2158 M-FRONTEO 2020-05-20 16:00:00
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                       2020年3月期                決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                                     2020年5月20日
上 場 会 社 名  株式会社FRONTEO             上場取引所                   東
コ ー ド 番 号  2158                    URL https://www.fronteo.com
代   表   者  (役職名)代表取締役社長      (氏名)守本 正宏
問合せ先責任者     (役職名)取締役 管理本部長 (氏名)上杉 知弘         (TEL) 03 (5463) 6344
定時株主総会開催予定日       2020年6月29日       配当支払開始予定日                   -
有価証券報告書提出予定日      2020年6月30日
決算補足説明資料作成の有無    : 有
決算説明会開催の有無       : 有(機関投資家・アナリスト向け)
                                                                                             (百万円未満切捨て)
1.2020年3月期の連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)連結経営成績                                                                               (%表示は対前期増減率)
                                                                                         親会社株主に帰属する
                  売上高                         営業利益                    経常利益
                                                                                            当期純利益
                  百万円              %          百万円          %          百万円          %           百万円           %
 2020年3月期         10,470 △7.0    △844    -                           △992          -       △929             -
 2019年3月期         11,262 △7.8     244  37.5                           203          -         52             -
 (注) 包括利益    2020年3月期 △1,156 百万円 ( -%)                          2019年3月期           203 百万円 ( -%)

                                   潜在株式調整後
              1株当たり                                     自己資本                総資産                 売上高
                                    1株当たり
              当期純利益                                    当期純利益率              経常利益率               営業利益率
                                    当期純利益
                       円    銭                 円   銭                   %                  %                   %
 2020年3月期             △24.37         -                           △25.2              △8.3                △8.1
 2019年3月期                1.37      1.31                             1.2               1.5                2.2
 (参考) 持分法投資損益         2020年3月期 - 百万円                            2019年3月期            - 百万円

(2)連結財政状態
                  総資産                         純資産                 自己資本比率                 1株当たり純資産
                             百万円                       百万円                         %                    円    銭
 2020年3月期              10,461                       3,310                     29.1                      79.77
 2019年3月期              13,442                       4,622                     32.3                     113.96
 (参考) 自己資本        2020年3月期                3,043 百万円       2019年3月期            4,344 百万円

(3)連結キャッシュ・フローの状況
          営業活動による                        投資活動による                 財務活動による                 現金及び現金同等物
         キャッシュ・フロー                      キャッシュ・フロー               キャッシュ・フロー                   期末残高
                             百万円                       百万円                   百万円                        百万円
 2020年3月期                    △229                      △784                 △1,553                      1,323
 2019年3月期                     731                      △966                 △1,011                      3,922

2.配当の状況
                                        年間配当金                                                         純資産
                                                                          配当金総額         配当性向
                                                                                                      配当率
            第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                      期末        合計         (合計)          (連結)
                                                                                                      (連結)
               円 銭    円 銭    円 銭                      円    銭      円   銭      百万円                %            %
 2019年3月期         -              0.00         -        3.00       3.00            114        163.4          2.7
 2020年3月期         -              0.00         -        0.00       0.00             -            -            -
 2021年3月期
                  -              0.00         -        0.00       0.00                          -
    (予想)

3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
                                                                                 (%表示は対前期増減率)
                                                                          親会社株主に帰属    1株当たり
                売上高                     営業利益              経常利益
                                                                           する当期純利益    当期純利益
              百万円           %       百万円           %    百万円            %    百万円           %              円    銭
   通   期     11,000        5.1          200       -        97         -      10          -               0.26
※ 注記事項
 (1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)                                      : 無
   新規 ― 社 (社名)         、除外 ― 社 (社名)
                                                                        
 (2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
  ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更     :                   有
  ② ①以外の会計方針の変更            :                   無
  ③ 会計上の見積りの変更             :                   無
  ④ 修正再表示                  :                   無
                                                                        
 (3)発行済株式数(普通株式)
  ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)                  2020年3月期    38,149,862 株   2019年3月期     38,123,862 株
  ② 期末自己株式数                            2020年3月期          696 株    2019年3月期           696 株
  ③ 期中平均株式数                            2020年3月期    38,144,983 株   2019年3月期     38,098,739 株
 
(参考) 個別業績の概要
 2020年3月期の個別業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)個別経営成績                                                              (%表示は対前期増減率)
              売上高            営業利益                    経常利益                 当期純利益
                   百万円         %   百万円         %      百万円          %         百万円         %
    2020年3月期       4,667   △2.1     △11       -       △193       -           △214      -
    2019年3月期       4,768    2.2      567   △20.4       581    △11.1           127   △56.0
                                                                        
                            潜在株式調整後
               1株当たり当期純利益
                          1株当たり当期純利益
                           円   銭           円   銭
    2020年3月期               △5.63              -
    2019年3月期                3.33            3.19
 
(2)個別財政状態
                   総資産             純資産             自己資本比率                  1株当たり純資産
                           百万円             百万円                     %                 円   銭
    2020年3月期            13,033             6,876               51.2                 174.98
    2019年3月期            15,156             7,396               47.3                 188.04
    (参考) 自己資本    2020年3月期      6,675 百万円  2019年3月期      7,168 百万円
 
※    決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です


※    業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
    ・本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
    断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等
    は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての
    注意事項等については、添付資料2ページ「1.経営成績等の概況(1)当期の経営成績の概況」をご覧ください。
                              株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


