2183 リニカル 2021-05-14 16:30:00
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年5月14日
上場会社名 株式会社リニカル 上場取引所 東
コード番号 2183 URL https://www.linical.co.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名)秦野 和浩
問合せ先責任者 (役職名) 専務取締役管理本部長 (氏名)高橋 明宏 TEL 06-6150-2582
定時株主総会開催予定日 2021年6月24日 配当支払開始予定日 2021年6月10日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月25日
決算補足説明資料作成の有無: 有
決算説明会開催の有無 : 有 (機関投資家・アナリスト向け)
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 10,279 △6.0 453 △54.9 588 △35.9 539 11.8
2020年3月期 10,935 △3.3 1,005 △17.1 918 △26.7 482 △15.0
(注)包括利益 2021年3月期 748百万円( 96.2%) 2020年3月期 381百万円 (△30.8%)
1株当たり 潜在株式調整後 自己資本 総資産 売上高
当期純利益 1株当たり当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 23.91 - 9.8 4.0 4.4
2020年3月期 21.38 - 9.1 6.7 9.2
(参考)持分法投資損益 2021年3月期 -百万円 2020年3月期 -百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 15,280 5,712 37.4 252.92
2020年3月期 14,260 5,338 37.4 236.37
(参考)自己資本 2021年3月期 5,712百万円 2020年3月期 5,338百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 23 169 △329 5,084
2020年3月期 1,192 △144 △903 5,210
2.配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当
(合計) (連結) 率(連結)
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - 0.00 - 14.00 14.00 316 65.5 6.0
2021年3月期 - 0.00 - 14.00 14.00 316 58.6 5.7
2022年3月期(予
想)
- 0.00 - 14.00 14.00 -
(注)2020年3月期 期末配当金の内訳 普通配当13円00銭 記念配当1円00銭(売上高100億円突破記念)
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
売上高 営業利益
百万円 % 百万円 %
通期 10,700 4.1 683 50.6
経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益の連結業績予想につきましては、為替相場の変動など未確定な要素が多く
予想の公表を控えております。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動): 無
新規 -社 (社名)-
除外 -社 (社名)-
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更: 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 24,740,000株 2020年3月期 24,740,000株
② 期末自己株式数 2021年3月期 2,153,564株 2020年3月期 2,153,445株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 22,586,491株 2020年3月期 22,586,555株
(参考)個別業績の概要
2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 6,483 △12.5 281 △70.5 404 △56.2 263 △50.0
2020年3月期 7,406 △3.6 953 △40.8 923 △46.0 527 △53.5
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 11.67 -
2020年3月期 23.37 -
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 12,105 6,200 51.2 274.54
2020年3月期 12,189 6,274 51.5 277.82
(参考)自己資本 2021年3月期 6,200百万円 2020年3月期 6,274百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
上記資料には、本資料発表日現在の将来に関する見通し、計画に基づく予想が含まれています。当該予想と実績の
間には、今後様々な要因によって大きく差異が発生する可能性があります。
(決算補足説明資料および決算説明会内容の入手方法について)
当社は、2021年6月11日に機関投資家・アナリスト向け決算説明会を開催する予定です。この説明会で配布する資
料は、開催後速やかに当社ウェブサイトに掲載する予定です。
㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する分析 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する分析 …………………………………………………………………………………………… 5
(3)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………………………… 6
2.企業集団の状況 ………………………………………………………………………………………………………… 7
(1)事業の内容 ………………………………………………………………………………………………………… 7
(2)関係会社の状況 …………………………………………………………………………………………………… 9
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………………………… 11
4.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………… 12
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………………… 12
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………… 14
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………………………… 16
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………… 18
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………… 20
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 20
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) ………………………………………………………… 20
(重要な会計上の見積り)…………………………………………………………………………………………… 21
(会計方針の変更) ………………………………………………………………………………………………… 22
(未適用の会計基準等)……………………………………………………………………………………………… 23
(表示方法の変更) ………………………………………………………………………………………………… 24
(連結貸借対照表関係) …………………………………………………………………………………………… 25
(連結損益計算書関係) …………………………………………………………………………………………… 25
(連結株主資本等変動計算書関係) ……………………………………………………………………………… 26
(連結キャッシュ・フロー計算書関係) ………………………………………………………………………… 28
(セグメント情報) ………………………………………………………………………………………………… 29
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………… 31
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………… 31
5.個別財務諸表 …………………………………………………………………………………………………………… 32
(1)貸借対照表 ………………………………………………………………………………………………………… 32
(2)損益計算書 ………………………………………………………………………………………………………… 34
(3)株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………………………………… 35
