2020年10月31日)におけるわが国経済は、緩やかな回復基調で推移してお
りましたが、年明け以降、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により急激な悪化が続き厳しい状況にありまし
た。「緊急事態宣言」解除後は、経済活動を段階的に引き上げていく動きではありますが、新型コロナウイルス
の感染拡大懸念から先行きは不透明な状況となっております。
当社グループが主に事業を展開する情報サービス産業においては、ビッグデータ、IoT、AI、ブロックチェーン
等の先進的な技術を活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の動きが加速しております。サイバ
ーセキュリティ強化といった社会的な要因によるITインフラ投資が増加傾向にあり、企業のDXに対応可能な環境
整備を推進する動きに加え、新型コロナウイルス感染拡大を受けたリモートワークへの対応が急速に活発化しま
した。一方、業界全体として最新スキルを持つ技術者の不足は常態化しており、当社グループにおいても競合他
社との獲得競争が激化し、人材不足傾向が続いております。
このような状況の下、当社グループはシステム開発企業からIT金融企業へ変革すべく、①フィンテック/ブロ
ックチェーン領域への注力、②DXにおけるセキュリティソリューションの提供強化、③二次請けから一次請けへ
のシフトという3つの施策に取り組みました。
また、経営資源の集中を図るためグループ事業の再編に取り組み、その一環として以下を実施いたしました。
2019年11月に連結子会社であった株式会社クシムテクノロジーズ(旧商号:株式会社東京テック、以下、「ク
シムテクノロジーズ」といいます。)の全株式を同じく当社の連結子会社であった株式会社クシム(旧商号:ア
イスタディ株式会社、以下、「クシム」といいます。)に譲渡いたしました。
2020年3月にグループ事業の再編と同時に経営管理機能と事業執行機能を分離し、それぞれの機能に特化した
体制を構築することで権限と責任を明確にし、経営のスピードを更に引き上げ、グループ経営体制を強化すべく、
当社は2020年3月1日付で持株会社体制へ移行し、当社の100%子会社である株式会社CAICAテクノロジーズ
(旧商号:株式会社カイカ分割準備会社、以下、「CAICAテクノロジーズ」といいます。)に対して、会社
分割(吸収分割)にてシステム開発等を行う情報サービス事業を承継いたしました。
同じく2020年3月に、連結子会社であった株式会社クシムインサイト(旧商号:株式会社CCCT、以下、
「クシムインサイト」といいます。)の株式の90%をクシムに譲渡するとともに、クシムインサイトが保有する
ソフトウェア及び投資有価証券等の資産の一部を当社の連結子会社であるCAICAテクノロジーズに譲渡いた
しました。
さらに、2020年3月から6月にかけて、当社はクシムの株式を売却いたしました。これは、新型コロナウイル
スの感染拡大の影響による金融市場の混乱及びその後の経済への影響に備え、財務体質の強化策として十分な手
元資金を確保することや有利子負債の一部返済をすることを目的としたものであります。
また、2020年9月にライツ・オファリングにより約43億円の資金を調達し、10月にはCAICA中期経営計画
「IT金融の更なる深化に向けて」を策定いたしました。計画達成に向け、当社グループ役職員一丸となってIT金
融企業としての成長を加速してまいります。
当連結会計年度における売上高は6,003百万円(前連結会計年度比21.0%減)となりました。情報サービス事業
におけるシステム開発は、新型コロナウイルスの影響により顧客のIT投資が抑制傾向となったことから新規案件
の受注が計画比で減少したものの、既存の継続案件は堅調に推移いたしました。なお、前連結会計年度は株式会
社ネクス・ソリューションズ(以下、「ネクス・ソリューションズ」といいます。)の業績が9ヵ月分計上され
ておりますが、同社の全株式を譲渡し、連結から除外したこと等により前連結会計年度比では売上高が減少して
おります。また、第1四半期連結会計期間において当社子会社であったクシムインサイトが保有していた活発な
市場が存在しない暗号資産の評価損として26百万円を売上高から減額しておりましたが、当該暗号資産の残り全
てを2020年2月に売却したことから、暗号資産の譲渡損として追加で1百万円を売上高から減額いたしました。
さらにeワラント証券株式会社(以下、「eワラント証券」といいます。)の売上高(トレーディング損益)は、
リスク管理の強化としてリスク及びリターンの大きい商品の販売を抑制したことから、新型コロナウイルスの影
響による相場変動を受けた第2四半期までの損失を補いきれませんでした。加えて、クシムの全株式を売却した
ことにより、当連結会計年度におけるHRテクノロジー事業の業績は2020年4月までの6ヵ月分の反映となってお
ります。
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利益面では、各事業会社において販売費及び一般管理費の削減を行ったものの売上高の減少を補うには至らず、
営業損失679百万円(前連結会計年度は営業損失615百万円)となりました。また、営業損失の計上に加え持分法
による投資損失等の営業外費用を254百万円計上したことから、経常損失903百万円(前連結会計年度は経常損失
1,111百万円)となりました。また、暗号資産関連事業においてソフトウェア資産の減損処理を行ったこと等から
特別損失116百万円を計上いたしました。一方、クシム株式の売却による関係会社株式売却益等で、特別利益を
498百万円計上いたしました。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純損失は557百万円(前連結会計年度は
