2264 森永乳 2021-05-13 14:00:00
2021年3月期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年5月13日
上 場 会 社 名 森永乳業株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 2264 URL https://www.morinagamilk.co.jp/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 宮原 道夫
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員広報IR部長 (氏名) 久野 浩子 (TEL) 03-3798-0126
定時株主総会開催予定日 2021年6月29日 配当支払開始予定日 2021年6月30日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月30日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 有 ( 機関投資家、アナリスト向け )
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 583,550 △1.2 28,867 13.8 30,109 16.4 18,741 0.5
2020年3月期 590,892 1.3 25,359 13.6 25,867 11.6 18,656 33.1
(注) 包括利益 2021年3月期 21,240百万円( 27.5%) 2020年3月期 16,659百万円( 32.2%)
潜在株式調整後
1株当たり 自己資本 総資産 売上高
1株当たり
当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
当期純利益
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 378.73 378.01 9.8 6.8 4.9
2020年3月期 377.11 376.36 10.7 6.0 4.3
(参考) 持分法投資損益 2021年3月期 51百万円 2020年3月期 △53百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 452,763 201,918 44.0 4,028.36
2020年3月期 436,061 183,142 41.6 3,663.73
(参考) 自己資本 2021年3月期 199,354百万円 2020年3月期 181,283百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 38,544 △25,305 △2,627 19,138
2020年3月期 29,209 △13,193 △10,843 8,505
2.配当の状況
年間配当金 純資産
配当金総額 配当性向 配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結) (連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - - - 60.00 60.00 2,968 15.9 1.7
2021年3月期 - - - 70.00 70.00 3,464 18.5 1.8
2022年3月期(予想) - - - 70.00 70.00 9.8
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 262,000 - 18,500 - 19,100 - 15,400 - 311.19
通 期 502,000 - 31,000 - 31,800 - 35,300 - 713.31
(注)2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、上記の連結
業績予想は当該会計基準等を適用した後の金額となっており、対前期及び対前年同四半期増減率は記載しておりませ
ん。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 -社 (社名) 、 除外 -社 (社名)
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 49,834,143株 2020年3月期 49,823,443株
② 期末自己株式数 2021年3月期 346,315株 2020年3月期 342,898株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 49,485,942株 2020年3月期 49,472,813株
(参考) 個別業績の概要
2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 422,537 △0.9 14,627 8.0 18,788 △22.2 11,549 △15.2
2020年3月期 426,276 △0.9 13,548 1.9 24,139 41.9 13,614 36.9
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 233.40 232.96
2020年3月期 275.19 274.64
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 383,660 136,187 35.4 2,747.83
2020年3月期 371,855 127,124 34.1 2,565.08
(参考) 自己資本 2021年3月期 135,984百万円 2020年3月期 126,921百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
上記の予想は、本資料発表日現在において入手可能な情報あるいは想定できる市場動向などを前提としており、
不確実性が含まれています。実際の業績は、今後の様々な要因により、予想と異なる結果となる可能性がありま
す。なお、上記業績予想に関する事項は、5ページをご参照ください。
森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 …………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………… 4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 …………………………………………………………… 4
