2209 井村屋G 2021-05-10 15:40:00
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年5月10日
上場会社名 井村屋グループ株式会社 上場取引所 東名
コード番号 2209 URL https://www.imuraya-group.com/
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 中島 伸子
問合せ先責任者 (役職名) 専務取締役ファイナンス室長 (氏名) 冨永 治郎 TEL 059-234-2146
定時株主総会開催予定日 2021年6月18日 配当支払開始予定日 2021年6月21日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月18日
決算補足説明資料作成の有無 : 無
決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1. 2021年3月期の連結業績(2020年4月1日∼2021年3月31日)
(1) 連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する当期
売上高 営業利益 経常利益
純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 42,152 △0.4 753 109.5 921 115.4 657 377.5
2020年3月期 42,309 △6.2 359 △74.6 427 △72.6 137 △89.0
(注)包括利益 2021年3月期 1,138百万円 (―%) 2020年3月期 △99百万円 (△110.7%)
潜在株式調整後1株当たり 自己資本当期純利
1株当たり当期純利益 総資産経常利益率 売上高営業利益率
当期純利益 益率
円銭 円銭 % % %
2021年3月期 50.23 ― 4.2 3.1 1.8
2020年3月期 10.52 ― 0.9 1.3 0.8
(参考) 持分法投資損益 2021年3月期 ―百万円 2020年3月期 ―百万円
(2) 連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2021年3月期 29,469 16,248 54.9 1,235.98
2020年3月期 29,407 15,424 52.2 1,173.43
(参考) 自己資本 2021年3月期 16,172百万円 2020年3月期 15,354百万円
(3) 連結キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フロー 現金及び現金同等物期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 3,571 △1,308 △2,362 1,099
2020年3月期 3,352 △2,497 △2,365 1,183
2. 配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結) 率(連結)
円銭 円銭 円銭 円銭 円銭 百万円 % %
2020年3月期 ― 0.00 ― 24.00 24.00 314 228.2 2.0
2021年3月期 ― 0.00 ― 24.00 24.00 314 47.8 2.0
2022年3月期(予想) ― 0.00 ― 24.00 24.00 38.3
3. 2022年 3月期の連結業績予想(2021年 4月 1日∼2022年 3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属する 1株当たり当期
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益 純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円銭
第2四半期(累計) 19,500 ― 260 20.7 320 21.0 180 15.8 13.76
通期 41,000 ― 1,170 55.3 1,280 38.9 820 24.8 62.67
(注)当社は2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、当該基準に基づいた予想値となっております。
このため、当該基準適用前の2021年3月期の売上高の実績値に対する増減率は記載しておりません。
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 ― 社 (社名) 、 除外 ― 社 (社名)
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3) 発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 13,086,200 株 2020年3月期 13,086,200 株
② 期末自己株式数 2021年3月期 1,724 株 2020年3月期 1,439 株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 13,084,698 株 2020年3月期 13,084,868 株
(参考)個別業績の概要
2021年3月期の個別業績(2020年4月1日∼2021年3月31日)
(1) 個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 3,346 △11.6 615 △45.2 702 △39.4 488 △33.5
2020年3月期 3,785 △1.0 1,123 △18.1 1,158 △20.4 735 △54.1
潜在株式調整後1株当たり当期純
1株当たり当期純利益
利益
円銭 円銭
2021年3月期 37.37 ―
2020年3月期 56.20 ―
(2) 個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2021年3月期 20,130 15,117 75.1 1,155.38
2020年3月期 22,427 14,791 66.0 1,130.45
