2160 M-GNI 2020-11-13 16:35:00
2020年12月期 第3四半期3決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]
2020年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2020年11月13日
上場会社名 株式会社ジーエヌアイグループ 上場取引所 東
コード番号 2160 URL http://www.gnipharma.com
代表者 (役職名) 取締役代表執行役社長兼CEO (氏名)イン・ルオ
問合せ先責任者 (役職名) 取締役代表執行役CFO (氏名)トーマス・イーストリング TEL 03-6214-3600
四半期報告書提出予定日 2020年11月13日 配当支払開始予定日 ―
四半期決算補足説明資料作成の有無:無
四半期決算説明会開催の有無 :有 (アナリスト向け)
(百万円未満切捨て)
1.2020年12月期第3四半期の連結業績(2020年1月1日~2020年9月30日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社の
四半期包括利益
売上収益 営業利益 税引前利益 四半期利益 所有者に帰属する
合計額
四半期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年12月期第3四半期 6,953 30.4 1,411 30.6 1,379 44.8 897 21.9 466 66.7 620 124.9
2019年12月期第3四半期 5,333 47.5 1,081 157.4 952 170.3 735 260.8 280 - 275 14.7
基本的1株当たり 希薄化後1株当たり
四半期利益 四半期利益
円 銭 円 銭
2020年12月期第3四半期 10.76 10.43
2019年12月期第3四半期 6.69 6.50
(注)当社は、2019年9月4日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っています。前連結会計年度の期首に
当該株式分割が行われたと仮定して、前第3四半期連結累計期間の「基本的1株当たり四半期利益」及び「希薄化
後1株当たり四半期利益」を算定しております。
(2)連結財政状態
親会社の所有者に 親会社所有者 1株当たり親会社
資産合計 資本合計
帰属する持分 帰属持分比率 所有者帰属持分
百万円 百万円 百万円 % 円 銭
2020年12月期第3四半期 21,888 13,644 10,701 48.9 245.98
2019年12月期 20,607 13,095 10,692 51.9 246.54
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2019年12月期 - - - 0.00 0.00
2020年12月期 - - -
2020年12月期(予想) 0.00 0.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無:無
3.2020年12月期の連結業績予想(2020年1月1日~2020年12月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社の所有者に 基本的1株当たり
売上収益 営業利益 税引前利益 当期利益
帰属する当期利益 当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 9,672 29.9 1,516 16.5 1,463 22.2 951 51.1 533 193.3 12.62
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無:無
連結業績予想につきましては、2020年2月14日の「2020年12月期の連結業績予想」で公表いたしました予想から変
更ありません。今後の社会経済情勢の推移次第によっては連結業績予想の修正を必要とすることも十分想定される
と判断した場合には適時開示して参ります。
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
新規 -社、除外-社 (社名)
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更:無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年12月期3Q 43,508,649株 2019年12月期 43,369,449株
② 期末自己株式数 2020年12月期3Q 1,223株 2019年12月期 1,223株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2020年12月期3Q 43,412,312株 2019年12月期3Q 41,893,349株
(注)2019年9月4日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っています。前連結会計年度の期首に当
該株式分割が行われたと仮定して、「期中平均株式数」を算定しております。
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると
判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績
等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたって
の注意事項等については、添付資料5ページ「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
また、当社は、2020年11月16日に、アナリスト向けの四半期説明会を開催する予定です。その説明内容について
は、当日使用する資料とともに、開催後速やかに当社ウェブサイトに掲載する予定です。
