2183 リニカル 2021-02-12 16:00:00
2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年2月12日
上場会社名 株式会社リニカル 上場取引所 東
コード番号 2183 URL https://www.linical.co.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名)秦野 和浩
問合せ先責任者 (役職名) 専務取締役管理本部長 (氏名)高橋 明宏 TEL 06-6150-2582
四半期報告書提出予定日 2021年2月12日 配当支払開始予定日 -
四半期決算補足説明資料作成の有無:無
四半期決算説明会開催の有無 :無
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期第3四半期の連結業績(2020年4月1日~2020年12月31日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期第3四半期 7,532 △8.2 207 △76.1 107 △86.1 157 △60.6
2020年3月期第3四半期 8,205 △4.3 870 △12.4 776 △23.8 398 △12.1
(注)包括利益 2021年3月期第3四半期 177百万円 (△52.7%) 2020年3月期第3四半期 375百万円 (△20.4%)
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期第3四半期 6.96 -
2020年3月期第3四半期 17.66 -
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期第3四半期 14,243 5,068 35.6 224.42
2020年3月期 14,260 5,338 37.4 236.37
(参考)自己資本 2021年3月期第3四半期 5,068百万円 2020年3月期 5,338百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2020年3月期 - 0.00 - 14.00 14.00
2021年3月期 - 0.00 -
2021年3月期(予
想)
14.00 14.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無:無
2020年3月期 期末配当金の内訳 普通配当13円00銭 記念配当1円00銭
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を現段階において合理的に
算定することが困難なことから未定としております。今後、業績予想の開示が可能となった段階で、速やかに公表いた
します。
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無:無
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
新規 -社 (社名)-、除外 -社 (社名)-
(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 :無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(4)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期3Q 24,740,000株 2020年3月期 24,740,000株
② 期末自己株式数 2021年3月期3Q 2,153,564株 2020年3月期 2,153,445株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2021年3月期3Q 22,586,510株 2020年3月期3Q 22,586,555株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
2021年3月期通期の業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響により、当社
グループを取り巻く事業環境は先行き不透明な状況が続いており、現時点で合理的な業績予想を算定することが困難
であることから、未定とさせていただきます。今後、合理的な算定が可能となった段階で速やかに公表させていただ
きます。
㈱リニカル(2183) 2021年3月期第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 3
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ……………………………………………………………… 4
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………… 5
(1)四半期連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………… 5
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ……………………………………………………… 7
四半期連結損益計算書
第3四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 7
四半期連結包括利益計算書
第3四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 8
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………… 9
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 9
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………………………………………… 9
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期第3四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当社は日本発のグローバルCROとして日亜米欧15か国に展開しており、当第3四半期連結累計期間の業績への影
響と現状は各地域の新型コロナウイルス感染症の状況や対応の相違によって差異が出始めております。
米国におきましては、新型コロナウイルス感染症の深刻な被害を受けるなか、州政府ごとに新型コロナウイルス
感染症への対応は異なるものの、全体としては経済活動を継続させる施策が取られました。このような中、治験業
務に関してはリモートでの治験実施を可能とする制度対応が取られ、米国子会社がこれらに迅速に対応した結果、
前期の営業体制強化によって大きく積み上げた受注案件の予定工数を順調に消化し、8月以降は継続的に営業黒字
化しました。この結果、2018年のLinical Accelovance America, Inc.の買収以降の経営再建の成果が現れ、当第
