2168 パソナグループ 2020-07-17 15:30:00
2020年5月期 決算概要 [pdf]
株式会社 パソナグループ
東証第1部 証券コード 2168
2020 年 7 月 17 日
2020 年 5 月期 決算概要
●BPO サービス(委託・請負)、アウトソーシングが堅調に推移。エキスパートサービス(人材派遣)の
回復が遅れ、連結売上高は 324,984 百万円(前期比△0.6%)と横ばい。
●売上総利益は、BPO サービスとアウトソーシングの増収効果と、エキスパートサービスの粗利率の改善も
あり 76,689 百万円(前期比+2.6%)。
●販管費は増加したもののオペレーションコストの効率化によるコスト抑制を進め、営業利益は 10,577
百万円(前期比+11.8%)と拡大。
●第 4 四半期に、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた地方創生事業について、今後の事業計
画の見直しを実施し、一部固定資産について減損損失を計上したことから、親会社株主に帰属する当期
純利益は 594 百万円(前期比△69.9%)。
1. 通期連結業績(2019 年 6 月 1 日~2020 年 5 月 31 日) (百万円)
2019 年 5 月期 2020 年 5 月期 増減 増減率
売 上 高 326,984 324,984 △2,000 △0.6%
売 上 総 利 益 74,710 76,689 +1,978 +2.6%
(売上比) 22.8% 23.6% +0.7pt
販 売 費 及 び一 般 管 理 費 65,245 66,111 +866 +1.3%
(売上比) 20.0% 20.3% +0.4pt
営 業 利 益 9,465 10,577 +1,112 +11.8%
(売上比) 2.9% 3.3% +0.4pt
経 常 利 益 9,237 10,236 +999 +10.8%
(売上比) 2.8% 3.1% +0.3pt
親会社株主に帰属する当期純利益 1,975 594 △1,380 △69.9%
(売上比) 0.6% 0.2% △0.4pt
2. セグメント別連結業績(セグメント間取引消去前)
*当連結会計年度より、一部のセグメント名称の変更及び一部子会社のセグメント区分を変更しております。
前期比については、前連結会計年度の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
(百万円)
売上高 前期比 営業損益 前期比
エキスパートサービス(人材派遣) 151,450 △7,147 △4.5%
BPO サービス(委託・請負) 99,781 +2,629 +2.7% 8,941 +2,250 +33.6%
HR コンサルティング、教育・研修、その他 8,015 △1,071 △11.8%
グローバルソーシング(海外人材サービス) 7,796 △169 △2.1% 197 △464 △70.1%
キャリアソリューション(人材紹介、再就職支援) 15,371 +228 +1.5% 3,549 △13 △0.4%
アウトソーシング 37,271 +2,810 +8.2% 8,375 +733 +9.6%
ライフソリューション 6,250 +590 +10.4% 224 +56 +33.6%
地方創生ソリューション 2,990 +428 +16.7% △1,876 △622 -
消去又は全社 △3,942 △300 - △8,834 △827 -
合 計 324,984 △2,000 △0.6% 10,577 +1,112 +11.8%
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主要セグメントの増減理由
景気先行きへの不透明感から主にメーカー等からの派遣需要が減少し、第 4 四半期には新型コロナウイルス
エキスパートサービス 感染症の影響で新規派遣契約のスタートが減少。同一労働同一賃金への対応は、派遣スタッフの処遇向上
に対し、クライアントから概ね理解を得る。
コンタクトセンター等を運営するビーウィズ㈱が順調に拡大。フリーランスや複業希望者のプラットフォームを提供
BPOサービス
する㈱パソナ JOB HUB では利用者が拡大。
前期好調だった北米とベトナムで大型案件が終了。インドネシアとタイは、それぞれ人材派遣と人材紹介が
グローバルソーシング
好調に推移。当期は体制強化のための採用・研修等による販管費が増加。
人材紹介では経験豊富な専門人材に対する需要が強く、㈱パソナ顧問ネットワークが伸長。再就職支援は
キャリアソリューション
下期にかけて好調に推移。
福利厚生事業では新規獲得企業の入会時期がずれ込むも引き合いは堅調で取引は拡大。ヘルスケア事
アウトソーシング
業、インセンティブ事業も業績を牽引。
3. 財政・投資の状況
●財政の状況
(百万円)
2020 年 5 月期 前期末比
増減要因
期末 増減 増減率 (百万円)