6.その他 …………………………………………………………………………………………………………………… 37
(1)役員の異動 ………………………………………………………………………………………………………… 37
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
1.経営成績等の概況
(1)経営成績に関する分析
① 当連結会計年度の概況
当社は日本発のグローバルCROとして日亜米欧など18か国(イタリア、カナダ、南アフリカ共和国を含む)に
展開しており、当連結会計年度の業績への影響は各地域の新型コロナウイルス感染症の状況や対応の相違によって
差異が生じました。
米国におきましては、新型コロナウイルス感染症の深刻な被害を受けるなか、州政府ごとに対応は異なるもの
の、全体としては経済活動を継続させる施策が取られました。CRO業界においては、治験業務に関してリモート
での治験実施を可能とする制度対応が取られ、米国子会社がこれらに迅速に対応したことで、前期から進めている
営業体制強化によって大きく積み上げた受注案件を順調に消化し、組織、業務体制の効率化の効果と相まって2020
年8月以降は安定的に営業黒字化しました。この結果、通期においても上期の新型コロナウイルス感染症の影響に
よる業績の出遅れを穴埋めし、のれん償却費控除後の営業利益において大幅な黒字を達成しました。
欧州地域におきましては、当社の主要拠点国であるドイツ、フランス、スペイン等で複数回のロックダウンが実
施され、医療機関への訪問規制などが行われた結果、受注案件の進捗・消化が未達に終わるなど、新型コロナウイ
ルス感染症の影響を大きく受けましたが、当第4四半期には業績に回復の兆しが見え、最終的に営業黒字を確保し
ました。
日本・アジア地域におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響及び開発案件の絞り込みなど製薬会社の開
発計画の修正の影響を受け、当連結会計年度の売上に貢献する受注の確保が進みませんでした。足元では製薬会社
が新型コロナウイルス感染症収束後を見越して一時凍結等していた研究開発投資を再始動するなど、新規案件の引
き合いは増加しており、次期の売上に貢献する新規受注の獲得が増加しております。
以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は10,279百万円(前期比6.0%減)となりました。営業利益
は売上高の減少による稼働率の低下等により453百万円(前期比54.9%減)となりました。経常利益は海外子会社
で補助金収入が発生したことにより588百万円(前期比35.9%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利
益は、米国子会社が買収以前に受託していた案件に関する仲裁やAccelovance, Inc.の売主との交渉に関連する弁
護士報酬等の費用に加え、顧客への解決金の支払いが発生した一方、米国子会社で税金の還付285百万円や業績改
善による将来の課税所得の発生見込み等に基づき繰延税金資産を計上したことに伴い法人税等調整額200百万円が
発生したため539百万円(前期比11.8%増)となりました。
セグメントのごとの経営成績は、次のとおりであります。
①CRO事業
当社グループのCRO事業につきましては、当連結会計年度の概況に記載の理由により減収減益となりまし
た。この結果、売上高は9,329百万円(前期比5.8%減)、営業利益は1,765百万円(前期比21.4%減)となりま
した。
②育薬事業
当社グループの育薬事業につきましては、当連結会計年度の概況に記載の理由により減収減益となりました。
この結果、売上高は949百万円(前期比8.0%減)、営業利益は247百万円(前年比32.8%減)となりました。
② 次期の見通し
イ.概要
米国におきましては、前述のとおり、治験業務に関してリモートでの治験実施を可能とする制度対応が取られ
るなど新型コロナウイルス感染症流行下における治験環境は他国と比べて良好で、受注した業務を実施し売上を
計上できる環境にあります。また、米国内のワクチン接種が進捗し、他国と比べていち早い経済活動の回復が見
込まれるなか、製薬会社が新型コロナウイルス感染症収束後を見越し、一時凍結等していた研究開発投資を再始
動するなど、足元の新規案件の引き合いは大きく増加しており、次期の売上に貢献する新規受注を順調に獲得し
ております。このような状況を反映し、米国においては次期第2四半期より新型コロナウイルス感染症の影響を
勘案することなく順調に業績が推移するものと見込んでおります。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
欧州地域におきましては、欧州各国でのワクチン接種の進捗に伴い、米国同様に製薬会社が新型コロナウイル
ス感染症収束後を見越して一時凍結等していた研究開発投資を再始動するなど、足元で新規案件の引き合いが増
加しており、欧州発の日亜欧試験を獲得するなど次期の売上に貢献する新規受注の獲得が増加しております。し
かしながら、次期上半期においては、新型コロナ感染症の影響による一部治験実施の制約が残る可能性が高く、
ワクチン接種が進捗し経済活動の回復が見込まれる第3四半期以降の業績正常化を見込んでおります。
日本・アジア地域におきましては、次期上半期は、当期の新型コロナ感染症拡大による低調な受注環境の影響
が残る一方、足元では製薬会社が新型コロナウイルス感染症収束後を見越して一時凍結等していた研究開発投資
を再始動しており、直近で日亜米欧のグローバル試験で受注内定を受けた他、新規案件の引き合いが増加してお
ります。しかしながら、ワクチン接種の進捗等の影響を十分に考慮する必要があることから第4四半期からの業
績回復を見込んでおります。
以上の当社グループの展開地域の状況に基づき、次期の業績見通しにつきましては、売上高は10,700百万円
(前期比4.1%増)、営業利益683百万円(前期比50.6%増)を見込んでおります。
ロ.受注残高の推移
当社グループにおいて受託する業務では、1年から3年程度の主な実施期間において、症例数や対象疾患に起
因する治験の難易度などにより受託総額が決定します。この実施期間についてクライアントと委受託契約を締結
し、契約に従い毎月売上が発生します。
受注残高は、既に契約を締結済みの受託業務の受注金額の残高であります。これは、今後1年から5年程度の
契約期間で発生する売上高を示しており、当社グループの今後の業績予想の根拠となる指標であります。
下表のとおり、2020年3月期末の受注残高に比べ2021年5月14日時点の受注残高は5.7%減少しております
が、製薬会社はワクチン接種の開始による新型コロナウイルス感染症収束後を見越し、一時凍結等していた研究
開発投資を再始動するなど、足元の新規案件の引き合いは大きく増加しており、欧州発の日亜欧試験を獲得する
など今後の売上に貢献する新規受注の獲得が増加しております。さらに、直近では日亜米欧の大型案件の受注内
定を受け契約締結作業を進めており、実質的な受注残高は200億円を超える水準となっております。
受注残高の減少の要因としましては、欧州の既存案件で新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により治験期
間の終了時期の前倒しが決定し契約変更の完了により受注残高が減少したことや、米国で顧客による開発案件の
優先順位の見直しがあり、契約のキャンセルがあったこと等によるものです。なお、キャンセルのあった米国の
顧客との間ではこれに代替する開発案件の提案依頼を受けており、契約に向けて協議中であります。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
表.受注残高の推移
(単位:百万円)
2020年 2021年
2019年 2021年 増減率%
3月期末 5月14日時点
3月期末 3月期末 (B-A)/A
(A) (B)
受注残高 16,282 19,900 19,196 18,764 △5.7
中外製薬 3,579 3,227 3,351 3,266 1.2
エーザイ 3,350 3,802 2,926 3,026 △20.4
内訳
小野薬品工業 2,476 1,328 841 789 △40.5
その他 6,876 11,541 12,077 11,681 1.2
ハ.新型コロナウイルス感染拡大に関するリスク情報
当社グループは製薬会社等から新薬開発のための治験や新薬発売後の臨床研究に関する業務を受託しており、
医療機関において治験や臨床研究が適切かつ迅速に実施され、新薬が早期に承認・発売され多くの患者様に適切
に使用されるための大きな役割を担っています。
当社グループは、企業理念に「医薬品開発のあらゆる場面で常にプロフェッショナルとしての質を提供し、ス
テークホルダーである製薬会社、医療機関、患者ならびに株主、従業員の幸せを追求する。」を掲げており、こ
の度の新型コロナウイルス感染拡大の状況下においても、従業員の安全を確保するため様々な施策を講じつつ、
治験や臨床研究の進捗に影響が出ないよう業務を継続しております。一方、新型コロナウイルス感染症のさらな
る感染拡大や再燃等により、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす以下のようなリスクがある
と考えています。
当社グループは、リスクを認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ですが、今後起こ
り得るさまざまな要因により、大きな影響を受ける可能性があります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものです。
① 従業員が新型コロナウイルスに感染するリスク
