2160 M-GNI 2019-02-18 17:25:00
2018年12月期通期決算説明会資料 [pdf]

株式会社ジーエヌアイグループ
          2018年12月期   決算説明会資料
                       2019年2月18日




                       証券コード: 2160
将来の予想・見通し等についての免責事項


 本資料に記載されている当社の現在の計画、見通し、戦略などのうち、歴史的事実でないもの
  は、将来の業績に関する見通しです。

 将来の業績に関する見通しにつきましては、現時点で入手可能な情報から得られた当社経営者
  の判断に基づいています。実際の業績は、さまざまなリスクや不確実な要素により、これら業
  績見通しとは大きく異なる結果となりうるため、これら業績見通しに依拠して投資判断を決定
  することはお控えいただきますよう、お願いいたします。

 実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、当社の事業領域を取り巻く経済情勢、市場の動
  向、世界情勢などが含まれます。

 本資料と2018年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(短信)の内容に相違があった場合、短
  信の内容が優先されます。




                                                              2
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 当期連結業績の比較(対前年度比/対予想比)
                                                                                                                              (百万円)
                2017年12月期   2018年12月期               2018年2月開示
    損益計算書           実績          実績        増減            予想               増減                             主な要因

売上収益               2,648       5,018       89.5 %          4,960          1.2%      アイスーリュイの売上増加及びBABの通期業績取り込み

売上総利益              2,153       4,170       93.7 %                                   主要事業全てにおいて売上総利益が増加

販売費及び一般管理費         1,740       2,998       72.3 %                                   売上増に伴うアイスーリュイの販売関連費用に加え、BABの費用
                                                                                    を通期で取り込んだことと、Cullgenの費用が追加されたことによ
 人件費                792        1,355       71.1 %                                   り増加
                                                                                    米国における第1相臨床試験費用及びCullgenにおけるがん領域創
研究開発費               268           530      97.4 %                                   薬研究活動の拡大により増加
営業利益                154           568    268.7 %             659       -13.8%       主要事業の収益性向上により営業利益は引き続き増加
                                                                                    継続的な営業利益の改善が、為替差損(通期で186百万円)及び法
当期利益                 28           192    581.3 %             482       -60.2%       人所得税費用を上回り、引き続き当期利益黒字化を達成
                                                                                    当社グループにおいて利益を創出している子会社は両社とも合弁会社で
当期利益(△損失) の帰属                                                                       あるため、当社は当該合弁会社の共同出資者に対し、その出資持分に応
                                                                                    じて利益の分配をしなければならない。(北京コンチネント薬業有限公
親会社の所有者           △175         △200         ―                   0                   司の利益の47%と、Berkeley Advanced Biomaterials LLCの利益の
                                                                                    30%)Cullgen Inc.の研究開発費の当社負担は50%であるものの、東京
                                                                                    本社の運営、上海ジェノミクス及びGNI-EPS (HONG KONG)
                                                                                    HOLDINGS LIMITEDが行っているF351の臨床試験等の費用に加え、更
非支配持分               203           392                                               に重要な要素として、為替差損も当社の連結決算上、親会社の所有者に
                                                                                    帰属することとなる。
                                                                                                                                 (百万円)

    財政状態計算書         2017年12月31日     2018年12月31日            増減                                       主な要因

現金及び現金同等物              4,192            4,869             16.1%         株式発行及び長期借入による収入により増加

                                        © 2019 GNI Group Ltd. All rights reserved                                                   3
営業利益増減分析(前年度対比)
(百万円)                                                         四半期営業利益推移
              売上総利益の増加                                                                          272

                                                                                                                     180
                                                                                                               133               148
                                                                                                       106
                                                                                         25



                                                                     △ 76       △ 68
                                                                      Q1         Q2      Q3     Q4      Q1     Q2    Q3          Q4
                                                                    FY2017                            FY2018
                          △ 1,258


                2,017



                                         △ 261                                         2018年度         金融損益
                                                                                       営業利益           (為替差損)
                         販管費の増加                                   △ 82                                               2018年度
                                                                                                       △ 203         税引前利益
    2017年度                          研究開発費の増加
    営業利益                                                   その他営業損益                      568
                                                                                                                           364
        154


