2183 リニカル 2021-05-14 16:30:00
連結決算における前連結会計年度の実績値との差異に関するお知らせ [pdf]

                                                               2021年5月14日


    各           位


                                               会 社 名 株 式 会 社 リ ニ カ ル
                                               代表者名 代表取締役社長 秦野 和浩
                                                  (コード番号 : 2183 東証第一部)
                                               問合せ先 専務取締役管理本部長 髙橋      明宏
                                                  (TEL.06-6150-2582)



    連結決算における前連結会計年度の実績値との差異に関するお知らせ

    当社は、2021年3月期連結業績予想を開示しておりませんが、連結決算における当連結会計年度の
 実績値が、前連結会計年度の実績値から一定以上変動しましたので、お知らせいたします。


                                        記


 1.連結決算における前連結会計年度の実績値と当連結会計年度の実績値との差異
                                                                  (単位:百万円)
                                                          親会社株主に帰属    1株当たり
                            売 上 高     営業利益       経常利益
                                                          する当期純利益     当期純利益
前 連 結 会 計 年 度 実 績(A)
                             10,935    1,005        918         482    21円38銭
( 2020 年 3 月 期 )
当 連 結 会 計 年 度 実 績(B)
                             10,279      453        588         539    23円91銭
( 2021年 3 月 期 )
増       減       額 (B-A)       △655     △551        △329         56

増           減       率 (%)     △6.0     △54.9      △35.9        11.8


 2.差異の理由
    当社は日本発のグローバルCROとして日亜米欧など18か国(イタリア、カナダ、南アフリカ共和国を
 含む)に展開しており、当連結会計年度の業績への影響は各地域の新型コロナウイルス感染症の状況
 や対応の相違によって差異が生じました。
    米国におきましては、新型コロナウイルス感染症の深刻な被害を受けるなか、州政府ごとに対応は
 異なるものの、全体としては経済活動を継続させる施策が取られました。CRO業界においては、治験業
 務に関してリモートでの治験実施を可能とする制度対応が取られ、米国子会社がこれらに迅速に対応
 したことで、前期から進めている営業体制強化によって大きく積み上げた受注案件を順調に消化し、
 組織、業務体制の効率化の効果と相まって2020年8月以降は安定的に営業黒字化しました。この結果、
 通期においても上期の新型コロナウイルス感染症の影響による業績の出遅れを穴埋めし、のれん償却
 費控除後の営業利益において大幅な黒字を達成しました。
    欧州地域におきましては、当社の主要拠点国であるドイツ、フランス、スペイン等で複数回のロッ
 クダウンが実施され、医療機関への訪問規制などが行われた結果、受注案件の進捗・消化が未達に終
わるなど、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けましたが、当第4四半期には業績に回復の
兆しが見え、最終的に営業黒字を確保しました。
 日本・アジア地域におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響及び開発案件の絞り込みなど
製薬会社の開発計画の修正の影響を受け、当連結会計年度の売上に貢献する受注の確保が進みません
でした。足元では製薬会社が新型コロナウイルス感染症収束後を見越して一時凍結等していた研究開
発投資を再始動するなど、新規案件の引き合いは増加しており、次期の売上に貢献する新規受注の獲
得が増加しております。
 以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は10,279百万円(前期比6.0%減)となりました。
営業利益は売上高の減少による稼働率の低下等により453百万円(前期比54.9%減)となりました。経
常利益は海外子会社で補助金収入が発生したことにより588百万円(前期比35.9%減)となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、米国子会社が買収以前に受託していた案件に関する仲裁や
Accelovance, Inc.の売主との交渉に関連する弁護士報酬等の費用に加え、顧客への解決金の支払いが
発生した一方、米国子会社で税金の還付285百万円や業績改善による将来の課税所得の発生見込み等に
基づき繰延税金資産を計上したことに伴い法人税等調整額200百万円が発生したため539百万円(前期
比11.8%増)となりました。

                                                 以   上