親会社株主に帰属する当期純損失1,753百万円)となりました。
セグメントごとの業績は以下のとおりであります。
1)情報サービス事業
前連結会計年度にネクス・ソリューションズの全株式を譲渡し、連結から除外したこと等により、前連結会
計年度比では、売上、利益ともに減少いたしました。
金融機関向けのシステム開発分野は、保険及び銀行向けで堅調に推移していたものの、新型コロナウイルス
の影響により顧客のIT投資が抑制傾向となったことから新規案件の受注が減少いたしました。一方で既存の継
続案件は堅調に推移いたしました。非金融向けのシステム開発分野においては、コロナ禍においても、顧客の
事業拡大意欲は引き続き旺盛であり、IT投資も継続されていることから、新規案件を複数獲得し、受注が拡大
しております。また、リモートワークの広がりを受け、「セキュリティコンサルティング・サービス」の引き
合いが増加しております。「セキュリティコンサルティング・サービス」は、世界大手のシステムインテグレ
ーターのコアパートナーとして積み上げたインフラ関連全般(設計・導入・運用・保守等)の基盤インフラ業
務の実績に加え、暗号資産交換所におけるサイバーセキュリティの知見が評価されています。当該サービスを
コアソリューションと位置付け、今後マーケティングを強化することで売上の拡大を図ってまいります。
これらの結果、情報サービス事業の売上高は、4,852百万円(前連結会計年度比33.2%減)、営業利益は177
百万円となりました。
なお、持株会社体制への移行に伴い、当社(持株会社)に係る全社費用を各報告セグメントに配分しない方
法に変更しております。このため、セグメント損益(営業損益)の対前連結会計年度比は記載しておりませ
ん。
2)暗号資産関連事業
当社グループは、暗号資産に関するシステムの研究、開発、販売、コンサルティング、暗号資産の投融資及
び運用事業を行っております。なお、2020年3月、当社はクシムにクシムインサイト株式の一部を譲渡してお
りますが、譲渡前にクシムインサイトが保有するソフトウェア及び投資有価証券等の資産の一部を当社の連結
子会社であるCAICAテクノロジーズに譲渡しており、クシムインサイトで行っていた暗号資産関連のシス
テム開発はCAICAテクノロジーズで行っております。また、クシムインサイトは第1四半期連結会計期間
まで暗号資産関連事業セグメントに区分しておりましたが、株式の一部譲渡に伴い3月、4月分の業績は、HR
テクノロジー事業セグメントに区分しております。
暗号資産関連のシステム開発については、当第4四半期連結会計期間において暗号資産交換所「Zaif
Exchange」のカスタマイズ案件や業務支援案件を多数受注したことから、売上が大きく改善しております。外
部向けの自社開発製品であり、システム構築から運用体制をワンストップで提供可能な暗号資産交換所システ
ム「crypto base C(クリプトベースシー)」のパッケージ販売については、コロナ禍による営業先の投資の見
合わせもあり、受注獲得には至りませんでした。
暗号資産の投融資運用は、暗号資産に関するシステム構築のノウハウ獲得のために行っているものであり、
当連結会計年度は、前連結会計年度に引続き運用を抑制しております。また、第1四半期連結会計期間におい
て、活発な市場が存在しない暗号資産の評価損として26百万円を売上高から減額しておりましたが、当該暗号
資産のすべてを2020年2月に売却したことから、暗号資産の譲渡損として追加で1百万円を売上高から減額い
たしました。
これらの結果、暗号資産関連事業の売上高は、310百万円(前連結会計年度は12百万円)、営業損失は125百
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万円(前連結会計年度は、営業損失310百万円)となりました。
3)金融商品取引事業
金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業であるeワラント証券は、カバードワラントの商品設計、シ
ステム開発、安定運用等について、高度な専門知識と経験を持つスタッフを擁し、日本における代表的な小口
の投資家向け店頭カバードワラント ※1 である「eワラント」(eワラント証券の登録商標)を提供しておりま
す。
2019年9月より開始した、eワラント証券自身による直接販売「eワラント・ダイレクト」については、口座
数は着実に増加しております。2020年10月期は、新商品として、今後の株式相場の下落にレバレッジ投資がで
きる「野村日経225ダブルインバースETF(リンク債)レバレッジトラッカー」や世界的な低金利下で注目が高
まる銀相場を対象とした「銀(リンク債)レバレッジトラッカー」の取り扱いを開始しています。さらに、ト
ヨタやソフトバンクGなど、日本を代表する国内個別株を対象とするeワラントの取り扱いを開始し、順調に取
扱高を拡大しております。
また、eワラント証券では、2020年4月よりCFD(Contract for Difference:差金決済取引)のサービスの
提供を開始いたしました。CFDは少額で、国内外の相場に、レバレッジをかけた投資を、ほぼ24時間行うことが
できるという特徴があります。eワラント証券のCFDは数千円程度の少額の資金から取引ができ、自動売買にも
対応した取引ツールを採用している点に特色があります。また、eワラントとCFDを組み合わせることで、より
相場局面にあった多彩な投資戦略を取ることが可能となりました。
一方、新型コロナウィルスの影響により株式市場が急変したことに伴い、想定を超える商品価格の変動等に
よりトレーディング収益が悪化いたしました。第2四半期の金融市場の大きな変動による損失を受け、リスク
管理及び管理体制等の見直しを行った結果、5月及び6月は2ヵ月連続の黒字となりましたが、7月以降、第
