2158 M-FRONTEO 2019-07-01 16:00:00
財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ [pdf]

                                                 2019 年 7 月 1 日
各     位
                                     株 式 会 社 F R O N T E O
                                     代表取締役社長        守本      正宏
                                     東 京 都 港 区 港 南 2 - 1 2 - 2 3
                                   (コード番号:2158    東証マザーズ)
                                   (NASDAQ ティッカーシンボル:FTEO)
                                  問合せ先: 取締役管理本部長       上杉 知弘
                                    T E L   0 3 - 5 4 6 3 - 6 3 4 4

            財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ


    当社は、2019 年3月期の内部統制報告(2019 年7月1日関東財務局へ提出予定)に開示すべき重要な不備
があり、当社の財務報告に係る内部統制は有効でない旨を記載いたしましたので、下記のとおりお知らせいた
します。


                             記
1.開示すべき重要な不備の内容
  当社の米国子会社であるFRONTEO USA, Inc.(以下、
                                 「FUSA」という)において、2016年3月期から開示す
    べき重要な不備が発生しています。2019年3月期においては、当該事実を真摯に受けとめ、不備の性質を分
    析し、早急な是正に取り組みました。
     まず、最も課題の大きかった契約書の管理不備に関しては、全案件の契約書の有無の精査、顧客から追加
    証憑の入手、契約書管理のワークフロー整備により改善しました。次に、請求書作成時の誤りに関しても、
    関係部門へのトレーニングの実施、ダブルチェック機能の強化により、一定の改善が見られました。更に、
    必要な社内手続きを一から見直し、全社的な内部統制に関する開示すべき重要な不備の改善に努めました
    が、監査人より、売上高に関連する会計処理を中心として多数の監査指摘を受け、引き続き問題が改善され
    ていないとの指摘を受けました。
     本指摘の原因分析における課題認識により、当事業年度末日時点において、販売に係る業務プロセスに関
    し、改善中の開示すべき重要な不備が残っていると判断しました。また、IT基盤に関する全社的な統制の
    不備が解消しきれなかったこと、結果として多額な監査修正が発生したことから、全社的な内部統制及び売
    上高に関連する処理を中心とした決算・財務報告プロセスにも、改善中の開示すべき重要な不備が残ってい
    ると判断しました。


2.事業年度末までに是正できなかった理由
  本指摘の原因を分析したところ、(1) 見積りや判断が必要な売上高に関連する決算整理事項について、経
 理部門の理解不足及びチェック体制が不十分であったこと、(2) 営業部門、ビジネスオペレーション部門、
 請求書作成部門等のいわゆる上流部門と経理部門の連携が不十分であり、処理すべき項目に対し漏れが生じ
 るなど、処理誤りが発生したこと、(3) 上流部門において、必ずしも正確な処理・対応がなされていなかっ
 たこと等の課題が認識されました。このことから、売上高に関連して設定されたコントロールが、必ずしも
 確実には機能しておらず、内部統制の運用が不十分であり、当事業年度末日時点において、開示すべき重要
 な不備が一部残る結果となりました。
3.開示すべき重要な不備の是正方針
  当社は FUSA における当該事実を真摯に受けとめ、2020 年3月期において、以下の改善施策を着実に
 実行いたします。これにより、決算財務報告体制の拡充とスキルアップを図るとともに、決算業務に関す
 るモニタリングを強化し、適切な内部統制を整備・運用する方針であります。


① 経理部門の強化
   売上高に関連する部門の人員に関し、米国での収益認識基準に精通した要員を3名増強すべく、採用活
  動を開始しております。加えて、外部コンサルタントを通年契約にて確保した上で、特に見積りや判断
  が必要な売上高に関連する会計処理に関し、詳細な業務手順書及びチェックリストを作成し、運用して
  いきます。
② 部門間連携とチェック機能の強化
   契約管理や請求管理等を行う営業管理人員を増員し、上流部門と経理部門との連携を強化するととも
  に、上記①記載の業務手順書及びチェックリストを整備することで、漏れのない部門間の連携を推進し
  ます。次に、請求書チェック機能については、一定の改善は見られたものの、更なる強化施策として、チ
  ェック対象範囲の拡大、経理部門が記帳した内容を営業管理部門が確認するプロセスの設定等を通じて
  チェック機能を強化します。また、エラー内容の原因部門へのフィードバックを徹底し再発防止に努め
  ます。
③ 関係部門(上流部門)での正確な処理の強化
   売上計上される案件数及び少額の請求書数が多いことが正確な処理が徹底されない一つの要因になっ
  ており、少額案件を選別し管理工数を削減し、正確な処理が徹底できる業務量にしていきます。また、
  各ITシステム間の自動連携がなされておらず、手動処理が発生していることが上流部門での処理誤りの
  一因になっているため、特に請求書作成関連の自動処理が可能となるようにシステム改修を行います。


4.連結財務諸表に与える影響
  上記開示すべき重要な不備に起因した必要な修正は、連結財務諸表に反映しております。


5.財務諸表の監査報告における監査意見
  無限定適正意見であります。



                                                  以 上