2156 J-セーラー広告 2020-05-13 15:00:00
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年5月13日
上場会社名 セーラー広告株式会社 上場取引所 東
コード番号 2156 URL https://www.saylor.co.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 村上 義憲
問合せ先責任者 (役職名) 総務局次長 (氏名) 西分 太郎 TEL 087-825-1156
定時株主総会開催予定日 2020年6月23日 配当支払開始予定日 2020年6月24日
有価証券報告書提出予定日 2020年6月24日
決算補足説明資料作成の有無 : 無
決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1. 2020年3月期の連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1) 連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する当期
売上高 営業利益 経常利益
純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 8,217 △6.5 74 △50.3 90 △43.2 19 △77.3
2019年3月期 8,791 △0.3 149 87.3 158 63.1 87 316.0
(注)包括利益 2020年3月期 8百万円 (△88.1%) 2019年3月期 72百万円 (560.7%)
潜在株式調整後1株当た 自己資本当期純利
1株当たり当期純利益 総資産経常利益率 売上高営業利益率
り当期純利益 益率
円銭 円銭 % % %
2020年3月期 5.25 ― 1.1 2.0 0.9
2019年3月期 23.18 ― 4.7 3.5 1.7
(2) 連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2020年3月期 4,206 1,875 44.6 496.56
2019年3月期 4,665 1,886 40.4 499.26
(参考) 自己資本 2020年3月期 1,875百万円 2019年3月期 1,886百万円
(3) 連結キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フ 投資活動によるキャッシュ・フ 財務活動によるキャッシュ・フ
現金及び現金同等物期末残高
ロー ロー ロー
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 72 △25 △191 811
2019年3月期 211 △35 0 956
2. 配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結) 率(連結)
円銭 円銭 円銭 円銭 円銭 百万円 % %
2019年3月期 ― 0.00 ― 5.00 5.00 18 21.6 1.0
2020年3月期 ― 0.00 ― 5.00 5.00 18 95.2 1.0
2021年3月期(予想) ― ― ― ― ― ―
(注)2021年3月期の期末配当予想は、現段階では業績予想を精査中のため未定といたします。
3. 2021年 3月期の連結業績予想(2020年 4月 1日~2021年 3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益
百万円 % 百万円 % 百万円 %
通期 ― ― ― ― ― ―
(注)連結通期業績予想につきましては、現段階で合理的な業績予想の算定を行うことが困難なことから未定とし、記載しておりません。
今後、合理的な予測が可能となった時点で速やかにお知らせいたします。
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 ― 社 (社名) ― 、 除外 ― 社 (社名) ―
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3) 発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期 6,078,000 株 2019年3月期 6,078,000 株
② 期末自己株式数 2020年3月期 2,300,328 株 2019年3月期 2,300,328 株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 3,777,672 株 2019年3月期 3,777,672 株
(参考)個別業績の概要
2020年3月期の個別業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1) 個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 6,543 △7.6 8 △91.2 32 △69.9 △18 ―
2019年3月期 7,083 △1.9 92 26.2 109 △1.8 46 ―
潜在株式調整後1株当たり当期純
1株当たり当期純利益
利益
円銭 円銭
2020年3月期 △4.83 ―
2019年3月期 12.21 ―
当社単体の業績につきましては、昨年10月の消費税率改定以降、当社商勢圏におきまして、消費マインドの相対的な低下とこれに付随した地元企業の業
績の伸び悩みが見られ、地元企業の広告出稿に対する慎重姿勢へと繋がりました。また、新型コロナウイルス感染予防への対策等からイベントの開催中
止や規模の縮小、広告活動の自粛などが今年2月以降相次ぎ、インバウンド消費の縮小も重なって広告出稿の大幅な減少が生じ、売上高は前期比△
7.6%となりました。また、販売費及び一般管理費が前年を下回る水準となりましたが、売上高減少による影響を吸収できず営業利益は前期比△91.2%、経
