2183 リニカル 2021-06-11 17:45:00
2021年3月期 決算説明会資料 [pdf]

2020年3月期 決算説明会
日本から世界へ。
グローバルで新薬開発に貢献する




     2021年3月期 決算説明会




                      証券コード:2183
                               1



目次


1. 2021年3月期 決算概要       P. 2

2. COVID-19 ワクチン接種状況   P. 10

3. 経営戦略                P. 14

4. (ご参考)リニカルについて       P. 53
                   2




1. 2021年3月期 決算概要
                                                                               3



連結
単位:百万円、%                    2020/3期                      2021/3期

                        金 額        百分比        金 額         百分比       増減率

    売       上     高       10,935      100.0     10,279      100.0      △ 6.0

    売 上 原 価                7,404       67.7      7,511       73.1        1.4

    販       管     費        2,525       23.1      2,314       22.5      △ 8.4

    営 業 利 益                1,005        9.2       453         4.4     △ 54.9

    経 常 利 益                 918         8.4       588         5.7     △ 35.9

    当 期 純 利 益               482         4.4       539         5.3       11.8
•       米国事業は、新型コロナの影響はあるものの、リモートでの治験実施を可能とする制度対応などもあり、前期から進めている営業体制強化
        によって大きく積み上げた受注案件を順調に消化し、組織、業務体制の効率化の効果と相まって2020年8月以降は安定的に営業黒字
        化。この結果、通期においても上期の新型コロナウイルス感染症の影響による業績の出遅れを穴埋めし、のれん償却費控除後の営業利
        益において大幅な黒字を達成。欧州事業は、主要拠点国であるドイツ、フランス、スペイン等で複数回のロックダウンが実施され、医療機
        関への訪問規制などが行われた結果、受注案件の進捗・消化が未達に終わるなど、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けたが、
        当第4四半期には業績に回復の兆しが見え、最終的に営業黒字を確保。日本・アジア事業は、新型コロナウイルス感染症の影響及び開
        発案件の絞り込みなど製薬会社の開発計画の修正の影響を受け、当期の売上に貢献する受注の確保が進まず業績は想定を下回った。
•       経常利益は海外子会社で補助金収入が発生したことにより営業利益から上積み
•       米国子会社が買収以前に受託していた案件に関する仲裁やAccelovance, Inc.の売主との交渉に関連する弁護士報酬等の費用に加え、
        顧客への解決金の支払いが発生した一方、米国子会社で税金の還付285百万円や業績改善による将来の課税所得の発生見込み等に
        基づき繰延税金資産を計上したことに伴い法人税等調整額200百万円が発生したことにより当期純利益で増益
                                                                    4



のれんの残高と残存償却期間(2021.3期末)
                                                      (単位:百万円)


                                     残存             年間
                    金     額
                                    償却期間           償却額※4

   KOREA                      2019年3月期で償却終了

   EUROPE                 1,378        12-13年              107
           ※1※2

   USA                    2,084            13年             152
           ※1※3
※1 Linical Accelovance America, Inc.(以下、LAA)買収により発生したのれんについて、
   その欧州子会社分をEUROREに按分 しております。
※2 のれん以外にPurchase Price Allocation により認識された無形固定資産の2021.3期末残高は91百万円です。
   これらの残存償却期間6~10年です。
※3 のれん以外にPurchase Price Allocation により認識された無形固定資産の2021.3期末残高は50百万円です。
   これらの残存償却期間6年です。
※4 105円/ドル、125円/ユーロで換算しております。
                                                                  5



売上高推移
(百万円)
12,000               11,313
                                 10,935
                                             10,279
10,000                                                   その他
         9,113                                           塩野義製薬
                                                         武田薬品工業
                       5,567
 8,000                             5,626                 小野薬品工業

                                               5,920     中外製薬
           3,733
                                                         エーザイ

 6,000
                       306
                       187          180
           550                      235
           293
                       2,188       1,513       154
 4,000                                         237
           2,006                               727

                                   1,469       1,521
                       1,631
 2,000
           1,685
                                  1,912       1,720
                      1,434
           846
    0
         2018/3 4Q   2019/3 4Q   2020/3 4Q   2021/3 4Q
                                                                       6
                                     契約締結作業中の日
                                     亜米欧の大型治験案
受注残高推移                               件を加えると、実質
                                      的な受注残高は、
                                    200億円を超える水準
(百万円)


                            19,900
 20,000                                   19,196   18,764
                                                               その他

                   16,282
                                                               塩野義製薬

 15,000                                                        武田薬品工業
          12,692            11,163
                   6,472                  11,801    11,434     小野薬品工業


           3,892    177
                                                               中外製薬
 10,000
                    228      145
            273              234                               エーザイ
            350    2,477                    37        25
                            1,328           240       223
           2,818                           841       790
  5,000            3,579    3,227
                                           3,351     3,266
           3,675

                   3,350    3,803          2,926     3,027
           1,685
     0
          2018/3   2019/3   2020/3        2021/3   2021/5/14
                                                      時点
                                                    7



国別受注残高
(百万円)
         19,900
                  19,196   18,764
20,000
         2,023
                  2,287     1,700           Asia

         3,630
15,000            3,219     3,386
                                            EU
         3,382    3,089     2,486

10,000
                                            US



 5,000   10,865   10,602   11,193
                                            Japan



    0
         2020/3   2021/3   2021/5/14
                                       時点
                                                   8



領域別受注残高
(百万円)

          19,900
 20,000            19,196
                            18,764


           8,042                             その他
 15,000
                   9,060     8,340

                                             育薬
           1,145
 10,000             740       679
           5,045                             CNS
                   4,557     4,480

  5,000
                                             がん
           5,669   4,839     5,264

     0
          2020/3   2021/3   2021/5/14
                                        時点
                                                                 9