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2018年12月期における各グループ会社の業績

                                     営業損益(*)(百万円)                                     主な事業
東京本社(日本:100%)                                    (303)                       上場親会社としての管理、事業開発
北京コンチネント薬業有限公司
                                                  962                        医薬品の開発・製造・販売
(中国:53%)
Berkeley Advanced Biomaterials LLC
                                                  676                        医療機器の開発・製造・販売
(米国:70%)
研究開発等推進子会社                                                                   中国におけるF351、F573、タミバロテン
                                                 (216)
(中国SG、GEP、SGT、REEF:100%)                                                     等医薬品候補の臨床開発
Cullgen Inc.
                                                 (293)                       抗がん剤分野における研究開発
(米国:50%)
GNI USA, Inc.
                                                 (188)                       米国におけるF351の臨床開発
(米国:100%)
(*)ここでいう営業損益は、売上総利益から販管費及び研究開発費を控除した数字です。当社連結決算書類作成にあたり適用している
   IFRS基準の営業損益の構成要素であるその他の収益及びその他の費用は考慮しておりません。




                                                                                                      5
                                      © 2019 GNI Group Ltd. All rights reserved
為替レート変動の業績への影響について
当期における為替レート推移                                                                          B/Sへの影響
(日本円/人民元)                                                                                    当社グループでは貿易取引はほとんど発生していないため、商取引決済
                                                                                             に係る為替差損益はありませんが、連結決算にあたり、当社グループの
 18.0
                                                                                             外貨建て資産・負債を日本円に換算する際に換算差額が発生した場合、
 17.8
                                                                                             当期の為替差損益として計上されます。
 17.6
      17.29
 17.4                                                                                      (例:期末為替レートが期初に比べて円高となった場合)
 17.2
 17.0                                                                                          期初:CNY1.0=JPY17           期末:CNY1.0=JPY15
 16.8                                               (平均)16.69                                                                JPY 200    換算差額
 16.6
                                                                                                      資産価額                                  ‖
 16.4
                                                                            16.16                                             資産価額        為替差損
 16.2                                                                                                 CNY 100
                                                                                                                              CNY 100
 16.0                                                                                                    ‖
 15.8                                                                                                                            ‖
                                                                                                     JPY 1,700
      1/1 2/1 3/1     4/1   5/1   6/1   7/1   8/1   9/1 10/1 11/1 12/1                                                       JPY 1,500
(日本円/USドル)
  115
  114 113.00                                                                            P/Lへの影響
  113
  112                                                                                        外貨建ての売上収益や利益等の損益計算書項目は、連結決算に際し、期
                                                                              111.00         中の平均為替レートで日本円に換算されます。そのため、当該換算レー
  111
  110                                                                                        トが今期連結業績予想作成時の予想レートに対し円高となった場合、円
                                                       (平均)110.56
  109                                                                                        換算額が目減りします。なお、期初の予想レートには、直前期の平均為
  108                                                                                        替レートを採用しております。
  107
  106                                                                                         2018年度期初予想レート:
  105                                                                                          CNY 1.0 = JPY 16.63、USD 1.0 = JPY 112.39
  104
      1/1 2/1   3/1   4/1   5/1   6/1   7/1   8/1    9/1 10/1 11/1 12/1                       営業利益の為替感応度:
                                                                                               中国元が1円円高になると約5%、USドルが1円円高になると
                                                                                               約0.7%、それぞれ営業利益の目減り要因となります。
                                                                                                                                                 6
                                                             © 2019 GNI Group Ltd. All rights reserved
医薬品臨床開発パイプラインの状況