○添付資料の目次

  1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
   (1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
   (2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………5
   (3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………6
   (4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………7
   (5)新型コロナウイルス感染症に係る事業等のリスク …………………………………………8
   (6)継続企業の前提に関する重要事象等 …………………………………………………………8
  2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………8
  3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………9
   (1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………9
   (2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………11
   (3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………13
   (4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………15
   (5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………17
    (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………17
    (会計方針の変更) …………………………………………………………………………………17
    (セグメント情報等) ………………………………………………………………………………17
    (1株当たり情報) …………………………………………………………………………………19
    (重要な後発事象) …………………………………………………………………………………19




                          1
                                      株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
 
     当社グループは「Bright Valueの実現~記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、
    情報社会のフェアネスを実現する~」という企業理念のもと、独自開発の人工知能(AI)エンジン「KIBIT(キビッ
    ト)」及び「Concept Encoder(コンセプトエンコーダー)」を柱とする高度な情報解析技術を駆使し、祖業である
    国際訴訟支援、不正調査から製造、金融、小売、流通、そして医療分野といった様々なフィールドで、必要かつ適
    切な情報に出会えるフェアな世界の実現及び社会課題の解決に貢献しております。
 
     当連結会計年度(2019年4月1日から2020年3月31日まで)における世界経済は米国では緩やかな景気拡大が継
    続しましたが、地政学的な緊張や国家間における経済摩擦などに加え、第4四半期からは新型コロナウイルスの感
    染拡大の影響から世界経済の悪化に対する懸念が強まりました。一方、わが国の経済は、雇用や所得環境の改善に
    より、景気が緩やかな回復基調にて底堅く推移するなか、IT関連投資は横ばいの傾向となっておりますが、新型コ
    ロナウイルスの感染拡大の影響により、先行きが不透明な状況で推移いたしました。国内のAI(人工知能)市場を
    みると、人手不足の解消や働き方改革の推進により、業務の自動化、効率化実現のためにAIを導入する積極的な姿
    勢が見られ、アーリーアダプター層(新商品やサービスを早期に受け入れ、オピニオンリーダーやインフルエンサー
    となって市場普及に大きく影響を与えるユーザー層)においては、複数の業務においてAIの実装が進み、AIを本格的
    に導入するフェーズに進んでおります。このような状況のもと、当社グループの業績は前年比で売上高、利益が減
    少しましたが、他社に先駆けてAIを実ビジネスへ実装してきたフロントランナーとしての経験を活かし、AI市場の
    開拓および拡販活動に注力してまいりました結果、第4四半期会計期間において売上高、利益ともに大幅な改善が
    達成できました。なお、新型コロナウイルス感染症の当期業績への影響は限定的でした。


     リーガルテックAI事業につきましては、eディスカバリ市場では“企業が保有する電子情報のデータ量”が継続的
    に増大している一方、データ容量あたりの解析サービス料の引き下げ圧力は年々高まり、不採算案件を抱え困窮す
    るベンダーも多く発生しており、人件費が嵩み利幅の低いレビュー工程を下請けに切り出す戦略に出るベンダー等
    も出現してきております。しかしながら、eディスカバリ費用の7割を占めているレビュー工程はテクノロジーの活
    用による効率化を実現することで、その工程を大幅に削減し、利益率を上げることが可能です。高度な情報解析技
    術を有する当社では、これを大きなビジネスチャンスだと捉え、2019年3月にAIレビューツール「KIBIT Automator
    (キビットオートメーター)」をリリースいたしました。当連結会計年度においては、本ツールの提案営業活動を
    推進しており、日米の両市場において販売基盤の構築に努めました。その結果、当連結会計年度下期より、「KIBIT
    Automator」を活用したレビューの受注を着実に積み上げております。また、当連結会計年度より開始した「KIBIT
    Automator」の推進活動を加速させるべく着手しているAIテクノロジーを主体とした事業モデルへの転換は順調に進
    んでおり、来期の受注確度向上や売上増加へ繋げてまいります。


     AIソリューション事業につきましては、AI製品の導入社数を218社(前年同期比1.2倍)と積み上げたものの、成
    長率は想定を下回っております。主な要因としては、ビジネスインテリジェンス分野の一部の大口顧客においては、
    AIの本格的な普及期に入りつつあるものの、実証実験を始める場合と比較して本格導入のための準備・決定に時間
    を要しております。そのため、当連結会計年度におけるAIソリューション事業の成長率は想定を下回っております
    が、中長期的な見通しに影響はないと考えております。


     また、ライフサイエンスAI分野 ※ では、人工知能(AI)エンジン「Concept Encoder(コンセプトエンコーダ
    ー)」を活用したドラッグディスカバリ領域や、診療・診断・看護・介護支援などの分野でAI活用を推進するデジ
    タルヘルス領域において、今後の成長に向けての基盤を構築いたしました。ドラッグディスカバリ領域においては、
    2020年3月に武田薬品工業株式会社と「創薬支援AIシステム」のライセンス契約を締結し、事業拡大のための大き
    な一歩を踏み出しております。デジタルヘルス領域においては、転倒転落予測AIシステム「Coroban®」を販売開始
    し、特許取得や日本転倒予防学会推奨品として認定されるなど販売の後押しとなる活動を進めました。また、「認
    知症診断支援AIシステム」の開発をAI医療機器としての承認・上市に向けて進めており、国内初の薬事承認を目指
    すために2020年3月に共和薬品工業株式会社との事業提携に向けた基本合意を発表いたしました。



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                                            株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