2四半期の落ち込み分を補うまでには至りませんでした。
今後はカバードワラント事業、株価指数を原資産とした証券CFDに加えて、暗号資産を原資産とした暗号資
産CFDの開発・販売により収益の拡大を図ってまいります。
これらの結果、金融商品取引事業の売上高は155百万円(前連結会計年度比66.0%減)、営業損失は426百万
円(前連結会計年度は営業損失266百万円)となりました。
※1 カバードワラントとは、金融商品取引法上の有価証券であり、オプション取引に係る権利を表示する証券のことです。「オプ
ション取引」と同様に、投資家はオプションの買い手として、株式等のコール型ワラント(買う権利)やプット型ワラント(売る権
利)を購入することができます。
4)HRテクノロジー事業
主な事業内容は、Eラーニング事業、アカデミー事業、インキュベーション事業となります。
HRテクノロジー事業の売上高は881百万円、営業損失は18百万円であります。なお、のれん償却額を88百万
円計上しております。
連結対象期間が異なるため、前連結会計年度比は記載しておりません。また、上述のとおり当社は3月~6
月にかけてクシムの全株式を売却したことから、当連結累計期間におけるHRテクノロジー事業の業績は2020年
4月までの6ヵ月分の反映となっております。
(2)当期の財政状態の概況
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて、43.9%増加し、6,139百万円となりました。これは主に現金及び預金
が2,396百万円増加したことなどによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて、17.2%減少し、5,157百万円となりました。これはのれんが1,394百
万円減少したことなどによるものであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末と比べて7.6%増加し、11,297百万円となりました。
(負債)
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流動負債は、前連結会計年度末に比べて39.6%減少し、1,128百万円となりました。これは主に一年以内返済予
定長期借入金322百万円減少したことなどによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて、64.0%減少し、929百万円となりました。これは主に長期借入金
1,536百万円減少したことなどによるものであります。
この結果、負債は前連結会計年度末に比べて53.8%減少し、2,057百万円となりました。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末に比べて、52.9%増加し、9,239百万円となりました。これは主にノンコミットメ
ント型ライツ・オファリングの実施による資本金2,193百万円及び資本剰余金2,193百万円が増加したことなどに
よるものであります。
以上により、当連結会計年度末においては、自己資本比率が81.8%(前連結会計年度末51.8%)となりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて
2,396百万円増加し、4,960百万円となりました。
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金の減少は、591百万円(前連結会計年度は232百万円の資金の減少)
となりました。主な減少要因としては税金等調整前当期純損失521百万円、関係会社株式売却益488百万円などによ
るものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金の増加は、446百万円(前連結会計年度は1,203百万円の資金の減
少)となりました。主な増加要因としては連結範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入1,794百万円などに
よるものであり、主な減少要因としては投資有価証券の取得による支出1,442百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金の増加は、2,540百万円(前連結会計年度は1,173百万円の資金の増
加)となりました。主な増加要因としては株式の発行による収入4,344百万円などによるものであり、主な減少要
因としては長期借入金の返済による支出1,684百万円などによるものであります。
(4)今後の見通し
2021年10月期より報告セグメントを「ITサービス事業」と「金融サービス事業」に集約いたします。
「ITサービス事業」(金融業向けを主としたシステム開発、暗号資産に関するシステム開発等)においては、
大手SIer等の既存顧客からの受注の拡大に加え、自社ブランドである暗号資産交換所パッケージシステム
「crypto base C(クリプトベース・シー)」、ブロックチェーンコミュニケーションサービス「Gu-Gu(グーグ
ー)」、SI事業者向け業務効率化プラットフォーム、セキュリティ・コンサルティング・サービスの販売・提供
を強化し、ソリューション型商品の比率を高めてまいります。
「金融サービス事業」(金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引事業、暗号資産に関する金融商品開発
等)においては、暗号資産を原資産としたCFDサービス等の暗号資産関連商品の販売強化による売上拡大を図って
まいります。
また、M&Aにより事業規模の拡大を図ってまいります。2021年10月期は、売上高10億円規模の企業を1社と売上
高50百万円規模のベンチャー系企業1社の計2社の子会社化を想定しております。