常利益は前期比△69.9%となりました。当事業年度におきましては、保有する投資有価証券の一部について3月の市場環境悪化に伴う時価下落から投資
有価証券評価損20百万円を計上し、税金等を差し引いた親会社株主に帰属する当期純利益は△18百万円となりました。
(2) 個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2020年3月期 3,689 1,728 46.8 457.43
2019年3月期 4,183 1,775 42.5 470.03
(参考) 自己資本 2020年3月期 1,728百万円 2019年3月期 1,775百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、
実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
セーラー広告株式会社(2156) 2020年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 …………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 …………………………………………………………3
(4)今後の見通し …………………………………………………………………………………4
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………………………………………………………5
3.連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………6
(1)連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………6
(2)連結損益及び包括利益計算書 ………………………………………………………………8
(3)連結株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………9
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………10
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………12
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………12
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………12
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………12
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………13
— 1 —
セーラー広告株式会社(2156) 2020年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続く中、政府の各種政策効果も
あって緩やかな回復基調で推移いたしましたが、今年2月下旬に新型コロナウイルス感染症に関す
る政府の緊急対応策が発表されて以降、景気は急減速し、先行きについては不確実性が極めて高い
状況となりました。当社グループ商勢圏におきましても昨年10月の消費税率改定以降、消費マイン
ドが相対的に低下する中、2月以降、新型コロナウイルス感染症への予防策として外出自粛やイベ
ント中止等による消費不振が見られ、各企業とも厳しい経営環境となりました。
また、広告業界におきましては、インターネットを活用した情報発信手段の多様化によって、メ
ディア環境が変化し、各企業のマーケティングコミュニケーション活動にデジタルメディアがこれ
まで以上に広く活用されるようになりました。その結果、インターネット広告費がテレビメディア
広告費を上回り、6年連続の2桁成長となり、2019年の日本の総広告費は6兆9,381億円と8年連続
のプラス成長となりました(電通調査)。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の世界的流行
はイベントの中止や延期のほか広告出稿の停止や自粛を誘発いたしました。
このような環境の中、当社グループにおきましては、「地域№1のコミュニケーションサービス
の提供」を目指し、顧客の経営課題に資するマーケティングコミュニケーションの実現をより加速
するため、その活動指針を『Marketing Design(マーケティングデザイン)』と掲げ、顧客満足度
の高いサービスの提供に努め、デジタルメディア提案力の強化と提供サービスの質的向上に取り組
むとともに、グループ各拠点間の連携強化、業務提携先との協業、ウェブ広告運用セミナーの開催
などに取り組んでまいりました。
その結果、インターネット広告が順調に増加したほか、G20労働雇用大臣会合や地域振興イベン
トの実施を受注したほか、地元出身タレントや有名キャラクターを使ったキャンペーン、インター
ネット観光動画の制作、地元商品のブランディングなどがありました。ウェブ広告運用セミナーに
つきましては、各企業のウェブ広告担当者向けに合計3回開催し、新規開拓だけではなくウェブに
強い会社としてのPRにも繋がりました。
当連結会計年度におきましては、こうした取組がありましたが、昨年10月の消費税率改定以降の
消費マインドの相対的な低下とこれに付随した地元企業の業績の伸び悩みが、お客様のマーケティ
ング戦略の変化をもたらし、広告予算の見直しや都市部への集約などとして表面化し、地元企業の
広告出稿に対する慎重姿勢へと繋がりました。また、新型コロナウイルス感染症への対策等からイ
ベントの開催中止や規模の縮小、広告活動の自粛などが2月下旬以降相次ぎ、インバウンド消費の
縮小も重なって広告出稿の大幅な減少が生じた結果、当社グループの売上高は8,217百万円(前期
比93.5%)となりました。