(参考) 自己資本 2021年3月期 15,117百万円 2020年3月期 14,791百万円
<個別業績の前期実績値との差異理由>
当社は持株会社であり、当社の売上高は連結子会社からの経営管理料、配当金等により構成されています。当期につきましては、連結子会社からの配当金が
減少したことに伴い、前期実績値と差異が生じております。
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達
成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び
業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、添付資料5ページ「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………4
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………6
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………7
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………9
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………11
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………13
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………15
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………15
(セグメント情報) …………………………………………………………………………………15
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………17
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………17
1
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により経済活動が停滞する中、緊急事
態宣言が再度発令され、先行きは依然として非常に不透明な状況となっております。
菓子・食品業界におきましても、消費者の生活様式や消費行動が変化し、予測が難しい経営環境が続いておりま
す。
このような状況のもと当社グループは、2020年10月に、持株会社制移行10年目という節目を迎えました。また、
中期3カ年計画「新・維新 Next Stage 2020」の最終年度であり、サステナブルな成長を果たすための活動方針と
して、①2N(NEXT・NEW)への挑戦の継続 ②急激に高まる企業の社会性への対応 ③次世代を意識した人財育成
を掲げ、ニューノーマル時代での「提供価値増強経営」を推進いたしました。
具体的には、年間10件のプロジェクトに取り組み、マーケティング戦略の策定、新市場の構築、働き方改革など
の成果に繋げました。下期からはグループ全体でDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、SCMの強化、
生産性の向上、更なる働き方改革等の推進に注力し、着実に成長する企業への構造改革を目指して活動を進めてお
ります。
また、前期に導入したコジェネレーションシステムが本格稼働し、CO ₂ 削減と動燃費の低減が図られました。さ
らに、このシステムは大規模災害発生時の断水と停電への備えとしてのみならず、近隣の皆様へ飲料水を提供する
「水ステーション」、携帯電話の「充電ステーション」としての機能を持ち、社会貢献活動に寄与できるもので
す。
当社グループの売上高は、冷菓カテゴリーや食品カテゴリーが伸長しましたが、コロナ禍による市場変化の影響
もあり、点心・デリカテゴリーの「肉まん・あんまん」や外食産業のスイーツ各店舗の売上が減少しました。
以上の結果、連結売上高は421億52百万円(前期比0.4%減)となりました。
コスト面では、高騰が続いていた主要原料の小豆価格が平準化し、生産性向上活動を全グループで強化したこと
により、売上原価が低減しました。販管費においても旅費等の削減や、SCM効果による人件費や在庫保管コストが
減少しました。
その結果、営業利益は7億53百万円(前期比109.5%増)、経常利益は9億21百万円(前期比115.4%増)、親会
社株主に帰属する当期純利益は6億57百万円(前期比377.5%増)となりました。
各セグメントの概況は次のとおりであります。
① 流通事業
流通事業の中心となる井村屋株式会社では、冷菓カテゴリーの主力商品である「あずきバー」シリーズが好調に
推移し、売上本数は前期比116%の2億92百万本を記録し、過去最高となりました。また、健康志向が高まる中、
小豆の健康性も注目され、「ようかん類」「おしるこ」「ぜんざい」が伸長し、冷凍食品の需要増加により「冷凍
パックまん」や「冷凍和菓子」が好評をいただきました。一方で、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛に
より、コンビニエンスストアでの「肉まん・あんまん」やスイーツ各店舗における販売は影響を受け、売上が減少
しました。
BtoB事業の井村屋フーズ株式会社では、上期においてアウトドア業界向けのスポーツ飲料や熱中症対策のスパウ
チ商品の受注が減少しましたが、下期においては内食需要の増加でレトルト食品の伸長や新規の取り組みの強化で
受託加工が増加しました。
以上の結果、流通事業の売上高は363億24百万円(前期比0.4%増)となり、セグメント利益は13億29百万円(前
期比14.5%増)となりました。
流通事業におけるカテゴリー別の概況につきましては以下のとおりです。
2
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
(菓子カテゴリー)
あずきの煮汁に含まれる栄養素を用いた「片手で食べられる小さなようかん」や機能性の高い「えいようかん」