2022年3月期連結業績予想

                   2021/3期 実績             2022/3期 予想
                金額(百万円)        百分比%      金額(百万円)      増減率%

  売    上    高       10,279       100.0      10,700       4.1
  営 業 利 益              453         4.4        683       50.6
  経 常 利 益              588         5.7
                                              未定
  当期純利益                539         5.3
                                                      配当性向
                 金額(円)        配当性向(%)    金額(円)
                                                       (%)

  1株配当金                  14       58.6           14          -
  連結業績予想は、各地域のCOVID-19の流行状況やワクチン接種状況を踏まえ、米国は第2四半期、
  欧州地域は第3四半期、日本・アジア地域は第4四半期からの業績正常化を前提としております。
                       10




2. COVID-19 ワクチン接種状況
                                                                                11



COVID-19 ワクチン接種状況 (USA)




                Centers for Disease Control and Prevention. (2021).
                COVID-19 Vaccinations in the United Stated [Data chart].
                Retrieved from https://covid.cdc.gov/covid-data-tracker/#vaccinations
                                                                                                                        12



COVID-19 ワクチン接種状況 (EU)
Uptake of at least one dose among adults aged 18 years   Full vaccination uptake among adults in EU/EEA countries
and above (%) in EU/EEA countries




                                                                   As of 6 June 2021
                                                                   Copyright © ECDC [2005-2021]. All rights reserved.
                                                                      13



COVID-19 ワクチン接種状況 (日本)




           出典:政府CIOポータルサイト (https://cio.go.jp/c19vaccine_dashboard)
          14




3. 経営戦略
                                                               15



 世界の医薬品市場(136兆円)

      EU*                    中国
     13.9%                  11.3%           USA
                                           40.8%
                                    日本
                                    7.0%




                日本は世界第3位の医薬品消費市場国

*EU:ドイツ、フランス、イタリア、英国、スペイン                   Source: 2019年世界売上ランキング
                                                                           16



沿革
              6月
                大阪市(西中島)にて創業
     2005     10月
                VCより1億円資金調達、増資

                   6月
                    東京オフィス開設
       2006
                     3月
                                                                       創業から
                       1億9千万円に増資、株式分割                                マザーズ上場まで
                     7月                                                3年4ヵ月
                       LINICAL USA, INC.設立
            2008     10月
                       東京証券取引所マザーズ市場上場
                                                                     マザーズ上場から
                       3月
                        東京証券取引所第一部市場に市場変更
                                                                      一部市場まで
                       5月                                              4年4ヵ月
                        LINICAL TAIWAN CO., LTD. 設立
              2013      LINICAL KOREA CO., LTD.設立

                        4月
                          LINICAL KOREA がP-PRO. KOREA CO., LTD.を統合
              2014      11月
                          Nuvisan CDD Holding GmbHを買収
                          Germany,Spain,France,Netherlandの子会社を傘下に
                        12月
                          LINICAL Europe Holding GmbHに名称変更
                                                                                                          17



沿革
                                   11月
                                     LINICAL Singapore Pte.Ltd.設立
                   2015            3月
                                    LINICAL U.K. LIMITED設立

                                  10月
               2016                 LINICAL POLAND sp. z o.o.設立



                                7月
               2017              LINICAL Czech Republic s.r.o. 設立


                               4月
                                Accelovance, Inc.を買収
             2018               Linical Accelovance America, Inc.(以下LAA社)に社名変更


                           3月
                              Linical Hungary Kft. 設立
            2019          5月
                           Linical China Co.,Ltd. 設立
                        12月
                          LINICAL Europe に LAA社の欧州子会社を統合
        2020
                   4月
                    Linical Benelux B.V.とLinical Accelovance Europe B.V.を合併し、Linical Netherlands B.V.発足

     2021      Linical China Co., Ltd. とLinical Accelovance China Ltd. 統合予定
Global                                                                       18



グローバル事業マネジメント体制
                                   欧米統括
                                   辻本桂吾
                                  • 当社USA、EUの子会社
                                    CEOを歴任し、現地ビジ
                                    ネスに精通
                                  • 2020年12月にHQの欧米
                                    統括責任者に就任し、
                                    日本に帰国
                   欧州                                    米国




    坂本勲勇                Rafael Romero        河合 順              Vita Lanoce
    • CEOとして買収したLAA       • CEOとして現地事業全     • 韓国CRO買収や中国子会     • CEOとして現地事業全体
      の統合作業と営業体制            体を管理・監督           社設立などアジア事業         を管理・監督
      強化を推進               • 欧州CRO買収以前を含       を構築              • 米国CRO買収以前を含め、
    • 2021年5月からEUのCEO       め、臨床開発業界で20     • 2021年5月から米国CEO     臨床開発業界で25年以
      に就任し現地赴任。米            年以上の経験            に就任。日本・アジア         上の経験
      国事業との協働による                              事業と米国事業のかけ
      シナジーを加速。                                橋の役割を担う。現地
                                              赴任を予定。
Global                                                    19



グローバル事業マネジメント体制

                              アジア統括
                              宮崎正哉
                              • 2017年7月から開発本部長と
                                して日本事業を主導
                              • 2020年12月からアジア統括責
                                任者としてアジア事業を担う




            韓国                  台湾                 中国
         J. Hwang             宮崎正哉                 宮崎正哉
         • 代表取締役社長として現地事
           業全体を管理・監督
         • 韓国バイオテックでの8年間
           の開発経験を経て、2004年か
           らCRO業界に。2014年よりリ
           ニカル韓国のディレクターと
                              シンガポール
           して営業・薬事部門を統括し、
           2017年に現職就任。
   Global                                                                                                                                                                                                                     20



 LINICAL Global Structure                                                                                                    as of Apr. 2021