当社グループの事業は医療機関に訪問し業務を行うことが多いため、従業員に対しては時差出勤や在宅勤務、
出社時の体温・体調チェックの徹底に加え、マスク配布と医療機関訪問時の着用の徹底、アルコール消毒薬等の
配備と手洗い・咳エチケット等の感染予防策の周知徹底など、新型コロナウイルス感染予防に対して細心の注意
を図り感染対策を講じています。一方、当社グループの従業員でクラスター感染が発生し、代替の従業員を用意
できない等により、業務の継続が長期間にわたり困難になった場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に
影響を及ぼす可能性があります。
② 依頼者が新型コロナウイルス感染拡大の影響により開発を中断・延期するリスク
依頼者である製薬会社等において、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止や資金面での問題等の理由か
ら、実施中もしくは予定している治験や臨床研究を中止または延期する状況が発生又は長期化した場合、当社グ
ループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
③ 医療機関において新型コロナウイルス感染拡大の影響により治験・臨床研究等の実施が不可能となるリスク
治験や臨床研究を実施する医療機関において、新型コロナウイルスの感染拡大等により医療機関のスタッフや
施設などの機能が制限または停止し、被験者(患者)の募集や治験の実施に支障が出る場合や、当社の従業員が
訪問を制限され業務を実施できない場合など、治験や臨床研究の実施が長期間にわたり影響を受ける場合、当社
グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(2)財政状態に関する分析
① 資産、負債及び純資産の状況
資産の部
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ1,019百万円増加し、15,280百万円(7.2%増)
となりました。これは、主に売掛金及び立替金の増加によるものであります。
負債の部
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末と比べ645百万円増加し、9,568百万円(7.2%増)と
なりました。これは、主に前受金の増加によるものであります。
純資産の部
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べ373百万円増加し、5,712百万円(7.0%増)
となりました。これは、主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものでありま
す。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より126百万円
減少し、5,084百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は、23百万円(前連結会計年度は1,192百万円の獲得)と
なりました。これは、主に売上債権の増加額848百万円及び立替金の増加額328百万円があったものの、税金等調整
前当期純利益358百万円、減価償却費194百万円及びのれん償却費228百万円の計上、前受金の増加額296百万円があ
ったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果獲得した資金は、169百万円(前連結会計年度は144百万円の使用)とな
りました。これは、主に有形固定資産の取得による支出22百万円及び無形固定資産の取得による支出46百万円があ
ったものの、子会社株式の取得対価の調整に伴う一部対価の返還による収入266百万円があったこと等によるもの
であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、329百万円(前連結会計年度は903百万円の使用)とな
りました。これは、主に長期借入による収入930百万円があったものの、短期借入金の返済による支出439百万円、
長期借入金の返済による支出419百万円及び配当金の支払額316百万円があったこと等によるものであります。
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(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
自己資本比率(%) 49.4 56.3 39.6 37.4 37.4
時価ベースの自己資本比率
402.9 490.9 232.6 129.4 116.2
(%)
キャッシュ・フロー対有利子
0.5 0.7 5.9 4.0 202.4
負債比率(年)
インタレスト・カバレッジ・
596.6 242.8 57.2 78.4 1.5
レシオ(倍)
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1)各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
(注2)株式時価総額は、期末株価終値×自己株式控除後期末発行済株式数により算出しております。
(注3)キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用して
おります。
(注4)有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としてお
ります。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
(3)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社グループは、中長期的な成長による企業価値向上と利益還元のバランスの最適化を図ることを重要施策と位置
付け、株主の皆様からお預かりした資本に対して如何に報いるかという視点に立ち、業績を勘案した配当施策を行
い、安定的な利益還元に努めてまいります。当社は、機動的な資本政策及び配当政策を遂行するため、剰余金の配当
等会社法第459条第1項に定める事項については、法令に別段の定めのある場合を除き、取締役会決議によって定め
ることとする旨を定款で定めております。
当社は、期末に年1回の剰余金の配当を行うことを基本方針としております。
なお、2021年3月期の普通株式の期末配当金は、1株当たり14円を予定しております。
また、次期の配当金につきましては、上記の基本方針に基づき、1株当たり14円を予定しております。
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2.企業集団の状況
(1) 事業の内容
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社リニカル)及び連結子会社19社で構成され、製薬会
社の医薬品開発における治験の一部を受託する医薬品開発業務受託事業(CRO事業)を主たる業務としており、そ
の他に、医薬品販売支援事業(育薬事業)を行っております。
近年、製薬会社は、特許切れや薬価下落の問題を背景として、多額の研究開発費を投じて、新薬開発に挑んでおり
ます。このような中、製薬会社のCROに対するアウトソーシングのニーズが高まっているものと当社グループは考
えております。
既存のCROは、製薬会社が有する様々なニーズに応えるため、業務内容を多角化すると共に業務形態も多角化さ
せ、治験業務全般の受託やCRA(注1)の派遣等、あるいはそれらの混合型などのビジネスモデルを展開しており
ます。
しかしながら、当社グループは同業他社との差別化を図り、製薬会社から高い評価を獲得するためには、業務内容
や業務形態を多角化するよりも、選択と集中を推し進めることが重要であると考えております。実際にCRO先進国
といわれる欧米では特定領域の治験に注力することにより製薬会社から高い評価を得ているCROが存在しておりま
す。
このような考えの下、当社グループは、医薬品開発の中でも難易度・重要度の高いフェーズⅡ及びフェーズⅢにお
けるモニタリング業務並びにそれに付随する品質管理業務及びコンサルティング業務に注力し、受託特化型の業務形
態を取っております。
また、当社グループは、CRO事業で得たノウハウを活かすことができる事業として、医薬品開発業務の下流に当
たる製造販売後の市場において、医薬品販売支援(育薬)事業を展開しております。
(注1)CRA(Clinical Research Associate)とは、臨床開発モニターと訳されます。医薬品開発段階での治験
が、薬機法、その他の関連法令及び治験実施計画書を遵守して行われているかどうかを監視(モニタリン
グ)する担当者のことをいいます。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
[事業系統図]
以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
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(2) 関係会社の状況
議決権の所有割合
名称 住所 資本金 主要な事業の内容 又は被所有割合 関係内容
(%)
(連結子会社)
米国 ・業務の委託
LINICAL USA, 300千USドル CRO事業 100.0
ニューヨーク州 ・役員の兼任
INC. (注)2
(連結子会社)
LINICAL TAIWAN ・業務の委託
台湾台北市 13百万台湾ドル CRO事業 100.0
CO., LTD. ・役員の兼任
(注)2
(連結子会社)
Linical 216千シンガポール 100.0
シンガポール CRO事業 ・業務の委託
Singapore ドル (100.0)
Pte. Ltd.