が伸長しました。また、ご家庭で簡単に解凍して食べられる冷凍和菓子の新商品「4コ入大福(つぶあん)」「4
コ入きなこおはぎ(つぶあん)」「4コ入あん入黒糖わらび餅(こしあん)」を3月より発売し、順調なスタート
となりました。一方「ギフト類」の売上は減少となりました。
以上の結果、菓子カテゴリーの売上高は46億94百万円(前期比0.1%増)となりました。
(食品カテゴリー)
コロナ禍による内食需要の高まりもあり、「カップおしるこ」「レンジで簡単おしるこ」「レンジで簡単ぜんざ
い」が大きく伸長しました。また、「冷凍パックまん」では「4個入冷凍パックまん」シリーズや「ゴールドま
ん」シリーズの売上が増加し、大豆を使用したコレステロールゼロの健康志向の新商品「2コ入 大豆ミートま
ん」や、家庭内需要をテーマとした「2コ入ホットケーキまん」も好評をいただきました。井村屋フーズ株式会社
の食品加工事業ではレトルト商品の内食需要増や新規の取り組みにより受託加工が増加しました。
以上の結果、食品カテゴリーの売上高は76億87百万円(前期比13.7%増)となりました。
(デイリーチルドカテゴリー)
「豆腐類」ではコロナ禍で外食向け業務用商品の需要が減少しました。また、「チルドパックまん」は販売価格
の見直しを図り、売上は苦戦しましたが、収益性は改善を図ることができました。
以上の結果、デイリーチルドカテゴリーの売上高は25億78百万円(前期比9.1%減)となりました。
(冷菓カテゴリー)
冷菓商品は「あずきバー」シリーズが過去最高の売上本数になるとともに、「やわもちアイス」シリーズは、リ
ニューアルした「BOXやわもちアイスバニラ」や「BOXやわもちアイス(抹茶わらびもち)」が好調に推移し売上が
増加しました。また、ボールアイスシリーズの新商品「メロンボールkids」も順調なスタートとなりました。加え
て、海外輸出が順調に推移し、輸出売上高は前期比37.0%増加しました。
以上の結果、冷菓カテゴリーの売上高は126億30百万円(前期比9.3%増)となりました。
(点心・デリカテゴリー)
「肉まん・あんまん」などの点心・デリカテゴリーは、付加価値の高い新商品の開発・販売に取り組みました
が、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の影響があって、オフィス街を中心としたコンビニエンススト
アでの販売が苦戦し、減少しました。
以上の結果、点心・デリカテゴリーの売上高は83億81百万円(前期比13.9%減)となりました。
(スイーツカテゴリー)
スイーツカテゴリーでは、各店舗で品質管理と感染防止対策を徹底し、お客様満足の向上に努めましたが、新型
コロナウイルス感染拡大により出店している商業施設や百貨店の要請を受け、休業や営業時間を短縮するなど、大
幅に客数減となりました。
以上の結果、スイーツカテゴリーの売上高は3億51百万円(前期比40.6%減)となりました。
② 調味料事業
国内では井村屋フーズ株式会社のシーズニング事業において、新規顧客獲得やお客様ニーズに対応した商品提案
に取り組みました。一時的に内食需要増による受注の増加がありましたが、コロナ禍の影響で業務用とみやげ用の
素材原料の受注減少により売上が伸び悩みました。
中国での調味料事業においても、新型コロナウイルスの影響が大きく、中国国内の売上が減少しました。
以上の結果、調味料事業全体の売上高は56億11百万円(前期比5.2%減)となりましたが、生産性向上活動と経
費の削減を図り、セグメント利益は6億18百万円(前期比4.3%増)となりました。
3
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
③ その他事業
イムラ株式会社では、井村屋商品のアウトレット販売を行っている「MOTTAINAI屋」は新型コロナウイルスの影
響により4月から6月において開催を中止しましたが、再開した7月以降は前年を上回って推移しました。しか
し、イオンスタイル津南に出店している「ソフトアイスクリーム&スイーツ店WaiWai(ワイワイ)」においては、
コロナ禍の影響もあって客数が減少しました。また、本社所在地である三重県津市の近鉄津駅構内に出店しており
ました「imuraya Sweets Shop irodori」は9月30日をもって閉店させていただきました。
以上の結果、井村屋グループ株式会社の賃貸事業を加えた、その他事業の売上高は2億16百万円(前期比4.8%
減)となり、セグメント損失は17百万円(前期は62百万円のセグメント損失)となりました。
(2)当期の財政状態の概況
当連結会計年度末の財政状態は以下のとおりであります。
総資産は29,469百万円となり、前連結会計年度末に比べ61百万円の増加となりました。流動資産は、資金決済に
伴う現預金の減少及び売掛金の回収による減少などにより、191百万円減の9,841百万円となりました。固定資産は、
退職給付に係る資産の増加や投資有価証券の時価評価額の増加などにより、252百万円増の19,628百万円となりまし
た。
負債は13,220百万円となり、前連結会計年度末に比べ762百万円の減少となりました。流動負債は、短期借入金の
返済などにより、549百万円減の11,254百万円となりました。固定負債は長期リース債務の減少などにより、212百
万円減の1,966百万円となりました。
純資産は親会社株主に帰属する当期純利益の増加、その他有価証券評価差額金の増加などにより、823百万円増の
16,248百万円となりました。
その結果、自己資本比率は前連結会計年度末52.2%から54.9%へ増加しました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、10億99百万円となり、前連結会計
年度末比で83百万円減少いたしました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金の収入は35億71百万円となり、前連結会計年度末に比べ、収入は2億
19百万円増加いたしました。この増加の主な要因は、仕入債務及び未払金の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金の支出は13億8百万円となり、前連結会計年度に比べ、支出は11億89