(4)今後の見通し …………………………………………………………………………………… 5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………………………………………………………… 7
3.連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………… 8
(1)連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………… 8
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 …………………………………………………… 10
連結損益計算書 ………………………………………………………………………………… 10
連結包括利益計算書 …………………………………………………………………………… 11
(3)連結株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………… 12
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………… 14
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………… 16
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………… 16
(表示方法の変更) ………………………………………………………………………………… 16
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………… 16
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………… 19
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………… 19
4.その他 ……………………………………………………………………………………………… 21
(1)役員の異動(2021年6月29日付予定)……………………………………………………… 21
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当期は新型コロナウイルス感染症の世界的拡大が深刻なものとなり、世界各国において外出・移動規制が行われ、
感染拡大防止の観点から事業活動にも大きな制限を受けました。また、個人消費も大きく落ち込み、世界経済は急
速に悪化、停滞しました。
この間、日本国内では2020年4月に緊急事態宣言が発出され、企業や個人の活動が大きく制限されたことで景気
が急速に悪化して極めて厳しい状況になりました。その後、5月末に緊急事態宣言が解除され、国内景気に回復の
兆しが見られたものの、2021年1月には大都市などを中心に再度の緊急事態宣言が発出されるなど、新型コロナウ
イルス感染症から生じたさまざまな問題の収束の目途が立っておらず、その影響は今後も長期間に及ぶことが予想
されます。
そのような中、森永乳業グループは生活必需品である食品を製造する企業としての使命を果たせるよう、従業員
の安全と健康に引き続き最大限の配慮をし、出来る限り商品の供給を継続すべく取り組んでまいりました。この間
における大きな需要の変化として、外食産業、ホテル、観光業、お土産等向け業務用乳製品が大幅な需要減少とな
った一方、健康に貢献する機能性素材やヨーグルト、アイスクリーム、チーズをはじめとする家庭内需要は堅調に
推移しました。また、海外では、世界的な健康ニーズの高まりを背景に機能性素材への需要が拡大し、事業拡大に
向けた継続的な取り組みが成果として現れました。
<中期経営計画の概要>
2019年4月より「森永乳業グループ10年ビジョン」のもと、2022年3月期までの3年間を確固たる事業基盤づく
りの期間と位置付け、
・「4本の事業※1の柱横断取り組み強化による持続的成長」
・「経営理念実現に向けたESGを重視した経営の実践」
・「企業活動の根幹を支える経営基盤の更なる強化」
の3つを基本方針に定め、売上高6,300億円、営業利益300億円を数値目標とする中期経営計画を策定し、取り組
んでいます。(上記数値目標は計画策定時。2022年3月期の業績予想は売上高5,020億円、営業利益310億円)
※1 ①BtoC事業、②ウェルネス事業、③BtoB事業、④海外事業の4事業
<当期の主な取り組み事項>
当期は中期計画達成に向けた最重要の1年と位置付け、激変する環境に対応しながら、さらなる企業体質ならび
に事業の強化に努めてまいりました。
・ウィズコロナ、アフターコロナ、足元の対策と中長期視点での対応の両立。
-リスク低減に向けた対応の強化(BCP、効率的な働き方の推進)。
-生活者意識の変化に対応した取り組み(衛生、健康ニーズへの対応)。
-原材料調達、物流、財務など事業を支える機能の確立。
・お客さまのニーズに応える商品の提供とその価値訴求に努め、健康に貢献する機能性素材の積極的な販売促進
活動、海外事業の拡大。
・オペレーションコストの上昇に対応するため、低採算商品の見直し等によるプロダクトミックスの改善、ロー
コストオペレーションの推進、価格改定等実施。
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
・サステナブルな社会づくりに貢献するため、CO2排出量、用水使用量・排水量、プラスチック使用量、食品ロス
削減取り組みへの注力。
・経営基盤の更なる強化に向け、グループ全体の生産拠点再編推進(2020年5月東洋醗酵乳株式会社生産中止、
2021年3月東京工場生産中止)。
・資産効率の改善(近畿工場跡地売却、港南ビル(東京都港区)売却:2022年3月期に特別利益計上予定)。
これらの結果、当社グループの連結売上高は、BtoC事業では家庭内需要の高まりにより、ヨーグルト、アイス
クリーム、チーズなどが増収となりました。加えて、健康機能性素材への注目の高まりや、海外事業の売上伸長も
ありましたが、BtoB事業における業務用乳製品が大きく減少したことや夏季の天候不順の影響などを受け、全体
では減収となりました。
連結の利益面では、業務用乳製品の大幅減少による売上利益の大きな減少があったものの、利益率の高い事業や
商品の拡大によるプロダクトミックスの改善、海外事業の伸長、コロナ禍におけるグループ全体でのコストの見直
し等により前年を上回りました。
なお、公益財団法人ひかり協会に対する負担金として、当期は16億3千5百万円を支出いたしました。
連結売上高 583,550百万円 (前年比 1.2%減)