当社グループにおきましては、顧客満足度の高いサービスの提供に努め、個々の受注案件の利益
率改善に努めた結果、売上総利益率は前年同水準の19.4%となりましたが、売上高の減少を吸収す
ることはできず、売上総利益は1,591百万円(前期比93.7%)となりました。
経費面におきましては、モバイルパソコンの導入や消費税率改定へのシステム対応のほか、課題
解決型営業の強化を目的とした研修費用の計上等がありましたが、諸費用の節減に努めたこともあ
って、販売費及び一般管理費は1,516百万円(前期比98.0%)となりました。
以上から、営業利益は74百万円(前期比49.7%)、経常利益は90百万円(前期比56.8%)となり
ました。また、当連結会計年度におきましては、当社愛媛本社の改装に伴う固定資産除却損10百万
円のほか、保有する投資有価証券の一部について3月の市場環境悪化に伴う時価下落から投資有価
証券評価損21百万円等を計上し、税金等を差し引いた親会社株主に帰属する当期純利益は19百万円
(前期比22.7%)となりました。
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セーラー広告株式会社(2156) 2020年3月期 決算短信
【参考】事業別の状況(当連結会計年度)
売上高 営業利益
区 分
(百万円) 前期比(%) 構成比(%) (百万円) 前期比(%)
広告事業 8,186 93.4 99.6 70 48.7
テ レ ビ 1,409 101.3 16.5
ラ ジ オ 197 92.3 2.3
新 聞 1,198 94.9 14.0
雑 誌 315 89.2 3.7
セールスプロモーション 1,700 83.9 19.9
― ―
イ ベ ン ト 1,038 76.5 12.1
屋 外 303 86.3 3.5
インターネット/モバイル 1,121 133.8 13.1
制作・その他 1,261 101.3 14.8
セグメント内の内部売上高 △359 127.5 ―
ヘルスケア事業 31 102.9 0.4 1 72.1
調整額 ― ― ― 1 101.1
グループ合計 8,217 93.5 100.0 74 49.5
※1 当社グループの扱うサービスのうち、テレビ・ラジオ・新聞および雑誌を中心とする各種メディアを活
用した広告の企画・立案・制作、ならびに、セールスプロモーションやインターネット関連広告などの
広告に関するあらゆるサービス活動のほか、フリーマガジンおよび月刊タウン情報誌の発行を「広告事
業」として区分しております。また、地域密着型通所介護施設の運営を「ヘルスケア事業」として区分
しております。
※2 調整額はセグメント間取引消去であります。
(2)当期の財政状態の概況
当連結会計年度末における総資産は4,206百万円となり、前連結会計年度末に比べ458百万円の減
少となりました。
資産の部では、現金及び預金の減少と、受取手形及び売掛金の減少を主な要因として、流動資産
は前連結会計年度末に比べ442百万円減少し、2,060百万円となりました。また、有形固定資産およ
びソフトウェアの取得、ならびに投資有価証券の減少を主な要因として、固定資産は前連結会計年
度末に比べ15百万円減少し、2,146百万円となりました。
負債の部では、支払手形及び買掛金の減少と、1年以内償還予定の社債の減少を主な要因とし
て、流動負債は前連結会計年度末に比べ579百万円減少し、1,514百万円となりました。また、社債
の増加を主な要因として、固定負債は前連結会計年度末に比べ130百万円増加し、816百万円となり
ました。
純資産の部は、前連結会計年度末に比べ10百万円減少し、1,875百万円となりました。これは主
に親会社株主に帰属する当期純利益の計上と期末配当金の支払いによるものであります。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ144百万
円減少し、811百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は72百万円(前連結会計年度は、得られた資金211百万円)とな
りました。これは主に税金等調整前当期純利益55百万円、売上債権の減少額286百万円、仕入債務
の減少額181百万円および法人税等の支払額88百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は25百万円(前連結会計年度は、使用した資金35百万円)となり
ました。これは主に有形固定資産の取得による支出64百万円および投資不動産の賃貸による収入45
百万円によるものであります。
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セーラー広告株式会社(2156) 2020年3月期 決算短信
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は191百万円(前連結会計年度は、得られた資金0百万円)とな
りました。これは主に長期借入による収入50百万円、長期借入金の返済による支出65百万円、社債
の発行による収入150百万円、社債の償還による支出300百万円および配当金の支払18百万円による
ものであります。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
自己資本比率(%) 38.4 40.6 40.8 40.4 44.6
時価ベースの自己資本比(%) 21.4 23.8 35.0 26.2 23.5
キャッシュ・フロー対有利子
25.3 4.4 ― 4.2 10.0
負債比率(年)
インタレスト・カバレッジ・
12.3 19.0 9.2 16.9 11.3
レシオ(倍)
※各指標は、以下の算式により算出しております。
自己資本比率=自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率=株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率=有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ=事業利益/利払い