流動資産 100,977 +20,659 +25.7%
現金及び預金の増加 16,816 百万円、
固定資産 39,275 +134 +0.3%
受取手形及び売掛金の増加 3,331 百万円、等
資産合計 140,441 +20,981 +17.6%
流動負債 64,482 +5,365 +9.1% 未払消費税等の増加 2,606 百万円、
固定負債 33,642 +13,553 +67.5% 長期借入金の増加 10,352 百万円、
負債合計 98,124 +18,918 +23.9% 社債の増加 2,194 百万円、等
純資産合計 42,316 +2,063 +5.1% 子会社株式の一部売却による増加 5,827 百万円
自己資本比率 22.7% △1.0pt 子会社の自己株取得による減少 2,372 百万円、等
●キャッシュ・フローの状況 現金及び現金同等物の期末残高 48,147 百万円(前期末比+16,354 百万円) (百万円)
2020 年 5 月期 増減 キャッシュ・フローの主な内訳
増加は、税金等調整前当期純利益 7,583 百万円、 (百万円)
営業活動 減価償却費 4,013 百万円、減損損失 2,202 百万円、
11,424 +2,238 未払消費税等の増加 2,803 百万円、等
による CF 減少は、売上債権の増加 3,536 百万円、
法人税等の支払額 5,406 百万円、等
投資活動 減少は、有形固定資産の取得による支出 4,810 百万円、
△6,964 △445 無形固定資産の取得による支出 1,894 百万円、等
による CF
増加は、長期借入れによる収入 19,035 百万円、
財務活動 社債の発行による収入 2,309 百万円、
12,102 +8,139 連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の売却による収入
による CF 8,658 百万円、等
減少は、長期借入金の返済による支出 6,429 百万円、等
フリーCF 4,459 +1,792
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4. 2021 年 5 月期(2020 年 6 月 1 日~2021 年 5 月 31 日) 連結業績予想
2021 年5月期の売上高は 310,000 百万円(当期比 4.6%減)、営業利益は 10,000 百万円(同 5.5%
減)、経常利益は 10,000 百万円(同 2.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は 2,500 百万円(同
320.3%増)を計画しております。
なお、これらは足元の業績推移をもとに、現時点で入手可能な情報や予測等に基づいて当社グループ各社の影響を集計・
予測するものであり、実際の業績は感染症の収束時期や経済状況など様々な要因により変動する可能性があります。
【連結業績予想】
(百万円)
2020 年5月期 2021 年 5 月期予想
通期実績 通期 増減 当期比
売 上 高 324,984 310,000 △14,984 △4.6%
営 業 利 益 10,577 10,000 △577 △5.5%
経 常 利 益 10,236 10,000 △236 △2.3%
親 会 社 株 主 に 帰 属
594 2,500 +1,905 +320.3%
す る 当 期 純 利 益
5. 配当について
● 当期は2020年7月17日の取締役会決議に基づき、前年と比べて1円増配の1株当たり19円の期末配当を実施
● 次期の配当は、新型コロナウイルス感染症の収束時期及び第二波発生の懸念など不透明感が強いものの、
親会社株主に帰属する当期純利益は増益を計画しており、期末配当金は当期と同じ1株当たり19円を予定
2020 年 5 月期(1 株当たり) 2021 年 5 月期予想 (1株当たり)
配 当 金 中間 - 期末 19 円 年間 19 円 中間 - 期末 19 円 年間 19 円
配当金総額 - 758 百万円 758 百万円
連結配当性向 124.9% 29.7%-
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四半期ごとの連結業績及びセグメント別業績データは https://www.pasonagroup.co.jp/ir/data/quarter.html に掲載します。
本資料記載の将来に関する記述の部分は資料作成時において当社が各種情報により判断した将来情報であり、その内容を当社として保証する
ものではありません。予想数字等は今後の経済情勢、市場動向等の変化による不確実性を含有しております。本資料は投資勧誘を目的に作成
されたものではありません。投資を行う際は、投資家ご自身の判断で行っていただきますようお願いいたします。
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