     今後も、当社はライフサイエンスAI分野において、EBM(Evidence-Based-Medicine。根拠に基づく医療) に欠かせ
    ない「統計学的手法」を自然言語処理に導入したConcept Encoderの強みを活かし、メディカルデータの活用ならび
    にソリューション提供の促進を実現してまいります。
     ※2020年1月1日付にて、ヘルスケア分野をライフサイエンスAI分野に名称変更しております。


     以上の結果、当連結会計年度の連結業績は、売上高10,470,695千円(前年同期比7.0%減)、営業損失844,443千円
    (前年同期は244,410千円の営業利益)、経常損失992,013千円(前年同期は203,121千円の経常利益)、親会社株主
    に帰属する当期純損失929,656千円(前年同期は52,249千円の親会社株主に帰属する当期純利益)と前年同期を下回
    る結果となりました。


     各事業の当連結会計年度の概況は以下のとおりです。


    (リーガルテックAI事業)
     ① eディスカバリサービス
         eディスカバリサービスにつきましては、AIを主体としたビジネスモデルへの転換を推進しており、当連結会
     計年度にてAIレビューツール「KIBIT Automator」の日米での両市場で販売基盤の構築を進めました。下期で売上
     が大幅に改善しましたが、当連結会計年度の売上高は8,263,313千円(前年同期比10.7%減)となりました。
 
     ② フォレンジックサービス
         フォレンジックサービスにつきましては、AIレビューツール「KIBIT Automator」の提案活動が奏功し、日本
     国内において当該製品を活用した大型案件を受注したことにより、売上高は854,108千円(前年同期比45.9%増)
     となりました。


      以上の結果、リーガルテックAI事業の売上高は9,117,422千円(前年同期比7.3%減)となりました。また、営
     業損益に関しましては、フォレンジックサービス売上高が前述のとおり前年同期比で増加したものの、利益率の
     高いeディスカバリサービスのHosting売上高等の減少の影響を補うまでは至らなかったこと及び将来的な成長に
     向けたシニアマネジメント層の雇用投資を行ったことによる人件費の増加等により営業損失665,630千円(前年同
     期は営業利益110,773千円)となりました。一方、上期に実施した米国子会社のコスト削減効果により、下期の赤
     字幅は大幅に縮小しております。


     サービスタイプ別の売上高の概況は下表のとおりです。
                                                                  (単位:千円)
                         サービスタイプ別                                  計
                                                                    2,881,736
                               Review
                                                                   (2,654,549)
                                                                    1,426,585
                               Collection, Process
                                                                   (1,725,055)
      ①eディスカバリサービス
                                                                    3,954,990
                               Hosting
                                                                   (4,869,693)
                                                                    8,263,313
                               計
                                                                   (9,249,297)
                                                                      854,108
      ②フォレンジックサービス
                                                                     (585,528)
                                                                    9,117,422
      リーガルテックAI事業売上高 計
                                                                   (9,834,826)
     (   )は前連結会計年度の実績




                                    3
                                 株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


 顧客ホームカントリー別の売上高の概況は下表のとおりです。
                                                       (単位:千円)
                顧客ホームカントリー別                             計
                                                         4,000,948
  日本・アジア
                                                        (4,521,004)
                                                         5,116,474
  米国・欧州
                                                        (5,313,822)
                                                         9,117,422
  リーガルテックAI事業売上高 計
                                                        (9,834,826)
 (   )は前連結会計年度の実績


(AIソリューション事業)
  AIソリューション事業につきましては、一部の大口顧客において、AIの本格的な普及期に入りつつあるため、
 本格導入のための準備・決定に時間を要していることから売上高は1,353,273千円(前年同期比5.2%減)となり
 ました。営業損益につきましては、間接費用の増加及び今後の更なる売上拡大に向けたAI関連の人材増強を継続
 していること等が影響し、営業損失178,813千円(前年同期は133,637千円の営業利益)となりました。なお、AI
 ソリューション事業には当社の間接部門に係る費用363,178千円が配賦されています。


 サービスタイプ別の売上高の概況は下表のとおりです。
                                                      (単位:千円)
                     サービスタイプ別                           計
                                                         1,134,872
                          ビジネスインテリジェンス
                                                        (1,169,896)
                                                           169,510
  AIソリューション事業             ライフサイエンスAI
                                                          (179,688)
                                                            48,890
                          海外AI
                                                           (77,659)
                                                         1,353,273
  AIソリューション事業売上高 計
                                                        (1,427,243)
 (   )は前連結会計年度の実績




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                                      株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


(2)当期の財政状態の概況
 
    (資産)
     総資産は、前連結会計年度末と比べて2,981,035千円減少し、10,461,588千円となりました。
     流動資産は、前連結会計年度末と比べて2,154,543千円減少し、4,708,274千円となりました。これは主に、売上
    高の減少と転換社債の償還による現金及び預金の減少2,353,954千円によるものであります。
     固定資産は、前連結会計年度末と比べて826,491千円減少し、5,753,313千円となりました。これは主に、償却に
    よるのれんの減少184,634千円、顧客関連資産の減少174,938千円、及び保有株式の時価評価減による投資有価証券
    の減少263,700千円によるものであります。