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績・財政状態に関する分析 …………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する分析 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する分析 …………………………………………………………………………………………… 3
(3)研究開発活動 ……………………………………………………………………………………………………… 4
(4)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明………………………………………………………………… 5
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………… 6
(1)要約四半期連結財政状態計算書 ………………………………………………………………………………… 6
(2)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書 …………………………………………… 7
要約四半期連結損益計算書 ……………………………………………………………………………………… 7
要約四半期連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………………… 8
(3)要約四半期連結持分変動計算書 ………………………………………………………………………………… 9
(4)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………… 11
(5)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………… 12
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 12
(作成の基礎) ……………………………………………………………………………………………………… 12
(セグメント情報) ………………………………………………………………………………………………… 12
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………… 14
- 1 -
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
1.経営成績・財政状態に関する分析
(1)経営成績に関する分析
当第3四半期連結累計期間において、当社グループは、引き続き新型コロナウイルス感染拡大による影響を考慮し
ながら、事業計画の遂行を行い、前年同期比で増収、増益を達成いたしました。
売上収益は6,953,581千円となり、前年同期比30.4%増加しました。また、売上総利益も5,828,542千円となり前年
同期比24.4%増加しました。これは主に、医薬品事業セグメントの売上が引き続き堅調に推移したことによるもので
す。
営業利益は1,411,945千円となり、前年同期比30.6%増加しました。売上総利益が増加したことに加え、販売費及
び一般管理費を効率的に費消したことにより、収益性が改善したためです。
四半期利益につきましては、897,040千円と前年同期比21.9%増加となりました。
なお、北京コンチネント薬業有限公司(以下、BCという。)の上場申請の事前準備のため、2020年9月に当社グル
ープは肝線維症のF351(中国国内のみ)、急性肝不全・慢性肝不全急性時(ACLF)治療薬のF573、慢性閉塞性肺疾患
(COPD)のF528、肺動脈性肺高血圧症(PAH)のF230について知的財産権をBCに譲渡等いたしました。特にF351の知
的財産権は、今後、BCが中国において新薬承認申請(NDA)を行う際に必要となります。
①セグメント別の経営成績
医薬品事業
主力製品であるアイスーリュイは医薬品事業セグメントの売上収益の約90%を占めており、中国市場での売上
収益は引き続き好調であったため、前第3四半期と比較して46.0%増加しました。また、ヘルスケア製品の売上
収益も順調に伸びております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上収益は5,756,719千円(前年同期比45.9%増)、セグメント利益
は982,683千円(前年同期比149.6%増)となりました。
医療機器事業
米国における新型コロナウイルス感染拡大の影響は当第3四半期も継続しており、病院側での患者受け入れの
制限は緩和されましたが、患者が外科的措置を受けようとしないため、手術の件数は前年比で減少傾向が続いて
います。このような状況が全国の医療機器産業のビジネスに影響を与えております。この結果、当第3四半期連
結累計期間の売上収益は1,196,861千円(前年同期比13.8%減)、セグメント利益は426,822千円(37.9%減)と
なりました。
当社グループでは、従来の顧客である医療機器業者以外に新たな顧客開拓を行っており、これにより業績の
早期回復に努めて参ります。
②販売費及び一般管理費並びに研究開発費
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間 差額
販売費及び一般管理費 △3,024,827 △3,495,866 △471,038
人件費 △1,164,288 △1,404,315 △240,026
研究開発費 △557,211 △855,911 △298,699
当第3四半期連結累計期間の販売費及び一般管理費は、前第3四半期連結累計期間に比べ471,038千円増加し、
3,495,866千円となりました。販売費及び一般管理費の増加は、アイスーリュイ関連のマーケティング費用および人
件費の増加に伴うものです。また、研究開発費の増加は、創薬パイプラインおよび研究プログラムへの継続的な投
資によるものです。
- 2 -
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
③金融収益及び金融費用
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間 差額
