2286 林兼産 2020-05-19 15:00:00
新中期経営計画の策定に関するお知らせ [pdf]
2020 年5月 19 日
各 位
会 社 名 林兼産業株式会社
代表者名 取締役社長 中部 哲二
(コード番号 2286 東証第一部)
問合せ先 管理本部総務部長 小野 康之
(TEL. 083 - 266 - 0210)
新中期経営計画の策定に関するお知らせ
当社は、別紙のとおり「新中期経営計画<挑戦>challenge2022」
(2021 年3月期~2022 年3月
期)を策定いたしましたので、お知らせいたします。
以上
新中期経営計画
挑戦 《challenge2022》
2021年3月期 - 2022年3月期
~ 80th Anniversary ~
Hayashikane
林兼産業株式会社
2020.5.19
Hayashikane
経営理念・経営ビジョン
前中期経営計画の総括
新中期経営計画の取組み challenge2022
2
経営理念・経営ビジョン
Hayashikane
経営理念
「売り手によし、買い手によし、世間によし、三方よし」を規範とし、「安全・安心」で「良質」な
製品を提供することを通じて、豊かな食文化の実現に貢献する。
経営ビジョン
1.経営資源の選択と集中により構造改革を進め、収益基盤の改善を図る。
2.安定的な利益確保に向けて構造強化を図り、持続的な事業発展を目指す。
新中期経営計画 <挑戦> [challenge2022]
更なる飛躍を目指し、従来からの体制にこだわることなく変化を恐れず<挑戦>していくこと
で、経営資源の選択と集中による構造改革を推し進めます。
2021年1月に創業80周年を迎えることとなり、創業100周年、更にはその先も見据えた磐石な
事業基盤の確立を目指してまいります。
3
経営理念・経営ビジョン
Hayashikane
中期ビジョン challenge2022
創業80周年
挑戦
~100周年、更にその先を見据えた 第四次
磐石な事業基盤の確立を目指す 前進
第三次
強化
第二次
拡大
第一次
構造改革 1,150
1,275 1,288
1,099 1,100
706 750
448
356
連結
経常利益
(百万円) -19
74期 75期 76期 77期 78期 79期 80期 81期 82期 83期
計画 計画
4
Hayashikane
経営理念・経営ビジョン
前中期経営計画の総括
新中期経営計画の取組み challenge2022
5
前中期経営計画の総括
Hayashikane
「第四次中期経営計画」においては、整いつつある収益構造を確実なものとするため、持続的
な成長を可能とする事業基盤の確立を目指すことを基本方針として取組んでまいりました。その結
果として、経常利益は計画を大きく上回り経常利益率は2.9%まで上昇、自己資本比率も年々改善
が図られております。
(単位:百万円)
第二次計画 第三次計画 第四次計画
2015年3月期 2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
当初計画 47,000 47,800 48,500 49,500 46,300 48,000
売上高
実績 47,664 48,245 45,235 43,274 44,401 45,175
当初計画 400 600 740 900 830 1,130
経常利益
実績 448 706 1,099 1,150 1,275 1,288
6
前中期経営計画の総括
Hayashikane
セグメント別売上高、営業利益実績
水産食品 畜産食品 19,588百万円 飼料
18,111百万円
前期比2.0%減
売上高 営業利益 売上高 営業利益 売上高 営業利益 前期比4.2%増
4,934百万円 20,238 19,987
19,855 19,588
1,000 前期比4.0%増 1,000 1,000 18,997 18,111
17,382
900 900 16,569
800 800 800
700 700
4,746 4,934 600
600
4,069 4,496 600
500 500
1,413 1,057 1,116
400 400 589 561 593 351
400 990
300 339 394 300
248
200 200 200
100 19 100
0 0 0
2017年 2018年 2019年 2020年 2017年 2018年 2019年 2020年 2017年 2018年 2019年 2020年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
394百万円 351百万円 1,116百万円
前期比58.8%増 前期比40.7%減 前期比5.6%増
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前中期経営計画の総括
Hayashikane
売上高経常利益率が上昇・安定 売上高経常利益率
経常利益 ROA
(百万円)
1,400 1,288百万円 7.0%
1,275百万円
1,200 6.0%
1,000 5.0%