    (負債)
     負債合計は、前連結会計年度末と比べて1,669,291千円減少し、7,151,333千円となりました。
     流動負債は、前連結会計年度末と比べて1,242,778千円増加し、5,990,178千円となりました。これは主に、満期
    償還に伴い1年内償還予定の新株予約権付社債が1,250,000千円減少したものの、借入による短期借入金の増加
    500,000千円、及び返済期限が1年内の長期借入金を固定負債から流動負債に振り替えたことによる1年内返済予定
    の長期借入金の増加2,069,461千円に伴うものであります。
     固定負債は、前連結会計年度末と比べて2,912,070千円減少し、1,161,154千円となりました。これは主に、返済
    及び流動負債に振り替えたことによる長期借入金の減少2,714,526千円によるものであります。


    (純資産)
     純資産合計は、前連結会計年度末と比べて1,311,744千円減少し、3,310,255千円となりました。これは主に、配
    当金と親会社株主に帰属する当期純損失による利益剰余金の減少1,077,260千円によるものであります。




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                                              株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


(3)当期のキャッシュ・フローの概況

(キャッシュ・フローの状況)
    当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、1,323,121千円となりました。
    当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況と、その主な要因は次のとおりであります。


   (営業活動によるキャッシュ・フロー)
    営業活動により減少した資金は229,200千円(前年同期比960,661千円の収入の減少)となりました。これは主に、
  税金等調整前当期純損失を計上したことによるものであります。


   (投資活動によるキャッシュ・フロー)
    投資活動により支出した資金は784,969千円(前年同期比181,451千円の支出の減少)となりました。これは主に、
  無形固定資産の取得による支出587,080千円、有形固定資産の取得による支出213,575千円によるものであります。


   (財務活動によるキャッシュ・フロー)
    財務活動により支出した資金は1,553,401千円(前年同期比541,461千円の支出の増加)となりました。これは主
  に、短期借入れによる収入1,600,000千円、短期借入金の返済による支出1,100,000千円、長期借入金の返済による
  支出943,355千円、新株予約権付社債の償還による支出1,250,000千円によるものであります。


(参考)   キャッシュ・フロー関連指標の推移

                  2016年3月期       2017年3月期     2018年3月期     2019年3月期     2020年3月期

自己資本比率                    33.8         29.6         28.0         32.3        29.1

時価ベースの自己資本比率             264.0        166.4        230.6        155.1        71.5
キャッシュ・フロー対有利子
                           7.4       △28.2           4.4          7.7       △23.6
負債比率
インタレスト・カバレッジ・
                          37.9        △8.3          27.6         18.5       △7.0
レシオ
       自己資本比率:自己資本/総資産
       時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
       キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
       インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
       (注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
       (注2)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
       (注3)有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としてお
           ります。




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                                 株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


(4)今後の見通し

  次期におきましても、リーガルテックAI事業・AIソリューション事業の需要を着実に取り込むべく積極的な事業
 展開を続けるとともに、再成長の期間として位置付け、引き続き、組織強化、要員増強および人材育成に力を注い
 でまいります。
  リーガルテックAI事業は、当連結会計年度より進めているAIテクノロジーを主体とした事業モデルへの転換を引
 き続き加速させていき、AIレビューツール「KIBIT Automator」の受注を日米の両市場において積み上げてまいりま
 す。「KIBIT Automator」は米国ではeディスカバリのレビュー工程で活用が期待されており、効率化を重視するベ
 ンダー選定に厳しい企業からの引き合いが増えております。また、国内では当連結会計年度において、第三者委員
 会のフォレンジック調査で活用実績を積み上げており、今後もフォレンジック調査におけるAI活用の需要は高いこ
 とが見込まれております。また、受注確度のさらなる向上のため、ベンダーを選定する企業に直接アプローチする
 企業営業の強化にも力を入れてまいります。
  AIソリューション事業は、ビジネスインテリジェンス分野が引き続きAIソリューション事業の収益を牽引する見
 通しです。企業ではリモートワークを中心とした働き方が定着しつつある中で、テクノロジーの活用を一層積極的
 に進めている企業が増えており、AI活用の需要はさらに高まっております。加えて、消費者保護、従業員保護など
 の観点から改正される各種規制への対応で、大量のドキュメントを確認する業務はますます増加しております。そ
 うした状況を背景に、当社は金融庁や厚生労働省、消費者庁などから出ている各種規制にAIを活用して対応するソ
 リューションを提供しており、金融機関や製薬企業への深耕やその他幅広い分野への新規開拓を進めることで、当
 社製品の導入を進めてまいります。
  ライフサイエンスAI分野につきましては、AIを活用した診断支援や疾患予測の研究を進めることで、より本格化
 する遠隔診断に対応した開発を進めてまいります。デジタルヘルス領域においては、「認知症診断支援AIシステ
 ム」のAI医療機器としての承認・上市に向け、国内初の薬事承認を目指します。また、転倒転落予測AIシステム
 「Coroban®」については各地の大手病院を中心に販売促進を行うとともに、藤田医科大学と共同研究を進め、さら
 なる精度向上や機能拡張に取り組んでまいります。ドラッグディスカバリ領域においては、製薬企業へ「Concept
 Encoder(コンセプトエンコーダー)」を活用した創薬支援を行い、論文探索の効率化にとどまらず、候補化合物発
 見のスピードアップを支援する創薬支援AIシステムをクラウドで提供することで、大手製薬企業への導入を進めて
 まいります。
  また、2020年1月以降、世界的に猛威を振るっている「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」対策につきまし
 ても取り組みを進めております。病気にかかわる重要な遺伝子や分子を可視化する独自開発のAIシステム「Cascade
 Eye(カスケードアイ)」を用いて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するパスウェイマップ(遺伝子等の
 関係性を繋いだもの)の構築に成功し、約450種の候補化合物をリストアップいたしました。このうちの約400種が
 既に市販されており、適正な治験を経た後、今後のコロナウイルス治療薬としての活用が期待できます。今回の研
 究成果は、今後のウイルスパンデミック発生時に、より短期間での治療薬の候補選定に有用なものであり、国家的
 緊急時におけるリスクマネジメント体制の基盤となる技術であると考えております。また、この取り組みによって
 現在、国内外の公的機関と関係性を深めるとともに、製薬企業からの関心も高まっており、各企業や機関との連携
 を高めることで、日本のドラッグディスカバリ領域の推進に貢献してまいります。