連結営業利益 28,867百万円 (前年比 13.8%増)
連結経常利益 30,109百万円 (前年比 16.4%増)
親会社株主に帰属する当期純利益 18,741百万円 (前年比 0.5%増)
(その他重要経営指標)
売上高営業利益率 4.9%
ROE(自己資本利益率) 9.8%
海外売上高比率 6.4%
セグメント別の状況は、次のとおりです。
(単位:百万円)
売上高 前年比 営業利益 前年比
食品事業 559,752 △1.7% 36,086 +10.2%
その他の事業 33,915 +2.3% 3,085 △6.8%
消去または全社 △10,117 △10,303
合計 583,550 △1.2% 28,867 +13.8%
食品事業:市乳、乳製品、アイスクリーム、飲料など
その他の事業:飼料、プラント設備の設計施工など
(参考)中期経営計画における事業分野別(4本の事業の柱)業績概況
①BtoC事業:売上高は主にビバレッジにおいて、オフィス、施設等向け需要減少の影響を大きく受けましたが、ヨーグ
ルト、アイスクリーム、チーズをはじめとする家庭内需要は堅調に推移し増収となりました。また、健康ニーズ
の高まりを受け「トリプルヨーグルト」「ビヒダスヨーグルト便通改善」などの機能性表示食品が計画を上回り、
プロダクトミックス改善にも大きく貢献いたしました。
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
利益面では、プロダクトミックスの改善に加え、販売活動のコントロールなど、経費の抑制を進めたこともあり
増益となりました。
BtoC事業売上高 309,995百万円 (前年比 1.4%増)
BtoC事業営業利益 16,128百万円 (前年差 3,535百万円増)
②ウェルネス事業:健康栄養補助食品としての大人向け粉ミルク「ミルク生活」などは好調に推移しましたが、育
児用ミルクが前期末における仮需要の反動から減少し、事業全体では前年並みとなりました。なお、6月には日
本初の常温保存可能なヨーグルトをECチャネルで発売するなど、新たな取り組みも開始しました。
利益面では、育児用ミルクの減収影響およびEC事業の立ち上げにかかる費用発生などにより減益となりました。
ウェルネス事業売上高 55,528百万円 (前年比 0.3%減)
ウェルネス事業営業利益 3,456百万円 (前年差 715百万円減)
③BtoB事業:構成比の高い業務用乳製品は外食産業、ホテル、観光業、お土産等向けが大幅な需要減少となりまし
た。一方、健康ニーズの高まりからビフィズス菌など、当社の保有する機能性素材への引き合いが強まりまし
た。また、衛生ニーズの高まりから微酸性電解水生成装置「ピュアスター」の販売が増加しましたが、事業全体
では業務用乳製品の大幅減収の影響を受け、大きく減収となりました。
利益面では、売上利益が大幅減少となったことから減益となりました。
BtoB事業売上高 78,904百万円 (前年比 18.4%減)
BtoB事業営業利益 2,614百万円 (前年差 2,723百万円減)
④海外事業:乳原料を製造販売するミライ社は、粉ミルク向け需要の増加などにより増収となりました。また、育
児用ミルクなどの輸出は前期から大きく反動増となりました。加えて、機能性素材(菌体、ラクトフェリンな
ど)の販売が増加しました。
利益面では、増収効果に加え、利益率の高い機能性素材が拡大したことでプロダクトミックスの改善が進み増益
となりました。
海外事業売上高 37,249百万円 (前年比 18.2%増)
海外事業営業利益 5,505百万円 (前年差 2,684百万円増)
(2)当期の財政状態の概況
当連結会計年度末の資産の部は、「現金及び預金」や設備投資により「有形固定資産」が増加したことなどによ
り、合計では前連結会計年度末に比べ、167億2百万円増の4,527億6千3百万円となりました。
負債の部は、「コマーシャル・ペーパー」が増加した一方、「短期借入金」が減少したことなどにより、合計で
は前連結会計年度末に比べ、20億7千4百万円減の2,508億4千4百万円となりました。
純資産の部は、「利益剰余金」の増加などにより、合計では前連結会計年度末に比べ、187億7千6百万円増の
2,019億1千8百万円となりました。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の41.6%から44.0%に、1株当たり純資産額は前連結会計年度末の
3,663.73円から4,028.36円になりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度の各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ93億3千4百万円増の385億4千4百万円の収入と
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なりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益259億9千8百万円、減価償却費204億8千4百万円がキャッシ
ュ・フローの収入となり、法人税等の支払額82億8千7百万円がキャッシュ・フローの支出となったことによりま
す。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ121億1千2百万円支出増の253億5百万円の支出
となりました。主な要因は、固定資産の取得により281億8千1百万円の支出があったことによります。
これらを合計したフリーキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ27億7千7百万円減の132億3千8百万円
となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ82億1千5百万円支出減の26億2千7百万円の支
出となりました。主な要因は、短期借入金の返済により88億5千5百万円、長期借入金の返済により87億5千7百
万円の支出があった一方、コマーシャル・ペーパーの増加により100億円の収入があったことによります。
これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ106億3千2百万円増の191
億3千8百万円となりました。
なお、キャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりです。
2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
自己資本比率(%) 36.9 38.0 38.7 41.6 44.0
