2264 森永乳 2020-05-19 14:00:00
2020年3月期決算説明会 [pdf]
2020年3⽉期決算説明会
1.2020年3⽉期決算概要
2.2021年3⽉期業績⾒通し
3.中期経営計画の進捗(2020年3⽉期〜2022年3⽉期)
2020年5⽉19⽇
はじめに︓当社の⻑期ビジョンへの道筋
中⻑期的な持続的成⻑
実現のための
重要な6年間 ⾒通しの
きかない
2020年代
後半以降
現中計 次期中計 ↓
2019.4
新型コロナウイルス
〜
2022.3 感染症拡⼤で
不透明感
前倒し
現在
2019年 2025年 2030年~
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はじめに︓新型コロナウイルス感染症拡⼤の影響について
新型コロナウイルス感染症の拡⼤を受け
国内の消費活動が⼤きく変化
(短期的・中⻑期的)
家庭内の需要増 BtoB事業
(⽜乳、ヨーグルト、・・・) 短期的 (業務⽤乳製品)
健康への意識の⾼まり 売上減
⾼まる課題︓社員の健康・安全の確保と供給責任の両⽴、
BCP対策、持続的な原材料調達、⽣乳余剰への対応 等
アフターコロナの⾷品企業としてのありかたは︖
当社の取り組み︓⾜元の対策と中⻑期視点での対応の両⽴
• リスク低減に向けた対応強化(BCP、効率的な働き⽅の推進)
• ⽣活者意識の変化に対応した取り組み(衛⽣、健康ニーズへの対応)
• 原材料調達、物流、財務など・・・事業を⽀える機能
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はじめに︓2021年3⽉期の位置づけ
中計最終年度を視野に⼊れた取り組みを実施
新型コロナウイルス︓営業利益計画へマイナス影響
激変する環境を⾒据え、対応を急ぐ
(ウィズコロナ、アフターコロナ)
当中計期間
<連結営業利益>
300億円
260億円
254億円
223億円
19/3期 20/3期 21/3期 22/3期
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1.2020年3⽉期決算概要
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2020年3⽉期決算概要
営業利益計画⼤幅達成
20/3期計画︓230億円 実績︓254億円(計画差+24億円)
原材料、販促費、PM改善など寄与。20/3期コロナ影響限定的も今後は不透明
BtoC事業(計画差+13億円)
• 「トリプルヨーグルト」、「ピノ」拡⼤などによるプロダクトミックス改善
• 健康志向の⾼まりによるヨーグルト拡⼤
ウェルネス事業(計画差+6億円)
• 流動⾷、「ミルク⽣活」、育児⽤⾷品の拡⼤によるプロダクトミックス改善
BtoB事業(計画差▲6億円)
• 菌体など機能性素材の反動減
• 業務⽤乳製品は需要増を背景に3Qまで好調に推移。期末にかけて環境が⼤きく変化
海外事業(計画差+6億円)
• ミライ社がプロダクトミックス改善に寄与。ラクトフェリン需要の増加
新型コロナウイルス感染症拡⼤の影響(20/3期における影響)
• 20/3期は限定的も今後は不透明
• 健康への関⼼、ライフスタイルの変化。⼀⽅、オフィス向け、外⾷、お⼟産需要などマイナス影響も
• ⼀時的な販管費の減少︓在宅勤務、対⾯会議・出張停⽌の影響、販促費や修繕費⽤の減少
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2020年3⽉期業績
(単位︓億円)
2020/3期 対前年 対前年 対計画* 対計画*
2019/3期 2020/3期
計画* 増減額 増減率 増減額 増減率
売上⾼ 5,836 5,898 5,909 +73 +1.3% +11 +0.2%
営業利益 223 230 254 +30 +13.6% +24 +10.3%
経常利益 232 237 259 +27 +11.6% +22 +9.1%
親会社株主に帰属
する 140 195 187 +46 +33.1% △8 △4.3%
当期純利益
売上⾼
営業利益率
3.8% 3.9% 4.3%
ROA 5.3% - 5.8%