以上により、2021年10月期の連結業績予想は、売上高6,536百万円、営業利益311百万円、経常利益204百万円、
親会社株主に帰属する当期純利益147百万円を見込んでおります。
「ITサービス事業」が属する情報サービス産業においては、新型コロナウイルス感染症の拡大の動向次第では
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株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
あるものの、ビッグデータ、IoT、AI、ブロックチェーン等の先進的な技術を活用したDX推進の動きが更に加速
し、事業環境は引き続き好調に推移するものと考えます。一方で「金融サービス事業」の業績は相場動向や市場
流動性等のマーケット環境並びに国内及び海外の経済環境等からの影響を大きく受ける可能性があります。本記
載の予想数値は、現時点で入手可能な情報に基づいており、実際の業績等は様々な不確定要素等により大きく異
なる可能性があります。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、当面は、日本基準で連結財務諸表
を作成する方針であります。なお、IFRSの適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく
方針であります。
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3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年10月31日) (2020年10月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 2,564,276 4,960,433
受取手形及び売掛金 851,890 685,546
商品及び製品 3,522 3,242
仕掛品 13,375 77,402
短期貸付金 10,817 -
未収入金 88,891 155,219
暗号資産 137,750 0
預け金 312,668 113,917
その他 282,198 143,790
流動資産合計 4,265,389 6,139,553
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 82,655 21,739
減価償却累計額 △24,955 △691
建物及び構築物(純額) 57,699 21,048
機械装置及び運搬具 12,529 -
減価償却累計額 △5,675 -
機械装置及び運搬具(純額) 6,853 -
工具、器具及び備品 253,642 147,678
減価償却累計額 △197,566 △99,265
工具、器具及び備品(純額) 56,076 48,412
土地 500 500
リース資産 11,390 -
減価償却累計額 △11,390 -
リース資産(純額) 0 -
有形固定資産合計 121,130 69,961
無形固定資産
ソフトウエア 60,527 126,365
のれん 1,419,267 24,553
その他 221,698 21,174
無形固定資産合計 1,701,493 172,094
投資その他の資産
投資有価証券 4,178,338 4,845,179
出資金 13,074 9,493
長期貸付金 214,509 204,529
その他 238,037 83,480
貸倒引当金 △236,976 △227,076
投資その他の資産合計 4,406,984 4,915,606
固定資産合計 6,229,607 5,157,661
資産合計 10,494,997 11,297,215
7
株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年10月31日) (2020年10月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 265,385 195,967
1年内返済予定の長期借入金 502,678 180,000
1年内償還予定の社債 140,000 140,000
未払金 215,233 136,935
未払法人税等 32,347 39,827
未払消費税等 37,193 162,724
賞与引当金 166,126 154,029
その他 508,089 118,574
流動負債合計 1,867,052 1,128,059
固定負債
社債 490,000 350,000
長期借入金 2,076,933 540,000
繰延税金負債 2,944 480
その他 13,874 39,449
固定負債合計 2,583,752 929,930
特別法上の準備金
金融商品取引責任準備金 8 8
特別法上の準備金合計 8 8
負債合計 4,450,813 2,057,997
純資産の部
株主資本
資本金 1,000,000 3,193,697
資本剰余金 7,663,090 9,856,787
利益剰余金 △3,247,629 △3,805,449
自己株式 △88,945 △88,946
株主資本合計 5,326,515 9,156,089
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 6,366 △17,309
繰延ヘッジ損益 △987 △1,774
為替換算調整勘定 100,284 100,191
その他の包括利益累計額合計 105,663 81,107
新株予約権 2,852 2,020
非支配株主持分 609,152 -
純資産合計 6,044,184 9,239,217
負債純資産合計 10,494,997 11,297,215
8