金融収益 31,709 40,068 8,358
金融費用 △160,142 △72,211 87,931
金融収益
当第3四半期連結累計期間の金融収益は、前第3四半期連結累計期間の31,709千円と比べて、8,358千円増加
し、40,068千円となりました。
金融費用
当第3四半期連結累計期間の金融費用は、前第3四半期連結累計期間の160,142千円と比べて、87,931千円減少
し、72,211千円となりました。この減少は主に当第3四半期連結累計期間における当社および連結子会社の外貨
建て資産および負債に関わる為替差損の減少によるものです。
(2)財政状態に関する分析
連結財政状態
(単位:千円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間 差額
資産合計 20,607,389 21,888,137 1,280,748
負債合計 7,511,555 8,243,681 732,125
資本合計 13,095,833 13,644,456 548,622
資産合計
当第3四半期連結会計期間における資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,280,748千円増加し、21,888,137
千円となりました。
負債合計
当第3四半期連結会計期間における負債合計は、前連結会計年度末に比べて732,125千円増加し、8,243,681千
円となりました。
資本合計
当第3四半期連結会計期間における資本合計は、前連結会計年度末に比べて548,622千円増加し、13,644,456千
円となりました。
連結キャッシュ・フロー
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間 差額
営業活動によるキャッシュ・フロー 507,817 1,249,673 741,856
投資活動によるキャッシュ・フロー △634,299 △196,025 438,274
財務活動によるキャッシュ・フロー 2,662,424 △92,618 △2,755,043
営業活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、前第3四半期連結累計期間の507,817千円
の収入と比べて741,856千円増加し、1,249,673千円の収入となりました。主な増加要因は、税引前四半期利益の
増加によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、前第3四半期連結累計期間の634,299千円
の支出と比べて438,274千円減少し、196,025千円の支出となりました。主な支出は、有形固定資産の取得による
支出であります。
財務活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、前第3四半期連結累計期間の2,662,424千
円の収入と比べて2,755,043千円減少し、92,618千円の支出となりました。主な支出は、連結の範囲の変更を伴わ
ない子会社株式の取得による支出であります。
- 3 -
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
(3)研究開発活動
〔研究活動〕
当社グループの創薬活動はCullgen Inc.(以下、Cullgenという。)とその子会社を中心に展開しており、同社
は、新しい創薬基盤技術であるuSMITE™(ユビキチン化を介した標的タンパク質分解誘導技術)を活用した、が
ん、炎症性疾患及び自己免疫疾患の新たな治療における革新的な新規化合物を見出し、医薬品として開発を行う目
的で設立されました。
Cullgenは、標的タンパク質分解技術の重要なステップである新規E3リガンドを特定・評価するための独自のプ
ラットフォームを確立し、7つの新しい分解剤の開発に注力しております。そのうちの1つを2021年中にIND申請
することを目指しています。
〔開発活動〕
■アイスーリュイ〔中国語:艾思瑞®、英語:Etuary®(一般名:ピルフェニドン)〕
放射線性肺炎(RP)
当社グループは、アイスーリュイの2番目の適応症として、RP治療薬の第3相臨床試験前パイロット試験を実施
しております。これは、反復投与、多施設でのオープン試験を行うものです。前事業年度第2四半期に治験実施計
画書の登録基準が変更され、2020年9月末時点で72名の被験者が登録されております。
糖尿病腎症(DN)
DNは、Ⅰ型糖尿病またはⅡ型糖尿病により引き起こされる慢性腎臓病です。中国では9,240万人が糖尿病に脅か
されており、このうち20~30%がⅠ型糖尿病またはⅡ型糖尿病を患い、腎疾患を引き起こすと言われております。
本第1相臨床試験につきましては、2020年9月末時点で予備研究として14名の治験者が登録されております。
結合組織疾患を伴う間質性肺疾患(CTD-ILD)
2016年9月、結合組織疾患の患者の肺の炎症や線維症を引き起こすCTD-ILDの治療に対する4番目のアイスーリ
ュイ適応症のNMPA承認を受けました。このINDの承認により、全身性硬化症(強皮症)と皮膚筋炎(DM)の2つの適応
症について、直接第3相臨床試験に移行することが承認されました。
2018年6月には、強皮症およびDMの治療を対象とした第3相臨床試験の各段階において、無作為、二重盲検、プ
ラセボ・コントロール、52週間の試験に第1期被験者を登録しました。強皮症には144名、DM試験には152名の被験
者が登録される予定で、2020年9月末時点で、それぞれ12名、33名の被験者が登録されております。
じん肺治療薬(Pneumoconiosis Disease)
2019年5月、当社グループは、アイスーリュイの適応症として、じん肺治療薬としてIND申請に対する承認を
NMPAより取得しました。じん肺疾患は、肺に炎症や瘢痕化(線維化)を引き起こす慢性的な肺疾患で、吸い込まれ
た粉塵や微粒子が、肺の細胞に蓄積することによって引き起こされます。中国には、およそ43万3千人の患者様が
おり、更に、適格な診断を受けていない患者様が、最大60万人いると推定されており、中国のみならず、世界中で