営業利益/総資産
ROE 8.6% 11.1% 10.7%
当期純利益/⾃⼰資本
• 営業利益、経常利益︓4期連続最⾼益更新 当期純利益︓最⾼益更新
• 20/3期︓5円増配(55円→60円)、4期連続増配
* 計画は、2019年11⽉7⽇発表の修正通期計画(売上⾼のみ修正)
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事業分野別売上⾼、営業利益実績
(単位︓億円)
売上⾼ 営業利益(営業利益率)
2019/3期 2020/3期 対前年増減率 2019/3期 2020/3期 対前年増減額
BtoC事業 3,038 3,057 +0.6% 104 126 +22
(3.4%) (4.1%)
ウェルネス事業 560 557 △0.5% 32 42 +10
(5.7%) (7.5%)
BtoB事業 969 967 △0.2% 58 53 △5
(6.0%) (5.5%)
海外事業 289 315 +8.9% 16 28 +13
(5.4%) (9.0%)
その他・消去 979 1,013 +3.4% 13 4 △9
(1.4%) (0.4%)
合計 5,836 5,909 +1.3% 223 254 +30
(3.8%) (4.3%)
• BtoC事業、ウェルネス事業、海外事業︓プロダクトミックス改善などにより増益
• BtoB事業︓業務⽤乳製品は好調に推移も期末に環境変化。菌体の減収もあり減益
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BtoC事業商品分野別販売実績(単体)
(単位︓億円)
2019/3期 2020/3期 対前年増減率
ビバレッジ 672 668 ±0%
ヨーグルト 510 536 +5%
アイスクリーム 452 447 △1%
チーズ 333 328 △2%
⽜乳 529 530 ±0%
デザート 110 89 △19%
市乳(宅配など) 214 215 +1%
基幹ブランド計* 1,206 1,207 ±0%
• ヨーグルト︓健康志向の⾼まりを背景に「ビヒダス」、「トリプルヨーグルト」が好調に推移
• ⽜乳、デザート︓利益率改善・低採算商品の⾒直しを優先
*基幹ブランド計︓マウントレーニア、ビヒダスヨーグルト、森永アロエヨーグルト、パルテノ、パルム、ピノ、モウ、フレッシュモッツァレラ、計8ブランド合計
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営業利益増減要因
売上単価差 +60 <±0>
< >内は計画との差 売上数量 △2 <△2>
プロダクトミックス(PM) +24 <+1>
19/3期 223億円
事業成⻑ +82
合理化 オペレーションコスト △47 <△3> +11
原料価格 △9 <+17> <+1>
(原料乳△13 <+1> 、原材料+4<+16>)
コストアップ 製造固定費(償却費) △7 <△2>
△63
20/3期 254億円 販売促進費効率 ±0 <+11>
(億円)
100 150 200 250 300 350
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2.2021年3⽉期業績⾒通し
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2021年3⽉期の取り組み⽅針
新型コロナウイルス感染症拡⼤を受けて
お客さま、お取引先さま、全従業員の安全確保を最優先に対応
⽣活必需品を製造する企業として出来る限り商品の供給を継続
1.全社共通
• 緊急対策本部の⽴ち上げ
• 商品供給に直接関わらない従業員は原則在宅勤務
• 検温、⼿洗い、うがい、消毒、マスク着⽤の徹底、対⾯会議・出張の中⽌
• 在宅・フレックス勤務やweb会議の活⽤等効率的な働き⽅の推進
2.⽣産
• 安定供給のための複数社購買、在庫確保、サプライチェーン間の連携強化
• 感染者発⽣時の供給継続対策(交代勤務、応援体制、代替製造)
• ⽣乳余剰への対応
3.販売
• 外⾷産業、ホテル、観光業、お⼟産向け需要への急激なマイナス影響