  以上を踏まえ、当社グループの2021年3月期通期の業績予想につきましては、連結売上高11,000百万円(対前期
 比5.1%増)、営業利益200百万円(前年同期は844百万円の営業損失)、経常利益97百万円(前年同期は992百万円
 の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益10百万円(前年同期は929百万円の親会社株主に帰属する当期純損
 失)を見込んでおります。なお、2021年3月期通期の期末為替レートは、対米ドル105円と想定しています。
  また、本見通しについては、新型コロナウイルス感染拡大の影響が2020年9月までに収束すると仮定したもので
 あり、実際の感染症の収束時期及び影響の範囲によって変動する可能性があります。


 (注)業績予想は、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、不確実な要素を含んでおります。実際
 の業績等は、今後様々な要因によって記載内容と大きく異なる可能性があることを予めご承知ください。




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                                株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


(5)新型コロナウイルス感染症に係る事業等のリスク
  特定の産業に依存しておらず、人が密集せずにAIを用いて効率的かつ効果的なサービスを提供するという当社グ
 ループの事業内容の特性から、短期的な事業リスクは大きくないものと判断しております。しかしながら、当社グ
 ループの予想を超えて感染拡大の影響が長期化、広範化した場合には、当社グループの顧客の状況の悪化により、
 新規案件獲得の減少による売上低下や売掛金の貸し倒れ又は回収遅延など、当社グループの経営成績及び財政状態
 が悪化する可能性があります。


(6)継続企業の前提に関する重要事象等
  当社が取引金融機関との間で締結している金銭消費貸借契約には、財務制限条項が付されているものがありま
 す。当連結会計年度末において、連結経常損失992,013千円の計上や米国子会社における構造改革費用184,634千円
 の計上に起因し、借入基準年度又は前連結会計年度末における純資産の75%を維持する財務制限条項に抵触している
 状況にあり、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。
  しかしながら、主要取引銀行と緊密な関係を維持し、定期的に建設的な協議を継続していることから、今後も主
 要取引銀行より継続的な支援が得られるものと考えております。また、翌連結会計年度においては、リーガルテッ
 クAI事業において、当連結会計年度において実施したAIを主体としたビジネスモデルへの転換によるAIサービス売
 上の成長や、米国子会社の構造改革によるコスト削減の効果が通期で損益に寄与する見込みであります。AIソリュ
 ーション事業において、ビジネスインテリジェンス分野では、当連結会計年度において複数のメガバンクに当社製
 品の導入が完了しており、金融機関や知財といった既存領域でのさらなる浸透のために、企業の大規模システムへ
 の導入を目指して活動してまいります。ライフサイエンスAI分野においては、当連結会計年度において創薬支援AI
 システムが製薬大手に採用され、またデジタルヘルス領域では転倒転落AIシステムの販売開始等の成果を上げてき
 ました。翌連結会計年度では、更なる事業拡大を目指しソリューション提供の促進を実現してまいります。このよ
 うな施策を遂行することで、将来の成長に向けて当該状況を早期に解消し、業績及び財務状況の改善に努めてまい
 ります。
  したがって、当社グループには、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。


2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
 当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性等を踏まえ、日本基準を適用しておりま
す。なお、IFRS(国際財務報告基準)の適用につきましては、今後、当社内外の経営環境、資金調達の選択肢の
拡大性を勘案し、適切に対応していく方針であります。




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                              株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
                                                     (単位:千円)
                           前連結会計年度              当連結会計年度
                          (2019年3月31日)         (2020年3月31日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                          3,926,008            1,572,054
   受取手形及び売掛金                       2,666,605            2,564,100
   商品                                  1,051                  151
   仕掛品                                    -                 1,806
   貯蔵品                                 2,826                2,463
   その他                               351,042              674,042
   貸倒引当金                            △84,715             △106,343
   流動資産合計                          6,862,818            4,708,274
 固定資産
   有形固定資産
     建物                             333,719              314,805
      減価償却累計額                     △188,524             △195,089
      建物(純額)                        145,194              119,716
     車両運搬具                           10,045                7,532
      減価償却累計額                       △8,093               △7,532
      車両運搬具(純額)                       1,952                   -
     工具、器具及び備品                    1,582,885            1,514,941
      減価償却累計額                    △1,099,615           △1,048,811
      工具、器具及び備品(純額)                 483,269              466,129
     リース資産                          258,621              240,653
      減価償却累計額                     △158,123             △205,550
      リース資産(純額)                     100,498               35,103
     その他                             12,549               27,237
     有形固定資産合計                       743,464              648,187
   無形固定資産
     ソフトウエア                          878,980            1,113,826
     のれん                           1,733,991            1,549,356
     顧客関連資産                        1,599,671            1,424,732
     その他                             326,763              221,925
     無形固定資産合計                      4,539,406            4,309,841
   投資その他の資産
     投資有価証券                          872,114              608,414
     差入保証金                           161,533              136,277
     長期預金                            221,980                   -
     繰延税金資産                           11,123               19,037
     その他                              30,183               31,554
     投資その他の資産合計                    1,296,934              795,284
   固定資産合計                          6,579,805            5,753,313
 資産合計                             13,442,624           10,461,588