アンメット・メディカル・ニーズ(有効な治療方法がない疾患に対する医療ニーズ)が存在しております。北京コ
ンチネント薬業有限公司は、病院と提携して治験実施計画書を策定し、第3相臨床試験の準備を進めて参ります。
■F351(肝線維症等治療薬)
F351(一般名:ヒドロニドン)は、当社グループの医薬品ポートフォリオにおける重要な創薬候補化合物であり、
他の世界の主要医薬品市場へ臨床開発活動を拡大する戦略の重要な部分を占めています。
F351は、アイスーリュイの誘導体である新規開発化合物であり、肝星細胞の増殖及び内臓の線維化に重要な役割
を果たすTGF-β伝達経路の両方の阻害剤です。当社グループは中国、日本、豪州、カナダ、米国及び欧州各国を含
む主要な国でのF351の特許権を保有しております。
中国 - 2020年8月にF351の第2相臨床試験が完了いたしました。本臨床試験は中国におけるB型肝炎ウイルス由
来の肝線維症患者に対するF351の安全性ならびに有効性を検証する無作為、二重盲検、プラセボ・コント
ロール、多施設、用量逓増試験です。
無作為抽出された168名の患者について、4つの用量逓増グループ(プラセボ、180mg/日(60mgを1日3
回)、270mg/日(90mgを1日3回)、360mg/日(120mgを日3回))を設定し、第1のエンドポイント評価項
目として、F351の処方前と処方後の肝生検による病理解析においてIshak Scoring SystemによるIshakスコ
アの軽減度合いとしました。それに次ぐエンドポイント評価項目として、B型肝炎ウイルスDNAの滴定量の
減少、フィブロスキャンによる肝硬度の減少、肝炎の炎症スコアの減少、ALT(アラニンアミノトランスフ
ェラーゼ)数値の改善、などが測定されました。本臨床試験では52週間の治療後の第1エンドポイント評価
項目における肝線維症のIshakスコアについてプラセボ群(p=0.025)に対して統計的に有意な改善結果が得
られ、270mg/日(90mgを1日3回)のグループが最も良好なIshakスコアを示しました。これは2018年9月
- 4 -
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
に第2相臨床試験中間解析において独立データモニタリング委員会(IDMC)が示した安全性・有効性に関す
る報告と一致しております。
2020年9月26日には第2相臨床試験の最終報告会が上海で開催され、8つの臨床センターの関係者が出
席し、F351が肝線維症患者にとって、安全かつ効果的であると結論付けました。
なお、冒頭で述べましたようにF351の中国における知的財産権は2020年9月にBCへ譲渡いたしました。
米国 - 米国の開発活動は、中国の第2相臨床試験の結果が発表されるまで一時保留しておりましたが、当社グ
ループは、中国における第2相臨床試験で収集されたデータに基づき、米国で実施可能な第2相臨床試験
の疾患適応および用法・用量を決定すべく、検討しております。
■タミバロテン(急性前骨髄球性白血病(APL)治療薬)
タミバロテンはAPLの治療薬です。APLは急性骨髄性白血病の一種で、前骨髄球が「がん化」する白血病です。共
同開発者である東光薬品工業株式会社および当社グループのGNI Hong Kong Limitedは、2015年10月に「アムノレイ
ク®錠2mg(一般名:タミバロテン)」を輸入医薬品としてNMPAに登録申請いたしました。
その後、東光製薬工業株式会社は、NMPAの審査やNMPAから求められた追加データを提出しましたが、この申請は
却下されました。ただし、NMPAは臨床試験を継続することによる再申請の可能性も示しておりますので、当社は追
加試験を行い許可取得に向けた今後の進め方を東光製薬工業と協議して参ります。
■F573(急性肝不全・慢性肝不全急性時(ACLF)治療薬)
F573はアイスーリュイ及びF351に次ぐ3番目の創薬候補化合物として、カスパーゼを阻害する可能性を持つ強い
ジペプチド化合物であり、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、アルコール性肝硬変による重症肝炎に
関連して発生する細胞死や炎症反応に重要な化合物です。
2019年3月にF573に関する権利はGNI Hong Kong LimitedよりContinent Pharmaceutical Inc.に譲渡されてお
り、当社グループは治験実施計画書を作成し、第1相臨床試験実施の準備をしておりました。2020年9月に仁安病
院より第1相臨床試験実施の承認を受け、第1相臨床試験において使用する人類遺伝子情報の届け出をHGRA(Human
Genetics Resources Administration)に提出しております。なお、冒頭で述べましたようにF573の知的財産権は
2020年9月にBCへ譲渡いたしました。
(4)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
連結業績予想につきましては、2020年2月14日に「2020年12月期の連結業績予想」で公表いたしました予想から変
更ありません。新型コロナウイルス感染の影響は北米市場での医療機器事業に大きな影響を及ぼしている一方、中国
市場での医薬品事業の好調により全社的には現時点において予想を修正するには至らないとの見通しにあります。し
かしながら、今後の社会経済情勢の推移次第によっては、連結業績予想の修正を必要とすることも十分想定されると
判断した場合には適時開示をして参ります。
- 5 -
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)要約四半期連結財政状態計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2019年12月31日) (2020年9月30日)
資産
非流動資産
有形固定資産 2,399,936 2,382,653
使用権資産 393,696 748,000
のれん 4,768,650 4,608,540
その他の無形資産 1,843,081 1,741,856
繰延税金資産 16 16
その他の金融資産 599,385 581,776