• 免疫・衛⽣への意識⾼まり、巣ごもり需要、購買チャネル変化に応じた施策
• 海外事業の維持継続と世界的な機能性素材への関⼼の⾼まり
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2021年3⽉期の取り組み⽅針
中期経営計画2年⽬
⻑期ビジョン、中期経営計画に沿った取り組みを継続
今後の環境変化へ機動的に対応
1.成⻑につながる体質強化
• 限りある経営資源を成⻑投資に振り向けるため、より⼀層の効率化を進める
• 成⻑に結びつかない資産を整理するなど、「選択と集中」を進める
2.成⻑につながるチャレンジ
• ⾜元の取り組みに加え、将来に向けたチャレンジを積極的に実施
• 主⼒ブランドのみならず育成商品の成⻑加速と、将来を⾒据えた新商品を開発
3.環境変化への対応
• 先の⾒通しづらい状況。⾜元の環境変化への適応と、アフターコロナへの準備
• 消費動向の変化を機敏に察知
• ピンチをチャンスに変える。ワークスタイル変⾰の推進
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2021年3⽉期 重点取り組み
1.消費動向の変化への対応
外⾷需要の減少に対して消費者ニーズの⾼い分野の売上を伸⻑
ライフスタイルの変化への対応。新たな需要創出
• 消費動向の変化を察知、機動的に対応
• ファミリー向け需要(⽜乳、乳製品など)
• 内⾷、中⾷需要(チーズ、業務⽤素材など)
• 家飲み需要(チーズなど)
免疫を中⼼とした機能性商品の積極的な啓発と拡売
• ビフィズス菌、ラクトフェリン、シールド乳酸菌®などの独⾃素材を活かした商品
• 健康栄養をサポートする機能性商品
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2021年3⽉期 重点取り組み
2.プロダクトミックスの改善
20/3期に引き続き、PM改善を⼀層進め、価値最⼤化を追求
機能性表⽰⾷品、個⾷ヨーグルトのさらなる投⼊
• 2020年4⽉︓「ビヒダスヨーグルト 便通改善」
ヨーグルト業界初*1、便秘気味の⽅の便通を
改善する機能表⽰
*1 Mintel GNPD内当社調べ(2019年10⽉)⽇本初 便秘気味の⽅の便通を改善す
る機能性表⽰⾷品のヨーグルト
ヨーグルト市場*2と
トリプルヨーグルトの拡⼤ (百万円) 当社ヨーグルトにおける機能性ヨーグルト*3構成⽐
440,000 ヨーグルト市場 構成⽐ 10%
• 20/3期実績︓計画⽐2倍弱
8%
21/3期計画︓前年⽐6割増 420,000
6%
400,000
• 商品認知向上へ。新CM展開 4%
380,000
*2 インテージSRI ヨーグルト市場 2016年4⽉〜2020年3⽉ 2%
*3 機能性ヨーグルト︓「ラクトフェリンヨーグルト」、「トリプルヨーグルト」、
「アロエの⼒(アロエステ)」、「毎⽇爽快ヨーグルト」合計 360,000 0%
17/3期 18/3期 19/3期
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2021年3⽉期 重点取り組み
3.海外事業・ミライ社
⾼品質・市場成⻑によるさらなる拡⼤と経営基盤の安定化
• 育児⽤ミルクの原料という供給不可⽋な製品
• ⻑期契約による安定供給、ラクトフェリンの取り組み強化
• 特殊乳原料、ミルクプロテインの販売強化
4.⽣産体制の合理化
2020年3⽉︓近畿⼯場⽣産中⽌、2020年5⽉︓東洋醗酵乳⽣産中⽌、
2021年3⽉︓東京⼯場⽣産中⽌ 損益影響累計額 +23億円
(18/3期⽐)
• 21/3期より、コストダウンのフェーズへ
コスト
• ⼆重コストの発⽣時期の期ずれにより、 ダウン
当初計画より20/3期と21/3期の差が縮⼩ コスト 19/3期 20/3期 21/3期 22/3期
アップ
• 22/3期︓23億円の合理化効果(18/3期⽐)
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2021年3⽉期業績⾒通し
(単位︓億円)
2020/3 2021/3 対前年 対前年 2020/3 2021/3 対前年 対前年