(注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている負債を対象としておりま
す。
(4)今後の見通し
①今後の見通し
広告業界におきましては、インターネットやデジタル技術を活用した広告の成長が目覚ましく、
インターネット広告を専門に扱う企業の参入もあって業界全体の規模は拡大しております。これら
デジタル広告の領域では、媒体の形態や技術の進歩が広告市場全体へ新しい風を送り込み、
YouTube視聴者やSNS利用者をとおして消費を喚起するなど、生活者の情報接触端末や時間の変化と
ともに、個人をターゲットとした広告手法も活発になってきました。そして、従来の広告手法では
消費者への訴求が難しくなりつつあるなど、まさに業界自体の転換期を迎えております。こうした
広告手法の多様化とともにお客様のニーズも多様化しており、広告会社には、広告をとおした付加
価値の創出が求められております。また、お客様それぞれのニーズに対応するためには、様々なデ
ータの活用が欠かせない時代となっており、データ活用を含めた対応も必要とされております。
このような時代にあっては、顧客と市場の関係性の中にあるストーリーを構想して、それに即し
た最も効果的な広告手法を提案する、すなわち、お客様の企業価値向上に繋がるストーリーを共創
することが重要であり、これからの当社グループの在り方だと考えております。また、私たちの提
供するサービスは行政や地域に対しても広がります。地域課題から社会的価値を構想し、実現させ
ていくことも当社グループの活動領域であると考えており、企業理念が示すように、「顧客課題を
提案活動によって解決し、地域の皆様とともに豊かな文化を育て、社会をより楽しく、より美し
く、より豊かにすること」が当社グループの使命であると考えております。この実現に向け、当社
グループにおきましては、高いクリエイティブ力と企画提案力による付加価値の高い営業の実践を
とおして地域№1のコミュニケーションサービスを提供すべく、「①新たな成長領域への展開、②
デジタルメディア提案力の強化、③提供サービスの付加価値の向上、④ネットワーク力の強化、⑤
人材への投資」に取り組んでまいります。
以上の施策を講じてまいりますが、現状、当社グループの商勢圏におきましては、昨年10月から
実施された消費税率改定以降、生活者の節約志向が高まっており、また、新型コロナウイルス感染
症への対応から、生活者が外出や人込みを避ける動きが続き、お客様におきまして、店舗休業や営
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セーラー広告株式会社(2156) 2020年3月期 決算短信
業時間の短縮などを実行せざるを得ない状況となっております。その結果、当社グループにおきま
しては、集客イベントの中止や延期のほか、広告出稿の自粛による影響が発生しており、現時点に
おきましては、感染拡大の収束が見通せず長期化する可能性もあるため、影響額の正確な把握が困
難であることから、次期連結会計年度(2021年3月期)の当社グループ通期の業績につきましては
「未定」としております。なお、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた業績予想の見通しが
合理的に予測可能となり次第改めて速やかに公表いたします。
(新型コロナウイルス感染症拡大に関するリスク)
新型コロナウイルス感染症拡大に関するリスクにつきましては、お客様の今後の動向に伴う集客
イベントの中止・延期のほか、広告出稿の自粛による売上高減少の可能性があります。
(新型コロナウイルス感染症に対する対応状況)
当社グループにおきましては、①公共交通機関を利用して通勤している社員の時差出勤の奨励、
②リモートワーク等を活用した状況に応じた柔軟な勤務の奨励、③特定警戒都道府県を含む感染拡
大地域の出張・来訪禁止、④記念式典・集合研修・朝礼の中止など「3つの密(密閉・密集・密
接)」の回避、⑤職場内感染防止行動の徹底(手洗い・マスク着用・換気・風邪症状社員の出勤免
除等)を実施しており、今後とも感染防止に努めてまいります。
②利益配分に関する基本方針および当期・次期の配当
当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題として位置付け、安定した配当を継続して実
施することを基本とし、資金需要の状況、業績の動向、ならびに、内部留保の充実等を総合的に検
討したうえで配当額を決定しております。当方針のもと、当期の期末配当金につきましては、1株
当たり5円とする予定であります。
なお、次年度の配当金につきましては、業績予想の「未定」を受け、現段階では「未定」とし、
業績予想が可能となった段階で配当予想を速やかに公表いたします。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性、並びに国際的な資金調
達を行っていないこと等を考慮し、当面は日本基準で連結財務諸表を作成する方針であります。
なお、国際会計基準の適用につきましては、国内外の諸情勢等を考慮のうえ、適切に対応していく
方針であります。
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セーラー広告株式会社(2156) 2020年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 1,086,692 906,301
受取手形及び売掛金 1,341,084 1,051,294
商品及び製品 9,771 7,478
仕掛品 39,953 42,847
原材料及び貯蔵品 2,705 2,560
未収還付法人税等 - 15,895
その他 28,989 36,391
貸倒引当金 △5,524 △1,874
流動資産合計 2,503,672 2,060,895