経常利益率
800 4.0%
2.9% 2.9%
600 3.0%
400 2.0%
200 1.0%
0 0.0%
▲ 200 -1.0%
2013年3月期 2014年3月期 2015年3月期 2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
経常利益 売上高経常利益率 ROA(総資産利益率)
8
前中期経営計画の総括
Hayashikane
財務体質改善
25.9% 26.2%
23.8%
22.4%
自己資本比率
17.7%
16.4%
14.9% 14.4%
ネットD/Eレシオ(負債資本倍率)
3.6
3.1 3.0 2.7
1.8 1.5
1.4 1.4
有利子負債 自己資本
15,005 15,403 14,892 (百万円)
14,662
13,452 13,971
12,763 12,933
7,817 7,786
6,947
6,202
4,422 4,769
4,084 3,756
2013年3月期 2014年3月期 2015年3月期 2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
9
前中期経営計画の総括
Hayashikane
水産食品事業
施策 実施状況
■魚肉ねり製品の収益改善 ・価格改定、配合変更による収益改善
・中国新規獲得による輸出増加
・充填配管レイアウト変更による生産性向上
■介護食の売上拡大 ・ソフミートの委託給食会社との取引拡大および
成形品シリーズの販促による売上増加
・和菓子の新規取引先開拓および新企画の提案
や新アイテムの開発による売上増加
■機能性素材の事業基盤拡充 ・機能性表示食品対応素材「エラスチン」の生産
設備増強
・「ヒシエキス」のエビデンス強化による販路拡大
・新規機能性食品素材の開発の継続
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前中期経営計画の総括
Hayashikane
畜産食品事業
施策 実施状況
■加工食品販売および ・食肉惣菜の新規商品が量販店採用
食肉販売の強化拡大
・特定加熱ローストビ-フ等を展開開始
・イベリコ豚等の輸入豚肉市場拡大が
黒豚販売に影響
■下関第二工場および ・ハムソーセージの一部を生産移管実施
都城工場の最適生産体制構築
・都城工場に食肉惣菜およびミートパックの
生産設備導入
・大手量販企業にPBレトルト商材供給開始
■スターゼングループとの連携強化 ・外食チェーン新規商材を協働で獲得
・新商品を共同開発して発売
・原料肉仕入取引が拡大
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前中期経営計画の総括
Hayashikane
飼料事業
施策 実施状況
■養魚用飼料の販売強化 ・マグロ用飼料の性能向上と拡販
・長府工場がGMP(適正製造規範)認定
・東南アジア向けの輸出拡大
・養殖ぶり寄生虫の予防法を普及
・原料調達範囲の拡大(取引先の開拓強化)
■水産物の収支改善 ・平安海産ブランドぶり「うまかぶり」のフィレ販売の
需要増大
・桜林養鰻が高品質で原価低減を実現
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Hayashikane
経営理念・経営ビジョン
前中期経営計画の総括
新中期経営計画の取組み challenge2022
13
新中期経営計画の取組み challenge2022
Hayashikane
基本方針
事業環境の変化を捉えた事業戦略と事業基盤の確立
・ 成長投資の推進
・ 事業ポートフォリオの検討
・ 財務健全性の強化
・ コーポレートガバナンスの強化
新中期経営計画では、新たな2ヵ年を「将来を見据えた磐石な事業基盤の確立」の期間と
位置付け、これまでの4次・8年間に亘る中期経営計画の成果をベースとした構造改革を
推し進め持続的な事業発展を目指します。
14
新中期経営計画の取組み challenge2022
Hayashikane
事業戦略
事業環境の変化を捉えた事業戦略と事業基盤の確立
成長投資の推進 事業ポートフォリオ
成長事業の規模拡大、増産対応、収益基盤の 従来の体制にこだわらず、事業環境の変化を
確立が見込めるものへの集中投資 捉えた選択と集中によるポートフォリオの最適化
財務健全性 コーポレート・ガバナンス
有利子負債や在庫の圧縮を進めつつ、成長投
資を推進。自己資本比率、D/Eレシオの改善を 透明性・公正性を担保しつつ迅速・果断な意思
図る 決定を行う仕組みの充実に努め、持続的な成長
自己資本比率:30%以上
ネットD/Eレシオ:1.0以下 と中長期的な企業価値の向上を目指す
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新中期経営計画の取組み challenge2022
Hayashikane
事業戦略
機能性食品の強化・拡大⇒基幹事業へ
開発部を事業セグメント直轄とし、研究開発の機動性、効率性を高め、収益性の拡大を目指す。
(2013年3月期売上高を100とする)