            品目 - 適応     開発   前臨床   第1相          第2相            第3相                        進捗状況
アイスーリュイ – 中国
   - 結合組織疾患を伴う間質性肺疾患
                        自社                                                第3相臨床試験を実施中。
   (CTD-ILD)
                                                                          第3相臨床試験前パイロット試験を実施中。被験者登録は、2019年の年末ま
   - 放射線性肺炎(RP)         自社
                                                                          でに終了する見込み。
                                                                          第2相臨床試験を準備中。2019年前半をめどに、治験実施予定施設の改築完
   - 糖尿病腎症(DN)          自社
                                                                          了をもって開始する予定。
F351 – 中国、米国
                                                                          独立データモニタリング委員会より、第2相臨床試験に対する新規被験者登
   - 肝線維症 - 中国          自社
                                                                          録を停止すべきとの勧告を受領。当試験は2019年夏頃に終了予定。
   - 肝線維症 - 米国          自社                                                第1相臨床試験に関し、2018年12月に治験報告書を受領。

F573 – 中国

   - 急性肝不全・慢性肝不全急性時     他社                                                治験施設の選定を含め、第1相臨床試験を準備中。

タミバロテン – 中国
                                                                          輸入薬としてCFDAに登録申請中。書類審査や治験施設においてのGCP適応審
   - 急性前骨髄球性白血病 (APL)   他社
                                                                          査などが行われ、総合審査前の段階。




                                                                                                                  7
                                   © 2019 GNI Group Ltd. All rights reserved
中国におけるアイスーリュイの売上状況
 アイスーリュイ 売上収益推移(2017年1月~2018年12月)                                        ピルフェニドン 地域別保険実施状況
  (百万円)
                                                                                               全プロセス実施済
                                                                                          北京              貴州
                                             840
                                                   890                                    上海              江西
                                                                                          広東              山西
                                                                                          河南              海南
                        650
                                       604

                                                                                          山東              重慶
                               508
                  388
    285     310                                                                           遼寧              青海
                                                                                          福建              雲南
     Q1     Q2    Q3    Q4      Q1     Q2    Q3    Q4                                     四川              湖南
   FY2017                     FY2018                                                      安徽             ●陕西
                                                                                          湖北          未完了プロセスあり
  アイスーリュイの売上は継続して増加しており、 成                                                               江蘇              広西
   長率も前年比69.8%に増加。                                                                        天津              寧夏
                                                                                          黒竜江             内蒙古
  アイスーリュイの中国における地域別保険への適用                                                                甘粛              吉林
   は進行中であるが、まだ一部未完了の省が存在。                                                                 新疆              浙江
                                                                                          河北
                                                                                                ●:前回発表時(2018年11月)から更新。




                                                                                                                         8
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トピックス:滄州新工場建設の状況




 工場建屋の建設及び機器の据え付けは完了。
 試験生産を12月に実施し、2019年1月末までにおおむね完了。
 中国当局から製造許可を2019年度半ばまでに取得する予定。




                                                                9
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トピックス:Cullgen Inc.はタンパク質分解誘導技術の大手となることを目指す

 6つの標的の異なるタンパク質分解誘導薬候補化合物の開発が進行中
   がん領域に集中
   会社設立以来、約1,200の標的タンパク質分解誘導薬の候補化合物を合成し、テストしてきた

 最も進んでいる2つの開発計画は、共にリード化合物最適化の段階で、2019年末までに治験許可申請
  に向けた非臨床試験等の開始を見込む

 幾つかの標的タンパク質分解誘導薬候補は経口投与可能で、動物による有効性試験を準備中

 Cullgenはこれまで複数の国際学会における壇上講演の招待を受けている

 既に3件のPCT国際出願を行い、4件目を準備中

 事業開発に顕著な進展:
   複数の多国籍製薬企業やバイオテクノロジー企業との提携協議が進行中


                                                                10
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トピックス:Reveal Biosciences, Inc.への投資
 当社米国子会社GNI USA, Inc.が、Reveal Biosciences, Inc.の6%持分を取得:
   ➡ Reveal Biosciences(米国カリフォルニア州サンディエゴ)は、コンピューターによる病理診断を行う新興企業
   ➡ AIその他のデータマイニング手法を活用して肝線維症並びに肺線維症の診断精度を高める新しい方法を開発する
   ➡ 本ラウンドにおいては、 Intel Capitalも共同投資家として出資