百万円の減少となりました。この減少の主な要因は、有形固定資産の取得による支出が減少したことによるものであ
ります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金の支出は23億62百万円となり、前連結会計年度に比べ、支出は3百万
円の減少となりました。この減少の主な要因は、リース債務の返済による支出が減少したことによるものでありま
す。
4
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
自己資本比率(%) 43.2 45.5 45.5 52.2 54.9
時価ベースの自己資本比率
80.3 152.0 91.7 80.3 112.7
(%)
キャッシュ・フロー対有利子
219.6 464.6 653.6 176.3 106.0
負債比率(%)
インタレスト・カバレッジ・
59.5 35.6 26.5 86.9 121.3
レシオ(倍)
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
(注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
(注3)キャッシュ・フロー及び利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業キャ
ッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を用いております。
(注4)有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を
対象としております。
(4)今後の見通し
今後の経済動向につきましては、依然として新型コロナウイルス感染の収束が見通せず、先行きは非常に不透明
な状況となっております。菓子・食品業界におきましても消費環境の変化が想定され、経営環境は引き続き厳しい
ものと想定されます。
このような状況のもと当社グループは、新型コロナウイルスのパンデミックを乗り越え、新常態に対応した事業
運営を行うため2021年度から始まる新中期3カ年計画「Be Resilient 2023 ~新しい時代をしなやかに生きる~」
を策定しました。新しい時代を生き残っていくため、変革課題を「バランス経営」と定め、目標達成に向けた経営
戦略として ①既存国内事業の更なる深化 ②海外事業戦略の推進 ③新規事業の販路拡大・既存事業の付加価値
増強 ④コストイノベーション戦略 ⑤財務基盤の強化 ⑥ESG・SDGs経営の推進 ⑦人財価値を高める多様な人
財マネジメントの構築の7項目の実行に取り組みます。しなやかでバランスのとれた経営を行い、持続可能な「継
栄」を目指してまいります。
初年度となる2021年度の活動方針は①ニューノーマル(新常態)に対応した新価値創造への挑戦 、②「おやく
だち」企業としての社会との共生 、③次世代の人財育成と活気ある企業風土の醸成を掲げ、お客様への「おやく
だち」に加え、生産性向上や働き方改革により収益構造の強化に向けて活動を行います。
井村屋株式会社の流通事業においては各カテゴリーの強みを活かし、既存市場での販路を拡大するとともに、ニ
ューノーマルにより求められる「健康」「免疫力」をキーワードに新しいニーズの取り込みを図ります。また、EC
事業を成長分野として、専用商品の開発強化、スピーディーな受注・出荷体制の構築を進めてまいります。
国内の新規事業として三重県の水と酒米を使用し、テロワールに根差した日本酒の製造・販売を行う「福和蔵」
と和菓子を販売する「菓子舗井村屋」の2店舗を2021年7月にグランドオープンする三重県多気町の「VISON」内
に開店し、ECの活用も含めて、流通事業との複合効果を目指す新たなビジネスモデル構築に取り組んでまいりま
す。
井村屋フーズ株式会社のBtoB事業では、お客様の視点に立った価値創造の提案を図り、独自性のある開発力と生
産のプロセスを通して技術を磨き、強みを活かした市場開拓を進めます。食品加工事業では、成長が期待されるス
パウチ市場への対応を加速するため、新スパウチ工場が2021年3月より本格稼働を開始しました。この機能を活用
して生産性向上を図るとともに、投資効果を高めるため、お客様の期待とニーズに沿った市場開拓を進めてまいり
ます。
5
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
海外事業では、海外拠点と国内事業会社の連携を強化するために海外事業ユニットを設置し、シナジー効果の発
揮を目指します。アメリカのIMURAYA USA,INC.においては、「モチアイス」「モチクリーム」を軸に大手量販店の
取り扱いエリア拡大を進めるとともに、井村屋ブランド商品の輸入総代理店機能を強化して輸入商品の販路拡大を
図ります。また、業務用・中食市場への取引拡大を図り、米国アイスクリーム事業の成長戦略に取り組みます。中
国事業では、井村屋(北京)食品有限公司(IBF)が中国国内でカステラの新規販売ルート開拓に取り組むととも
にSNS(EC)を活用し、日本からの輸入商品の販路拡大を目指します。調味料事業を展開する北京京日井村屋食品
有限公司(JIF)、井村屋(大連)食品有限公司(IDF)においては中国国内市場の売上拡大に向けた商品開発と提
案強化を行い、香港、台湾への新規販売ルート開拓に取り組みます。井村屋スタートアッププランニング株式会社
(I-SUP)はマレーシアで、井村屋グループが事業会社として設立したIMURAYA MALAYSIA SDN.BHD.(IMM)におい
て、アイスクリーム市場へ進出し、ASEAN市場の開拓を目指します。
コスト面では、全グループ一丸となってDXを活用した業務構造改革、働き方の変革による生産性向上を図りま
す。また、SCM機能を強化し、ロス・ミス・ムダの削減によるコストイノベーションに取り組み、食品廃棄ロスの
削減と原材料の安定調達により更なるコスト低減を図ります。
新しい中期3カ年計画「Be Resilient 2023 ~新しい時代をしなやかに生きる~」の初年度目標達成に向け、着
実な成長の実現に取り組み、次期(2022年3月期)の連結業績見通しにつきましては、売上高410億円、営業利益