1,200
1,000
機能性食品の販売拡大
800
600
400
200
0
2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
計画 計画
機能性食品合計 機能性素材 ソフミート 和菓子
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新中期経営計画の取組み challenge2022
Hayashikane
SDGsへの取組み
SDGs(持続可能な開発目標)が掲げる目標については、事業を通じて貢献し続けていくこ
とが企業としての責任であり、持続的な企業価値の向上につながると考えています。わが社
の経営理念である「三方よし」に通じる考え方であり、今後も経営理念の実践を通じて、
SDGsの達成に貢献してまいります。
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新中期経営計画の取組み challenge2022
Hayashikane
SDGsへの取組み
省エネルギー・廃棄物リサイクル活動
・エネルギー管理委員会において二酸化炭素排出量の削減目標を定め、
各事業所で目標達成に取り組んでいます。
・会議資料等のペーパーレス化を推進し、紙資源の節約に努めています。
食品ロス削減
・まだ十分に美味しく食べられる食品を福祉施設など必要としている人へ
届ける活動を行っています。
海洋環境保全
・ツナフードやEP製品等を通じて沿岸水域の汚染軽減、酸性化抑止に
貢献しています。
・低魚粉飼料の開発を通じ持続可能な水産資源の利用に資しています。
新素材・食品の開発
・未利用資源からの機能性素材の開発や有限資源に頼らない製造技術の
開発を行っています。
働き方改革・健康管理・労働環境整備
・全従業員を対象とした意識調査などを通じて課題を把握、公正な処遇に
努めています。
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新中期経営計画の取組み challenge2022
Hayashikane
売上高・利益計画
新中期計画
第二次計画 第三次計画 第四次計画 《challenge2022》
50,000
48,245
47,664
46,000
45,235 45,175 45,000
44,401
43,274
2000 2.9% 2.9%
40,000 2.7%
2.4% 2.4%
1.7%
1.5%
0.9% 1,288
1,275
1,150
1,099 1,100
経常利益率
0.0%
1000
30,000
20
19.9 750
19.8
19.7
19.6
19.5
19.4
19.3
19.2
19.1
19
18.9
18.8
706 15円
18.7
18.6
18.5
18.4
18.3
18.2
18.1
18
17.9
17.8
17.7
17.6
17.5
17.4
17.3
17.2
17.1
17
16.9
16.8
16.7
16.6
15 15 15
16.5
16.4
16.3
16.2
16.1
16
15.9
15.8
15.7
15.6
15.5
15.4
15.3
15.2
15.1
15
14.9
14.8
14.7
14.6
14.5 448
14.4
14.3
14.2
売上高 12.9
14.1
14
13.9
13.8
13.7
13.6
13.5
13.4
13.3
13.2
13.1
10円
13
12.8
12.7
12.6
12.5
12.4
12.3
12.2
12.1
12
11.9
11.8
11.7
11.6
10 10
11.5
11.4
11.3
11.2
11.1
11
10.9
10.8
10.7
10.6
10.5
10.4
10.3
10.2
10.1
10
9.9
9.8
9.7
9.6
9.5
9.4
9.3
9.2
9.1
9
8.9
8.8
8.7
8.6
8.5
8.4
安定配当を継続
8.3
8.2
8.1
8
7.9
7.8
7.7
7.6
7.5
7.4
7.3
7.2
7.1
7
6.9
6.8
6.7
6.6
6.5
6.4
6.3
経常利益 20,000
6.2
6.1
6
5.9
5.8
5.7
5.6
5.5
5.2 0
5.4
5.3
5.1
5
4.9
4.8
4.7
4.6
4.5
4.4
4.3
4.2
4.1
4
3.9
3.8
3.7
3.6
3.5
3.4
3.3
3.2
3.1
3
2.9 2015年3月期 2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期 2022年3月期
2.8
2.7
2.6
2.5
2.4
2.3
2.2
2.1
2
1.9
1.8
1.7
1.6
1.5
1.4
1.3
1.2
1.1
1
0.9
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1 計画 計画
1株当り配当 0
(単位:百万円)
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新中期経営計画の取組み challenge2022