                                                                                                  LINICAL HQs        LINICAL HQs
                                                                                                                     Branch Office
                                                                                                   (Osaka, Japan)
                                                                                                                     (Tokyo, Japan)



                                                                                                                     LINICAL USA
  LINICAL KOREA                LINICAL TAIWAN                    LINICAL CHINA                     LINICAL USA                          LINICAL EUROPE
                                                                                                                     Branch Office
                                                                                                                                            Holding
    (Seoul, Korea)                (Taipei, Taiwan)               (Shanghai, China)                 (New York, USA)   (San Diego, USA)   (Frankfurt, Germany)



                               LINICAL Singapore                 LINICAL CHINA                 Linical Americas *
                                                                  Branch Office                       [LAA]
                                     (Singapore)                 (Beijing, China)                   (Florida, USA)



                                                              Linical Accelovance
                                                                      China

                                                                  (Beijing, China)




                                                                                                                        LINICAL                                                                               LINICAL Netherlands
  LINICAL Europe                  LINICAL Spain                  LINICAL France                   LINICAL Poland                        LINICAL Hungary           LINICAL UK           LINICAL Romania
                                                                                                                     Czech Republic                                                                            (JG's-Hertogenbosch,
(Frankfurt, Germany)              (Madrid, Spain)                  (Paris, France)                (Warsaw, Poland)    (Prague, Czech)   (Budapest, Hungary)    (Bury St Edmunds, UK)   (Timisoara, Romania)        Netherlands)

* Linical Accelovance America (“LAA”) is using the name of “Linical Americas” in its sales-promoting activities
 Global                                                                                    21



 Global Headcounts as of Apr. 2021
                      Asia:109                                    USA: 98
                                                                           1
                            3                                       14
   Europe:191     2
                       10                                         13
       2           8                                                           57
       34         8                           Japan: 494           12
                                78            2                  1
             82
  23                                 3            41   8

        48                               91
             2
                                                                         PM/CRA/CTA/PRS
                                                                         QC/QA
                                                           349           DM/BS
                                                                         MA/MW/PV
                                                                         BD/ADM/BOARD
                                                                         Innovative Drug
                                                                         Development

【第1目標】
①日本・アジア、欧州、米国での拠点整備、1000人体制の構築
②各極の黒字化
③世界20か国程度への進出
 Global                                           22



 Global Headcounts



               Asia:400                USA: 400

  Europe:400
                          Japan: 500




【第2目標】
①日本500 アジア 400 欧州 400 米国 400、1500人を超える体制の構築
②各極で成長投資(M&Aを含む)を行いつつ黒字維持、利益率の向上
③世界60か国程度への進出
        23




Japan
        Japan                                                               24



  売上・営業利益
                                                                       (百万円)

(売上)                               売上   営業利益                          (営業利益)
8,000                                                                   4,000

7,000                                                                   3,500

6,000                                                                   3,000

5,000                                                                   2,500

4,000                                                                   2,000

3,000                                                                   1,500

2,000                                                                   1,000

1,000                                                                   500

   0                                                                    0
           2017.3   2018.3    2019.3      2020.3     2021.3


• 2020.3期及び2021.3期は、新型コロナウイルス感染拡大による医療機関への訪問規制により受注案件の消化が進まなかったことや、
  開発案件の絞り込みなど製薬会社の開発計画の修正の影響を受け、売上に貢献する受注の確保が進まず減収減益となりました。
 Japan                                                       25



日本事業における3つの柱
         医薬品開発の段階      期 間           リニカルの事業

     1      基 礎 研 究    2~3年
研
究
            非臨床試験
     2      (動物実験)     3~5年


             治  験
                                             創薬支援
     3     フェーズⅠ~Ⅲ     3~7年       CRO         事業
開
                                  事業          市場分析
                                              薬事対応
発
                                モニタリング       開発戦略立案
     4     申請・承認・販売    2~3年     品質管理         パートナリング支援



販
          製造販売後調査および
                                  育薬       臨床研究サポート
売
後
     5
          臨床試験 フェーズⅣ
                       4~10年      事業
 Japan                                           26



日本事業の組織図



                     開発本部
                     代表取締役
                     秦野 和浩


   CNS    Oncology    Primary    育薬      創薬支援
代表取締役    上席執行役員      上席執行役員     代表取締役   上席執行役員
 秦野 和浩    豊田 悟       猪俣 朋子      秦野 和浩   長藤 寿昭
    Japan                                      27



顧客・疾患領域・サービスの拡大

            顧 客     疾患領域        サービス
初
        国内大手製薬会社    がん領域        モニタリング
期                   CNS領域
                    免疫領域


                               フルサービス


        国内大手製薬会社    がん領域        モニタリング
        海外大手製薬会社    CNS領域   プロジェクトマネジメント
現    国内外のバイオベンチャー   免疫領域      品質管理 / 監査
                    眼科領域     データマネージメント
在
                    皮膚科領域    メディカルライティング
                    再生医療    ファーマコビジランス etc..
 Japan   【Topic】                 28


ADUHELM™(アデュカヌマブ) がアルツハイマー病治療薬
として米国FDAから承認取得




 米国食品医薬品局(FDA)が、
 ADUHELM™(一般名:アデュカヌマブ)について、
 脳内のアミロイドβプラークを減少させることにより
 アルツハイマー病(AD)の病理に作用する
 初めてかつ唯一のAD治療薬として承認
      Japan                                                                                       29




アンメットメディカルニーズとしてのアルツハイマー型認知症(AD)


              認知症の病型分類                            疾患ごとの治療満足度(横軸)と薬剤貢献度(縦軸)




 Source: Queensland Brain Institute HP(LINK)   Source: 2019年度 国内基盤技術調査報告書「60疾患に関する医療ニーズ調査(第6回)」
 Japan                                                         30