株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年11月1日 (自 2019年11月1日
至 2019年10月31日) 至 2020年10月31日)
売上高 7,600,508 6,003,323
売上原価 6,248,554 5,145,850
売上総利益 1,351,953 857,472
販売費及び一般管理費 1,967,859 1,537,375
営業損失(△) △615,905 △679,903
営業外収益
受取利息 8,777 12,640
受取配当金 39 568
受取家賃 12,892 -
賞与引当金戻入額 - 8,717
その他 21,830 8,757
営業外収益合計 43,539 30,682
営業外費用
支払利息 25,342 17,880
支払手数料 99,924 20,480
投資有価証券売却損 - 24,233
持分法による投資損失 391,104 143,664
株式交付費 - 25,489
社債発行費等 - 17,189
その他 23,119 5,723
営業外費用合計 539,490 254,660
経常損失(△) △1,111,856 △903,881
特別利益
固定資産売却益 2,037 -
関係会社株式売却益 10,813 488,570
貸倒引当金戻入額 2,102 9,900
持分変動利益 1,559 -
特別利益合計 16,512 498,470
特別損失
投資有価証券評価損 144,676 -
減損損失 487,862 108,413
固定資産売却損 - 2,415
固定資産除却損 22 5,590
段階取得に係る差損 5,388 -
特別損失合計 637,950 116,419
税金等調整前当期純損失(△) △1,733,294 △521,830
法人税、住民税及び事業税 16,291 41,485
法人税等調整額 3,339 △13,022
法人税等合計 19,630 28,463
当期純損失(△) △1,752,924 △550,293
非支配株主に帰属する当期純利益 392 7,526
親会社株主に帰属する当期純損失(△) △1,753,317 △557,819
9
株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
連結包括利益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年11月1日 (自 2019年11月1日
至 2019年10月31日) 至 2020年10月31日)
当期純損失(△) △1,752,924 △550,293
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △81,896 △52,921
繰延ヘッジ損益 △653 -
為替換算調整勘定 △24 △92
持分法適用会社に対する持分相当額 - △786
その他の包括利益合計 △82,574 △53,801
包括利益 △1,835,499 △604,095
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 △1,835,891 △582,375
非支配株主に係る包括利益 392 △21,719
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株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年11年1日 至 2019年10月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 1,000,000 7,663,090 △1,496,112 △88,945 7,078,032
当期変動額
新株の発行 -
親会社株主に帰属する当
△1,753,317 △1,753,317
期純損失(△)
自己株式の取得 -
持分法の適用範囲の変動 1,800 1,800
株主資本以外の項目の当
-
期変動額(純額)
当期変動額合計 - - △1,751,516 - △1,751,516
当期末残高 1,000,000 7,663,090 △3,247,629 △88,945 5,326,515
その他の包括利益累計額
その他有価証券 為替換算調整勘 その他の包括利 新株予約権 非支配株主持分 純資産合計
繰延ヘッジ損益
評価差額金 定 益累計額合計
当期首残高 88,262 △334 100,309 188,237 - - 7,266,269
当期変動額
新株の発行 -
親会社株主に帰属する当
△1,753,317
期純損失(△)
自己株式の取得 -
持分法の適用範囲の変動 1,800
株主資本以外の項目の当
△81,896 △653 △24 △82,574 2,852 609,152 529,430
期変動額(純額)
当期変動額合計 △81,896 △653 △24 △82,574 2,852 609,152 △1,222,085
当期末残高 6,366 △987 100,284 105,663 2,852 609,152 6,044,184
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株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
当連結会計年度(自 2019年11年1日 至 2020年10月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 1,000,000 7,663,090 △3,247,629 △88,945 5,326,515
当期変動額
新株の発行 2,193,697 2,193,697 4,387,395
親会社株主に帰属する当
△557,819 △557,819
期純損失(△)
自己株式の取得 △1 △1