(連結子会社)
LINICAL KOREA ・業務の委託
韓国ソウル特別市 1,000百万ウォン CRO事業 100.0
CO., LTD. ・役員の兼任
(注)2
(連結子会社)
ドイツ
LINICAL Europe 25千ユーロ 持株会社 100.0 ・役員の兼任
ヘッセン州
Holding GmbH
(連結子会社)
ドイツ 100.0 ・業務の委託
LINICAL Europe 25千ユーロ CRO事業
ヘッセン州 (100.0) ・役員の兼任
GmbH
(連結子会社)
スペイン 100.0 ・業務の委託
LINICAL Spain, 3千ユーロ CRO事業
マドリード州 (100.0) ・役員の兼任
S.L.
(連結子会社)
フランス 100.0 ・役員の兼任
LINICAL France 1,002千ユーロ CRO事業
パリ市 (100.0) ・業務の受託
SARL(注)2
(連結子会社) オランダ
100.0
Linical 北ブラバント州 36千ユーロ CRO事業 ・役員の兼任
(100.0)
Netherlands B.V.
(連結子会社)
ポーランド 100.0
LINICAL POLAND 5千ズウォティ CRO事業 ・役員の兼任
ワルシャワ市 (100.0)
sp. z o.o.
(連結子会社)
チェコ 100.0
LINICAL Czech 200千コルナ CRO事業 ・役員の兼任
プラハ市 (100.0)
Republic s.r.o.
(連結子会社)
イギリス 100.0
Linical 1ポンド CRO事業 ・役員の兼任
サフォーク州 (100.0)
U.K. Limited
(連結子会社)
ハンガリー 3,000千ハンガリー 100.0
Linical Hungary CRO事業 ・役員の兼任
ブダペスト フォリント (100.0)
Kft.
(連結子会社)
ルーマニア 16千 100.0
Linical Romania CRO事業 ・役員の兼任
ティミシュ県 ルーマニアレイ (100.0)
S.R.L.
(連結子会社)
Linical 米国 100.0 ・役員の兼任
108千USドル CRO事業
Accelovance メリーランド州 (100.0) ・業務の委受託
America,Inc.
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
議決権の所有割合
名称 住所 資本金 主要な事業の内容 又は被所有割合 関係内容
(%)
(連結子会社)
立力科阿克赛诺
(北京)医药研发咨询
中華人民共和国 100.0 ・役員の兼任
有限公司 100千USドル CRO事業
北京市 (100.0) ・業務の委託
(Linical
Accelovance
China Ltd.)
(連結子会社)
立力科(上海)医
薬科技有限公司 中華人民共和国 ・役員の兼任
3百万人民元 CRO事業 100.0
(Linical China 上海市 ・業務の委託
Co., Ltd.)
(注)2
その他2社
(注)1.主要な事業の内容欄には、セグメント情報の名称を記載しております。
2.特定子会社に該当しております。
3.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、当面は、日本基準で連結財務諸
表を作成する方針であります。なお、IFRSの適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応してい
く方針であります。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
4.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 5,210,902 5,084,201
売掛金 2,057,439 2,982,090
前払費用 140,172 153,407
立替金 821,450 1,183,907
その他 319,351 355,957
貸倒引当金 △31,846 △36,850
流動資産合計 8,517,469 9,722,712
固定資産
有形固定資産
建物附属設備 91,031 93,410
減価償却累計額 △39,486 △48,106
建物附属設備(純額) 51,545 45,303
工具、器具及び備品 330,297 312,484
減価償却累計額 △193,907 △188,554
工具、器具及び備品(純額) 136,389 123,930
リース資産 630,383 696,468
減価償却累計額 △76,517 △164,538
リース資産(純額) 553,865 531,930
有形固定資産合計 741,801 701,164
無形固定資産
のれん 3,832,686 3,463,418
その他 201,020 188,469
無形固定資産合計 4,033,707 3,651,888
投資その他の資産
投資有価証券 291,980 294,423
長期前払費用 952 4,368
差入保証金 455,084 449,803
繰延税金資産 219,990 456,286
投資その他の資産合計 968,008 1,204,882
固定資産合計 5,743,517 5,557,935
資産合計 14,260,986 15,280,647
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
短期借入金 1,050,000 610,799
1年内返済予定の長期借入金 419,976 539,976
未払金 657,293 665,588
未払費用 403,171 455,003
未払法人税等 84,515 203,409
未払消費税等 56,730 38,793
前受金 1,534,089 1,909,343
預り金 646,133 635,639
賞与引当金 182,933 177,114
その他 93,465 98,155
流動負債合計 5,128,308 5,333,824
固定負債
長期借入金 2,683,518 3,073,542
リース債務 495,978 468,192
退職給付に係る負債 563,236 645,066
その他 51,194 47,400
固定負債合計 3,793,927 4,234,202
負債合計 8,922,235 9,568,027
純資産の部
株主資本
資本金 214,043 214,043
資本剰余金 50,423 -
利益剰余金 5,927,102 6,142,987
自己株式 △657,371 △657,461
株主資本合計 5,534,198 5,699,568
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 32,503 11,084
為替換算調整勘定 △222,327 △1,451
退職給付に係る調整累計額 △5,624 3,418
その他の包括利益累計額合計 △195,447 13,052
純資産合計 5,338,750 5,712,620
負債純資産合計 14,260,986 15,280,647
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 10,935,241 10,279,314
売上原価 7,404,683 7,511,706
売上総利益 3,530,558 2,767,608
販売費及び一般管理費 ※1 2,525,322 ※1 2,314,173
営業利益 1,005,235 453,434
営業外収益
受取利息 1,214 10,217
為替差益 - 14,778
投資有価証券評価益 - 2,671
補助金収入 - 126,792
営業外収益合計 1,214 154,460
営業外費用
支払利息 15,170 15,407
為替差損 48,805 -
投資有価証券評価損 16,320 -
その他 7,995 3,852
営業外費用合計 88,291 19,260
経常利益 918,158 588,634
特別利益
受取保険金 - 101,959
特別利益合計 - 101,959
特別損失
事業構造改善費用 ※2 39,109 -
仲裁関連費用 ※3 70,811 ※3 198,701
解決金 - ※4 133,166
特別損失合計 109,920 331,867
税金等調整前当期純利益 808,237 358,725
法人税、住民税及び事業税 344,784 381,544
法人税等還付税額 - △285,106
法人税等調整額 △19,537 △277,680
法人税等合計 325,246 △181,242
当期純利益 482,990 539,968