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                               株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


                                                      (単位:千円)
                            前連結会計年度              当連結会計年度
                           (2019年3月31日)         (2020年3月31日)
負債の部
 流動負債
   買掛金                                137,568              117,662
   短期借入金                            1,100,000            1,600,000
   1年内返済予定の長期借入金                      933,520            3,002,982
   1年内償還予定の新株予約権付社債                 1,250,000                   -
   未払金                                331,838              250,010
   未払法人税等                              80,292               40,396
   賞与引当金                               35,156              157,502
   事業整理損失引当金                           63,022              128,873
   その他                                815,999              692,751
   流動負債合計                           4,747,399            5,990,178
 固定負債
   長期借入金                            3,475,323              760,796
   繰延税金負債                             167,825               61,596
   退職給付に係る負債                           49,991               63,868
   資産除去債務                              45,755               46,268
   その他                                334,329              228,624
   固定負債合計                           4,073,224            1,161,154
 負債合計                               8,820,624            7,151,333
純資産の部
 株主資本
   資本金                              2,559,206           2,568,651
   資本剰余金                            2,343,293           2,352,737
   利益剰余金                            △676,120           △1,753,381
   自己株式                                  △90                 △90
   株主資本合計                           4,226,288           3,167,917
 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                       530,444              380,724
   為替換算調整勘定                         △412,128             △505,540
   その他の包括利益累計額合計                      118,316            △124,816
 新株予約権                                227,797              201,303
 非支配株主持分                               49,597               65,850
 純資産合計                              4,622,000            3,310,255
負債純資産合計                            13,442,624           10,461,588




                      10
                                株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
                                                           (単位:千円)
                             前連結会計年度                 当連結会計年度
                           (自 2018年4月1日            (自 2019年4月1日
                           至 2019年3月31日)           至 2020年3月31日)
売上高                                 11,262,070               10,470,695
売上原価                                 6,328,198                6,427,891
売上総利益                                4,933,871                4,042,804
販売費及び一般管理費                           4,689,461                4,887,248
営業利益又は営業損失(△)                          244,410                △844,443
営業外収益
 受取利息                                     2,580                   2,791
 受取配当金                                   14,400                  22,500
 為替差益                                    79,129                      -
 その他                                      1,893                  10,579
 営業外収益合計                                 98,003                  35,870
営業外費用
 支払利息                                    39,445                 32,954
 シンジケートローン手数料                            63,287                  8,983
 支払手数料                                       -                  51,714
 和解金                                         -                  22,526
 為替差損                                        -                  46,841
 その他                                     36,559                 20,420
 営業外費用合計                                139,292                183,441
経常利益又は経常損失(△)                           203,121               △992,013
特別利益
 新株予約権戻入益                                44,130                  42,840
 特別利益合計                                  44,130                  42,840
特別損失
 構造改革費用                                      -                  184,634
 固定資産除却損                                  7,625                   4,565
 減損損失                                     8,919                      -
 特別損失合計                                  16,545                 189,199
税金等調整前当期純利益又は税金等調整前当期純損
                                        230,706             △1,138,372
失(△)
法人税、住民税及び事業税                            205,082               △190,634
法人税等調整額                                △36,758                 △34,335
法人税等合計                                  168,324               △224,970
当期純利益又は当期純損失(△)                          62,382               △913,402
非支配株主に帰属する当期純利益                          10,132                 16,253
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に
                                         52,249               △929,656
帰属する当期純損失(△)




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                        株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


連結包括利益計算書
                                                 (単位:千円)
                     前連結会計年度               当連結会計年度
                   (自 2018年4月1日          (自 2019年4月1日
                   至 2019年3月31日)         至 2020年3月31日)
当期純利益又は当期純損失(△)               62,382               △913,402
その他の包括利益
 その他有価証券評価差額金                  16,234             △149,720
 為替換算調整勘定                     125,211              △93,412
 その他の包括利益合計                   141,445             △243,132
包括利益                          203,828            △1,156,535
(内訳)
 親会社株主に係る包括利益                 193,695            △1,172,788
 非支配株主に係る包括利益                  10,132                16,253




                  12
                                                      株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年4月1日         至 2019年3月31日)
                                                                      (単位:千円)
                                          株主資本

               資本金          資本剰余金         利益剰余金           自己株式        株主資本合計

当期首残高           2,507,346     2,292,432    △728,370            △26      4,071,382

当期変動額

 新株の発行            51,860        51,860                                    103,721

 剰余金の配当                                                                        -
 親会社株主に帰属す
 る当期純利益又は親
                                                 52,249                    52,249
 会社株主に帰属する
 当期純損失(△)
 その他                                                                           -
 連結子会社株式の取
                                △1,000                                    △1,000
 得による持分の増減
 自己株式の取得                                                       △63           △63
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純
 額)
当期変動額合計           51,860        50,860           52,249        △63        154,906

当期末残高           2,559,206     2,343,293    △676,120            △90      4,226,288



                       その他の包括利益累計額
             その他有価証券評          その他の包括利益                   新株予約権       非支配株主持分       純資産合計
                      為替換算調整勘定
               価差額金              累計額合計
当期首残高             514,209     △537,339      △23,129         265,884        39,464    4,353,601

当期変動額

 新株の発行                                                                                103,721