持分法の適用範囲の変動 -
株主資本以外の項目の当
-
期変動額(純額)
当期変動額合計 2,193,697 2,193,697 △557,819 △1 3,829,573
当期末残高 3,193,697 9,856,787 △3,805,449 △88,946 9,156,089
その他の包括利益累計額
その他有価証券 為替換算調整勘 その他の包括利 新株予約権 非支配株主持分 純資産合計
繰延ヘッジ損益
評価差額金 定 益累計額合計
当期首残高 6,366 △987 100,284 105,663 2,852 609,152 6,044,184
当期変動額
新株の発行 4,387,395
親会社株主に帰属する当
△557,819
期純損失(△)
自己株式の取得 △1
持分法の適用範囲の変動 -
株主資本以外の項目の当
△23,676 △786 △92 △24,556 △831 △609,152 △634,540
期変動額(純額)
当期変動額合計 △23,676 △786 △92 △24,556 △831 △609,152 3,195,033
当期末残高 △17,309 △1,774 100,191 81,107 2,020 - 9,239,217
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株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年11月1日 (自 2019年11月1日
至 2019年10月31日) 至 2020年10月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純損失(△) △1,733,294 △521,830
減価償却費 79,558 104,215
のれん償却額 73,286 91,653
株式交付費 - 25,489
社債発行費等 - 17,189
貸倒引当金の増減額(△は減少) △2,101 △9,900
賞与引当金の増減額(△は減少) △27,569 △1,159
受取利息及び受取配当金 △8,816 △13,208
支払利息 25,342 17,880
持分法による投資損益(△は益) 391,104 143,664
持分変動損益(△は益) △1,559 -
段階取得に係る差損益(△は益) 5,388 -
投資有価証券売却損益(△は益) - 24,233
関係会社株式売却損益(△は益) △10,813 △488,570
投資有価証券評価損益(△は益) 144,676 -
株式報酬費用 2,852 6,286
固定資産除却損 22 5,590
減損損失 487,862 108,413
売上債権の増減額(△は増加) 166,782 △14,367
たな卸資産の増減額(△は増加) △33,430 △64,888
仕入債務の増減額(△は減少) 23,148 10,192
預け金の増減額(△は増加) 507,624 198,687
未払消費税等の増減額(△は減少) △18,533 144,353
その他 △267,996 △340,900
小計 △196,468 △556,974
利息及び配当金の受取額 1,074 2,260
利息の支払額 △21,937 △19,561
法人税等の支払額 △15,271 △25,413
法人税等の還付額 - 8,479
営業活動によるキャッシュ・フロー △232,601 △591,209
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株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年11月1日 (自 2019年11月1日
至 2019年10月31日) 至 2020年10月31日)
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △39,119 △35,178
無形固定資産の取得による支出 △620,088 △69,618
投資有価証券の取得による支出 △475,720 △1,442,497
投資有価証券の売却による収入 - 58,771
敷金及び保証金の差入による支出 - △52,171
敷金及び保証金の回収による収入 - 87,395
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得によ
△563,428 -
る支出
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却によ
288,595 1,794,006
る収入
貸付金の回収による収入 214,015 125,380
事業譲受による支出 - △27,281
その他 △7,476 7,743
投資活動によるキャッシュ・フロー △1,203,222 446,550
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) △2,000,000 30,000
長期借入れによる収入 2,910,000 -
長期借入金の返済による支出 △300,347 △1,684,928
社債の発行による収入 682,928 -
社債の償還による支出 △70,000 △140,000
株式の発行による収入 - 4,344,715
配当金の支払額 - △5,935
その他 △48,660 △3,639
財務活動によるキャッシュ・フロー 1,173,921 2,540,213
現金及び現金同等物に係る換算差額 △2,616 602
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △264,520 2,396,156
現金及び現金同等物の期首残高 2,482,857 2,564,276
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額 345,939 -