その他の非流動資産 361,390 -
非流動資産合計 10,366,157 10,062,843
流動資産
棚卸資産 806,978 913,414
営業債権及びその他の債権 1,188,778 1,547,171
その他の金融資産 403,237 405,037
その他の流動資産 167,877 390,097
現金及び現金同等物 7,674,361 8,569,573
流動資産合計 10,241,232 11,825,294
資産合計 20,607,389 21,888,137
負債及び資本
非流動負債
借入金 981,950 724,473
リース負債 174,871 242,793
繰延税金負債 216,196 254,433
その他の金融負債 2,753,815 2,699,714
その他の非流動負債 168,547 165,447
非流動負債合計 4,295,382 4,086,863
流動負債
営業債務及びその他の債務 271,812 488,235
借入金 690,823 1,109,308
リース負債 190,840 86,722
未払法人所得税 185,565 219,854
その他の金融負債 1,375,982 1,487,661
その他の流動負債 501,147 765,035
流動負債合計 3,216,173 4,156,817
負債合計 7,511,555 8,243,681
資本
資本金 8,212,985 8,265,650
資本剰余金 4,273,412 3,899,798
自己株式 △472 △472
利益剰余金 △1,764,904 △1,297,931
その他の資本の構成要素 △28,894 △165,060
親会社の所有者に帰属する部分合計 10,692,126 10,701,983
非支配持分 2,403,706 2,942,472
資本合計 13,095,833 13,644,456
資本及び負債の合計 20,607,389 21,888,137
- 6 -
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
(2)要約四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
要約四半期連結損益計算書
第3四半期連結累計期間
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
売上収益 5,333,815 6,953,581
売上原価 △649,992 △1,125,039
売上総利益 4,683,823 5,828,542
販売費及び一般管理費 △3,024,827 △3,495,866
研究開発費 △557,211 △855,911
その他の収益 12,669 16,858
その他の費用 △33,259 △81,678
営業利益 1,081,196 1,411,945
金融収益 31,709 40,068
金融費用 △160,142 △72,211
税引前四半期利益 952,762 1,379,802
法人所得税費用 △216,877 △482,762
四半期利益 735,884 897,040
四半期利益の帰属
親会社の所有者 280,079 466,972
非支配持分 455,804 430,067
1株当たり四半期利益
基本的1株当たり四半期利益(円) 6.69 10.76
希薄化後1株当たり四半期利益(円) 6.50 10.43
- 7 -
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
要約四半期連結包括利益計算書
第3四半期連結累計期間
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
四半期利益 735,884 897,040
その他の包括利益
純損益にその後に振替えられる可能性の
ある項目
在外営業活動体の換算差額 △459,906 △276,442
その他の包括利益合計 △459,906 △276,442
四半期包括利益合計 275,978 620,597
四半期包括利益の帰属
親会社の所有者 △4,262 243,891
非支配持分 280,240 376,705
- 8 -
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
(3)要約四半期連結持分変動計算書
前第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年9月30日)
(単位:千円)
親会社の所有者に帰属する部分
その他の資本の構成要素
資本金 資本剰余金 自己株式 利益剰余金
在外営業活動
新株予約権
体の換算差額
合計
2019年1月1日残高 7,511,950 3,352,602 △407 △1,946,745 68,836 28,838 97,675
四半期利益 - - - 280,079 - - -
その他の包括利益 - - - - - △284,342 △284,342
四半期包括利益合計 - - - 280,079 - △284,342 △284,342
支配継続子会社に対する持
- 452,631 - - - △1,480 △1,480
分の変動
分配金の支払 - - - - - - -
新株の発行 693,806 693,806 - - △41,098 - △41,098
新株予約権の戻入 - 631 - - △631 - △631
株式発行費用 - △5,165 - - - - -
株式報酬取引 - - - - 28,314 - 28,314
非支配持分への売建プッ
- 113,027 - - - △25,060 △25,060
ト・オプション負債の変動
所有者との取引額合計 693,806 1,254,931 - - △13,415 △26,540 △39,956
2019年9月30日残高 8,205,756 4,607,534 △407 △1,666,665 55,420 △282,044 △226,623
親会社の所有
者に帰属する
部分 非支配持分 資本合計
合計
2019年1月1日残高 9,015,074 992,861 10,007,936
四半期利益 280,079 455,804 735,884