3四半期連結累計期間におけるのれん償却控除後の営業利益の黒字化を達成することができました。また、製薬会
社が治験環境の改善やワクチン接種の開始による新型コロナウイルス感染症収束後を見越し、一時凍結等していた
研究開発投資を再始動するなど、足元の新規案件の引き合いは大きく増加しており、今後の売上に貢献する新規受
注の獲得が増加しております。
欧州地域におきましては、当社の主要拠点国であるドイツ、フランス、スペイン等で複数回のロックダウンが実
施され、医療機関への訪問規制などが行われた結果、受注案件の予定工数の進捗が未達に終わるとともに、当四半
期の売上に貢献する受注の獲得も想定を下回ったことから業績は落ち込みました。一方で、欧州各国でもワクチン
接種が開始されたことなどにより、製薬会社が新型コロナウイルス感染症収束後を見越して一時凍結等していた研
究開発投資を再始動するなど、足元で新規案件の引き合いが大きく増加しており、直近では欧州発の日亜欧試験の
獲得など今後の売上に貢献する新規受注の獲得が増加しております。
日本・アジア地域におきましては、当期の開発の絞り込みを行うなど製薬会社の研究開発計画の修正の影響を受
け、当第3四半期連結累計期間の売上に貢献する受注の確保が進みませんでした。一方、現状では製薬会社が新型
コロナウイルス感染症収束後を見越して一時凍結等していた研究開発投資を再始動するなど、足元の新規案件の引
き合いは増加しており、今後の売上に貢献する新規受注の獲得が増加しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は7,532百万円(前年同四半期比8.2%減)となり
ました。営業利益は売上高の減少による稼働率の低下等により207百万円(前年同四半期比76.1%減)となりまし
た。経常利益は円高により外貨預金等に為替差損129百万円等が発生したため107百万円(前年同四半期比86.1%
減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、Linical Accelovance America, Inc.(以下、LAA社)
の前身であるAccelovance, Inc.が買収以前に受託していた案件に関する仲裁やLAA社の売主との交渉等に関連する
弁護士報酬等の費用や顧客への解決金の支払いが発生した一方、米国で税金の還付等が発生したため157百万円
(前年同四半期比60.6%減)となりました。
(注)「国際共同治験」とは、主要市場国における早期・同時上市を図るため、臨床試験を複数の国または地域に
おいて同時並行的に行うことをいいます。
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㈱リニカル(2183) 2021年3月期第3四半期決算短信
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①CRO事業
当社グループのCRO事業につきましては、世界的な新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、医
療機関への訪問規制などにより一部治験業務の実施が困難となったことや新規獲得案件の治験開始時期に遅延が
あったこと等により受注残高の回収による売上計上が遅れたこと等から、減収減益となりました。この結果、売
上高は6,785百万円(前年同四半期比9.2%減)、営業利益は1,063百万円(同38.8%減)となりました。
②育薬事業
当社グループの育薬事業につきましては、新薬発売後の臨床研究を中心とした案件の受注が増加した結果、売
上に貢献することとなりました。この結果、売上高は747百万円(前年同四半期比1.8%増)、営業利益は286百
万円(同5.0%減)となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ17百万円(0.1%)減少し、14,243百
万円となりました。これは、主に売掛金、立替金等が増加する一方、現金及び預金等が減少したことによるものであ
ります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比べ252百万円(2.8%)増加し、9,174百
万円となりました。これは、主に短期借入金の増加、長期借入金、前受金、未払法人税等及び賞与引当金の減少によ
るものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べ269百万円(5.1%)減少し、5,068
百万円となりました。これは、主に利益剰余金の減少によるものであります。
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(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
① 概要
当第3四半期連結累計期間において、当社の経営戦略の現状と見通しについて重要な変更はありません。引き続
き、当社グループは受託業務の選択と集中を推し進め、既存のCROとの差別化を図って参ります。
2021年3月期通期の業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響により、当社
グループを取り巻く事業環境は先行き不透明な状況が続いており、現時点で合理的な業績予想を算定することが困難
であることから、未定とさせていただきます。今後、合理的な算定が可能となった段階で速やかに公表させていただ
きます。
② 受注残高の推移
当社グループのCRO事業において受託する治験業務では、1年から3年程度の治験実施期間において、症例数や
対象疾患に起因する治験の難易度などにより受託総額が決定します。この実施期間についてクライアントと委受託契
約を締結し、契約に従い毎月売上が発生します。育薬事業においても、同程度の期間についてクライアントと委受託
契約を締結し、契約に従い毎月売上が発生します。
受注残高は、既に契約を締結済みの受託業務の受注金額の残高であります。これは、今後1年から5年程度の期間
で発生する売上高を示しており、当社グループの今後の業績予想の根拠となる指標であります。
下表のとおり、2020年3月期末の受注残高に比べ2021年2月12日時点の受注残高は3.2%減少しております。これ
は、受託案件の新規契約を獲得しているものの、これを上回る既存の委受託契約を消化し受注残高が売上高として計
上されたことや欧州の既存案件で新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により治験期間の終了時期の前倒しが決定
し契約変更の完了により受注残高が減少したこと等によるものです。しかしながら、各地域で多少の差異はあるもの
の、製薬会社はワクチン接種の開始による新型コロナウイルス感染症収束後を見越し、一時凍結等していた研究開発
投資を再始動するなど、足元の新規案件の引き合いは大きく増加しており、直近では欧州発の日亜欧試験を獲得する
など今後の売上に貢献する新規受注の獲得は増加しております。
表.受注残高の推移
(単位:百万円)