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 892,966 917,139
減価償却累計額 △606,494 △623,319
建物及び構築物(純額) 286,471 293,819
土地 746,598 746,598
その他 104,450 117,944
減価償却累計額 △74,160 △69,335
その他(純額) 30,290 48,608
有形固定資産合計 1,063,360 1,089,026
無形固定資産
のれん 8,400 6,000
その他 13,490 24,954
無形固定資産合計 21,890 30,954
投資その他の資産
投資有価証券 176,740 148,905
繰延税金資産 79,068 70,992
投資不動産 874,128 875,259
減価償却累計額 △181,156 △195,297
投資不動産(純額) 692,972 679,962
その他 135,061 136,418
貸倒引当金 △7,127 △10,220
投資その他の資産合計 1,076,716 1,026,057
固定資産合計 2,161,967 2,146,039
資産合計 4,665,639 4,206,935
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セーラー広告株式会社(2156) 2020年3月期 決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 1,260,154 1,078,702
短期借入金 105,000 101,000
1年内返済予定の長期借入金 65,280 65,280
1年内償還予定の社債 300,000 -
未払法人税等 65,559 16,434
賞与引当金 73,462 60,940
役員賞与引当金 6,000 -
返品調整等引当金 1,361 2,106
その他 217,103 190,222
流動負債合計 2,093,920 1,514,685
固定負債
社債 - 150,000
長期借入金 412,870 397,590
退職給付に係る負債 180,104 178,839
役員退職慰労引当金 4,337 5,087
その他 88,363 84,860
固定負債合計 685,675 816,378
負債合計 2,779,596 2,331,063
純資産の部
株主資本
資本金 294,868 294,868
資本剰余金 198,600 198,600
利益剰余金 1,699,282 1,700,240
自己株式 △314,972 △314,972
株主資本合計 1,877,780 1,878,738
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 8,380 △1,762
退職給付に係る調整累計額 △117 △1,104
その他の包括利益累計額合計 8,263 △2,867
純資産合計 1,886,043 1,875,871
負債純資産合計 4,665,639 4,206,935
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セーラー広告株式会社(2156) 2020年3月期 決算短信
(2)連結損益及び包括利益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
売上高 8,791,906 8,217,704
売上原価 7,093,939 6,626,466
売上総利益 1,697,966 1,591,238
販売費及び一般管理費 1,548,182 1,516,736
営業利益 149,783 74,501
営業外収益
受取利息 114 93
受取配当金 2,729 2,780
投資不動産賃貸料 44,869 45,260
その他 3,149 4,589
営業外収益合計 50,862 52,724
営業外費用
支払利息 9,054 6,833
不動産賃貸費用 28,457 27,084
その他 4,363 3,159
営業外費用合計 41,875 37,077
経常利益 158,771 90,148
特別利益
投資有価証券売却益 - 1,000
事業譲渡益 - 499
特別利益合計 - 1,499
特別損失
固定資産除却損 1,792 10,739
減損損失 14,900 3,222
投資有価証券評価損 4,111 21,830
特別損失合計 20,804 35,792
税金等調整前当期純利益 137,966 55,855
法人税、住民税及び事業税 60,664 26,747
法人税等調整額 △10,281 9,261
法人税等合計 50,382 36,009
当期純利益 87,584 19,846
(内訳)
親会社株主に帰属する当期純利益 87,584 19,846
非支配株主に帰属する当期純利益 - -
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △13,865 △10,143
退職給付に係る調整額 △723 △987
その他の包括利益合計 △14,589 △11,130
包括利益 72,994 8,716
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 72,994 8,716
非支配株主に係る包括利益 - -
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(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:千円)
株主資本 その他の包括利益累計額
その他有価 退職給付に その他の包 純資産合計
株主資本合
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 証券 係る 括利益
計