新しい抗AD薬の標的としての疾患修飾療法
                  アデュカヌマブの適用対象



                                               疾患修飾療法(DMT)はAD
                                               の病態の本質的な過程に作用
                                                して疾患の進行を抑制する



                                                現在、ポスト抗Aβ薬として
                                               抗タウ薬などの開発が進行中



                                                アデュカヌマブをはじめと
                                                する抗Aβ薬はアミロイド
                                                ベータの蓄積を抑制する


         Source: 日本経済新聞2020年9月26日を元に改変(LINK)
  Japan                                                                                                 31



開発中の抗AD薬(2021年1月時点)

 フェー      開発化合物数* 試験数                   代表的な化合物名(開発会社)**
  ズ
                             Aducanumab (Biogen-Eisai), Brexpiprazole (Otsuka), Gantenerumab (Roche-
  Ⅲ         28 (17)    41    Chugai), Lecanemab/BAN2401 (Eisai), Solanezumab (Eli Lilly), Troriluzole
                             (Biohaven pharma)

                             ACI-35 (AC Immune-Janssen), AL002 (Alector-AbbVie),
  Ⅱ         74 (64)    87    Donanemab/LY3002813 (Eli Lilly), Edonerpic/T-817MA (Toyama kagaku),
                             Gosuranemab/BIIB092 (Biogen), MAPTRx/BIIB080 (Ionis), JNJ-63733657
                             (Janssen), RO7126209/BS-Gante (Roche), Semorinemab/RO7105705 (Roche),
                             Tilavonemab/ABBV-8E12 (AbbVie), Zagotenemab/LY3303560 (Eli Lilly)

                             Edicotinib/JNJ-40346527 (Janssen), Lu AF87908 (Lundbeck), LY3372993 (Eli
  Ⅰ         24 (23)    24    Lilly), MK-1942 + donepezil (Merck), MK-4334 (Merck)


 Total     126 (104)   152
 *カッコ内は疾患修飾療法薬、**青字はDMT
                                                     Source: Alzheimer’s Dement. 2021;7:e12179(LINK)
   Japan                                    32




当社の抗AD*薬臨床試験受託実績(2012~Present)


    フェーズ     開発化合物数   試験数        備考

                            ADの新規スケール作成から
   Ⅳ(育薬)      該当せず     4
                            検証及び実証**

       Ⅲ       2       6    いずれも継続試験進行中


       Ⅱ       3       3    いずれも完了


       Ⅰ       1       2    いずれも完了


     Total     6      15
  Japan                                      33




アルツハイマー型認知症治療薬ハイライト(2021年6月)


  アルツハイマー型認知症(AD)患者はすべての認知症患者の6~7割を占め、
   全世界で約4900万⼈、⽇本で560万⼈と推定されている。ADは治療満足度及び
   薬剤貢献度がともに最も低いアンメットメディカルニーズのひとつである。
  ADを標的とする開発化合物は126品目、臨床試験は152試験が実施されており
   (2021年1月5日時点)、うち8割はアルツハイマー型認知症の病態の本質的な
   過程に作用して疾患の進行を抑制する”疾患修飾療法”(DMT:Disease-
   modifying therapeutics)である。
  2021年6月7日(現地時間)に、DMTとして世界で初めてアデュカヌマブ(バ
   イオジェン・エーザイ)がFDAに承認された。米国でADの新薬が承認になる
   のは18年ぶりである。アデュカヌマブの対象は軽度認知障害(MCI)患者から
   早期AD患者である。
  極めて早期のAD(プレクリニカルAD)患者にDMTを予防的に適用し、発症時
   期を遅らせる治療アプローチがすでに始められている。
                Japan                                                                                                                                                                           34



   再生医療、眼科、皮膚科領域の治験数増加
                                                                              年別治験開始数(再生医療)
                                            2019                                                                                                    684
                                            2018                                                                                         604
                                            2017                                                                   473                                                     縦軸:年
                                            2016                                                 323                                                                       横軸:治験開始数
                                            2015                                    206
                                            2014                          146
                                            2013                        114
                                            2012                   72
                                            2011              48
                                            2010             36

                                                   0              100         200          300         400         500             600          700            800


                              年別治験開始数(皮膚科領域)                                                                                                  年別治験開始数(眼科領域)
2019                                                                                 335                2019                                                                             219
2018                                                   217                                              2018                                                                  180
2017                             97                                                                     2017                                              91
2016                     42                                                                             2016                                   62
2015                25                                                                                  2015                             45
2014       10                                                                                           2014                  21
2013           12                                                                                       2013             14
2012       6                                                                                            2012             13
2011           11                                                                                       2011        3
2010       5                                                                                            2010        5

       0             50        100    150    200         250            300          350         400           0                     50                   100        150        200            250

                                                                                                                                                                           出所:Trialtrove ®, Nov 2019
  Japan                                                                                   35



CRO事業 受託実績                                               2021年6月1日現在



                        がん領域             中枢神経領域          免疫領域       プライマリー領域
     Protocol              52                41            24              62
                                                                    (再生医療:1・眼科:3・皮膚科:1)


    On-going               21                 9             5              14
                                                                          (眼科:1)

   Global Study            24                14             6               9
  Japan/Korea/              3                 --            1               --
    Taiwan*          (NSCLC/固形がん/食道がん)                   (強直性脊椎炎)


  Japan/Korea*              --                1             --              1
                                            (てんかん)                        (血友病A)

Japan/China/Korea/
                            --                1             --              --
    Singapore*                           (アルツハイマー型認知症)


  Japan/US/EU*              1                 --            --              1
                         (肝細胞がん)                                      (副甲状腺機能低下症)


    Japan/EU*               --                --            1               --
                                                          (クローン病)

* 日本が主導で各拠点をマネジメントしている試験になります
育薬(CMA)                                                                                                                    36