時価ベースの自己資本比率(%) 53.0 51.6 43.0 47.4 63.6
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(倍) 2.7 4.0 6.4 3.8 3.0
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) 39.0 30.1 24.5 38.0 54.6
自己資本比率:(純資産-新株予約権-非支配株主持分)/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
※ 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
※ 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数により算出しております。
※ 営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しており
ます。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象として
おります。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
※ 「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)を2019年3月期の期
首から適用しており、2018年3月期に係る指標については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標となって
おります。
(4)今後の見通し
新型コロナウイルス感染症拡大の影響は予断を許さず、ワクチン接種の状況や有効性など、先行きの見通しは非
常に難しい状況にありますが、当社グループは生活必需品である食品を製造する企業としての使命を果たせるよう、
従業員の安全と健康に引き続き最大限の配慮をし、出来る限り商品の供給を継続すべく取り組んでまいります。ま
た、各国における事業活動の停滞の影響が長期化する場合、原材料調達、生産、販売において企業活動への影響が
出る可能性がありますが、BCP(事業継続計画)に基づき、商品の供給体制確立に努めてまいります。
そのような中、次期(2022年3月期)は3年間の中期経営計画の最終年を迎えます。さらなる企業体質ならびに
事業の強化に努めてまいります。2022年3月期の通期連結業績予想につきましては、売上高5,020億円(収益認識に
関する会計基準適用後前年比2.7%増)、営業利益310億円(同7.4%増)、経常利益318億円(同5.6%増)、親会社株主
に帰属する当期純利益353億円(同88.3%増)を見込んでおります。なお、2022年3月期より「収益認識に関する会計
基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日、以下「収益認識会計基準」)等を適用するため、前年比につきま
しては2022年3月期予想値と2021年3月期を収益認識会計基準を適用した数値にあわせたものとの比較で算出して
おります。
<当社グループ長期ビジョンと中期経営計画について>
当社グループは10年先を見据えた「森永乳業グループ10年ビジョン」を、2019年4月に制定しております。当ビ
ジョンでは、「『食のおいしさ・楽しさ』と『健康・栄養』を両立した企業へ」「世界で独自の存在感を発揮でき
るグローバル企業へ」「サステナブルな社会の実現に貢献し続ける企業へ」を10年後の当社グループのありたい姿
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
と定め、「営業利益率7%以上」「ROE10%以上」「海外売上高比率15%以上」を2029年3月期の数値目標に設定い
たしました。(上記数値目標は収益認識会計基準適用前の数値)
この考えのもと、2022年3月期までの3年間を確固たる事業基盤づくりの期間と位置付け、3年間の中期経営計
画に取り組んでおります。「4本の事業の柱横断取り組み強化による持続的成長」「経営理念実現に向けたESGを重
視した経営の実践」「企業活動の根幹を支える経営基盤の更なる強化」の3つを基本方針に定め、売上高6,300億
円、営業利益300億円の数値目標にも取り組んでまいります。(上記数値目標は計画策定時。2022年3月期の業績予
想は売上高5,020億円、営業利益310億円)
基本方針の1つ目であります「4本の事業の柱横断取り組み強化による持続的成長」におきましては、①BtoC事
業、②ウェルネス事業、③BtoB事業、④海外事業の4つを事業の柱に設定し、「基幹ブランドの更なる強化」「ビ
フィズス菌・独自シーズの展開加速」「海外事業の育成」「次世代ヘルスケア事業の基盤構築」を最重点テーマと
し、当社グループの強みであります、素材および技術開発力を基礎とする健康栄養機能性分野における4本の事業
の柱の事業横断での取り組み等を強化してまいります。
基本方針の2つ目であります「経営理念実現に向けたESGを重視した経営の実践」におきましては、次の100年に
向けて、サステナブルな社会をつくるため、そして人々の健康に貢献する企業であり続けるための指針として、7
つの重要取組課題を策定いたしました。「健康・栄養」「環境」「人権」「供給」「次世代育成」「人財育成」
「コーポレートガバナンス」の7つの課題ごとそれぞれに目標とする指標(KPI)を設定し、取り組んでまいりま
す。
基本方針の3つ目であります「企業活動の根幹を支える経営基盤の更なる強化」におきましては、ローコストオ
ペレーションの推進の取り組み方針のもと、グループ全体の生産拠点再編の一環として、利根工場に新棟を建設し、
神戸工場の製造ラインを増設する一方で、2020年3月に近畿工場、2021年3月に東京工場の生産を中止し、より効
率的な生産体制を構築してまいります。さらに、2019年12月には、当社グループが所有する不動産の信託受益権の
一部を譲渡、2022年3月期においても、前述の近畿工場跡地および港南ビル(東京都港区)の売却を予定しており、
より一層の資産の効率化と価値の最大化を進めてまいります。加えて、事業の効率化にとどまらず、コーポレート
ブランドの強化、人財育成、研究開発を通じた社会への貢献などにも力を入れてまいります。
また、お客さまに安全、安心を提供する品質保証体制の一層の強化にも引き続き取り組んでまいります。
以上のビジョン・方針のもとで、中期経営計画の最終年となる次期(2022年3月期)も取り組んでまいります。
当社グループは今後も、笑顔あふれる豊かな社会の実現のため、私たちならではの価値を高め、その価値をお届