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 294,868 198,600 1,630,586 △314,971 1,809,084 22,246 606 22,852 1,831,937
当期変動額
剰余金の配当 △18,888 △18,888 △18,888
親会社株主に帰属す
87,584 87,584 87,584
る当期純利益
自己株式の取得 △0 △0 △0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 △13,865 △723 △14,589 △14,589
額)
当期変動額合計 ― ― 68,695 △0 68,695 △13,865 △723 △14,589 54,106
当期末残高 294,868 198,600 1,699,282 △314,972 1,877,780 8,380 △117 8,263 1,886,043
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本 その他の包括利益累計額
その他有価 退職給付に その他の包 純資産合計
株主資本合
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 証券 係る 括利益
計
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 294,868 198,600 1,699,282 △314,972 1,877,780 8,380 △117 8,263 1,886,043
当期変動額
剰余金の配当 △18,888 △18,888 △18,888
親会社株主に帰属す
19,846 19,846 19,846
る当期純利益
自己株式の取得
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 △10,143 △987 △11,130 △11,130
額)
当期変動額合計 ― ― 958 ― 958 △10,143 △987 △11,130 △10,172
当期末残高 294,868 198,600 1,700,240 △314,972 1,878,738 △1,762 △1,104 △2,867 1,875,871
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 137,966 55,855
減価償却費 31,173 33,409
減損損失 14,900 3,222
のれん償却額 5,400 2,400
貸倒引当金の増減額(△は減少) 4,726 △557
賞与引当金の増減額(△は減少) 3,630 △12,522
役員賞与引当金の増減額(△は減少) 6,000 △6,000
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 6,451 △2,684
役員退職慰労引当金の増減額(△は減少) 750 750
受取利息及び受取配当金 △2,844 △2,873
賃貸料の受取額 △44,869 △45,260
不動産賃貸費用 28,457 27,084
支払利息 9,054 6,833
投資有価証券売却損益(△は益) - △1,000
投資有価証券評価損 4,111 21,830
事業譲渡損益(△は益) - △499
有形固定資産除却損 1,792 10,739
売上債権の増減額(△は増加) △28,369 286,675
たな卸資産の増減額(△は増加) △14,557 △455
その他の流動資産の増減額(△は増加) △2,177 △431
仕入債務の増減額(△は減少) △5,262 △181,451
未払消費税等の増減額(△は減少) 27,955 △11,759
その他の流動負債の増減額(△は減少) △1,948 △15,242
その他 5,841 △2,780
小計 188,181 165,280
利息及び配当金の受取額 2,839 2,882
利息の支払額 △9,061 △7,326
法人税等の支払額又は還付額(△は支払) 29,468 △88,492
営業活動によるキャッシュ・フロー 211,428 72,343
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △115,503 △86,301
定期預金の払戻による収入 181,900 121,900
有形固定資産の取得による支出 △14,311 △64,881
投資有価証券の取得による支出 △4,749 △4,890
投資有価証券の売却による収入 - 1,000
事業譲渡による収入 - 500
投資不動産の取得による支出 △115,590 △1,549
保険積立金の積立による支出 △2,535 △2,550
投資不動産の賃貸による収入 45,106 45,084
その他 △9,575 △34,146
投資活動によるキャッシュ・フロー △35,259 △25,835
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(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) △20,000 △4,000
長期借入れによる収入 120,000 50,000
長期借入金の返済による支出 △77,912 △65,280
社債の発行による収入 - 150,000
社債の償還による支出 - △300,000
配当金の支払額 △18,888 △18,888
その他 △2,972 △3,132
財務活動によるキャッシュ・フロー 227 △191,300
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 176,396 △144,792
現金及び現金同等物の期首残高 779,638 956,035
現金及び現金同等物の期末残高 956,035 811,242
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(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