育薬(CMA)事業の業績推移
        千円
1,200,000
                                                                                                  1,032,353
1,000,000                                                                                  954,438         949,335
                     売上高                                                         908,810
                     営業利益                                              806,764
 800,000


 600,000                                                     553,399


 400,000                                           364,918                                             368,393
                                         288,205                         293,028 277,848
                                                                                             263,702             247,600
                                                               208,284
 200,000                       169,226
                     138,400
            97,827                                   111,006
                                           68,010
             (15,834)(21,016) 19,504
       0


(200,000)
育薬(CMA)                                                           37



育薬事業 受託実績                                 2021年6月1日現在



                       がん領域      中枢神経領域   免疫領域       プライマリー領域

       Protocol         13         8        4            23
                                                        (皮膚科:4)



      On-going          6          4        3            10
                                                        (皮膚科:2)


     Global Study       2          --       1             1
    Japan/Korea/
                        --         --        1            --
      Taiwan*                             (関節リウマチ)


    Japan/Korea*        --         --       --            --
  Japan/China/Korea/
      Singapore*        --         --       --            --

    Japan/US/EU*        --         --       --            --

      Japan/EU*         --         --       --            --
 * 日本が主導で各拠点をマネジメントしている試験になります
創薬支援                                                    38



リニカルの創薬支援事業 -3種のコンサルティング-
          • 対象疾患の疫学調査
          • 市場価値と動向予測
①市場分析/    • 現行治療アルゴリズムとガイドライン調査

  調査      • 承認薬と開発パイプライン調査
          • 目標とする製品性能 (TPP)立案
          • 公定薬価とピークセールス予測、収益性評価

          • 開発/薬事戦略の立案と提案

  ②薬事・    • PMDA相談のための資料作成、申し込み、会議出席、照会事項対応
          • 治験薬概要書、プロトコル、同意文書等の作成
 開発戦略、
          • 治験届けと照会事項対応
PMDA相談、   • 治験国内管理人業務
  MW等     • オーファン薬の登録申請
          • Common Technical Document (CTD) 作成   対面助言



          • 提携候補会社/ライセンシーの調査と分析
          • 提携候補会社/ライセンシーとの面談、製品/技術の説明
③戦略的提携/
          • パートナリング目的のカンファレンスへの参加
 ライセンス    • Due Diligenceのサポート
          • 契約交渉のサポート
  創薬支援                                                                           39



  IDDB契約実績                (2019年1月~2021年4月)
                                            最も先行する                契約サービス内容
契約年       製品/技術        スポンサー      疾患領域         国
                        国籍                                         薬 事/開 発   戦略的提携
                                            での開発段階         市場分析
                                                                   戦 略 等     /ライセンス
         低分子化合物          A国       皮膚疾患       申請準備中                   ✓

            核酸           A国      炎症、感染症       非臨床                    ✓
                                  眼疾患
         低分子化合物          A国        神経痛        Phase I                ✓
 2019    モノクローナル
           抗体            A国      炎症性疾患       申請準備中                   ✓

         低分子化合物          B国      消化器疾患      Phase II/III             ✓
                                                                   (ICCC)

         低分子化合物          C国       神経変性       Phase I/II     ✓        ✓
                                   疾患
         低分子化合物          D国       神経内科        Phase I       ✓        ✓
                                                                   ✓
        再生医療等製品          E国        眼疾患       申請準備中          ✓
                                                                   (CTD)
 2020
        再生医療等製品          A国       心臓疾患       Phase I/II              ✓
         モノクローナル
                         A国       悪性腫瘍       Phase I/II              ✓
           抗体

 2021    低分子化合物          F国        眼疾患        非臨床           ✓
ICCC: In-Country Clinical Caretaker (治験国内管理人);
CTD: Common Technical Document (医薬品の承認申請のための国際共通化資料)
       40




Asia
                      Asia                                                                         41



  売上・営業利益
                                                                                            (百万円)

(売上)                                       売上        営業利益
                                                                                           (営業利益)
1,000                                                                                         300
 900
                                                                                              250
 800
 700
                                                                                              200
 600
 500                                                                                          150
 400
                                                                                              100
 300
 200
                                                                                              50
 100
   0                                                                                          0
             2017.3           2018.3            2019.3           2020.3           2021.3

   • 上グラフでは、2019.3期から2018.4に買収した米国Accelovance社(現Linical Accelovance America(LAA)社)の中国事業を含めております。
   • 2021.3期は、医療機関への訪問規制などが行われた結果、受注案件の進捗・消化が未達に終わるなど、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく
     受け減益となりました。
   • 2017.3期から2019.3期の営業利益は、韓国事業が負担するのれんの償却費を控除する前の金額です。なお、韓国子会社買収により発生したのれ
     んは2019.3期に償却が完了しております。
     Asia                          42



Asia事業の戦略

 【中期目標と戦略】

 • 業績目標:売上高 2021/3期 9.2億円 ⇒ 15億円
        営業利益率 15%
 • 人員戦略:現在109名⇒200名体制
        長期では400名体制:自前の拡大を検討
 • 顧客戦略:①日本、欧州、米国の製薬会社による国際共同
         治験へのAsia地域の組入れ提案
        ②Asia地域のバイオテックによる日本、欧州、
         米国での開発需要の取込み
 • 拡大戦略:中国市場の開拓進める
          Asia                                      43



中国の貢献 【LC+LAC】
 400
                                         (単位:百万円)

       売上高
 350

       営業利益
 300



 250             122.2% ↑

 200
                                     予定
                            280
 150



 100

       126       371.4% ↑
 50
                             66
  0     14
       2020/3               2021/3   2022/3
         Asia                                                 44



中国戦略:中国系従業員数

                 PM/CRA
                          QC   Admin   Total
                  /CTA

 Linical China     9      -      1      10

 Linical
 Accelovance       15     -      2      17
 China

 Linical Japan     20     1      -      21

     合計            44     1      3      48
                                          As of April, 2021
         45