その他の包括利益 △284,342 △175,564 △459,906
四半期包括利益合計 △4,262 280,240 275,978
支配継続子会社に対する持
451,151 1,325,784 1,776,936
分の変動
分配金の支払 - △96,795 △96,795
新株の発行 1,346,513 - 1,346,513
新株予約権の戻入 - - -
株式発行費用 △5,165 - △5,165
株式報酬取引 28,314 - 28,314
非支配持分への売建プッ
87,966 △103,465 △15,498
ト・オプション負債の変動
所有者との取引額合計 1,908,781 1,125,523 3,034,305
2019年9月30日残高 10,919,593 2,398,626 13,318,220
- 9 -
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
当第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日)
(単位:千円)
親会社の所有者に帰属する部分
その他の資本の構成要素
資本金 資本剰余金 自己株式 利益剰余金
在外営業活動
新株予約権
体の換算差額
合計
2020年1月1日残高 8,212,985 4,273,412 △472 △1,764,904 96,199 △125,094 △28,894
四半期利益 - - - 466,972 - - -
その他の包括利益 - - - - - △223,080 △223,080
四半期包括利益合計 - - - 466,972 - △223,080 △223,080
支配継続子会社に対する持
- △218,801 - - - 63,035 63,035
分の変動
分配金の支払 - - - - - - -
新株の発行 52,664 52,664 - - △4,016 - △4,016
新株予約権の発行 - - - - 21,725 - 21,725
株式報酬取引 - - - - 38,832 - 38,832
非支配持分への売建プッ
- △51,652 - - - △32,662 △32,662
ト・オプション負債の変動
その他 - △155,823 - - - - -
所有者との取引額合計 52,664 △373,613 - - 56,541 30,373 86,914
2020年9月30日残高 8,265,650 3,899,798 △472 △1,297,931 152,741 △317,801 △165,060
親会社の所有
者に帰属する
部分
非支配持分 資本合計
合計
2020年1月1日残高 10,692,126 2,403,706 13,095,833
四半期利益 466,972 430,067 897,040
その他の包括利益 △223,080 △53,361 △276,442
四半期包括利益合計 243,891 376,705 620,597
支配継続子会社に対する持
△155,765 115,218 △40,546
分の変動
分配金の支払 - △189,459 △189,459
新株の発行 101,312 - 101,312
新株予約権の発行 21,725 - 21,725
株式報酬取引 38,832 - 38,832
非支配持分への売建プッ
△84,315 80,476 △3,838
ト・オプション負債の変動
その他 △155,823 155,823 -
所有者との取引額合計 △234,034 162,059 △71,974
2020年9月30日残高 10,701,983 2,942,472 13,644,456
- 10 -
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
(4)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前四半期利益 952,762 1,379,802
減価償却費 173,741 210,936
営業債権及びその他の債権の増減額 △267,877 △103,814
営業債務及びその他の債務の増減額 22,451 33,788
棚卸資産の増減額 △164,562 △120,735
金融収益及び金融費用 142,442 3,019
その他 △142,520 235,202
小計 716,437 1,638,199
利息の受取額 29,081 42,658
利息の支払額 △50,010 △38,461
法人所得税の支払額 △187,691 △392,722
営業活動による正味キャッシュ・フロー 507,817 1,249,673
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の純増減額(△は増加) △177,925 -
有形固定資産の取得による支出 △293,323 △138,277
有形固定資産の売却による収入 2,071 -
使用権資産の取得による支出 - △43,083
無形資産の取得による支出 △45,224 △19,754
差入保証金・敷金の増加による支出 △14,532 -
貸付金の回収による収入 5,089 5,089
投資有価証券の取得による支出 △110,454 -
投資活動による正味キャッシュ・フロー △634,299 △196,025
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金増減額 △3,687 232,166
長期借入金の返済による支出 △313,980 △75,000
新株予約権の行使による株式の発行による収入 1,346,513 101,312
新株予約権の発行による収入 - 21,725
非支配持分からの払込による収入 1,775,840 142,074
非支配持分への分配金の支払による支出 △96,795 △189,459
連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得に
- △265,707
よる支出
リース負債の返済による支出 △45,465 △59,730
財務活動による正味キャッシュ・フロー 2,662,424 △92,618