2020年 2021年3月期
増減率%
3月期末 2021年2月
第3四半期末 (B-A)/A
(A) 12日時点(B)
受注残高 19,900 17,002 19,254 △3.2
中外製薬 3,227 2,916 3,263 1.1
エーザイ 3,802 2,930 3,099 △18.5
内訳
小野薬品工業 1,328 960 929 △30.0
その他 11,541 10,193 11,961 3.6
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2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年12月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 5,210,902 4,740,057
売掛金 2,057,439 2,315,495
前払費用 140,172 152,710
立替金 821,450 1,017,319
その他 319,351 673,077
貸倒引当金 △31,846 △34,365
流動資産合計 8,517,469 8,864,294
固定資産
有形固定資産 741,801 703,006
無形固定資産
のれん 3,832,686 3,541,605
その他 201,020 164,375
無形固定資産合計 4,033,707 3,705,981
投資その他の資産
投資有価証券 291,980 298,284
長期前払費用 952 4,601
差入保証金 455,084 447,727
繰延税金資産 219,990 219,755
投資その他の資産合計 968,008 970,368
固定資産合計 5,743,517 5,379,355
資産合計 14,260,986 14,243,650
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(単位:千円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年12月31日)
負債の部
流動負債
短期借入金 1,050,000 1,986,870
1年内返済予定の長期借入金 419,976 419,976
未払金 657,293 632,512
未払費用 403,171 342,769
未払法人税等 84,515 2,461
未払消費税等 56,730 52,041
前受金 1,534,089 1,335,713
預り金 646,133 691,554
賞与引当金 182,933 101,053
その他 93,465 86,648
流動負債合計 5,128,308 5,651,602
固定負債
長期借入金 2,683,518 2,368,536
退職給付に係る負債 563,236 628,006
リース債務 495,978 469,979
その他 51,194 56,771
固定負債合計 3,793,927 3,523,293
負債合計 8,922,235 9,174,896
純資産の部
株主資本
資本金 214,043 214,043
資本剰余金 50,423 -
利益剰余金 5,927,102 5,686,927
自己株式 △657,371 △657,461
株主資本合計 5,534,198 5,243,509
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 32,503 21,987
為替換算調整勘定 △222,327 △193,461
退職給付に係る調整累計額 △5,624 △3,281
その他の包括利益累計額合計 △195,447 △174,755
純資産合計 5,338,750 5,068,753
負債純資産合計 14,260,986 14,243,650
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(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
(四半期連結損益計算書)
(第3四半期連結累計期間)
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
売上高 8,205,034 7,532,256
売上原価 5,452,543 5,552,087
売上総利益 2,752,490 1,980,168
販売費及び一般管理費 1,882,321 1,772,515
営業利益 870,168 207,653
営業外収益
受取利息 910 10,052
投資有価証券評価益 - 10,674
受取保険金 - 22,560
営業外収益合計 910 43,287
営業外費用
支払利息 10,980 11,486
為替差損 62,648 129,533
投資有価証券評価損 13,269 -
その他 7,369 1,977
営業外費用合計 94,267 142,997
経常利益 776,811 107,943
特別損失
事業構造改善費用 31,924 -
仲裁関連費用 55,407 107,673
解決金 - 134,630
特別損失合計 87,332 242,303
税金等調整前四半期純利益又は税金等調整前四半期
689,478 △134,359
純損失(△)
法人税、住民税及び事業税 271,276 39,335
法人税等還付税額 - △285,122
法人税等調整額 19,382 △45,695
法人税等合計 290,659 △291,482
四半期純利益 398,819 157,122
親会社株主に帰属する四半期純利益 398,819 157,122
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(四半期連結包括利益計算書)
(第3四半期連結累計期間)
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
四半期純利益 398,819 157,122
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 33,128 △10,515
為替換算調整勘定 △60,107 28,865
退職給付に係る調整額 3,726 2,342
その他の包括利益合計 △23,253 20,691
四半期包括利益 375,566 177,814
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 375,566 177,814
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(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
当第3四半期連結累計期間末において、子会社(米国会計基準)におけるグループ内取引の影響により、四半期連
結財務諸表の資本剰余金の残高が△81,086千円となったため、資本剰余金を零とし、当該負の値を利益剰余金から減
額して表示しております。
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