現金及び現金同等物の期末残高 2,564,276 4,960,433
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株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(表示方法の変更)
(連結貸借対照表関係)
前連結会計年度において、「流動資産」に表示していた「仮想通貨」は、当連結会計年度より「流動資産」の「暗
号資産」と表示しております。これらの表示の変更は、2020年5月1日に施行された改正資金決済法において、「仮
想通貨」の名称が「暗号資産」に変更されたことによるものです。
この結果、前連結会計年度の連結貸借対照表において、「流動資産」の「仮想通貨」137,750千円は、「流動資
産」の「暗号資産」137,750千円として表示しております。
(追加情報)
当社グループの借入金のうち、シンジケートローン(当連結会計年度末残高720,000千円)には、財務制限条項が付
されております。これについて、当連結会計年度の決算確定をもって当該財務制限条項に抵触する見込みですが、当該
金融機関とも本事象をもって直ちに期限の利益を喪失しないことについて協議する予定でおります。また当社グループ
は、当連結会計年度末現在十分な返済原資を有しており、当該事象が当社グループの財政状態に影響を及ぼすことはご
ざいません。
(セグメント情報等)
(セグメント情報)
1.報告セグメントの概要
(1)報告セグメントの決定方法
当社グループの報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経
営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
(2)各報告セグメントの内容
1)情報サービス事業
システム開発、システムに関するコンサルティング、システムのメンテナンス・サポート
2)暗号資産関連事業
暗号資産に関するシステムの研究、開発、販売及びコンサルティング、暗号資産の投融資・運用
3)金融商品取引事業
金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業、投資運用業、カバードワラントのマーケットメイク業務、カ
バードワラントの発行
4)HRテクノロジー事業
集合研修、eラーニングシステム開発販売、ラーニングコンテンツ、イベントサービス(映像配信)、ビジネ
スビデオソリューション、育成型人材紹介サービス
(3)報告セグメントの変更等に関する事項
株式会社クシムテクノロジーズは、前連結会計年度まで情報サービス事業セグメントに区分しておりましたが、
株式会社クシムが営む集合研修管理やeラーニングの実践、学習結果管理、受講案内など、人材育成に必要な機能
をすべてパッケージ化した学習管理システムを、迅速に内製化して顧客に提供することを目的として、2019年11月
1日付で株式会社クシムに全株式を譲渡したことに伴い、HRテクノロジー事業に区分しております。株式会社クシ
ムインサイトは、仮想通貨関連事業セグメントに区分しておりましたが、当社が2020年3月1日付で株式の一部を
クシムに譲渡しました。株式会社クシムインサイトのUI/UX部門等とクシムのコンテンツ制作との親和性の発揮に
よる事業成長を主たる事業目的としていることから、株式譲渡後はHRテクノロジー事業に区分しております。
また、当連結会計年度において、前連結会計年度に連結子会社化しました株式会社クシムの保有株式すべてを譲
渡したことにより、同社を連結の範囲から除外し、HRテクノロジー事業から撤退しております。
15
株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
さらに、当連結会計年度より、従来「仮想通貨関連事業」としていたセグメント名称を「暗号資産関連事業」に
変更しております。当該セグメントの名称変更によるセグメント情報に与える影響はありません。
なお、報告セグメントに含まれない事業セグメントは調整額に含めております。
前連結会計年度(自 2018年11月1日 至 2019年10月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
情報サービス 暗号資産 金融商品 HRテクノロジー
計
事業 関連事業 取引事業 事業(注)3
売上高
外部顧客への売上高 6,632,088 8,821 457,856 501,742 7,600,508
セグメント間の内部
635,009 3,590 ― 15,671 654,271
売上高又は振替高
計 7,267,097 12,411 457,856 517,414 8,254,779
セグメント利益又は
81,396 △310,603 △266,782 △46,831 △542,821
損失(△)
連結
調整額 損益計算書
(注)1 計上額
(注)2
売上高
外部顧客への売上高 ― 7,600,508
セグメント間の内部
△654,271 ―
売上高又は振替高
計 △654,271 7,600,508
セグメント利益又は
△73,083 △615,905
損失(△)
(注)1.セグメント利益又は損失(△)の調整額△73,083千円は、セグメント間の取引により発生したものでありま
す。
2.セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。
3.HRテクノロジー事業については、当社が子会社化した連結子会社の7ヶ月間(2019年4月1日~2019年10月
31日)の損益を連結しております。
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株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
