2183 リニカル 2020-05-22 16:00:00
業績予想の修正に関するお知らせ [pdf]
2020年5月22日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 リ ニ カ ル
代表者名 代表取締役社長 秦野 和浩
(コード番号 : 2183 東証第一部)
問合せ先 専務取締役管理本部長 髙橋 明宏
(TEL.06-6150-2582)
業績予想の修正に関するお知らせ
最近の業績の動向等を踏まえ、2019年5月15日に公表いたしました2020年3月期(2019年4月1日
~2020年3月31日)の通期業績予想を下記のとおり修正いたしましたのでお知らせいたします。
記
1.業績予想の修正について
通期の連結業績予想数値の修正(2019年4月1日~2020年3月31日)
(単位:百万円)
親会社株主に
1株当たり
売 上 高 営業利益 経常利益 帰属する
当期純利益
当期純利益
前 回 発 表 予 想 (A) 11,700 1,560 1,538 971 43円02銭
今 回 修 正 予 想 (B) 10,935 1,005 918 482 21円38銭
増 減 額 (B-A) △764 △554 △619 △488
増 減 率 (%) △6.5 △35.6 △40.3 △50.3
(ご参考)前期通期実績
11,313 1,212 1,253 568 25円09銭
(2019年3月期通期)
2.修正の理由
2020年3月期の業績について、日亜米欧のグローバル受託体制の進展により複数の国際共同治
験案件を獲得し各国で実施しておりましたが、当第4四半期に世界的な新型コロナウイルス感染
症の感染拡大の影響を受け、医療機関への訪問規制などにより一部治験業務の実施が困難となっ
たことや新規獲得案件の治験開始時期に遅延があったことにより売上の計上に期ズレが生じた他、
製薬会社で新規開発案件の一時凍結が起こりました。また、当第3四半期にはフランスで大規模
なストライキがあったことで治験業務の実施に遅延が生じたことや、会社の想定を上回る円高水
準で為替相場が推移した結果、海外子会社の売上高が日本円換算で目減りしたことなどもあり、
売上高は当初の想定を下回ることとなりました。また、上記理由による売上高の減少に加え、
Linical Accelovance America, Inc.(以下、LAA社)の前身であるAccelovance, Inc.社が買収以
前に受託していた案件に関する仲裁やLAA社の売主との交渉等に関連する弁護士報酬など営業活
動に直接関連しない費用が発生したことや、円高の進行により外貨預金等に為替差損が発生した
ことにより利益も当初の想定を下回りました。
一方、米国においては、マネジメントや営業体制の強化、リストラクチャリングによるコスト
削減の成果は着実に発現し、のれんの償却費や上記の弁護士報酬等を除いた営業利益が黒字化を
達成しました。さらに来期以降の売上に貢献する受注残高も前期末に比して大幅に増加しており
ます。新型コロナウイルス感染症からの米国経済の再始動時期に対する不透明要因はありますが
来期以降に期待がもてる状況となっております。欧州においては、LAA社の欧州子会社をLINICAL
Europe Holding GmbHに統合するグループ内組織再編を実施し、再編費用は発生したもののグルー
プ管理の実効性と意思決定の迅速性が大きく向上しました。韓国においては、日本からの国際共
同治験案件の新規獲得や、現地の製薬会社からの受注獲得も好調だったことに加え、前期でのれ
んの償却が完了したことから売上及び利益が当初の想定を上回りました。韓国子会社は2020年3
月にImmuneMed Inc.(韓国カンウォンド市)との間で新型コロナウイルス感染症治療薬の韓国国
内での治験業務を受託するなど、韓国内での受注獲得力が大きく向上しております。中国におい
ては、2019年5月末に上海に子会社の設立を完了して営業を開始し、さらに2020年2月には当該
子会社の北京支店を開設しました。設立当初は立ち上げコストなど費用が先行しましたが、直近
では単月黒字化を達成しております。巨大な中国市場を当社のグローバル受託体制に組み込みさ
らなる発展を目指してまいります。さらに、現在、新型コロナウイルス感染症からの各国経済の
再始動時期を見据え、Webを用いたリモートの営業活動等により新型コロナウイルス感染症のワク
チンや治療薬を含む新規受注の深耕を各国で実施し複数の打診を受けております。
以上の結果、2020年3月期の業績予想を修正するものであります。
(注)上記の予想は、当社が現時点で入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基
づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
以 上