 剰余金の配当                                                                                     -
 親会社株主に帰属す
 る当期純利益又は親
                                                                                       52,249
 会社株主に帰属する
 当期純損失(△)
 その他                                                                                        -
 連結子会社株式の取
                                                                                      △1,000
 得による持分の増減
 自己株式の取得                                                                                 △63
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純         16,234        125,211         141,445     △38,086        10,132     113,492
 額)
当期変動額合計           16,234        125,211         141,445     △38,086        10,132     268,398

当期末残高             530,444     △412,128          118,316     227,797        49,597    4,622,000




                                           13
                                                      株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


当連結会計年度(自 2019年4月1日         至 2020年3月31日)
                                                                      (単位:千円)
                                          株主資本

               資本金          資本剰余金         利益剰余金           自己株式        株主資本合計

当期首残高           2,559,206     2,343,293    △676,120            △90      4,226,288

当期変動額

 新株の発行              9,444         9,444                                    18,888

 剰余金の配当                                    △114,369                     △114,369
 親会社株主に帰属す
 る当期純利益又は親
                                           △929,656                     △929,656
 会社株主に帰属する
 当期純損失(△)
 その他                                        △33,234                      △33,234
 連結子会社株式の取
                                                                               -
 得による持分の増減
 自己株式の取得                                                                       -
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純
 額)
当期変動額合計             9,444         9,444   △1,077,260              -    △1,058,371

当期末残高           2,568,651     2,352,737   △1,753,381           △90      3,167,917



                       その他の包括利益累計額
             その他有価証券評          その他の包括利益                   新株予約権       非支配株主持分       純資産合計
                      為替換算調整勘定
               価差額金              累計額合計
当期首残高             530,444     △412,128          118,316     227,797        49,597    4,622,000

当期変動額

 新株の発行                                                                                  18,888

 剰余金の配当                                                                              △114,369
 親会社株主に帰属す
 る当期純利益又は親
                                                                                     △929,656
 会社株主に帰属する
 当期純損失(△)
 その他                                                                                  △33,234
 連結子会社株式の取
                                                                                            -
 得による持分の増減
 自己株式の取得                                                                                    -
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純       △149,720       △93,412     △243,132         △26,494        16,253    △253,373
 額)
当期変動額合計         △149,720       △93,412     △243,132         △26,494        16,253   △1,311,744

当期末残高             380,724     △505,540     △124,816         201,303        65,850    3,310,255




                                           14
                              株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


(4)連結キャッシュ・フロー計算書
                                                       (単位:千円)
                            前連結会計年度              当連結会計年度
                          (自 2018年4月1日         (自 2019年4月1日
                          至 2019年3月31日)        至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
 税金等調整前当期純利益又は税金等調整前当期
                                    230,706           △1,138,372
 純損失(△)
 減価償却費                              817,499              842,876
 減損損失                                 8,919                   -
 のれん償却額                             153,786              150,708
 シンジケートローン手数料                        63,287                8,983
 固定資産除却損                              7,625                4,565
 構造改革費用                                  -               184,634
 新株予約権戻入益                          △44,130              △42,840
 退職給付に係る負債の増減額(△は減少)                  9,156               13,877
 賞与引当金の増減額(△は減少)                      3,430              106,422
 貸倒引当金の増減額(△は減少)                        142               23,352
 受取利息及び受取配当金                       △16,980              △25,291
 支払利息                                39,445               32,954
 為替差損益(△は益)                       △125,936                 7,212
 売上債権の増減額(△は増加)                       5,834               66,513
 たな卸資産の増減額(△は増加)                     36,849                △562
 仕入債務の増減額(△は減少)                    △11,171              △16,894
 未払金の増減額(△は減少)                       67,927             △44,033
 その他                                  1,264            △152,613
 小計                               1,247,657               21,491
 利息及び配当金の受取額                         16,980               25,291
 利息の支払額                            △39,944              △32,444
 構造改革費用の支払額                       △123,423             △126,543
 法人税等の支払額又は還付額(△は支払)              △369,809             △116,996
 営業活動によるキャッシュ・フロー                   731,461            △229,200
投資活動によるキャッシュ・フロー
 有形固定資産の取得による支出                   △252,933             △213,575
 無形固定資産の取得による支出                   △660,791             △587,080
 貸付けによる支出                           △6,055               △5,413
 貸付金の回収による収入                         5,041                 6,154
 差入保証金の差入による支出                     △38,241              △20,807
 差入保証金の回収による収入                       9,507                35,752
 営業権の取得による支出                       △22,948                    -
 投資活動によるキャッシュ・フロー                 △966,421             △784,969




                         15
                              株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


                                                       (単位:千円)
                            前連結会計年度              当連結会計年度
                          (自 2018年4月1日         (自 2019年4月1日
                          至 2019年3月31日)        至 2020年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
 短期借入れによる収入                       1,190,000            1,600,000
 短期借入金の返済による支出                   △1,590,000           △1,100,000
 長期借入れによる収入                         400,000              300,000
 長期借入金の返済による支出                   △1,000,872            △943,355
 ファイナンス・リース債務の返済による支出              △51,175              △49,307
 連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得
                                    △1,000                    -
 による支出
 新株予約権の行使による株式の発行による収入               67,928               12,194
 新株予約権付社債の償還による支出                        -            △1,250,000
 配当金の支払額                                 -             △114,369
 シンジケートローン手数料の支払額                  △25,630               △8,860
 その他                                △1,189                   297
 財務活動によるキャッシュ・フロー                △1,011,939           △1,553,401
現金及び現金同等物に係る換算差額                     42,361             △32,112
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)              △1,204,538           △2,599,684
現金及び現金同等物の期首残高                    5,127,345            3,922,806
現金及び現金同等物の期末残高                    3,922,806            1,323,121