11億70百万円、経常利益12億80百万円、親会社株主に帰属する当期純利益8億20百万円を見込んでおります。な
お、2022年3月期の業績予想につきましては「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用して
作成しております。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性および企業間の比較可能性を考慮し、当面は、日本基準で連結
財務諸表を作成する方針であります。
なお、国際会計基準の適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方針であります。
6
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 1,184,798 839,115
受取手形及び売掛金 5,053,528 5,017,545
商品及び製品 2,277,370 2,208,858
仕掛品 296,566 322,036
原材料及び貯蔵品 624,937 672,720
その他 596,283 782,074
貸倒引当金 △1,154 △1,169
流動資産合計 10,032,330 9,841,182
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 17,353,885 18,134,622
減価償却累計額 △9,329,105 △9,933,990
建物及び構築物(純額) 8,024,779 8,200,631
機械装置及び運搬具 16,437,751 17,140,015
減価償却累計額 △12,609,950 △13,515,136
機械装置及び運搬具(純額) 3,827,801 3,624,879
土地 4,244,796 4,244,732
リース資産 1,143,157 1,133,903
減価償却累計額 △582,741 △738,675
リース資産(純額) 560,416 395,227
建設仮勘定 44,797 150,988
その他 909,100 941,645
減価償却累計額 △735,716 △791,341
その他(純額) 173,384 150,304
有形固定資産合計 16,875,975 16,766,763
無形固定資産
リース資産 55,174 59,192
その他 114,813 89,749
無形固定資産合計 169,987 148,942
投資その他の資産
投資有価証券 1,271,949 1,388,832
長期貸付金 1,252 1,252
関係会社長期貸付金 60,000 -
繰延税金資産 379,530 190,930
退職給付に係る資産 399,477 855,240
その他 302,177 301,244
貸倒引当金 △25,061 △25,061
投資等損失引当金 △60,000 -
投資その他の資産合計 2,329,326 2,712,438
固定資産合計 19,375,289 19,628,145
資産合計 29,407,620 29,469,327
7
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 2,222,741 2,540,152
電子記録債務 1,638,421 1,863,930
短期借入金 4,400,000 2,550,000
1年内返済予定の長期借入金 399,548 399,336
リース債務 210,950 195,393
未払金 1,837,033 2,541,846
未払法人税等 193,479 277,052
賞与引当金 461,148 497,941
役員賞与引当金 - 15,000
その他 440,638 373,883
流動負債合計 11,803,962 11,254,536
固定負債
長期借入金 467,100 367,764
リース債務 433,716 273,280
繰延税金負債 21,786 32,460
執行役員退職慰労引当金 33,300 19,632
退職給付に係る負債 87,173 74,854
資産除去債務 95,185 134,112
再評価に係る繰延税金負債 917,457 917,451
その他 123,339 146,859
固定負債合計 2,179,058 1,966,415
負債合計 13,983,021 13,220,951
純資産の部
株主資本
資本金 2,576,539 2,576,539
資本剰余金 3,808,553 3,808,553
利益剰余金 7,069,743 7,412,910
自己株式 △3,050 △3,782
株主資本合計 13,451,785 13,794,220
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 △77,550 74,104
土地再評価差額金 1,942,471 1,942,536
為替換算調整勘定 △6,720 △9,152
退職給付に係る調整累計額 44,118 370,464
その他の包括利益累計額合計 1,902,318 2,377,952
非支配株主持分 70,495 76,203
純資産合計 15,424,598 16,248,376
負債純資産合計 29,407,620 29,469,327
8
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 42,309,898 42,152,710
売上原価 29,565,907 29,176,035
売上総利益 12,743,990 12,976,674
販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費合計 12,384,480 12,223,368
営業利益 359,510 753,306
営業外収益
受取配当金 46,820 39,884
受取家賃 41,586 38,755
為替差益 - 28,326
雇用調整助成金 - 17,856
その他 77,734 77,150
営業外収益合計 166,141 201,973
営業外費用
支払利息 38,580 29,961
為替差損 47,024 -
その他 12,216 3,781