通期 通期計画 増減額 増減率 2Q 2Q 増減額 増減率
売上⾼ 5,909 5,910 +1 ±0.0% 3,128 3,070 △58 △1.9%
営業利益 254 260 +6 +2.5% 160 158 △2 △1.0%
経常利益 259 265 +6 +2.4% 161 160 △1 △0.8%
親会社株主に帰属する
当期純利益 187 148 △39 △20.7% 101 101 ±0 +0.4%
売上⾼
営業利益率
4.3% 4.4%
ROE 10.7% 7.9%
(当期純利益/⾃⼰資本)
• 中計⽅針に沿って取り組む。新型コロナウイルス感染症拡⼤のマイナス影響に対応
• 上期︓マイナス影響織り込み済み
(売上⾼︓△100〜150億円、営業利益︓△10億円程度)
*当業績予想は、新型コロナウイルス感染症による経済活動停滞の影響を9⽉末まで織り込み、算出
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事業分野別売上⾼、営業利益計画
(単位︓億円)
売上⾼ 営業利益(営業利益率)
2Q 通期 2Q 通期
2021/3期
対前年 対前年 対前年 対前年
売上⾼ 売上⾼ 営業利益 営業利益
増減率 増減率 増減額 増減額
BtoC事業 1,690 +3.7% 3,140 +2.7%
102
+5 133 +7
(6.0%) (4.2%)
ウェルネス事業 284 +3.4% 573 +2.8%
22
±0 44 +2
(7.7%) (7.7%)
BtoB事業 361 △28.0% 846 △12.5%
23
△7 48 △5
(6.4%) (5.7%)
海外事業 174 +11.4% 357 +13.3%
11
+1 30 +2
(6.3%) (8.4%)
その他・消去 561 △1.0% 994 △1.8%
0
±0 5 +1
(-.-%) (0.5%)
合計 3,070 △1.9% 5,910 ±0.0%
158
△2 260 +6
(5.1%) (4.4%)
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BtoC事業商品分野別販売計画(単体)
(単位︓億円)
2Q 通期
2021/3期
売上⾼ 対前年増減率 売上⾼ 対前年増減率
ビバレッジ* 304 △5% 555 △4%
ヨーグルト 300 +11% 586 +9%
アイスクリーム 307 +9% 481 +8%
チーズ 172 +5% 343 +5%
⽜乳* 332 +3% 634 +3%
デザート 47 +3% 93 +5%
市乳(宅配など) 109 ±0% 216 ±0%
基幹ブランド計 692 +3% 1,245 +3%
*21/3期より、ビバレッジ、⽜乳間の対象商品を移管。対前年増減率を移管後のものに調整
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営業利益増減⾒通し
売上単価差 +6
売上数量 △1
プロダクトミックス(PM) +51
20/3期 254億円
事業成⻑ +56
オペレーションコスト △37
合理化 原料価格 △2(原料乳±0、原材料△2)
製造固定費(償却費) △22 +15
販売促進費効率 △2
不動産事業 △2
コストアップ △65
21/3期 260億円
(億円)
100 150 200 250 300 350
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3.中期経営計画の進捗
(2020年3⽉期〜2022年3⽉期)
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(再掲)⻑期ビジョン(森永乳業グループ10年ビジョン)
Vision 1 「⾷のおいしさ・楽しさ」と「健康・栄養」を両⽴した企業へ
Vision 2 世界で独⾃の存在感を発揮できるグローバル企業へ
Vision 3 サステナブルな社会の実現に貢献し続ける企業へ
10年後(2029年3⽉期)数値⽬標
営業利益率 3.8 % 7 %以上
ROE 8.6 % 10 %以上
海外売上⾼⽐率 5.0 % 15 %以上
