2134 J-サンキャピタル 2020-02-07 16:30:00
「台湾エンターテインメントファンド」設立のお知らせ [pdf]

各位
                                                                  令和2年2月7日
                                     会 社 名 燦キャピタルマネージメント株式会社
                                     代表者名 代表取締役社長              前田 健司
                                              (コード番号:東証 JASDAQ2134)
                                     問 合 先 取締役 経営企画室長 松本 一郎
                                               (TEL.03-6452-9626)
                                     U R L http://www.sun-capitalmanagement.co.jp


         「台湾エンターテインメントファンド」設立に関するお知らせ

 当社は、本日、ANEW Holdings 株式会社(所在地:東京都千代田区、代表者:藤永裕二、以下、
                                                  「ANEW
Holdings 社」という。
              )と共同で、
                   「台湾エンターテインメントファンド」
                                    (以下、
                                       「TE ファンド」といい
ます。
  )を設立することといたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。


                                 記


1.TE ファンド設立の目的及び事業内容
 当社は、令和元年 12 月 27 日付「第三者割当による新株式の発行及び第 11 回新株予約権の発行並び
にコミットメント条項付第三者割当契約締結、主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ」にて
公表しましたとおり、東アジアにおけるエンターテインメント関連事業に対する投資事業を展開するた
めに、平成 30 年にベンチャーキャピタル投資のためのファンドを共同で設立し当該ファンドの管理運
営をお願いして以来、海外投資における情報交換を行ってきた、日本・アメリカ・アジアに活動拠点を
置きグローバル・ビジネスインキュベーターとして活躍する投資マネジメント会社である ANEW
Holdings 社が組成する投資ファンド「TE ファンド」を通じて、台湾及び東アジアへの投資を行うこと
といたしました。


 TE ファンドは、台湾における ANEW Holdings 社の関係会社である YSJ Capital Co.,Ltd.(所在地:台
北市文山區久康街 159 巷6號4樓、代表者:藤永裕二、以下、「YSJ 社」といいます。)が、台湾現地
での豊富なネットワークを活かして投資対象のアレンジメントを行い、台湾での成長分野であるレジャ
ー・文化産業を中心とした投資ポートフォリオを組み、既存の事業やローカル企業へのスタートアップ
投資だけではなく、YSJ 社がインキュベーターとしての役割を果たすことで、日本や米国からコンサー
ト、テーマパーク、アニメコンテンツ、スポーツや映像コンテンツ関連等を台湾マーケットへ導入する
プロジェクトをハンズオン支援することが可能になると考えております。




                                 1
 現在、海外進出を目指す企業にとって、海外での人材確保や企業のネットワークを確保する事は非常
に困難であり、そのような企業が、TE ファンドを活用することで、これらの課題を解消するための第
一歩となり、主に日本、アメリカのコンテンツ、サービスや技術を台湾で提供し、その後東アジアへの
展開の足掛かりにすることも可能になると考えております。
 具体的な投資スキームとしては、ANEW Holdings 社が General Partner(GP)としてファンドの管理運
営を行い、当社を含めた日本及び台湾の投資家が Limited Partner(LP)としてファンドの大半の出資金
を拠出して TE ファンドを組成します。
 TE ファンドの投資の意思決定は、GP メンバー及び外部有識者で構成される投資委員会における審査
によって行われ、審査にパスした投資対象への投資は、投資委員会によるキャピタルコール※にて実行
されます。
 TE ファンドが検討している投資ポートフォリオは、①日本・米国などからの事業機会(インキュベ
ーション投資)、②台湾現地のレジャー・文化産業スタートアップ(ベンチャーキャピタル投資)、③
その他レジャー・文化事業(プロジェクト投資)を想定しておりますが、①及び②につきましては、タ
イペイエクスチェンジ(台湾証券取引所)での IPO を狙う事ができる企業に対して優先的に投資を行い
ますが、③につきましては、イベント及びコンサート等の短期投資でリスクの低いプロジェクトに投資
を行い、ファンド運用期間中はプロジェクト投資で得た分配金は再投資を行います。台湾の株式市場に
おける上場企業の産業発展は政府の産業経済政策と密接に関連しており、現在、台湾政府は、伝統的な
産業のイノベーションと新たな産業の開拓を進めていますが、「文化クリエイティブ産業などの特徴的
な産業の発展」を推奨して、これら産業の上場を推進するために上場規制を大幅に緩和し、成長する資
本市場で資金を獲得できるようにすることが提案されており、この規制緩和の流れは、エンターテイン
メント関連事業への投資機会を拡げるとともに IPO でのエグジットを狙う上での追い風になると考えて
おります。
 なお、TE ファンドの投資内容として、①インキュベーション投資では、ANEW Holdings 社が持つ海
外での事業機会を国内外の企業に対して、台湾での IPO ストーリーと企業の成長ストーリーに合致する
技術移転やライセンス提供を行った上で投資を行い、投資後には IPO と事業の自走に向けたハンズオン
支援を実施します。
 ②ベンチャーキャピタル投資では、台湾での IPO をきっかけとして東アジアでの事業展開を目的とし
た、既存事業や企業が持つ新規事業や既存事業をカーブアウトした企業に対して投資を行い、投資後に
は IPO と海外でのネットワーク作りに対してハンズオン支援を実施します。
 ③プロジェクト投資では、海外で開催実績のあるコンサートやコンテンツ制作に対して投資を行い、
短期間でのフィナンシャルリターンを追及すると同時に海外のオーディエンスなどのデータを取得し、
投資先や LP 出資者に対して情報共有を行い、コンサートやコンテンツ制作に向けたサービス提供など
の協業を行います。