営業外費用合計 97,822 33,742
経常利益 427,829 921,537
特別利益
投資有価証券売却益 111,936 117,518
補助金収入 141,622 44,607
移転補償金 - 117,647
債務免除益 - 38,745
投資等損失引当金戻入額 - 60,000
その他 2,103 12,377
特別利益合計 255,661 390,895
特別損失
固定資産除却損 2,673 1,819
投資有価証券評価損 137,849 109,618
減損損失 39,046 59,408
事務所移転費用 - 53,159
投資等損失引当金繰入額 60,000 -
その他 - 1,224
特別損失合計 239,569 225,229
税金等調整前当期純利益 443,921 1,087,203
法人税、住民税及び事業税 273,912 390,634
法人税等調整額 29,502 34,010
法人税等合計 303,414 424,644
当期純利益 140,507 662,558
非支配株主に帰属する当期純利益 2,871 5,292
親会社株主に帰属する当期純利益 137,635 657,266
9
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
連結包括利益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益 140,507 662,558
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △119,828 151,655
繰延ヘッジ損益 △41 -
為替換算調整勘定 △19,528 △2,016
退職給付に係る調整額 △100,246 326,345
その他の包括利益合計 △239,644 475,984
包括利益 △99,137 1,138,543
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 △100,724 1,132,835
非支配株主に係る包括利益 1,586 5,707
10
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 2,576,539 3,808,553 7,218,890 △2,359 13,601,623
当期変動額
剰余金の配当 △314,041 △314,041
親会社株主に帰属す
137,635 137,635
る当期純利益
自己株式の取得 △691 △691
土地再評価差額金の
27,258 27,258
取崩
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 - - △149,147 △691 △149,838
当期末残高 2,576,539 3,808,553 7,069,743 △3,050 13,451,785
その他の包括利益累計額
その他有価証券評 退職給付に係る調 その他の包括利益
繰延ヘッジ損益 土地再評価差額金 為替換算調整勘定
価差額金 整累計額 累計額合計
当期首残高 42,277 41 1,969,729 11,523 144,364 2,167,937
当期変動額
剰余金の配当
親会社株主に帰属す
る当期純利益
自己株式の取得
土地再評価差額金の
取崩
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 △119,828 △41 △27,258 △18,243 △100,246 △265,618
額)
当期変動額合計 △119,828 △41 △27,258 △18,243 △100,246 △265,618
当期末残高 △77,550 - 1,942,471 △6,720 44,118 1,902,318
非支配株主持分 純資産合計
当期首残高 28,908 15,798,469
当期変動額
剰余金の配当 △314,041
親会社株主に帰属す
137,635
る当期純利益
自己株式の取得 △691
土地再評価差額金の
27,258
取崩
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 41,586 △224,031
額)
当期変動額合計 41,586 △373,870
当期末残高 70,495 15,424,598
11
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 2,576,539 3,808,553 7,069,743 △3,050 13,451,785
当期変動額
剰余金の配当 △314,034 △314,034
親会社株主に帰属す
657,266 657,266
る当期純利益
自己株式の取得 △731 △731
土地再評価差額金の
△65 △65
取崩
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 - - 343,167 △731 342,435
当期末残高 2,576,539 3,808,553 7,412,910 △3,782 13,794,220
その他の包括利益累計額
その他有価証券評 退職給付に係る調 その他の包括利益
繰延ヘッジ損益 土地再評価差額金 為替換算調整勘定
価差額金 整累計額 累計額合計
当期首残高 △77,550 - 1,942,471 △6,720 44,118 1,902,318
当期変動額
剰余金の配当
親会社株主に帰属す
る当期純利益
自己株式の取得
土地再評価差額金の
取崩
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 151,655 - 65 △2,431 326,345 475,634
額)
当期変動額合計 151,655 - 65 △2,431 326,345 475,634
当期末残高 74,104 - 1,942,536 △9,152 370,464 2,377,952
非支配株主持分 純資産合計
当期首残高 70,495 15,424,598
当期変動額
剰余金の配当 △314,034
親会社株主に帰属す
657,266
る当期純利益
自己株式の取得 △731
土地再評価差額金の
△65
取崩