Europe
        Europe                                                                                     46



  売上・営業利益
                                                                                             (百万円)

(売上)                                       売上     営業利益                                      (営業利益)
3,000                                                                                          500
                                                                                               450
2,500
                                                                                               400
                                                                                               350
2,000
                                                                                               300
1,500                                                                                          250
                                                                                               200
1,000
                                                                                               150
                                                                                               100
 500
                                                                                               50
   0                                                                                           0
            2016.3       2017.3        2018.3         2019.3        2020.3         2021.3


  • 上グラフでは、2019.3期から2018.4に買収した米国Accelovance社(現Linical Accelovance America(LAA)社)の欧州事業を含めております。
  • 2021.3期は、主要拠点国であるドイツ、フランス、スペイン等で複数回のロックダウンが実施され、医療機関への訪問規制などが行われた結果、受
    注案件の進捗・消化が未達に終わるなど、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、第4四半期に業績回復の兆しが見え、最終的に営業黒
    字を確保したものの減収減益となりました。
  • 営業利益は、欧州事業が負担するのれん及びPPAに伴う無形固定資産の償却費を控除する前の金額です。
 Europe                                   47



Europe事業の戦略

 【中期目標と戦略】


 • 業績目標:売上高 2021/3期 19百万EURO ⇒ 30百万EURO
          営業利益率 15%
 • 人員戦略:現在191名⇒300名体制
          長期では400名体制:自前 or M&A活用を検討
 • 領域戦略:がん、免疫疾患に加え、CNS領域を強化
 • 顧客戦略:Sanofi、Bayer、Rocheとの取引拡大に加え、
          有望バイオテック企業との取引を開拓し拡大。
 • 拡大戦略:CROサービスとFSPモデルサービスの両輪で拡大目指す
      48




USA
          USA                                                                        49



  売上・営業利益
                                                                               (百万円)

 (売上)                               売上        営業利益                            (営業利益)
2,000                                                                            400

1,500                                                                            300

                                                                                 200
1,000
                                                                                 100
  500
                                                                                 0
     0
                2017.3   2018.3          2019.3        2020.3        2021.3      (100)
 (500)
                                                                                 (200)
(1,000)
                                                                                 (300)
(1,500)                                                                          (400)

(2,000)                                                                          (500)

• 2018.4に米国Accelovance社(現Linical Accelovance America(LAA)社)を買収し、2019.3期から取り込んでおります。
• 2019.3期は、LAA社の買収費用に加え、LAA社で複数の既存案件の試験中止なども発生し、大幅な営業赤字となりました。
• 2021.3期は、新型コロナの影響はあるものの、リモートでの治験実施を可能とする制度対応などもあり、前期から進めている営業体制強化によって大きく
  積み上げた受注案件を順調に消化し、組織、業務体制の効率化の効果と相まって2020年8月以降は安定的に営業黒字化。通期においても上期の新型
  コロナウイルス感染症の影響による業績の出遅れを穴埋めし、のれん償却費控除後の営業利益において大幅な黒字を達成。
• 営業利益は、米国事業が負担するのれん及びPPAに伴う無形固定資産の償却費を控除する前の金額です。
  USA                                    50



USA事業の戦略
【中期目標と戦略】

• 業績目標:売上高 2021/3期 20.1百万USD ⇒ 30百万USD
       営業利益率 15%
• 人員戦略:現在98名⇒150名体制
       長期では400名体制:M&Aの活用を視野に検討
• 領域戦略:がん、ワクチン ⇒ CNS、免疫等に拡大
• 顧客戦略:次のギリアドとなるようなバイオテック企業との取引
       開拓に照準。顧客と二人三脚での成長目指す。
       現在2社の有望バイオテックと良好な関係を構築。
       今後10社程度にまで拡大。
• 拡大戦略:カナダ、メキシコなどラテンアメリカ地域への展開を検討
Global                                                             51



コロナ禍における経営展開
   利益の確保
 日本      ①新卒者の採用を抑制し、雇用の安定を図る
 アジア     ①新規採用の抑制による利益確保
         ②現地バイオテックの開発需要の開拓
 米国      ①米国CRO市場の強さを反映し、PM新規採用を含む組織増強
 欧州      ①新規採用の抑制による利益確保
         ②Linical EuropeとLinical Accelovance Europeの統合によるシナジーを追求

    投資戦略
 アジア     ①Linical China とLinical Accelovance Chinaとの統合を検討
 米国      ①次の成長戦略の中心と位置づけ投資継続
         ②米国CRO市場の強さを反映し、PM採用を含む組織増強を継続
         ③がん、ワクチンに加え、CNS、免疫領域を強化
         ④Linical CANADAの設立検討、メキシコなどラテンアメリカへの進出を検討
 欧州      ①がん、免疫に加え、CNS領域を強化
Global                                                             52



アフター・コロナの経営展開
   利益の確保
 日本      ①Oncology、CNS、Immunologyに加え、再生医療、皮膚科、眼科領域に進出本格化
         ②臨床研究法施行による企業主導臨床研究関連業務ニーズの取り込み
         ③創薬支援事業の拡大とCRO事業とのシナジーを高める
         ④グローバル体制確立によるグローバル試験の営業強化
 アジア     ①韓国、台湾に続き、中国ビジネスの拡充を進めアジア地域の利益貢献化を進める

 欧州      ①競争力強化により利益率向上を目指す
         ②Linical EuropeとLinical Accelovance Europeの統合によるシナジーを加速