親会社株主に帰属する当期純利益 482,990 539,968
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(連結包括利益計算書)
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益 482,990 539,968
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 33,226 △21,419
為替換算調整勘定 △148,880 220,875
退職給付に係る調整額 14,196 9,043
その他の包括利益合計 △101,457 208,499
包括利益 381,533 748,467
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 381,533 748,467
非支配株主に係る包括利益 - -
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(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 214,043 73,000 5,715,150 △657,371 5,344,822
当期変動額
剰余金の配当 △271,038 △271,038
親会社株主に帰属する当
期純利益
482,990 482,990
組織再編による増減 △22,576 △22,576
株主資本以外の項目の当
期変動額(純額)
当期変動額合計 - △22,576 211,952 - 189,375
当期末残高 214,043 50,423 5,927,102 △657,371 5,534,198
その他の包括利益累計額
純資産合計
その他有価証券評 退職給付に係る調 その他の包括利
価差額金
為替換算調整勘定
整累計額 益累計額合計
当期首残高 △722 △73,446 △19,820 △93,989 5,250,832
当期変動額
剰余金の配当 △271,038
親会社株主に帰属する当
期純利益
482,990
組織再編による増減 △22,576
株主資本以外の項目の当
33,226 △148,880 14,196 △101,457 △101,457
期変動額(純額)
当期変動額合計 33,226 △148,880 14,196 △101,457 87,918
当期末残高 32,503 △222,327 △5,624 △195,447 5,338,750
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 214,043 50,423 5,927,102 △657,371 5,534,198
当期変動額
剰余金の配当 △316,211 △316,211
親会社株主に帰属する当
期純利益
539,968 539,968
組織再編による増減 △50,423 △7,872 △58,295
自己株式の取得 △89 △89
株主資本以外の項目の当
期変動額(純額)
当期変動額合計 - △50,423 215,884 △89 165,370
当期末残高 214,043 - 6,142,987 △657,461 5,699,568
その他の包括利益累計額
純資産合計
その他有価証券評 退職給付に係る調 その他の包括利
価差額金
為替換算調整勘定
整累計額 益累計額合計
当期首残高 32,503 △222,327 △5,624 △195,447 5,338,750
当期変動額
剰余金の配当 △316,211
親会社株主に帰属する当
期純利益
539,968
組織再編による増減 △58,295
自己株式の取得 △89
株主資本以外の項目の当
△21,419 220,875 9,043 208,499 208,499
期変動額(純額)
当期変動額合計 △21,419 220,875 9,043 208,499 373,869
当期末残高 11,084 △1,451 3,418 13,052 5,712,620
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 808,237 358,725
減価償却費 177,147 194,909
のれん償却額 281,702 228,002
長期前払費用償却額 4,469 4,336
事業構造改善費用 39,109 -
仲裁関連費用 70,811 198,701
解決金 - 133,166
受取保険金 - △101,959
賞与引当金の増減額(△は減少) 6,520 △7,437
貸倒引当金の増減額(△は減少) △4,234 3,961
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 79,845 82,208
受取利息及び受取配当金 △1,214 △15,770
支払利息 15,170 15,407
投資有価証券評価損益(△は益) 16,320 △2,671
補助金収入 - △126,792
為替差損益(△は益) △57,189 31,045
売上債権の増減額(△は増加) △474,794 △848,050
未払消費税等の増減額(△は減少) △35,558 △17,179
立替金の増減額(△は増加) △165,058 △328,880
前払費用の増減額(△は増加) 7,494 △8,889
未払金の増減額(△は減少) 66,532 △28,186
未払費用の増減額(△は減少) 29,038 35,498
前受金の増減額(△は減少) 872,914 296,686
預り金の増減額(△は減少) 313,437 △31,739
その他 △50,618 △20,967
小計 2,000,084 44,123
利息及び配当金の受取額 1,215 15,780
利息の支払額 △15,202 △15,410
法人税等の支払額 △707,159 △222,910
法人税等の還付額 - 285,106
事業構造改善費用の支払額 △39,109 -
補助金の受取額 - 126,792
保険金の受取額 - 101,959
解決金の支払額 - △133,166
仲裁関連費用の支払額 △47,483 △178,665
営業活動によるキャッシュ・フロー 1,192,344 23,610
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資有価証券の取得による支出 - △60,000
有形固定資産の取得による支出 △115,686 △22,364
無形固定資産の取得による支出 △16,122 △46,137
長期前払費用の取得による支出 △1,284 △4,509
投資事業組合からの分配による収入 7,669 28,784
差入保証金の差入による支出 △21,399 △4,622
差入保証金の回収による収入 2,620 11,768
子会社株式の取得対価の調整に伴う一部対価の返
- 266,084
還による収入
投資活動によるキャッシュ・フロー △144,202 169,003
- 18 -
㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の増減額(△は減少) △150,000 △439,200
長期借入れによる収入 - 930,000
長期借入金の返済による支出 △419,976 △419,976
自己株式の取得による支出 - △89
配当金の支払額 △270,916 △316,293
リース債務の返済による支出 △62,366 △84,001
財務活動によるキャッシュ・フロー △903,259 △329,560
現金及び現金同等物に係る換算差額 10,471 10,244
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 155,355 △126,701
現金及び現金同等物の期首残高 5,055,547 5,210,902
現金及び現金同等物の期末残高 ※1 5,210,902 ※1 5,084,201
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)
1.連結の範囲に関する事項
(1) 連結子会社の数 19社
主要な連結子会社の名称
LINICAL USA,INC.
LINICAL TAIWAN CO., LTD.
LINICAL KOREA CO., LTD.
LINICAL Europe Holding GmbH
LINICAL Europe GmbH
LINICAL Spain, S.L.
LINICAL France SARL
Linical Accelovance America, Inc.