けし続けることによって、より一層社会に貢献してまいります。
2022年3月期第2四半期累計期間業績見通し
2022年3月期 対前年 2021年3月期 2021年3月期
予想 増減率 会計基準適用後 実績
連結売上高 262,000百万円 3.8% 252,518百万円 305,316百万円
連結営業利益 18,500百万円 9.1% 16,951百万円 16,939百万円
連結経常利益 19,100百万円 7.0% 17,843百万円 17,830百万円
親会社株主に帰属する四半期純利益 15,400百万円 32.0% 11,668百万円 11,656百万円
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
2022年3月期通期業績見通し
2022年3月期 対前年 2021年3月期 2021年3月期
予想 増減率 会計基準適用後 実績
連結売上高 502,000百万円 2.7% 488,687百万円 583,550百万円
連結営業利益 31,000百万円 7.4% 28,874百万円 28,867百万円
連結経常利益 31,800百万円 5.6% 30,116百万円 30,109百万円
親会社株主に帰属する当期純利益 35,300百万円 88.3% 18,748百万円 18,741百万円
(その他重要経営指標)
売上高営業利益率 6.2%
ROE(自己資本利益率) 16.4%
海外売上高比率 8.1%
(参考)中期経営計画における事業分野別(4本の事業の柱)業績見通し(2022年3月期)
2022年3月期 対前年 2021年3月期 2021年3月期
予想 増減率(差) 会計基準適用後 実績
BtoC事業売上高 266,600百万円 1.6% 262,293百万円 309,995百万円
BtoC事業営業利益 17,350百万円 1,222百万円 16,128百万円 16,128百万円
2022年3月期 対前年 2021年3月期 2021年3月期
予想 増減率(差) 会計基準適用後 実績
ウェルネス事業売上高 43,700百万円 1.5% 43,041百万円 55,528百万円
ウェルネス事業営業利益 3,600百万円 144百万円 3,456百万円 3,456百万円
2022年3月期 対前年 2021年3月期 2021年3月期
予想 増減率(差) 会計基準適用後 実績
BtoB事業売上高 79,700百万円 7.4% 74,188百万円 78,904百万円
BtoB事業営業利益 4,350百万円 1,736百万円 2,614百万円 2,614百万円
2022年3月期 対前年 2021年3月期 2021年3月期
予想 増減率(差) 会計基準適用後 実績
海外事業売上高 40,800百万円 10.9% 36,789百万円 37,249百万円
海外事業営業利益 6,100百万円 595百万円 5,505百万円 5,505百万円
(注)対前年増減率(差)は2022年3月期予想値と2021年3月期を収益認識会計基準を適用した数値にあわせたも
のとの比較で算出
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、過年度との比較可能性確保等の観点から、会計基準は日本基準を適用しております。
なお、国際会計基準の適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮のうえ、適切に対応していく方針であります。
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 8,680 19,262
受取手形及び売掛金 61,729 61,573
商品及び製品 49,193 49,324
仕掛品 3,453 828
原材料及び貯蔵品 16,171 16,439
その他 6,463 8,556
貸倒引当金 △288 △368
流動資産合計 145,403 155,615
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 186,154 184,509
減価償却累計額 △99,559 △96,779
建物及び構築物(純額) 86,595 87,730
機械装置及び運搬具 293,148 290,708
減価償却累計額 △209,381 △197,017
機械装置及び運搬具(純額) 83,766 93,691
土地 57,927 57,185
リース資産 5,783 5,078
減価償却累計額 △3,167 △2,904
リース資産(純額) 2,615 2,174
建設仮勘定 16,092 9,221
その他 14,981 15,474
減価償却累計額 △10,752 △11,140
その他(純額) 4,229 4,334
有形固定資産合計 251,226 254,336
無形固定資産
その他 6,518 7,085
無形固定資産合計 6,518 7,085
投資その他の資産
投資有価証券 19,586 21,193
出資金 97 96
長期貸付金 263 233
退職給付に係る資産 537 2,476
繰延税金資産 7,150 6,646
その他 5,392 5,169
貸倒引当金 △116 △90
投資その他の資産合計 32,913 35,724
固定資産合計 290,658 297,147
資産合計 436,061 452,763
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 51,386 48,764
電子記録債務 5,235 4,695
短期借入金 11,644 3,292
1年内返済予定の長期借入金 8,628 7,936
コマーシャル・ペーパー - 10,000
リース債務 1,139 1,006
未払法人税等 4,816 4,169
未払費用 32,461 33,413
預り金 16,063 16,111
その他 18,514 15,518
流動負債合計 149,890 144,906
固定負債
社債 50,000 50,000
長期借入金 27,729 30,404
リース債務 2,017 1,650
退職給付に係る負債 20,639 20,985
資産除去債務 292 346
その他 2,349 2,551
固定負債合計 103,028 105,937
負債合計 252,918 250,844
純資産の部
株主資本
資本金 21,760 21,787
資本剰余金 19,919 19,947
利益剰余金 137,767 153,540
自己株式 △690 △708
株主資本合計 178,757 194,566
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 6,738 7,625