                               2
 当社は、今後、当社の発行した第 11 回新株予約権が行使された際に払い込まれる資金のうち総額
400 百万円をキャピタルコールに応じて出資金として拠出する予定です。
 なお、インキュベーション及びベンチャーキャピタル投資につきましては、投資先企業の業績が当初
計画していたものと著しく乖離した場合、TE ファンドの償還までに IPO 以外の転売等による出資金回
収時に、当該投資先の企業価値が元金を下回る場合、また、プロジェクト投資においては、投資するイ
ベントにおける想定したチケット販売が出来なかった場合、TE ファンドにおいて投資損失が発生する
可能性があり、当該ファンドに対する当社の出資金の評価が影響を受ける可能性があります。


【TE ファンドのスキーム図】



      有限責任組合員
                                            ディスクローズ              無限責任組合員
  燦キャピタルマネージメント株式会社
                                                               ANEW Holdings 株式会社
    ほか日本及び台湾の投資家
                                                 ファンドの管理運営


               出資 / 分配         台湾エンターテインメントファンド              出資 / 分配
                                (日本籍投資事業有限責任組合)

      決算管理
      国内会計士
                             現地案件ソーシング・ハンズオン支援
                                      YSJ Capital Co.,Ltd.




  インキュベーション投資                      ベンチャーキャピタル投資                  プロジェクト投資




※ANEW Holdings 社の概要について
 ANEW Holdings 社は、日本・アメリカ・インドに拠点を置くグローバル・ビジネスインキュベーター
として、日本の大企業が抱える経営・組織の課題に対して、今までになかったアプローチで新しいビジ
ネス機会を創出しています。

     会社名       ANEW Holdings 株式会社
               代表取締役 CEO 藤永裕二
     代表者
               代表取締役 COO 伊藤 航
    本店所在地      東京都千代田区紀尾井町4番1号ニューオータニガーデンコート 12F
     URL       https://www.anew.holdings/




                                            3
 なお、東アジアにおけるエンターテインメント関連事業に対する投資事業等の詳細につきましては、
令和元年 12 月 27 日に公表いたしました「第三者割当による新株式の発行及び第 11 回新株予約権の発
行並びにコミットメント条項付第三者割当契約締結、主要株主である筆頭株主の異動に関するお知ら
せ」をご参照ください。


2.設立する台湾エンターテインメントファンド(TE ファンド)の概要
             台湾エンターテインメントファンド投資事業有限責任組合
    正式名称
             (Taiwan Entertainment Fund Investment LPS)
   ファンド総額    2,000 百万円(目標)

    設立日      令和2年2月7日
    運用期間     5年(最長2年の延長期間あり)
             無限責任組合員(GP):ANEW Holdings 株式会社
   組合構成員     有限責任組合員(LP):燦キャピタルマネージメント株式会社、
                               ほか国内外の上場企業・機関投資家等(予定)
    出資単位     1 口/1,000,000 円

   払い込み方式    キャピタルコール
             投資対象:台湾に所在する未上場企業/台湾またはアジアで開催されるプロジ
                  ェクト
             投資領域:エンターテインメント関連(アニメコンテンツ、映像及び音楽コン
    投資方針
                  テンツ、スポーツコンテンツ等
             ステージ:上記領域で既にマーケットを見込むことができ、集客性の高いもの
                  に投資します
             企業投資については、リスクリターン、資本政策等を考慮し、普通株式のみな
             らず、種類株式、新株予約権付社債、普通社債による投資、新株予約権の取得
    投資手段
             を行います。プロジェクト投資については、出資金として拠出します。なお、
             融資や金銭債権の取得は行いません。

             企業投資については、IPO、M&A、第三者への売却、経営者の買戻し(MBO)
             による売却に加え、組合員による買い取り等による回収も行います。プロジェ
   EXIT 方針
             クト投資については、ファンド運用中の各プロジェクトで得た収益は、分配せ
             ず再投資を行います。

※キャピタルコールとは、投資ファンドと予め約束しておいた投資事業組合契約期間内における投資金
 額枠までの金額につき、投資ファンドから受ける払込要求のことをいいます。令和2年2月中旬以
 降、実際に投資を行う際には、GP 及び当社を含む LP メンバー並びに外部有識者によるメンバーで構
 成する投資委員会を設置し、投資対象事業について検討及び選定を行った上で、TE ファンドと予め
 約束しておいた投資事業組合契約期間内における投資金額枠までの金額につき、同委員会によるキャ
 ピタルコールを受けて、当社が当該金額を出資いたします。 TE ファンドによるインキュベーター投
 資への投資額は 150 百万円程度、ベンチャーキャピタル投資への投資額は 150 百万円程度、プロジェ



                                4
 クト投資への投資額は 100 百万円程度を想定しており、インキュベーター、ベンチャーキャピタル、
 プロジェクトの各投資の優先順位は、確定しておりませんが、投資案件ごとに協議してキャピタルコ
 ールに応じたいと考えております。


3.日程
   当社取締役会決議    令和2年2月7日
   TE ファンド設立   令和2年2月7日


4.今後の見通し
 当社としましては、TE ファンドによる東アジアにおけるエンターテインメント関連事業に対する投
資事業等を展開させることで、当社の収益性の向上を図り、当社の企業価値向上に大きく寄与するもの
と考えております。
 なお、TE ファンドによる事業の収益の実現は来期以降となりますので、TE ファンド設立が当社の当
期連結業績に与える影響は軽微です。
                                               以上




                        5