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(再掲)中期経営計画基本⽅針
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(再掲)中期経営計画主要経営指標
(単位︓億円)
2021/3期 2022/3期 2019/3差 2019/3差
2019/3期 2020/3期
(計画) (計画) 増減額 増減率
売上⾼ 5,836 5,909 5,910 6,300 +464 +8.0%
営業利益 223 254 260 300 +77 +34.3%
親会社株主に帰属する
当期純利益 140 187 148 192 +52 +37.0%
売上⾼
営業利益率
3.8% 4.3% 4.4% 4.8%
ROE 8.6% 10.7% 7.9% 9.3%
(当期純利益/⾃⼰資本)
海外売上⾼
⽐率
5.0% 5.3% 6.0% 7.1%
配当性向
配当⾦(円) 55円 60円 60円
20%⽬安
• 中計最終年度︓売上⾼ 6,300億円、営業利益300億円を計画
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(再掲)中計基本⽅針Ⅰ 4本の事業の柱横断取組、持続的成⻑
最重点テーマ
① 基幹ブランドの更なる強化
② ビフィズス菌・独⾃シーズの展開加速
③ 海外事業の育成
④ 次世代ヘルスケア事業の基盤構築
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各事業の状況について
販売機会への影響
• 健康栄養、免疫⼒への関⼼の⾼まり(ヨーグルト、⽜乳など)
BtoC事業 • オフィス・パーソナルユース需要減とファミリーユース需要増
• 健康栄養、免疫⼒への関⼼の⾼まり(ミルク⽣活、⾃社サプリメントなど)
ウェルネス事業 • ドラッグストアチャネル、やECチャネルの伸⻑
• 外⾷産業、ホテル、観光業、お⼟産向け需要への急激な影響
BtoB事業 • 菌体、機能素材へのニーズ増
• テイクアウト、デリバリー形態の伸⻑
• 世界的な健康・免疫⼒への関⼼の⾼まり
(ラクトフェリン、ビフィズス菌、育児⽤ミルク)
海外事業 • 世界経済への影響⻑期化に対する懸念
• ミライ社︓⻑期契約、育児⽤ミルク向け原料として安定供給継続
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最重点テーマ① 基幹ブランドの更なる強化
当社の基盤を⽀える8つのブランド
20/3期︓前年並み キャッシュの源泉として利益額の最⼤化優先
先⾏き不透明な中で需要の変化へ機動的に対応
(億円)
2021/3期
2020/3期 前年⽐ 前年差 計画⽐ 計画差 前年⽐ 前年差
計画
基幹ブランド計 1,207 ±0% +1 △1% △7 1,245 +3% +38
ブランド名 20/3期評価 今後の方向性
新
マウントレーニア △ CVSでの落ち込みをSMなどでカバー 型 マウントレーニア
コ カップ飲料ならではの訴求
ビヒダス ○ 底堅い推移。2,3⽉市場活性化 ロ
ナ
ウ ヨーグルト
アロエヨーグルト ○ 「アロエの⼒」発売。ブランド活性化に繋がる
イ 「健康・栄養」、「機能性」の提供
ル からだの健康への貢献
パルテノ × 栄養価値訴求不⾜。おいしさ価値訴求で
ヘビーユーザー獲得も新規ユーザー不⾜ ス
感
PARM △ 冷夏影響。新規ユーザーの減少 染
症
ピノ ◎ プロモーションによる話題作りと商品展開が
の アイスクリーム、チーズ
好結果
拡 「おいしさ」、「楽しさ」の提供
MOW ○ CMによる間⼝の拡⼤ ⼤ ⼼の健康への貢献
フレッシュモッツアレラ ◎ ひとくちモッツァレラの拡⼤
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最重点テーマ② ビフィズス菌・独⾃シーズの展開加速
”健康でいたい”というニーズの⾼まり
ビフィズス菌、ラクトフェリンほか独⾃シーズの訴求強化
• 免疫⼒を⾼めるラクトフェリンの訴求
• ビフィズス菌による腸内改善、免疫⼒向上について発信強化
①