繰延ヘッジ損益 △13 73
為替換算調整勘定 △885 △1,131
退職給付に係る調整累計額 △3,312 △1,779
その他の包括利益累計額合計 2,526 4,787
新株予約権 203 203
非支配株主持分 1,655 2,361
純資産合計 183,142 201,918
負債純資産合計 436,061 452,763
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 590,892 583,550
売上原価 401,538 393,478
売上総利益 189,354 190,072
販売費及び一般管理費 163,995 161,204
営業利益 25,359 28,867
営業外収益
受取利息 40 27
受取配当金 752 1,017
受取家賃 320 307
持分法による投資利益 - 51
為替差益 - 546
その他 1,116 936
営業外収益合計 2,229 2,888
営業外費用
支払利息 743 707
持分法による投資損失 53 -
デリバティブ評価損 - 424
為替差損 261 -
その他 662 514
営業外費用合計 1,721 1,646
経常利益 25,867 30,109
特別利益
固定資産売却益 6,849 1,176
投資有価証券売却益 126 221
その他 47 64
特別利益合計 7,023 1,462
特別損失
固定資産処分損 802 643
公益財団法人ひかり協会負担金 1,680 1,635
減損損失 2,677 2,297
工場再編費用 597 924
その他 626 72
特別損失合計 6,384 5,573
税金等調整前当期純利益 26,506 25,998
法人税、住民税及び事業税 9,214 7,616
法人税等調整額 △1,527 △521
法人税等合計 7,687 7,095
当期純利益 18,819 18,903
非支配株主に帰属する当期純利益 162 161
親会社株主に帰属する当期純利益 18,656 18,741
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益 18,819 18,903
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △1,101 899
繰延ヘッジ損益 △8 150
為替換算調整勘定 △185 △253
退職給付に係る調整額 △841 1,533
持分法適用会社に対する持分相当額 △22 7
その他の包括利益合計 △2,159 2,337
包括利益 16,659 21,240
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 16,521 21,003
非支配株主に係る包括利益 137 237
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 21,731 19,886 121,831 △702 162,745
当期変動額
新株の発行 29 29 58
剰余金の配当 △2,720 △2,720
親会社株主に帰属する
18,656 18,656
当期純利益
自己株式の取得 △9 △9
自己株式の処分 4 21 26
非支配株主との取引に
-
係る親会社の持分変動
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 29 33 15,936 11 16,011
当期末残高 21,760 19,919 137,767 △690 178,757
その他の包括利益累計額
その他有価証 退職給付に係 その他の 非支配株主持
繰延ヘッジ 為替換算調整 新株予約権 純資産合計
券 る 包括利益 分
損益 勘定
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 7,820 △9 △678 △2,470 4,661 229 1,531 169,167
当期変動額
新株の発行 58
剰余金の配当 △2,720
親会社株主に帰属する
18,656
当期純利益
自己株式の取得 △9
自己株式の処分 26
非支配株主との取引に
-
係る親会社の持分変動
株主資本以外の項目の
△1,082 △3 △207 △841 △2,135 △26 124 △2,036
当期変動額(純額)
当期変動額合計 △1,082 △3 △207 △841 △2,135 △26 124 13,974
当期末残高 6,738 △13 △885 △3,312 2,526 203 1,655 183,142
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 21,760 19,919 137,767 △690 178,757
当期変動額
新株の発行 26 26 52
剰余金の配当 △2,968 △2,968
親会社株主に帰属する
18,741 18,741
当期純利益
自己株式の取得 △17 △17
自己株式の処分 0 0 0
非支配株主との取引に
1 1
係る親会社の持分変動
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 26 27 15,772 △17 15,809
当期末残高 21,787 19,947 153,540 △708 194,566
その他の包括利益累計額
その他有価証 退職給付に係 その他の 非支配株主持
繰延ヘッジ 為替換算調整 新株予約権 純資産合計
券 る 包括利益 分
損益 勘定
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 6,738 △13 △885 △3,312 2,526 203 1,655 183,142
当期変動額
新株の発行 52
剰余金の配当 △2,968
親会社株主に帰属する
18,741
当期純利益
自己株式の取得 △17
自己株式の処分 0
非支配株主との取引に
1
係る親会社の持分変動
株主資本以外の項目の
887 86 △245 1,533 2,261 - 705 2,967
当期変動額(純額)
当期変動額合計 887 86 △245 1,533 2,261 - 705 18,776
当期末残高 7,625 73 △1,131 △1,779 4,787 203 2,361 201,918
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 26,506 25,998
減価償却費 18,469 20,484
減損損失 2,677 2,297
のれん償却額 104 16