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 5,707 481,342
額)
当期変動額合計 5,707 823,777
当期末残高 76,203 16,248,376
12
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 443,921 1,087,203
減価償却費 1,920,487 1,852,572
減損損失 39,046 59,408
開業費償却額 6,178 -
貸倒引当金の増減額(△は減少) △256 14
受取利息及び受取配当金 △53,076 △48,363
支払利息 38,580 29,961
為替差損益(△は益) 47,024 △33,493
投資等損失引当金の増減額(△は減少) 60,000 △60,000
固定資産除売却損益(△は益) 2,673 1,883
受取保険金 △2,103 -
補助金収入 - △317
投資有価証券売却損益(△は益) △111,936 △117,518
投資有価証券評価損益(△は益) 137,849 109,618
売上債権の増減額(△は増加) 2,524,480 38,337
たな卸資産の増減額(△は増加) 539,602 △1,156
仕入債務の増減額(△は減少) △925,189 540,203
未払金の増減額(△は減少) △939,721 427,117
未払消費税等の増減額(△は減少) △33,394 △72,524
賞与引当金の増減額(△は減少) △95,345 36,715
役員賞与引当金の増減額(△は減少) △30,000 15,000
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) △130,227 345,697
退職給付に係る資産の増減額(△は増加) △48,645 △339,982
執行役員退職慰労引当金の増減額(△は減少) 8,688 △13,668
その他 201,890 6,771
小計 3,600,526 3,863,480
利息及び配当金の受取額 53,076 48,363
利息の支払額 △38,580 △29,432
法人税等の支払額 △262,960 △310,815
営業活動によるキャッシュ・フロー 3,352,062 3,571,596
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の純増減額(△は増加) 44 1,525
有形固定資産の取得による支出 △2,541,273 △1,369,269
無形固定資産の取得による支出 △60,330 △480
投資有価証券の取得による支出 △148,905 △287,125
投資有価証券の売却による収入 376,137 346,940
貸付けによる支出 △60,000 -
子会社株式の取得による支出 △63,517 -
投資活動によるキャッシュ・フロー △2,497,844 △1,308,408
13
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) △1,950,000 △1,850,000
長期借入れによる収入 500,000 300,000
長期借入金の返済による支出 △383,987 △399,548
リース債務の返済による支出 △216,989 △98,287
自己株式の取得による支出 △691 △731
配当金の支払額 △313,545 △313,473
財務活動によるキャッシュ・フロー △2,365,213 △2,362,040
現金及び現金同等物に係る換算差額 △22,682 15,561
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △1,533,678 △83,292
現金及び現金同等物の期首残高 2,716,950 1,183,272
現金及び現金同等物の期末残高 1,183,272 1,099,980
14
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報)
1.報告セグメントの概要
(1) 報告セグメントの決定方法
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の
配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは取り扱う製品・サービスについて国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しており
ます。従って、当社グループは、製品・サービス別のセグメントから構成されており、「流通事業」、「調味料事
業」の2つを報告セグメントとしております。
(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類
「流通事業」では菓子、食品、デイリーチルド、点心・デリ、冷菓及びスイーツの製造及び販売を、「調味料事
業」では天然調味料、栄養食品、発酵調味料、液体調味料の製造及び販売を行っております。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告される事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表を作成するために採用される会計方針に準拠した方
法であります。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント その他
合計
流通事業 調味料事業 計 (注)
売上高
外部顧客への売上高 36,162,704 5,919,987 42,082,692 227,205 42,309,898
セグメント間の内部売上高又は振替高 107,155 171,685 278,841 4,705 283,546
計 36,269,860 6,091,673 42,361,533 231,911 42,593,444
セグメント利益又は損失(△) 1,161,177 592,309 1,753,487 △62,932 1,690,554
セグメント資産 19,406,925 3,696,684 23,103,609 3,072,041 26,175,651