現金及び現金同等物に係る換算差額 △105,515 △65,817
現金及び現金同等物の増減額 2,430,427 895,211
現金及び現金同等物の期首残高 4,869,762 7,674,361
現金及び現金同等物の四半期末残高 7,300,189 8,569,573
- 11 -
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
(5)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(作成の基礎)
(1)IFRSに準拠している旨の事項
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して作成しており
ます。
当社グループは、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19年内閣府令第64
号)第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たしていることから、同第93条の規定を適
用しております。
本要約四半期連結財務諸表には年次の連結財務諸表で要求される全ての情報が含まれていないため、2019年
12月31日に終了した連結会計年度の当社グループの連結財務諸表と併せて利用されるべきものです。
(2)測定の基礎
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、公正価値で測定されている金融商品を除き、取得原価を基礎と
して作成しております。
(3)機能通貨及び表示通貨
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、千円未満
を切り捨てて表示しております。
(セグメント情報)
(1)報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち、分離された財務情報が入手可能であ
り、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているも
のであります。
当社グループは、その事業内容を医薬品事業と医療機器事業の二つに区分しております。医薬品事業では、
医薬品の研究開発、製造、販売及び受託研究などを行っており、医療機器事業では、生体材料を含む医療機器
の研究開発、製造及び販売を行っております。
各報告セグメントの主要製品は以下のとおりであります。
報告セグメント 会社名 主要製品
株式会社ジーエヌアイグループ、北京コンチネント薬業有限公司、
アイスーリュイ、医
上海ジェノミクス有限公司、GNI Hong Kong Limited、GNI Tianjin Limited、
医薬品事業 薬品開発、その他医
上海ジェノミクステクノロジー有限公司、Cullgen (Shanghai), Inc.、GNI
薬品、試薬
USA, Inc.、Cullgen Inc.、上海リーフ国際貿易有限公司
医療機器事業 Berkeley Advanced Biomaterials LLC 生体材料
- 12 -
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
(2)報告セグメントの売上収益及び損益
当社グループの報告セグメント情報は以下のとおりです。
前第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年9月30日)
(単位:千円)
報告セグメント
調整額 連結
医薬品事業 医療機器事業 合計
売上収益
(1)外部顧客への
3,945,279 1,388,535 5,333,815 - 5,333,815
売上収益
(2)セグメント間
の内部売上収 - - - - -
益又は振替高
計 3,945,279 1,388,535 5,333,815 - 5,333,815
セグメント利益 393,648 687,041 1,080,689 506 1,081,196
金融収益 31,709
金融費用 △160,142
税引前四半期利益 952,762
(注)1 セグメント間の内部売上収益又は振替高は、独立企業間価格に基づいております。
2 セグメント利益の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社費用等であります。全社費用は、主に
報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
3 セグメント利益は、要約四半期連結損益計算書の営業利益を用いております。
当第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日)
(単位:千円)
報告セグメント
調整額 連結
医薬品事業 医療機器事業 合計
売上収益
(1)外部顧客への
5,756,719 1,196,861 6,953,581 - 6,953,581
売上収益
(2)セグメント間
の内部売上収 - 15,292 15,292 △15,292 -
益又は振替高
計 5,756,719 1,212,154 6,968,874 △15,292 6,953,581
セグメント利益 982,683 426,822 1,409,505 2,439 1,411,945
金融収益 40,068
金融費用 △72,211
税引前四半期利益 1,379,802
(注)1 セグメント間の内部売上収益又は振替高は、独立企業間価格に基づいております。
2 セグメント利益の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社費用等であります。全社費用は、主に
報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
3 セグメント利益は、要約四半期連結損益計算書の営業利益を用いております。
- 13 -
株式会社ジーエヌアイグループ(2160) 2020年12月期第3四半期決算短信
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
- 14 -