                         16
                                                    株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


(5)連結財務諸表に関する注記事項
 (継続企業の前提に関する注記)
     該当事項はありません。


 (会計方針の変更)
     米国会計基準を適用している在外連結子会社において「顧客との契約から生じる収益」(ASC第606号)を当連結
    会計年度の期首より適用しております。なお、連結財務諸表に及ぼす影響は軽微であります。


 (セグメント情報等)
    (セグメント情報)
Ⅰ   前連結会計年度(自   2018年4月1日    至   2019年3月31日)
    1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
                                                                            (単位:千円)
                                      報告セグメント                               連結財務諸表
                                                                      調整額     計上額
                      リーガルテック                                                  (注)
                                      AIソリューション           計
                         AI
売上高

 外部顧客への売上高              9,834,826        1,427,243       11,262,070     -    11,262,070
 セグメント間の内部
                                 -                 -             -      -           -
 売上高又は振替高
         計              9,834,826        1,427,243       11,262,070     -    11,262,070

セグメント利益                     110,773           133,637       244,410     -       244,410
 (注) セグメント利益の合計額は、連結損益計算書の営業利益と一致しております。


    2. 報告セグメントごとの資産に関する情報
       該当事項はありません。


    3. 報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
       「AIソリューション」セグメントのビジネスインテリジェンス分野において保有している固定資産のうち、
      将来の使用が見込まれなくなった資産について、減損損失を計上しました。なお、当該減損損失の計上額は
      8,919千円であります。


    4. 報告セグメントの変更等に関する事項
       該当事項はありません。




                                         17
                                               株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


Ⅱ   当連結会計年度(自   2019年4月1日   至   2020年3月31日)
    1. 報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
                                                                       (単位:千円)
                                    報告セグメント                            連結財務諸表
                                                                 調整額     計上額
                    リーガルテック                                               (注)
                                    AIソリューション        計
                       AI
売上高

 外部顧客への売上高              9,117,422      1,353,273    10,470,695     -    10,470,695
 セグメント間の内部
                                -             -             -      -           -
 売上高又は振替高
           計            9,117,422      1,353,273    10,470,695     -    10,470,695

セグメント損失(△)              △665,630       △178,813      △844,443      -     △844,443
 (注) セグメント損失の合計額は、連結損益計算書の営業損失と一致しております。


    2. 報告セグメントごとの資産に関する情報
       該当事項はありません。
        
    3. 報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
       該当事項はありません。


    4. 報告セグメントの変更等に関する事項
       該当事項はありません。




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                                         株式会社FRONTEO(2158) 2020年3月期 決算短信


(1株当たり情報)
                                        前連結会計年度               当連結会計年度
               項目                     (自 2018年4月1日          (自 2019年4月1日
                                       至 2019年3月31日)         至 2020年3月31日)
 1株当たり純資産額                                    113.96円                79.77円
 1株当たり当期純利益金額又は
                                       1.37円             △24.37円
 当期純損失金額(△)
 潜在株式調整後
                                       1.31円                 -円
 1株当たり当期純利益金額
(注)1 当連結会計年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在するものの、1株
      当たり当期純損失であるため記載しておりません。
   2 1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損失金額(△)の算定上の基礎は以下のとおりであります。
                               前連結会計年度             当連結会計年度
             項目              (自 2018年4月1日        (自 2019年4月1日
                              至 2019年3月31日)       至 2020年3月31日)
  1株当たり当期純利益金額又は当期純損失金額(△)
   親会社株主に帰属する当期純利益金額又は
                                          52,249           △929,656
   親会社株主に帰属する当期純損失金額(△)(千円)
   普通株主に帰属しない金額(千円)                           -                   -
   普通株式に係る親会社株主に帰属する当期純利益
   金額又は親会社株主に帰属する当期純損失金額                  52,249           △929,656
   (△)(千円)
   普通株式の期中平均株式数(株)                    38,098,739          38,144,983


  潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額
   親会社株主に帰属する当期純利益調整額(千円)                               -                     -
   普通株式増加数(株)                                   1,679,363                     -
   (うち転換社債型新株予約権付社債(株))                         1,537,528                     -
   (うち新株予約権(株))                                   141,835                     -
                                 2015年5月28日開催の取締役会にお
                                   いて決議された第11回新株予約権
                                 (普通株数103,500株)

                                 2015年7月31日開催の取締役会に
                                 おいて決議された第12回新株予約
                                 権(普通株数17,000株)

                                 2016年6月21日開催の取締役会に
                                 おいて決議された第13回新株予約
                                 権(普通株数112,400株)

   希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株        2016年12月22日開催の取締役会に
   当たり当期純利益金額の算定に含めなかった潜在        おいて決議された第15回新株予約
                                 権(普通株数15,000株)                               -
   株式の概要
                                 2018年3月23日開催の取締役会に
                                 おいて決議された第21回新株予約
                                 権(普通株数22,400株)

                                 2018年6月25日開催の取締役会に
                                 おいて決議された第22回新株予約
                                 権(普通株数22,500株)

                                 2019年2月4日開催の取締役会に
                                 おいて決議された第23回新株予約
                                 権(普通株数169,000株)




    
(重要な後発事象)
   該当事項はありません。




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