Hayashikane
売上高・利益計画
(単位:百万円)
2020年3月期 2021年3月期計画 2022年3月期計画
売上高 45,175 45,000 46,000
水産・機能食品事業 4,934 5,400 6,000
畜産食品事業 19,588 20,400 20,600
飼料事業 18,111 17,000 17,200
その他の事業 2,541 2,200 2,200
営業利益 988 620 1,000
水産・機能食品事業 394 270 460
畜産食品事業 351 450 610
飼料事業 1,116 730 860
その他の事業 253 110 120
消去又は全社 ▲1,127 ▲940 ▲1,050
経常利益 1,288 750 1,100
親会社株主に帰属する
874 1,350 700
当期純利益
20
新中期経営計画の取組み challenge2022
Hayashikane
セグメント施策
水産・機能食品事業
売上高 営業利益 (単位:百万円)
家庭用加工食品の強化
・簡易開封ケーシング製品の生産体制構築
・ソーセージ生産設備を更新し対応規格を広げ販売拡大 新中期計画
・中国・他アジア地域への新規取引先開拓による販売拡大 8,000 実績 実績 計画 計画
1,200
業務用加工食品の強化
6,000
1,000
・ソフミートの新商品シリーズ開発と販売拡大
6,000
5,400
4,746 4,934
・和菓子の新規取引先開拓および新企画新アイテムの開発 800
4,000
・外食および在宅市場の取引拡大と海外市場の探索 460
600
394
機能性素材の拡大 400
2,000 248 270
・「エラスチン」「ヒシエキス」の販売拡大 200
・「アスコフィラン」の免疫力強化作用を訴求し拡販を図る
0 0
2019/03 2020/03 2021/03 2022/03
・新規素材の開発継続
・「FSSC(食品安全マネジメントシステム)」を取得し海外販売を
推進する
21
新中期経営計画の取組み challenge2022
Hayashikane
セグメント施策
畜産食品事業
売上高 営業利益 (単位:百万円)
食肉供給体制の最適化
・黒豚販売事業における適正な供給体制の再検討 新中期計画
・相場変動に対応すべく国産豚の仕入と販売の見直し 実績 実績 計画 計画
・都城工場と都城ウエルネスミートの連携強化 19,987 19,588 20,400 20,600
1,200
20,000
食肉・加工品販売の強化と一体化
1,000
・新規チャネルでの販売強化 15,000
800
・大手量販企業へ積極的に食肉と加工品のPB提案 610
593
・リージョナル企業における店内シェア向上 10,000
450
600
351
生産体制再編による効率化 400
5,000
・下関工場、都城工場、林兼フーズの生産品目の整理と工場再編 200
・省人化設備投資実施と生産コスト改善加速 0 0
2019/03 2020/03 2021/03 2022/03
・市場ニーズに見合う食肉惣菜やミートパック生産設備の拡充
22
新中期経営計画の取組み challenge2022
Hayashikane
セグメント施策
飼料事業
売上高 営業利益 (単位:百万円)
養魚用飼料の差別化販売
・養殖会社と連携した高品質養殖魚生産用の飼料開発
新中期計画
・魚粉に依存しない新時代飼料の販売拡大
実績 実績 計画 計画
(販売数量を現行の200%に)
・マグロ用配合飼料の販売拡大 20,000 1,400
18,111
(販売数量を現行の150%に) 17,382 17,000 17,200
・養殖マグロの難治療性疾病対策開発 1,116 1,200
15,000
1,057
・海外輸出対象国と数量の拡大 1,000
(販売数量を現行の150%に) 860
10,000
・持続的かつ効率的な生産体制の構築 730 800
高品質畜産物生産に特化した畜産飼料の販売 5,000
600
・畜産食品事業部と連携した高品質畜産物生産用飼料の開発
0 400
・霧島黒豚の発育および肉質改善飼料の開発 2019/03 2020/03 2021/03 2022/03
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Hayashikane
本資料で記述している将来予測および業績予想は、現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断した予想
であり、潜在的なリスクや不確実性が含まれています。
そのため、様々な要因の変化により実際の業績は記述している将来見通しとは大きく異なる結果となる可能性
があることを御承知おきください。
IRお問い合わせ先
林兼産業株式会社 管理本部総務部
TEL 083-266-0210
IRサイト https://www.hayashikane.co.jp/ir/
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