   投資戦略
 日本      ①Linical Australiaの設立検討

 アジア     ①Linical China とLinical Accelovance Chinaを統合し、規模拡大を検討
         ②シンガポール事業を安定化
         ③フィリピン、インドネシアなど人口の多いアジア地域への進出を検討
 米国      ①次の成長戦略の中心と位置づけ投資継続、400名体制を目指し、次のM&Aも検討
         ②米国CRO市場の強さを反映し、PM採用を含む組織増強を継続
         ③CNS領域を強化
         ④Linical CANADAの設立検討、メキシコなどラテンアメリカへの進出を検討
 欧州      ①CNS領域を強化
         ②最終的に400名体制構築のため自前 or M&A活用を検討
         ③Linical Italy、Linical South Africaの設立検討
                  53




4.(ご参考)リニカルについて
                                                                            54



プロフィール
 社               名   株式会社 リ ニ カ ル
 本 社 所 在 地           大阪市淀川区宮原1-6-1
 設               立   2005年6月7日
 代   表       者   名   代表取締役社長 秦 野 和 浩
 売       上       高   10,279百万円 (2021年3月期連結)
 資       本       金   214百万円 (2021年3月末現在)
 従   業       員   数   890名 (2021年3月末現在)
 連 結 子 会 社           LINICAL USA, INC. 、LINICAL TAIWAN CO., LTD. 、
                     LINICAL KOREA CO., LTD.、LINICAL Europe Holding GmbH、
                     Linical Accelovance America, Inc. 他14社
 事   業       内   容   製薬会社の医薬品開発における治験の
                     一部を受託するCRO事業および育薬事業
                                55



リニカル誕生の経緯
 2004年2月24日
    山之内製薬と藤沢薬品が合併の基本合意
 2005年3月31日<藤沢薬品の消滅>
    午後6時を以って退職
 2005年4月1日
    山之内製薬と藤沢薬品が合併し、アステラス製薬が発足




           2005年6月7日
 藤沢薬品で医薬品開発経験を有するメンバーが中心に、
    大阪発 理想の医薬品開発受託(CRO)事業を
      目的として、株式会社リニカルを設立
                                                                           56



沿革
              6月
                大阪市(西中島)にて創業
     2005     10月
                VCより1億円資金調達、増資

                   6月
                    東京オフィス開設
       2006
                     3月
                                                                       創業から
                       1億9千万円に増資、株式分割                                マザーズ上場まで
                     7月                                                3年4ヵ月
                       LINICAL USA, INC.設立
            2008     10月
                       東京証券取引所マザーズ市場上場
                                                                     マザーズ上場から
                       3月
                        東京証券取引所第一部市場に市場変更
                                                                      一部市場まで
                       5月                                              4年4ヵ月
                        LINICAL TAIWAN CO., LTD. 設立
              2013      LINICAL KOREA CO., LTD.設立

                        4月
                          LINICAL KOREA がP-PRO. KOREA CO., LTD.を統合
              2014      11月
                          Nuvisan CDD Holding GmbHを買収
                          Germany,Spain,France,Netherlandの子会社を傘下に
                        12月
                          LINICAL Europe Holding GmbHに名称変更
                                                                                                     57



沿革
                             11月
                               LINICAL Singapore Pte.Ltd.設立
              2015           3月
                              LINICAL U.K. LIMITED設立

                            10月
             2016             LINICAL POLAND sp. z o.o.設立



                           7月
             2017           LINICAL Czech Republic s.r.o. 設立


                         4月
                          Accelovance, Inc.を買収
            2018          Linical Accelovance America, Inc.(以下LAA社)に社名変更


                      3月
                         Linical Hungary Kft. 設立
       2019          5月
                      Linical China Co.,Ltd. 設立
                   12月
                     LINICAL Europe に LAA社の欧州子会社を統合

     2020     4月
               Linical Benelux B.V.とLinical Accelovance Europe B.V.を合併し、Linical Netherlands B.V.発足
                                                                                                                           58



   売上高・経常利益の推移
12,000




10,000                  経常利益              売上高


 8,000

                                                             東証一部
                                                             市場変更
 6,000


                    東証マザーズ
 4,000                上場

 2,000




    0
         2006/3 2007/3 2008/3 2009/3 2010/3 2011/3 2012/3 2013/3 2014/3 2015/3 2016/3 2017/3 2018/3 2019/3 2020/3 2021/3
                                                    59



新薬が誕生するまで

    医薬品開発の段階         期   間          目   的


    1     基 礎 研 究    2~3年    新規物質の創製・医薬品候補物質の選別
研

究
          非臨床試験              実験動物を用いた生体への作用・安全性の検
    2     (動物実験)
                     3~5年
                             討


                             ヒトを対象とした有効性、安全性、
    3    治      験    3~7年
                             用法・用量の検討と決定
開

発
    4   申請・承認・販売     2~3年    国(厚生労働省)が審査


販
売       製造販売後調査および           治験で未検出の副作用・有効性を広範囲に追
    5                4~10年
                             跡
後       臨床試験 フェーズⅣ
                                                                                                                      60



事業内容
       製薬会社の医薬品開発における
    治験業務の一部を受託するCRO事業を主に展開

                   治験実施契約


    治験業務委託契約                                                                  医                           被
                                                                                  治験薬投薬
                                                モニタリング                        療
顧    治験結果報告                                                                                               験
                                                                              機
客   コンサルティング                                    品質管理
                                                                              関   治験参加                    者
(
製                     株式会社
    販売業務委託契約
薬                    リニカル
会     販売に係る
社    コンサルティング                  出資100%
                                                                                                (連結子会社)
)
                LINICAL USA, INC.               LINICAL TAIWAN CO., LTD.          Linical Singapore Pte. Ltd.
    治験業務委託契約
                LINICAL KOREA CO., LTD.         LINICAL Europe Holding GmbH       LINICAL Europe GmbH
                LINICAL Spain, S.L              LINICAL France SARL               LINICAL Netherlands B.V