当連結会計年度(自 2019年11月1日 至 2020年10月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
情報サービス 暗号資産 金融商品 HRテクノロジー
計
事業 関連事業 取引事業 事業(注)3
売上高
外部顧客への売上高 4,696,631 308,845 155,456 842,389 6,003,323
セグメント間の内部
155,405 1,363 ― 39,221 195,990
売上高又は振替高
計 4,852,037 310,209 155,456 881,610 6,199,314
セグメント利益又は
177,799 △125,727 △426,556 △18,139 △392,623
損失(△)
連結
調整額 損益計算書
(注)1 計上額
(注)2
売上高
外部顧客への売上高 ― 6,003,323
セグメント間の内部
△195,990 ―
売上高又は振替高
計 △195,990 6,003,323
セグメント利益又は
△287,279 △679,903
損失(△)
(注)1.セグメント利益又は損失(△)の調整額は、セグメント間取引消去の7,945千円及び各報告セグメントに配
分していない全社費用△295,224千円が含まれております。全社費用の主なものは、当社(持株会社)運用に
係る費用であります。
2.セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。
3.HRテクノロジー事業は、当社の連結子会社でありましたクシムの株式を一部売却し、当社が子会社化した連
結子会社の6ヶ月間(2019年11月1日~2020年4月30日)の業績を表示しております。
2.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
(固定資産に係る重要な減損損失)
「情報サービス事業」セグメントにおいて、固定資産の減損損失を計上しております。なお、当該減損損失の計
上額は、当連結会計年度において、64,084千円であります。
「金融商品取引事業」セグメントにおいて、固定資産の減損損失を計上しております。なお、当該減損損失の計
上額は、当連結会計年度において、6,618千円であります。
「HRテクノロジー事業」セグメントにおいて、固定資産の減損損失を計上しております。なお、当該減損損失の
計上額は、当連結会計年度において、12,089千円であります。
各報告セグメントに配分していない全社資産において、固定資産の減損損失を計上しております。なお、当該減
損損失の計上額は、当連結会計年度において、25,620千円であります。
(のれんの金額の重要な変動)
当連結会計年度において、「HRテクノロジー事業」を営んでいる株式会社クシムを連結の範囲から除外しまし
た。当該事象によるのれんの減少額は、1,330,342千円であります。
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株式会社CAICA(2315) 2020年10月期 決算短信
(重要な負ののれん発生益)
該当事項はありません。
(1株当たり情報)
1株当たり純資産額及び算定上の基礎、1株当たり当期純利益金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額及
び算定上の基礎は、以下の通りであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
項目
(2019年10月31日) (2020年10月31日)
(1) 1株当たり純資産額 15円06銭 14円55銭
(算定上の基礎)
連結貸借対照表の純資産の部の合計額
6,044,184 9,239,217
(千円)
普通株式に係る純資産額(千円) 5,432,179 9,237,196
差額の主な内訳(千円)
非支配株主持分 609,152 ―
新株予約権 2,852 2,020
普通株式の自己株式数(株) 192,954 193,010
1株当たり純資産額の算定に用いられ
360,665,501 634,877,636
た普通株式の数(株)
前連結会計年度 当連結会計年度
項目 (自 2018年11月1日 (自 2019年11月1日
至 2019年10月31日) 至 2020年10月31日)
(2) 1株当たり当期純損失金額(△) △4円86銭 △1円37銭
(算定上の基礎)
親会社株主に帰属する当期純損失金額
△1,753,317 △557,819
(△)(千円)
普通株主に帰属しない金額(千円) ― ―
普通株式に係る親会社株主に帰属する
△1,753,317 △557,819
当期純損失金額(△)(千円)
普通株式の期中平均株式数(株) 360,665,501 404,401,600
(3) 潜在株式調整後1株当たり当期純利益
― ―
金額
(算定上の基礎)
親会社株主に帰属する当期純利益調整
― ―
額(千円)
普通株式増加数(株) ― ―
2019年10月25日開催の取締
役会にて第6回新株予約権 ―
希薄化効果を有していないため、潜在株式
の発行決議がなされまし
調整後1株当たり親会社株主に帰属する当
期純利益の算定に含めなかった潜在株式の た。
概要 目的となる株式の種類及び
株式数:普通株式700,000株
(注)当連結会計年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、希薄化効果を有していないため記
載しておりません。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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