ラクトフェリン新聞広告 読売新聞主催「未病シンポジウム」採録記事+ビフィズス菌広告
読売新聞朝刊 2020年2⽉22⽇(⼟)掲載
• フォローアップミルク「森永チルミル」へのビフィズス菌配合
2020年秋、商品リニューアル予定
② • 森永北陸乳業福井⼯場、菌体設備増強
製造能⼒2倍(150t)2020年秋稼働、BtoB事業・菌体販売の再加速
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最重点テーマ③ 海外事業の育成
海外売上⾼⽐率15%への取り組み
⻑期ビジョン︓海外売上⾼⽐率15%へ向けた様々な可能性を追求
世界規模でのプロバイオティクス需要増の可能性
育児⽤ミルク、菌体事業の加速
• パキスタン︓ハイエンドの輸出品、ミドルエンドの現地製造品2軸の推進
インドネシア、ベトナムほか東南アジアの拡⼤
① • 「ビフィズス菌BB536」の乳児向けGRAS*取得
⽶国での育児⽤ミルク向け菌体販売へ
海外事業売上⾼・営業利益
• 2020年秋︓菌体設備増強 (億円)
海外事業売上⾼⽐率
海外菌体事業展開強化 営業
利益
売上⾼
売上⾼ 営業利益 売上⾼⽐率
40 400 7%
• ミライ社のさらなる品質向上、 30 300 6%
② ⾼付加価値化による拡⼤ 20 200 5%
• BtoCなど新規取組追求 10 100 4%
*GRAS (Generally Recognuzed as Safe) とは、⽶国にて新規に使⽤される⾷品原料に関して、 0 0 3%
該当素材の⾷品素材としての安全性を専⾨家が評価し、素材の特徴、製造⼯程、品質管理、製品ス
ペック、使⽤実績、臨床試験結果等の項⽬が検討されます。⽶国で1958年以降の新規⾷品素材を販 16/3期 17/3期 18/3期 19/3期 20/3期
売するためにたは、GRASが必要になります。
-10 -100 2%
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最重点テーマ④ 次世代ヘルスケア事業の基盤構築
全世代の「健幸」の実現へ
新規事業拡⼤に向けたテストセールスの実施と本格稼働
在宅需要増加への対応
デジタルPRによる需要創造︓O2O(オンライン to オフライン)施策の実施
• 20/3期︓全国のドラッグストアなど1,300店舗でO2O施策実施
PR動画共同制作、「毎朝爽快」、「ミルク⽣活」、「BB536」など健康・栄養商品群の展開
①
当社初「EC先⾏商品」の発売(2020年6⽉)
② • ヨーグルト業界初*常温保存可能なドリンクヨーグルト
「1⽇不⾜分の鉄分 のむヨーグルト」
*Mintel GNPDを使⽤した"森永乳業(株)調べ 2019年8⽉ ⽇本初の常温のむヨーグルト
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事業成⻑・合理化の取り組み
⽜乳事業の損益改善
中計最終年度に⾚字半減、さらに3年後に⿊字化⽬標
価格改定の取り組み、健康栄養をサポートする機能性商品、
付加価値品の展開など、プロダクトミックス改善による損益改善
• 20/3期︓価格改定の実施、浸透
① • 2020年3⽉︓⽜乳の2倍のカルシウム「PREMīL(プレミル)」リニューアル
⾼まるニーズを背景に、「森永のおいしい低脂肪⽜乳」拡販
⽣産体制合理化による固定費削減(前述)
② • 近畿⼯場(2020年3⽉)、東京⼯場(2021年3⽉)⽣産中⽌
• 中計最終年度に⾚字半減︓計画どおり進捗
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(再掲)中計基本⽅針Ⅱ ESG重視経営の実践(重要取組課題)
7つの重要取組課題策定
全重要取組課題にKPIを設定し、達成を⽬指す
コーポレート・
健康・栄養 ⼈権 次世代育成
Health and
ガバナンス
Nurturing the
Nutrition Human Rights Next Generation Corporate
Governance
環境 供給 ⼈財育成
The Environment Human Resource
Supply Chains
Development