                             Reveal Biosciences, Inc.
                             •   2012年会社設立
                             •   2017年度は51%の成長
                             •   コンピューターによる解析チームと一括サービスを提供できる組織病理研究所を持つ
                             •   米国製薬業界上位10社のうち5社を含む、300社を超えるバイオ創薬企業を顧客とする

                                                                                      デジタル病理診断
        従来の標準的診断方法                            未来                                     (革命的な診断法)          サンディエゴ




          ~           ~            ~                             スキャナー                クラウドAI
                                                                                                AIによる
                                                                                                        東京


                                                                                                  診断
        • 主観的                                                                 •   客観的
        • 診断結果が一定しない                                                          •   診断結果が一定かつ精確
                                                                                                        上海
        • 病理学者数の減少                                                            •   デジタル解析
                                          顕微鏡スライド
                                                                              •   規模の拡大に対応し易い


                                                                                                             11
                                         © 2019 GNI Group Ltd. All rights reserved
トピックス:CVI Investments, Inc.に対する第三者割当による資金調達
海外一流機関投資家に対し、当座の資金確保と将来のプレミアム株価での調達とを両立した手法で実施
 ストラクチャー      普通株式及び新株予約権(第43回及び第44回)の第三者割当
   • 普通株式:     350,000株
   • 新株予約権:    10,500個(潜在株式数1,050,000株)、行使期間4年
      第43回:   5,250個(潜在株式数525,000株)、当初行使価額3,885円(発行決議日前日終値)
      第44回:   5,250個(潜在株式数525,000株)、当初行使価額4,273円(発行決議日前日終値×110%)
 調達額:         5,494,860千円 (差引手取概算額)
 潜在希薄化率:      最大10.36%
 割当先の保有方針:    2019年6月25日及び2019年12月25日の時点で、80,000 株又は当社の発行済株式総数の 0.59%に相当する株式数のいずれか
               少ない数の当社普通株式を保有する旨を合意

                          Heights Capital Management, Inc. (HCM)
ファンドマネージャー:               HCMは1996年に設立されたプライベート・エクイティ会社であり、ヘルスケアや
                          テクノロジー分野において今後成長が見込まれる上場企業への投資に特化した戦
                          略を採用している。



                          Susquehanna International Group (SIG)

所属グループ:

                SIGは、世界最大規模の金融コングロマリットであり、証券トレーディング、 企業リサーチ、プライベート・エクイティ、ベ
                ンチャーキャピタル、並びに投資銀行を傘下に持つ。SIGは北米、ヨーロッパ及びアジアに拠点を持ち、全世界で1,500人の
                従業員を抱える。

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2019年12月期連結業績予想
                                                                                             (百万円)
                 2018年12月期   2019年12月期
                     実績          予想
                                                 増減                          コメント

                                                              継続的なアイスーリュイの売上の増加及びBABの売上収益を
売上収益               5,018       7,119             41.8%
                                                              通年で取込むことにより増収を予想
                                                              Cullgen Inc.の研究開発費は増えるものの、F351の中国におけ
営業利益                568          757             33.2%        る第2相臨床試験が終了するまでは、その他の米国における研
                                                              究開発活動は抑制する見込み

当期利益                192          453           135.9%         為替レートが現状のまま推移する前提での予想

当期利益(△損失) の帰属
                                                              親会社の所有者に帰属する当期利益額は、為替レート変動が非
親会社の所有者            △200          100               ―
                                                              常に大きく影響
非支配持分               392          353
   上記予想には北京コンチネントの将来の上場も見据えた一時的な費用約2億円が含まれております。(なお、当数値は監査対象であり
    、最終的に変更される可能性もあります。)
   当社は日本国外における売上収益及び投資に大きく依存しているため、当社の業績予想は米国ドル及び中国人民元の為替レートの影響
    を強く受け、それにより当期利益が上方又は下方に大きくぶれる可能性があります。
    ➡ 当社の経営成績を評価するにあたっては、連結純利益によりも連結営業利益の方がより明解であると考えております。



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