他11社
前連結会計年度において連結子会社でありましたLINICAL Croatia d.o.o.は清算が完了したため、連結の範
囲から除いております。また、LINICAL Benelux B.V.については、2020年4月1日付けでLinical Accelovance
Europe B.V.(現:LINICAL Netherlands B.V.)と合併したため、連結の範囲から除いております。
(2) 主要な非連結子会社の名称等
非連結子会社はありません。
2.連結子会社の事業年度等に関する事項
立力科阿克赛诺(北京)医药研发咨询有限公司(Linical Accelovance China Ltd.)及び立力科(上海)医薬
科技有限公司(Linical China Co., Ltd.)の決算日は12月31日であり、連結決算日現在で実施した仮決算
に基づく財務諸表を使用しております。
3.会計方針に関する事項
(1) 重要な資産の評価基準及び評価方法
イ 有価証券
その他有価証券
時価のないもの
移動平均法による原価法を採用しております。なお、投資事業有限責任組合及びこれに類する組合
への出資(金融商品取引法第2条第2項により有価証券とみなされるもの)については、組合契約に
規定される決算報告日に応じて入手可能な最近の決算書を基礎とし、持分相当額を純額で取り込む方
法によっております。
ロ たな卸資産
個別法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)を採用
しております。
(2) 重要な減価償却資産の減価償却の方法
イ 有形固定資産(リース資産を除く)
当社は定率法(ただし、2016年4月1日以降に取得した建物附属設備については、定額法)を、連結
子会社は主に定額法を採用しております。
なお、主な耐用年数は次のとおりであります。
建物附属設備 3~15年
工具、器具及び備品 3~10年
ロ 無形固定資産(リース資産を除く)
定額法を採用しております。
なお、自社利用のソフトウェアについては、社内における利用可能期間(3~5年)に基づく定額法
を採用しております。
ハ リース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法を採用しております。
なお、IFRS適用子会社については、IFRS第16号「リース」(以下、IFRS第16号)を適用しており、リ
ースの借り手については、原則としてすべてのリースを貸借対照表に資産及び負債として計上してお
り、資産に計上されたリース資産の減価償却方法は定額法によっております。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(3) 重要な引当金の計上基準
イ 貸倒引当金
売上債権等の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の
債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。
ロ 賞与引当金
従業員の賞与の支給に備えるため、賞与支給見込額のうち当連結会計年度負担額を計上しておりま
す。
(4) 退職給付に係る会計処理の方法
イ 退職給付見込額の期間帰属方法
退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当連結会計年度末までの期間に帰属させる方法につ
いては、給付算定式基準によっております。
ロ 数理計算上の差異の費用処理額
数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数
(5年)による定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌連結会計年度から費用処理しております。
ハ 小規模企業等における簡便法の採用
連結子会社は、退職給付に係る負債及び退職給付費用の計算に、退職給付に係る期末自己都合要支給
額を退職給付債務とする方法を用いた簡便法を適用しております。
(5) 重要な外貨建の資産または負債の本邦通貨への換算の基準
外貨建金銭債権債務は、連結決算日の直物為替相場により円貨に換算し、換算差額は損益として処理し
ております。なお、在外子会社等の資産および負債は、連結決算日の直物為替相場により円貨に換算し、
収益及び費用は期中平均相場により円貨に換算し、換算差額は純資産の部における為替換算調整勘定に含
めて計上しております。
(6) のれんの償却方法及び償却期間
のれんの償却については、その効果の発現する期間(16年~18年)にわたり、定額法により償却を行っ
ております。
(7) 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
手許現金、随時引き出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスク
しか負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資からなっております。
(8) その他連結財務諸表作成のための重要な事項
消費税等の会計処理
税抜方式によっております。
(重要な会計上の見積り)
のれんの評価
(1)連結計算書類に計上した金額
のれん 3,463,418千円
(2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する事項
企業結合により取得したのれんは、被取得企業の今後の事業展開によって期待される将来の超過収益力として、取
得原価と被取得企業の識別可能資産および負債の企業結合日時点の時価との差額で計上し、その効果の及ぶ期間にわ
たって、定額法により規則的に償却しております。
のれんの金額は、被取得企業の事業計画に基づく将来キャッシュ・フローや売上成長率等の仮定に基づいて、回収
可能性を判断しております。
これらの仮定は、経営者の最善の見積りによって決定されますが、将来の不確実な経済条件の変動等によって影響
を受ける可能性があり、仮定の見直しが必要となった場合には翌連結会計年度の連結計算書類において、のれんの金
額に重要な影響を与える可能性があります。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(会計方針の変更)
該当事項はありません。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(未適用の会計基準等)
(収益認識に関する会計基準等)
・「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日 企業会計基準委員会)
・「収益認識に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第30号 2021年3月26日 企業会計基
準委員会)
(1)概要
国際会計基準審議会(IASB)及び米国財務会計基準審議会(FASB)は、共同して収益認識に関する包括的
な会計基準の開発を行い、2014年5月に「顧客との契約から生じる収益」(IASBにおいてはIFRS第15号、
FASBにおいてはTopic606)を公表しており、IFRS第15号は2018年1月1日以後開始する事業年度から、
Topic606は2017年12月15日より後に開始する事業年度から適用される状況を踏まえ、企業会計基準委員会に
おいて、収益認識に関する包括的な会計基準が開発され、適用指針と合わせて公表されたものです。
企業会計基準委員会の収益認識に関する会計基準の開発にあたっての基本的な方針として、IFRS第15号と
整合性を図る便益の1つである財務諸表間の比較可能性の観点から、IFRS第15号の基本的な原則を取り入れ
ることを出発点とし、会計基準を定めることとされ、また、これまで我が国で行われてきた実務等に配慮す
べき項目がある場合には、比較可能性を損なわせない範囲で代替的な取扱いを追加することとされておりま
す。
(2)適用予定日
2022年3月期の期首から適用します。
(3)当該会計基準等の適用による影響
「収益認識に関する会計基準」等の適用による連結財務諸表に与える影響額については、現時点で評価中で
あります。
(時価の算定に関する会計基準等)
・「時価の算定に関する会計基準」(企業会計基準第30号 2019年7月4日 企業会計基準委員会)
・「棚卸資産の評価に関する会計基準」(企業会計基準第9号 2019年7月4日 企業会計基準委員会)
・「金融商品に関する会計基準」(企業会計基準第10号 2019年7月4日 企業会計基準委員会)
・「時価の算定に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第31号 2019年7月4日 企業会計
基準委員会)
・「金融商品の時価等の開示に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第19号 2020年3月31日 企業会
計基準委員会)
(1)概要
国際会計基準審議会(IASB)及び米国財務会計基準審議会(FASB)が、公正価値測定についてほぼ同じ内
容の詳細なガイダンス(国際財務報告基準(IFRS)においてはIFRS第13号「公正価値測定」、米国会計基準
においてはAccounting Standards CodificationのTopic 820「公正価値測定」)を定めている状況を踏ま
え、企業会計基準委員会において、主に金融商品の時価に関するガイダンス及び開示に関して、日本基準を
国際的な会計基準との整合性を図る取組みが行われ、「時価の算定に関する会計基準」等が公表されたもの
です。
企業会計基準委員会の時価の算定に関する会計基準の開発にあたっての基本的な方針として、統一的な算
定方法を用いることにより、国内外の企業間における財務諸表の比較可能性を向上させる観点から、IFRS第
13号の定めを基本的にすべて取り入れることとされ、また、これまで我が国で行われてきた実務等に配慮
し、財務諸表間の比較可能性を大きく損なわせない範囲で、個別項目に対するその他の取扱いを定めること
とされております。
(2)適用予定日
2022年3月期の期首から適用します。
(3)当該会計基準等の適用による影響
「時価の算定に関する会計基準」等の適用による連結財務諸表に与える影響額については、現時点で未定
であります。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(表示方法の変更)
「会計上の見積りの開示に関する会計基準」(企業会計基準第31号 2020年3月31日)を当連結会計年度の年度末
に係る連結計算書類から適用し、連結計算書類に重要な会計上の見積りに関する注記を記載しております。