その他項目
減価償却費 1,579,421 193,001 1,772,422 59,437 1,831,859
減損損失 ― ― ― 39,046 39,046
有形固定資産及び
1,641,072 282,048 1,923,120 250 1,923,370
無形固定資産の増加額
(注)「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、不動産の賃貸・管理業及びリース代理
業等を含んでおります。
15
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント その他
合計
流通事業 調味料事業 計 (注)
売上高
外部顧客への売上高 36,324,543 5,611,925 41,936,469 216,241 42,152,710
セグメント間の内部売上高又は振替高 85,764 222,660 308,424 4,478 312,902
計 36,410,307 5,834,586 42,244,893 220,719 42,465,613
セグメント利益又は損失(△) 1,329,836 618,044 1,947,881 △17,467 1,930,413
セグメント資産 19,572,042 3,580,000 23,152,043 2,949,483 26,101,526
その他項目
減価償却費 1,554,295 191,090 1,745,386 59,260 1,804,646
減損損失 59,408 ― 59,408 ― 59,408
有形固定資産及び
1,639,703 30,588 1,670,291 ― 1,670,291
無形固定資産の増加額
(注)「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、不動産の賃貸・管理業及びリース代理
業等を含んでおります。
4.報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
(単位:千円)
売上高 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 42,361,533 42,244,893
「その他」の区分の売上高 231,911 220,719
セグメント間取引消去 △283,546 △312,902
連結財務諸表の売上高 42,309,898 42,152,710
(単位:千円)
利益 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 1,753,487 1,947,881
「その他」の区分の利益又は損失(△) △62,932 △17,467
配賦不能全社損益(注) △1,331,044 △1,177,106
連結財務諸表の営業利益 359,510 753,306
(注) 配賦不能全社損益は、主に報告セグメントに帰属しない当社の一般管理費であります。
(単位:千円)
資産 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 23,103,609 23,152,043
「その他」の区分の資産 3,072,041 2,949,483
配賦不能全社資産(注) 3,231,968 3,367,801
連結財務諸表の資産合計 29,407,620 29,469,327
(注) 配賦不能全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない当社の現金及び預金、投資有価証券であります。
16
井村屋グループ㈱(2209) 2021年3月期 決算短信
(単位:千円)
報告セグメント計 その他 調整額 連結財務諸表計上額
その他の項目 前連結 当連結 前連結 当連結 前連結 当連結 前連結 当連結
会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度
減価償却費 1,772,422 1,745,386 59,437 59,260 88,627 54,625 1,920,487 1,859,272
減損損失 ― 59,408 39,046 ― ― ― 39,046 59,408
有形固定資産及び
1,923,120 1,670,291 250 ― 64,824 8,473 1,988,195 1,678,764
無形固定資産の増加額
(注) 調整額は、主に報告セグメントに帰属しない当社の減価償却費及び設備投資額であります。
(1株当たり情報)
1株当たり純資産額及び算定上の基礎並びに1株当たり当期純利益及び算定上の基礎は、以下のとおりでありま
す。
前連結会計年度 当連結会計年度
項目
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
(1) 1株当たり純資産額 1,173円43銭 1,235円98銭
(算定上の基礎)
連結貸借対照表の純資産の部の合計額(千円) 15,424,598 16,248,376
普通株式に係る純資産額(千円) 15,354,103 16,172,173
差額の主な内訳(千円)
非支配株主持分 70,495 76,203
普通株式の発行済株式数(千株) 13,086 13,086
普通株式の自己株式数(千株) 1 1
1株当たり純資産額の算定に用いられた
13,084 13,084
普通株式の数(千株)
前連結会計年度 当連結会計年度
項目 (自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
(2) 1株当たり当期純利益 10円52銭 50円23銭
(算定上の基礎)
親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 137,635 657,266
普通株主に帰属しない金額(千円) ― ―
普通株式に係る親会社株主に帰属する
137,635 657,266
当期純利益(千円)
普通株式の期中平均株式数(千株) 13,084 13,084
(注) 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
17