(セグメント情報等)
1 報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可
能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う
対象となっているものです。
当社グループの扱うサービスのうち、テレビ、ラジオ、新聞および雑誌を中心とする各種メディ
アを媒体とした広告の企画、立案、制作、ならびに、セールスプロモーションやインターネット関
連広告などの広告に関するあらゆるサービス活動のほか、フリーマガジンおよび月刊タウン情報誌
の発行を「広告事業」として区分しております。
このほか、小規模の地域密着型通所介護施設の運営を「ヘルスケア事業」として区分しておりま
す。
2 報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理において特有の会計処理はございません。また、報告
セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であり、セグメント間の内部売上高又は振替高は、市
場実勢価格に基づいております。
3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント 連結財務諸表
調整額
広告 ヘルスケア 計上額
合計 (注1)
事業 事業 (注2)
売上高
外部顧客への売上高 8,186,668 31,036 8,217,704 ― 8,217,704
セグメント間の内部
△20 ― △20 20 ―
売上高又は振替高
計 8,186,648 31,036 8,217,684 20 8,217,704
セグメント利益 70,762 1,918 72,681 1,820 74,501
セグメント資産 4,245,799 21,097 4,266,897 △59,962 4,206,935
その他の項目
減価償却費 33,409 ― 33,409 ― 33,409
のれんの償却額 2,400 ― 2,400 ― 2,400
持分法適用会社への投資額 939 ― 939 ― 939
有形固定資産及び無形固定
81,986 ― 81,986 ― 81,986
資産の増加額
(注)1.調整額は、以下のとおりであります。
(1)セグメント利益の調整額1,820千円は、セグメント間取引消去であります。
(2)セグメント資産の調整額△59,962千円は、セグメント間取引消去であります。
2.セグメント利益の合計金額は、連結財務諸表の営業利益と一致しております。
3.製品及びサービスごとの情報
報告セグメントと同様であります。
4.地域ごとの情報
(1) 売上高:本邦以外の外部顧客への売上高がないため、該当事項はありません。
(2) 有形固定資産:本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
5.主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、連結損益及び包括利益計算書の売上高の10%以上を占めるものがないため、
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セーラー広告株式会社(2156) 2020年3月期 決算短信
記載しておりません。
6.報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報
当連結会計年度に、「広告事業」セグメントにおいて3,222千円の減損損失を計上しております。
7.報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報
広告事業において、平成29年10月1日付で株式会社ワイヤーママから育児情報誌および育児系書籍・絵
本の出版・販売ならびに育児系商品等の制作・販売およびこれらに付随する一切の事業を譲り受けてお
ります。これに伴い、当連結会計年度において、2,400千円ののれん償却額を計上しており、その未償却
残高は6,000千円であります。
8.報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報
該当事項はありません。
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額 499.26 円 496.56 円
1株当たり当期純利益金額 23.18 円 5.25 円
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在していないため記載しておりませ
ん。
2.1株当たり当期純利益金額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり当期純利益金額
親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 87,584 19,846
普通株主に帰属しない金額(千円) ― ―
普通株式に係る親会社株主に帰属する
87,584 19,846
当期純利益(千円)
普通株式の期中平均株式数(千株) 3,777 3,777
3.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度末 当連結会計年度末
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
純資産の部の合計額(千円) 1,886,043 1,875,871
純資産の部の合計額から控除する金額(千円) ― ―
普通株式に係る期末の純資産額(千円) 1,886,043 1,875,871
1株当たり純資産額の算定に用いられた期末の普通株式
3,777 3,777
の数(千株)
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