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主要KPIの進捗① 健康・栄養
「かがやく”笑顔”」を実現する機能性とおいしさを兼ね備えた
◆ 健康・栄養 商品を開発・販売し、健康・栄養をお届けします。
考え⽅と活動の⽅向性 主要KPI
• 健康寿命延伸に対する貢献 • 栄養機能性素材を取り⼊れた商品の市場投
- 栄養機能性素材(ビフィズス菌、ペプチド、たんぱく ⼊
質、ラクトフェリン等)の研究・開発および商品・サービス
の提供と情報発信
進捗状況 これまで培ってきた「健康・栄養」の知⾒を、
商品、情報提供を通じて、社会の健康寿命延伸に貢献していく
トリプルヨーグルト売上⾼
健康寿命延伸への貢献 計画⽐約2倍
• ⾎圧、⾎糖値、中性脂肪の3つの機能性表⽰「トリプルヨーグルト」
• バランス良く栄養摂取、⼤⼈のための粉ミルク「ミルク⽣活」 新たな
健康習慣創出
ビフィズス菌の研究、訴求の継続実施 ヒトにすむ
• 「ビフィズス菌BB536」研究 ビフィズス菌論⽂数
2019年度⽇本⾷品免疫学会『⾷品免疫産業賞』受賞 世界⼀*
*(株)メタジェン調べ 2019年時点(医薬関連⽂献データベースにて検索 した結果、企業による研究論⽂数で世界1位)
⻑年培ってきた衛⽣管理の技術による、新たな貢献 新たな社会貢献
• 衛⽣管理⽤装置・微酸性電解⽔「ピュアスター」の展開 公衆衛⽣向上
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主要KPIの進捗② 環境
省エネルギー、廃棄物削減に取り組みながら安全・安⼼な商品を製造し、
◆ 環境 サステナブルな社会づくりに貢献します。
考え⽅と活動の⽅向性 主要KPI
プラス • 環境に配慮した容器包装の使 • 容器包装リサイクル法対象プラスチック容器包
チック ⽤促進 装の重量︓2021年度10%減(2013年度⽐)
進捗状況
• 2019年度(速報値)︓15.9%削減(2013年度⽐)
• コスト削減、プラ削減の視点も考慮したSKU削減などにより前倒しで達成
• プラスチック対策分科会⽴上げ、バイオプラ採⽤検討へ
(単位︓t) 容リ法対象プラスチック容器使⽤実績
22,000
2013年度︓21,386t(基準年)
2019年度速報値︓17,991t → 15.9%削減
20,000
18,000
16,000
2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
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主要KPIの進捗② 環境
省エネルギー、廃棄物削減に取り組みながら安全・安⼼な商品を製造し、
◆ 環境 サステナブルな社会づくりに貢献します。
• 各KPIすべて、初年度⽬標を達成
KPI CO₂排出量原単位削減︓2021年度8%減、2050年度80%減(2013年度⽐)
CO₂ • 佐呂間⼯場、別海⼯場のコージェネレーション更新、重油からガスへ
削減
• 利根⼯場への太陽光パネル設置
KPI ⾷品廃棄物発⽣量原単位削減︓2021年度30%減(2013年度⽐)
⾷品 • 当社独⾃のロングライフ商品による廃棄物の低減
廃棄物
• ⾖腐製造時に出るおからの飼料化、⾷品リサイクルの推進
KPI ⽤⽔使⽤量削減︓2021年度9%減(2013年度⽐)
• 利根⼯場等へのMBR(膜分離活性汚泥法)増設、清澄度の⾼い処理⽔
⽔資源
• 技術開発の成果を⽣かした排⽔処理場を約50年間社外⾷品⼯場へ供給
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ESG重視経営の実践 そのほかの取り組み
そのほかの取り組み
◆ 健康・栄養 乳幼児の健やかな成⻑への貢献
• ビフィズス菌(M-16V)の提供 。国内外で120以上の施設での提供継続実施
◆ ⼈権 ダイバーシティ&インクルージョンの推進
• 外国⼈従業員雇⽤調査実施
• 在宅・サテライト勤務実績、有給取得率、⼥性採⽤率、男性育児休業率の各⽬標について、初年度⽬標を達成
◆ 供給 主要原材料の供給リスク対応