    コンサルティング    Linical Hungary Kft.            LINICAL U.K. LIMITED              LINICAL POLAND sp. z o.o.
                LINICAL Czech Republic s.r.o.   Linical China Co.,Ltd.            Linical Accelovance America, Inc.
                Linical Romania S.R.L.          Linical Accelovance China
                                                                          61



当社グループの業務

 医療機関                                      当社グループ

               治
      同意取得     験                CRA(治験モニター)               品質管理担当者
 被                   モ
      治験薬投与    責     ニ
      データ収集    任     タ
 験      ↓      /     リ                            品
               分     ン                            質
     症例報告書作成
               担     グ          モニタリング業務          管       品質管理業務
 者                                                理
               医
               師



      治験実施契約

                           モニタリング報告/手続文書等の提出
                                                         進捗確認/品質管理/監査
 製薬会社
                                                               次の治験の企画・
                                                               実施計画書作成
      治験の企画        モニタリング          データ
                                  マネジメント
                                           統計解析       メディカル
                                                      ライティング
     実施計画書作成       ⇒当社グループへ委託                                  新薬製造販売
                                                                了承申請


      コンサルティング業務          新薬開発のスケジュール作成から治験企画、承認申請までをサポート
                                                     62



当社が目指すCROとは
       製薬業界                               CRO業界
  医薬品開発スピードの加速                  参入企業の増加
  医薬品開発の効率化                     CROへの委託増によるCRA不足
  海外展開、海外治験の拡大                  受注競争・人材獲得競争の激化



                    〈求められるCRO〉
        迅速に治験を進め新薬開発のスピードアップのため、
    製薬会社の開発部門と同等の能力を有し、同等の立場で
        医薬品開発を実行・サポートできるCRO
                          =
              戦略的パートナーとしてのCRO
         CDO (Contract Development Organization)
                                                                  63



CROは成長市場
         日本市場の1,600億に対しグローバル市場は約3兆円
       製薬会社からCROへの外注率は欧・米が50%以上なのに対し、
            日本では20%~25%程度に留まっている
(億円)
              CRO市場規模(非臨床除く)




       出所:ミック経済研究所 「治験&営業支援アウトソーシング 市場の現状と展望Ⅰ・CRO&CSO編 2012年度版」
       ※2013年度以降は当社調べ(2017年度は見込)
                                       64



当社グループの特徴

       リニカルとは、「事業特化型CRO」

 1   特定業務への特化 【ブランド戦略】
      治験の主要業務であるモニタリング業務、品質管理業務   経
       ならびにコンサルティング業務に特化
                                   営
                                   効
      受託特化型の事業形態                  率
                                   の
                                   高
 2   特定治験段階への特化 【ブランド戦略】           い
      治験の主たる段階であるフェーズⅡ、フェーズⅢに特化
                                   業
                                   務
                                   へ
 3   特定顧客への特化 【クライアント戦略】           集
                                   中
      豊富な医薬品開発情報を有する大手製薬会社に特化
                                             65



モニタリング業務とは?
 治験が、法規制や計画に従って実施されていることを確認
        しデータ収集を行う業務
 ※ CRAは、治験を実施する医療機関を訪問し、
   治験薬や実施計画書・手順書について説
   明、その後、治験が手順通り正確に行われ
   ているかをモニタリング(監視)、データの回
   収まで、責任を持って行います              調査
                              依頼契約
                              治験薬設置
            説明                情報提供
            投薬                進捗確認
           診断・記録              データ確認




            同意                データ提供
            参加
被験者(患者様)           治験実施医療機関      CRA(臨床開発モニター)
                              66



当社グループの強み(差別化ポイント)

       高いサービスクオリティ


           スケジュール管理




 治験標準業務手順書、       データ、症例報告書
   GCP遵守            の信頼性
                                67



CROにとってのQCD

      価格        他社との差別化・ブランド化
 品質・納期の要求水準を    によるリピート受注の獲得
 実現するための適正価格      価格競争の回避




                     品質
                計画からの逸脱率が低い
 優秀な人材の確保・育成、
                     納期
    待遇水準の維持
                  症例組入/データ
   マネジメントの工夫
                 回収期間の短縮の実現
                                                                                  68



Clinical Development Partner
リニカルは製薬会社の真のClinical Development Partnerを目指しています
リニカルはCSR(corporate social responsibility)として、医薬品開発業務の一端を担う会社として社会に貢献
したいと考えています。
リニカルは真のパートナーとして依頼者様に貢献できることを目指しています。臨床試験の経験豊富なリーダー
・CRAによりチーム編成し、迅速に質の高いデータを収集することで上市時期の前倒し(TTM短縮化)に貢献
することを目指しています。さらに、治験において治験責任・分担医師より化合物の情報を収集し依頼者様へ伝
達することで、早期の売り上げの最大化(TTP短縮化)に貢献できることを目指しています。

                               TTM短縮化
                                                  販売時期


                                 TTP短縮化

             Cash In             Life Cycle Management
             Cash Out                                       時間


                                                         TTM:Time to Market
             開発時期        上市時期                            TTP:Time to Peak Sales
                         69



経営理念



 医薬品開発のあらゆる場面で常に
 プロフェッショナルとしての質を提供し、
 ステークホルダーである製薬会社、医療機関、
 患者ならびに株主、従業員の幸せを追求する。
                               70



注意事項


  本資料に掲載されている、計画、予想、戦略等は、歴史的
 事実でないものは、将来の業績に関する見通しです。これら
 は、現在入手可能な情報に基づき当社が判断した見通しで
 あり、過度の信用を置かれませぬようお願いいたします。
  掲載された情報の誤りによって生じた障害等に関しまし
 て、当社は一切責任を負うものではありませんのでご了承く
 ださい。また、本資料は投資勧誘を目的としたものではあり
 ません。投資に関する決定は利用者ご自身のご判断におい
 て行われるようお願いいたします。