負ののれん償却額 △132 △114
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 426 331
貸倒引当金の増減額(△は減少) △267 52
投資有価証券評価損益(△は益) 71 48
受取利息及び受取配当金 △792 △1,045
支払利息 743 707
為替差損益(△は益) 216 △449
持分法による投資損益(△は益) 53 △51
固定資産売却損益(△は益) △6,849 △1,176
固定資産処分損益(△は益) 802 643
投資有価証券売却損益(△は益) △123 △221
売上債権の増減額(△は増加) 4,036 320
たな卸資産の増減額(△は増加) △4,710 2,566
仕入債務の増減額(△は減少) △2,875 △3,352
未払費用の増減額(△は減少) 119 889
預り金の増減額(△は減少) △4,379 47
その他 2,397 △1,502
小計 36,495 46,490
利息及び配当金の受取額 822 1,046
利息の支払額 △768 △705
法人税等の支払額又は還付額(△は支払) △7,340 △8,287
営業活動によるキャッシュ・フロー 29,209 38,544
投資活動によるキャッシュ・フロー
固定資産の取得による支出 △32,781 △28,181
固定資産の売却による収入 19,474 3,950
投資有価証券の取得による支出 △123 △415
投資有価証券の売却による収入 181 300
貸付けによる支出 △3,631 △3,918
貸付金の回収による収入 3,746 3,994
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得によ
- △1,088
る支出
その他 △58 52
投資活動によるキャッシュ・フロー △13,193 △25,305
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 1,116 △8,855
コマ ー シャ ル・ ペ ー パー の 純 増 減額 ( △ は減
△5,000 10,000
少)
長期借入れによる収入 1,747 9,397
長期借入金の返済による支出 △9,641 △8,757
社債の発行による収入 9,942 -
社債の償還による支出 △5,000 -
自己株式の売却による収入 0 0
自己株式の取得による支出 △9 △17
配当金の支払額 △2,720 △2,968
非支配株主への配当金の支払額 △13 △25
連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得
- △0
による支出
ファイナンス・リース債務の返済による支出 △1,264 △1,400
財務活動によるキャッシュ・フロー △10,843 △2,627
現金及び現金同等物に係る換算差額 △51 19
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 5,121 10,630
現金及び現金同等物の期首残高 3,384 8,505
非連結子会社との合併に伴う現金及び現金同等物の
- 2
増加額
現金及び現金同等物の期末残高 8,505 19,138
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(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(表示方法の変更)
(連結損益計算書関係)
前連結会計年度において「特別損失」の「その他」に含めて表示しておりました「工場再編費用」は、重要性が
増したため、当連結会計年度より区分掲記しております。
この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。
この結果、前連結会計年度の連結損益計算書において、「特別損失」の「その他」に表示しておりました1,223
百万円は、「工場再編費用」597百万円及び「その他」626百万円として組み替えております。
(セグメント情報等)
1.報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために独立した財務情
報を把握している構成単位で、定期的に検討を行う対象としているものであります。
当社グループは製品・サービス別の各事業を基礎とした事業セグメントから構成されており、その中から「食品事
業」を報告セグメントとしております。
「食品事業」では主に市乳、乳製品、アイスクリーム、飲料などの製造・販売を行っております。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」におけ
る記載と概ね同一であります。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部収益及び振替高は市場価格に基づいております。
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント 連結
その他 調整額 財務諸表
合計
(注)1 (注)2 計上額
食品 (注)3
売上高
外部顧客への売上高 569,387 21,504 590,892 - 590,892
セグメント間の
314 11,661 11,976 △11,976 -
内部売上高又は振替高
計 569,702 33,166 602,868 △11,976 590,892
セグメント利益 32,734 3,309 36,044 △10,684 25,359
セグメント資産 373,960 44,332 418,292 17,768 436,061
その他の項目
減価償却費 17,502 615 18,118 351 18,469
のれんの償却額 104 - 104 - 104
持分法適用会社への投資額 1,686 - 1,686 - 1,686
有形固定資産及び
33,528 641 34,170 525 34,695
無形固定資産の増加額
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント 連結
その他 調整額 財務諸表
合計
(注)1 (注)2 計上額
食品 (注)3
売上高
外部顧客への売上高 559,379 24,170 583,550 - 583,550
セグメント間の
372 9,745 10,117 △10,117 -
内部売上高又は振替高
計 559,752 33,915 593,667 △10,117 583,550
セグメント利益 36,086 3,085 39,171 △10,303 28,867