ただし、当該注記においては、当該会計基準第11項ただし書きに定める経過的な取扱いに従って、前連結会計年度
に係る内容については記載しておりません。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(連結貸借対照表関係)
該当事項はありません。
(連結損益計算書関係)
※1 販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額は次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
役員報酬 487,767千円 478,723千円
給与手当 602,617 622,801
従業員賞与 97,717 128,230
賞与引当金繰入額 15,141 16,201
退職給付費用 25,722 28,486
法定福利費 157,543 157,860
人材紹介料 65,248 47,999
旅費交通費 102,631 19,199
支払手数料 359,889 230,493
不動産賃借料 50,788 52,099
のれん償却額 281,702 228,002
租税公課 75,870 70,653
※2 事業構造改善費用
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
グループ管理の実効性強化と意思決定の迅速化のため、Linical Accelovance America, Inc.の欧州子会
社をLINICAL Europe Holding GmbHに統合するグループ内組織再編に関連する費用であります。
※3 仲裁関連費用
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
2019年10月18日に「当社海外子会社に対する仲裁の申立に関するお知らせ」にて公表しましたとおり、当
社の子会社であるLinical Accelovance America, Inc.の前身であるAccelovance, Inc社(以下「ACV社」)
が、Topical Remedy, LLC(以下「TR社」)から受託しておりました治験業務(なお、本治験は、当社がACV
社を買収した2018年4月16日以前の2018年4月2日に終了しております。)に関し、2019年6月11日に
$12,000,000以上の支払いを求める旨のAMERICAN ARBITRATION ASSOCIATIONへの仲裁申立がなされ、2019年
10月15日にTR社により当該仲裁手続の開始に要する費用が支払われたことから当該仲裁手続が進行すること
となりました。これに伴い、仲裁対応のために発生した弁護士報酬等であります。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
2019年10月18日に「当社海外子会社に対する仲裁の申立に関するお知らせ」にて公表しましたTopical
Remedy, LLCとの間の仲裁手続に関連して発生した弁護士報酬等に加え、Accelovance, Inc(以下「ACV
社」)買収に伴う売主との買収価格の調整について、これまで当事者間で協議を続けてきましたが合意に至
ることができず、合併契約に基づき第三者である会計事務所の裁定により決することを売主との間で基本合
意したため、ACV社買収に伴う売主との買収価格の調整等により発生する弁護士報酬等を当連結会計年度よ
り仲裁関連費用として計上しております。
※4 解決金
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
顧客との取引において支払った解決金であります。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(連結株主資本等変動計算書関係)
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項
当連結会計年度期首 当連結会計年度 当連結会計年度 当連結会計年度末
株式数(株) 増加株式数(株) 減少株式数(株) 株式数(株)
発行済株式
普通株式 24,740,000 - - 24,740,000
合計 24,740,000 - - 24,740,000
自己株式
普通株式 2,153,445 - - 2,153,445
合計 2,153,445 - - 2,153,445
2.新株予約権及び自己新株予約権に関する事項
該当事項はありません。
3.配当に関する事項
(1)配当金支払額
配当金の総額 1株当たり
(決議) 株式の種類 基準日 効力発生日
(千円) 配当額(円)
2019年5月27日
普通株式 271,038 12.00 2019年3月31日 2019年6月11日
取締役会
(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
配当金の総額 1株当たり
(決議) 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(千円) 配当額(円)
2020年5月25日
普通株式 316,211 利益剰余金 14.00 2020年3月31日 2020年6月11日
取締役会
(注)1株当たり配当額は、普通配当13円00銭と記念配当1円00銭であります。
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当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項
当連結会計年度期首 当連結会計年度 当連結会計年度 当連結会計年度末
株式数(株) 増加株式数(株) 減少株式数(株) 株式数(株)
発行済株式
普通株式 24,740,000 - - 24,740,000
合計 24,740,000 - - 24,740,000
自己株式
普通株式 2,153,445 119 - 2,153,564
合計 2,153,445 119 - 2,153,564
(注)自己株式の数の増加は、単元未満株式の買取り119株による増加であります。
2.新株予約権及び自己新株予約権に関する事項
該当事項はありません。
3.配当に関する事項
(1)配当金支払額
配当金の総額 1株当たり
(決議) 株式の種類 基準日 効力発生日
(千円) 配当額(円)
2020年5月25日
普通株式 316,211 14.00 2020年3月31日 2020年6月11日
取締役会
(注)1株当たり配当額は、普通配当13円00銭と記念配当1円00銭であります。
(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
配当金の総額 1株当たり
(決議) 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(千円) 配当額(円)
2021年5月31日
普通株式 316,210 利益剰余金 14.00 2021年3月31日 2021年6月10日
取締役会
4.株主資本の金額の著しい変動
当連結累計期間末において、子会社(米国会計基準)におけるグループ内取引の影響により、連結財務諸
表の資本剰余金の残高が△80,872千円となったため、資本剰余金を零とし、当該負の値を利益剰余金から減
額して表示しております。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(連結キャッシュ・フロー計算書関係)
※1 現金及び現金同等物の期末残高と連結貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
現金及び預金勘定 5,210,902千円 5,084,201千円
現金及び現金同等物 5,210,902 5,084,201
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(セグメント情報)
1.報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会
が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであり
ます。
当社グループは、製薬会社の医薬品開発における治験の一部を受託するCRO事業と、製薬会社に対し
て医療機関向け医薬品の販売を支援する育薬事業を展開しております。
したがって、当社グループは、「CRO事業」及び「育薬事業」の2つを報告セグメントとしておりま
す。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事
項」における記載と概ね同一であります。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
調整額 連結財務諸
表計上額
CRO事業 育薬事業 計 (注)1 (注)2
売上高
外部顧客への売上高 9,902,888 1,032,353 10,935,241 - 10,935,241
セグメント間の内部
- - - - -
売上高又は振替高
計 9,902,888 1,032,353 10,935,241 - 10,935,241
セグメント利益 2,247,574 368,393 2,615,968 △1,610,733 1,005,235
セグメント資産 7,670,774 509,910 8,180,685 6,080,301 14,260,986
その他の項目
減価償却費 120,621 1,890 122,512 54,635 177,147
のれん償却額 281,702 - 281,702 - 281,702
有形固定資産及び無形
613,920 2,239 616,160 125,666 741,826
固定資産の増加額
(注)1.調整額は以下のとおりであります。
(1) セグメント利益の調整額△1,610,733千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であ
ります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
(2) セグメント資産の調整額6,080,301千円は、各報告セグメントに配分していない全社資産であり
ます。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない現金及び預金、差入保証金並びに有形固定資
産等であります。
(3) 減価償却費の調整額54,635千円は、各報告セグメントに配分していない全社資産分であります。
(4) 有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額125,666千円は、各報告セグメントに配分して
