2160 M-GNI 2020-10-23 15:00:00
(開示情報の経過)中国における肝線維症治療薬F351の第2相臨床試験の結果について [pdf]

                                                                     2020 年 10 月 23 日

各 位
                            会 社 名            株 式 会 社 ジ ー エ ヌ ア イ グ ル ー プ
                            代 表 者 名          取締役代表執行役   イ   ン   ・  ル   オ
                                             社長兼CEO
                                                  (コード番号:2160 東証マザーズ)
                            問 合 せ 先          取締役代表執行役 トーマス・イーストリング
                                             CFO
                                                       (TEL. 03-6214-3600)



(開示情報の経過)中国における肝線維症治療薬F351の第2相臨床試験の結果について


 B 型肝炎ウイルス(以下、HBV という)感染による肝線維症治療薬 F351 の第2相臨床試験終了
後、当社は臨床試験の最終報告をまとめました。トップラインの結果は以下の通りです。

有効性の結果

 主要有効性解析では、    HBV 感染による肝線維症の Ishak スコア 1~6 の治験者を対象に 52 週間
に亘り有効性を評価しました。
 HBV による肝線維症が証明された生検患者を、プラセボ、F351 を 60mg/回(1日 3 回)、F351
を 90mg/回(1日3回)、または F351 を 120mg/回(1日3回)のいずれかの投与群に対して無作
為に割り付けました。全ての治験者はエンテカビルによる治療も行いました。



  有効性の解析              プラセボ            F351:60mg/回       F351:90mg/回         F351:120mg/回
                                         1日3回             1日 3 回               1日3回

Ishak スコアが               11                17                 23                  18
1 以上低下             (11/43, 25.58%)   (17/42,40.48%)     (23/41,56.10%)      (18/41,43.90%)
52 週時(FAS)

Ishak スコアが               11                17                 23                  18
1 以上低下             (11/42,26.19%)    (17/36,47.22%)     (23/35,65.71%)      (18/34,52.94%)
52 週時(PPS)

p値                                          FAS:0.0245、PPS:0.0058
比率差異                                 FAS:              FAS:                FAS:
(プラセボ群                               -14.89            -30.52              -18.32
-F351)% & 95% CI                       (-33.32,4.99)      (-48.12,-9.50)      (-36.76,1.96)
                                     PPS:              PPS:                PPS:
                                     -21.03            -39.52              -26.75
                                       (-40.20,0.26)     (-56.83,-17.26)     (-45.78,-4.75)
 また Ishak スコア=6(肝硬変期)の患者に関する追加解析も、全ての薬剤投与群を合わせて実
施し以下の結果を得ました。

        有効性の解析                    プラセボ                   F351 (全群併合)


Ishak スコアが                           1                        12
1 以上低下                           (1/4, 25%)               (12/15,80%)
52 週時(FAS)
Ishak スコアが                           1                         12
1 以上低下                           (1/4, 25%)              (12/14,85.71%)
52 週時(PPS)
p値                                      FAS:0.0407、PPS:0.0201
比率差異                                              FAS:
(プラセボ群-F351)% & 95% CI                                -55.00 (-79.20,-3.49)
                                                  PPS:
                                                      -60.71 (-83.59,-8.97)


 臨床試験の治験責任医師(PI: Principal Investigator)は、90mg/回(1日3回, 270mg/日)
が HBV 肝線維症に対する最適の用量であると結論づけました。追加分析の結果は、F351 が肝硬
変(Ishak スコア=6)を効果的に改善できることも示しております。

安全性および忍容性

  有害事象(AEs: Adverse Events)の重症度は、概ね軽度から中等度でした。重篤な有害事象
(SAEs: Serious Adverse Events)の発症頻度は、投与群間で同程度でした。(プラセボ群 4.65%、
F351:60mg/回1日 3 回群 2.38%、F351:90mg/回1日 3 回群 2.38%、F351:120mg/回1日 3 回群
7.32%)。試験では死亡例はありませんでした。
  先に開示いたしましたように北京コンチネント薬業有限公司                (以下、 という。 は将来の NDA
                                                    BC      )
申請の一環として、原薬生産の申請を行い、NMPA から原薬の申請が今後の審査のために受け入
れられたという公式通知を受けています。
  BC は、生命を脅かす肝硬変の治療に F351 を使用する場合について、条件付き早期承認の可能
性や、   他のレベルの肝線維症患者を対象とした第3相臨床試験の実施方法など、                    今後の申請手続
きについて NMPA の CDE と協議して参ります。

 なお、本件に関する 2020 年 12 月期連結業績予想への影響等につきましては、2020 年2月 14
日の「2020 年 12 月期の連結業績予想」で公表いたしました内容の変更はございません。



                                                                   以      上