セグメント資産 381,110 39,689 420,799 31,963 452,763
その他の項目
減価償却費 19,632 480 20,113 371 20,484
のれんの償却額 16 - 16 - 16
持分法適用会社への投資額 1,745 - 1,745 - 1,745
有形固定資産及び
24,578 290 24,868 223 25,091
無形固定資産の増加額
(注) 1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、飼料、プラント設備の設計施
工、不動産の賃貸などが含まれております。
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2.調整額の内容は以下のとおりであります。
(1) セグメント利益
(百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
セグメント間取引消去 △1,618 △1,001
全社費用※ △9,066 △9,302
合計 △10,684 △10,303
※ 全社費用は、主に事業セグメントに配賦していない一般管理費であります。
(2) セグメント資産
(百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
セグメント間取引消去 △8,087 △5,719
全社資産※ 25,856 37,683
合計 17,768 31,963
※ 全社資産は、主に事業セグメントに帰属しない管理部門に係る資産等であります。
(3) 減価償却費の調整額は、主に本社設備等に係る償却費であります。
(4) 有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、主に本社設備等に係る投資額であります。
3.セグメント利益は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり純資産額 3,663.73円 4,028.36円
1株当たり当期純利益 377.11円 378.73円
潜在株式調整後
376.36円 378.01円
1株当たり当期純利益
(注)1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) 18,656 18,741
普通株式に係る親会社株主に帰属する
18,656 18,741
当期純利益(百万円)
期中平均株式数(千株) 49,472 49,485
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益調整額(百万円) - -
普通株式増加数(千株) 98 93
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当たり
───────
当期純利益の算定に含めなかった潜在株式の概要
(重要な後発事象)
当社は、2021年4月28日開催の取締役会において、以下のとおり、固定資産(土地)を譲渡
することを決議しました。なお、当社の連結子会社である株式会社森永乳業ビジネスサービスも、
固定資産(建物)を譲渡することを決議しております。
(1)譲渡の理由
経営資源の有効活用および資産効率の向上のため、当該物件を譲渡するものであります。
(2)譲渡資産の内容
森永乳業港南ビル 東京都港区港南三丁目8番1号
土地(森永乳業株式会社所有) 3,185.08㎡
資産の内容および所在地
建物(株式会社森永乳業ビジネスサービス所有)
19,434.13㎡
譲渡価格 ※1
帳簿価格 ※1
譲渡益(予定) 40億円 ※2
現況 自社グループ使用および賃貸中
※1 譲渡価格、帳簿価格については、譲渡先の意向により開示を控えさせていただきます。
なお、帳簿価格は当社の連結純資産の30%未満であります。
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
※2 譲渡益は、譲渡価格から帳簿価格と譲渡に係る費用等の見積額を控除した概算額です。
なお、譲渡益の内訳は森永乳業株式会社として約37億円、株式会社森永乳業ビジネ
スサービスとして約3億円であります。
(3)譲渡先
住友不動産株式会社
(4)譲渡の日程
①取締役会決議日 2021年4月28日
②契約締結日 2021年5月(予定)
③物件引渡期日 2021年6月(予定)
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森永乳業株式会社(2264) 2021年3月期 決算短信
4.その他
(1)役員の異動(2021 年6月 29 日付予定)
2021 年5月 13 日の取締役会において、以下のとおり役員の異動を内定いたしました。
なお、役員の異動については6月 29 日の株主総会において、役員の役職の異動については同株主総会後の取締役会に
おいて、決定される予定です。
1.代表者の異動
・新任予定 代表取締役社長 大 貫 陽 一
(現 専務取締役 兼 専務執行役員経営戦略本部長)
2.その他役員の異動
(1)昇格予定取締役
・代表取締役会長 宮 原 道 夫
(現 代表取締役社長)
(2)新任取締役候補
・常務取締役 兼 常務執行役員生産本部長 柳 田 恭 彦
(現 常務執行役員生産本部長)
・常務取締役 兼 常務執行役員営業本部長 兵 働 仁 志
(現 常務執行役員営業本部長)
(3)退任予定取締役
・常務取締役 草 野 茂 実
・常務取締役 大 原 賢 一
【ご参考】
1.新任取締役候補の略歴
氏 名
略歴
(生年月日)
1984 年4月 当社 入社
2010 年2月 当社 生産本部コストエンジニアリング室長
2011 年6月 当社 盛岡工場長
やなぎ だ やす ひこ 2013 年6月 当社 中京工場長
柳 田 恭 彦
2015 年7月 当社 執行役員中京工場長
(1961 年6月 29 日生) 2015 年 11 月 当社 執行役員東京多摩工場長
2019 年4月 当社 執行役員生産本部生産部長
2020 年6月 当社 常務執行役員生産本部長(現職)
現在に至る
1989 年4月 当社 入社
2009 年5月 当社 東北支店長
2013 年4月 当社 東海支店長
ひょう どう ひと し 2014 年6月 当社 中部支社長
兵 働 仁 志
2016 年6月 当社 第一営業本部冷菓事業部長
(1965 年6月 22 日生) 2017 年6月 当社 営業本部冷菓事業部長
2018 年6月 当社 執行役員営業本部副本部長
2020 年6月 当社 常務執行役員営業本部長(現職)
現在に至る
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