いない全社資産分であります。
2.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
調整額 連結財務諸
表計上額
CRO事業 育薬事業 計 (注)1 (注)2
売上高
外部顧客への売上高 9,329,978 949,335 10,279,314 - 10,279,314
セグメント間の内部
- - - - -
売上高又は振替高
計 9,329,978 949,335 10,279,314 - 10,279,314
セグメント利益 1,765,656 247,600 2,013,257 △1,559,822 453,434
セグメント資産 8,593,195 485,095 9,078,290 6,202,357 15,280,647
その他の項目
減価償却費 147,199 1,669 148,868 46,040 194,909
のれん償却額 228,002 - 228,002 - 228,002
有形固定資産及び無形
65,400 1,419 66,819 12,168 78,988
固定資産の増加額
(注)1.調整額は以下のとおりであります。
(1) セグメント利益の調整額△1,559,822千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であ
ります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
(2) セグメント資産の調整額6,202,357千円は、各報告セグメントに配分していない全社資産であり
ます。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない現金及び預金、差入保証金並びに有形固定資
産等であります。
(3) 減価償却費の調整額46,040千円は、各報告セグメントに配分していない全社資産分であります。
(4) 有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額12,168千円は、各報告セグメントに配分してい
ない全社資産分であります。
2.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
(事業セグメントの利益又は損失の算定方法の変更)
当連結会計年度において、報告セグメント間の原価の振替方法を見直し、計算の精緻化を行っておりま
す。この変更に伴い、従来の方法によった場合に比べ、当連結会計年度のセグメント利益が、「CRO事
業」で101,290千円増加する一方、「育薬事業」で101,290千円減少しております。
また、前連結会計年度のセグメント情報は、当該変更を反映した後の金額により開示しております。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり純資産額 236円37銭 1株当たり純資産額 252円92銭
1株当たり当期純利益 21円38銭 1株当たり当期純利益 23円91銭
なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益について なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益について
は、潜在株式が存在しないため記載しておりません。 は、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
(注) 1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 482,990 539,968
普通株主に帰属しない金額(千円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する当期 482,990 539,968
純利益(千円)
普通株式の期中平均株式数(株) 22,586,555 22,586,491
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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5.個別財務諸表
(1)貸借対照表
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 2,372,186 3,177,626
売掛金 1,393,286 1,587,496
前払費用 72,236 73,539
短期貸付金 178,388 -
立替金 628,797 475,960
その他 171,700 167,227
流動資産合計 4,816,596 5,481,850
固定資産
有形固定資産
建物附属設備 40,513 35,825
工具、器具及び備品 15,751 11,885
リース資産 1,546 7,010
有形固定資産合計 57,811 54,721
無形固定資産
ソフトウエア 5,991 5,893
無形固定資産合計 5,991 5,893
投資その他の資産
投資有価証券 291,980 294,423
関係会社株式 4,398,202 4,398,202
長期貸付金 2,021,727 1,252,920
長期前払費用 952 611
差入保証金 391,259 386,376
繰延税金資産 205,190 230,118
投資その他の資産合計 7,309,312 6,562,651
固定資産合計 7,373,115 6,623,267
資産合計 12,189,711 12,105,117
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(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
短期借入金 1,050,000 600,000
1年内返済予定の長期借入金 419,976 539,976
リース債務 1,937 1,742
未払金 437,014 335,954
未払費用 102,307 98,227
未払法人税等 38,000 18,000
未払消費税等 53,978 35,448
前受金 26,355 115,637
預り金 436,598 363,864
賞与引当金 166,103 156,808
その他 1,008 927
流動負債合計 2,733,279 2,266,586
固定負債
長期借入金 2,683,518 3,073,542
リース債務 530 6,021
退職給付引当金 497,480 558,138
固定負債合計 3,181,529 3,637,701
負債合計 5,914,809 5,904,288
純資産の部
株主資本
資本金 214,043 214,043
資本剰余金
資本準備金 73,000 73,000
資本剰余金合計 73,000 73,000
利益剰余金
その他利益剰余金
別途積立金 11,000 11,000
繰越利益剰余金 6,601,727 6,549,163
利益剰余金合計 6,612,727 6,560,163
自己株式 △657,371 △657,461
株主資本合計 6,242,398 6,189,745
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金 32,503 11,084
評価・換算差額等合計 32,503 11,084
純資産合計 6,274,902 6,200,829
負債純資産合計 12,189,711 12,105,117
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(2)損益計算書
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 7,406,639 6,483,476
売上原価 5,365,376 5,150,773
売上総利益 2,041,262 1,332,702
販売費及び一般管理費 1,087,386 1,051,672
営業利益 953,876 281,030
営業外収益
受取利息 63,379 49,565
為替差益 - 74,873
その他 179 8,337
営業外収益合計 63,558 132,776
営業外費用
支払利息 9,884 9,513
為替差損 67,111 -
投資有価証券評価損 16,320 -
その他 639 -
営業外費用合計 93,956 9,513
経常利益 923,478 404,293
特別利益
受取保険金 - 81,643
特別利益合計 - 81,643
特別損失
解決金 - 103,974
事業構造改善費用 14,401 -
特別損失合計 14,401 103,974
税引前当期純利益 909,077 381,961
法人税、住民税及び事業税 293,862 133,806
法人税等調整額 87,463 △15,492
法人税等合計 381,325 118,313
当期純利益 527,751 263,648
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期決算短信
(3)株主資本等変動計算書
前事業年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
資本金
その他利益剰余金
自己株式
株主資本合
資本剰余金 利益剰余金 計
資本準備金
合計 繰越利益剰 合計
別途積立金
余金
当期首残高 214,043 73,000 73,000 11,000 6,345,014 6,356,014 △657,371 5,985,685
当期変動額
剰余金の配当 △271,038 △271,038 △271,038
当期純利益 527,751 527,751 527,751
自己株式の取得
株主資本以外の項目の当期変動
額(純額)
当期変動額合計 - - - - 256,712 256,712 - 256,712
当期末残高 214,043 73,000 73,000 11,000 6,601,727 6,612,727 △657,371 6,242,398
評価・換算差額等
その他有価
評価・換算 純資産合計
証券評価差
差額等合計
額金
当期首残高 △722 △722 5,984,963
当期変動額
剰余金の配当 △271,038
当期純利益 527,751
自己株式の取得
株主資本以外の項目の当期変動
33,226 33,226 33,226
額(純額)
当期変動額合計 33,226 33,226 289,939
当期末残高 32,503 32,503 6,274,902
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