• BCP重点取り組み商品の選定、使⽤原材料の供給リスクに応じたランク評価の実施。今後、低評価の原材料
からBCP対応改善を進める
• 主要原材料であるパーム油・パーム核油の調達について、2018年度に導⼊したRSPO認証のブック&クレーム
(クーポン券購⼊⽅式)が⽬標より1年前倒しで対象全製品の切替完了。今後はマスバランス(現物の認証
油購⼊⽅式)への切替を進める
◆ ⼈財育成 ダイバーシティ推進による、従業員⼀⼈ひとりの⾃律的な成⻑促進
• ⼥性リーダー研修をはじめ各種キャリア形成関連研修と、若⼿社員へのフォロー⾯談について、初年度予定通り
実施
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(再掲)中計基本⽅針Ⅲ 経営基盤の更なる強化
⻑期ビジョン、経営⽅針と連動した
取り組みによる経営基盤強化
1. コーポレートブランド コーポレートコミュニケーションテーマ
Corporate Brand ”⼼と⾝体の健康で⼈⽣に寄り添う”の実現
2. ⼈員・⼈財育成 加速する労働⼈⼝減少への対応
Human Resource Development グループ管理コントロールレベルの向上
3. 設備投資 菌体⼯場の新設、ラクトフェリン⽣産能⼒増
Capital Investment 近畿・東京⼯場⽣産中⽌後の効率化、合理化投資
4. 研究開発 重点分野研究開発の推進と最適資源配分、開発⼒強化
Research & Development 外部環境変化対応の研究課題明確化
5. 資⾦・有利⼦負債 将来の⼤型投資案件(設備投資、M&A)を⾒据えた
Capital, Interest-bearing debt 資⾦余⼒の確保、資産売却、DER0.5以下
6. 資本政策 3年間で1,000億円の営業CF創出
Capital Policy 「成⻑投資」「財務安定性」「株主還元」へ配分
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経営基盤の更なる強化︓設備投資
設備投資 菌体⼯場の新設、
近畿・東京⼯場⽣産中⽌後の効率化、合理化投資
Capital Investment
成⻑分野への積極投資
中計期間中に500億円の成⻑投資を実施
• 2020年2⽉︓利根⼯場新棟稼働 投資額217億円(前中計期間含む)
個⾷ヨーグルトラインほか⽣産体制の最適化
• 2020年4⽉︓パウチラインの増設(東北森永乳業)投資額17億円
健康栄養補助⾷品としての成⻑へ、「ジュレ」シリーズのさらなる拡⼤
• 2020年秋︓菌体製造ラインの増強(森永北陸乳業)投資額21億円
製造能⼒2倍、国内外での菌体販売加速
(億円)
18/3期 19/3期 20/3期 21/3期計画
設備投資額 244 394 337 275
減価償却費 167 170 176 200
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経営基盤の更なる強化︓資⾦・有利⼦負債、配当⾦
資⾦・有利⼦負債 将来の⼤型投資案件(設備投資、M&A)を⾒据えた
資⾦余⼒の確保、資産売却、DER0.5以下
Capital, Interest-bearing debt
*コロナ対応としての機動的な資⾦調達⽅法の確保
資産価値最⼤化
20/3期︓本社ビルの持分(信託受益権)50.1%売却実施、特別利益68億円
• 有利⼦負債返済、成⻑投資のため資⾦余⼒の確保を優先
DER改善 19/3期 0.63倍 → 20/3期 0.54倍
18/3期 19/3期 20/3期 22/3期計画
有利⼦負債(億円) 886 1,055 980 900
DER(倍) 0.56 0.63 0.54 0.42
• 近畿⼯場跡地の有効活⽤検討
配当⾦
配当性向20%を⽬安
「成⻑投資」、「財務安定性」の基盤を確保し、株主へ還元
• 20/3期︓60円(配当性向21.7%*)
*連結⼦会社の信託受益権譲渡影響を控除した数値。影響を控除しない場合は15.9%
• 21/3期︓60円予想(配当性向20.1%)
⾜元不透明な環境を⾒据え、据え置き予想
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