2001 ニップン 2021-05-14 16:00:00
(株)ニップン 2021年3月期の連結業績および次期連結業績予想 [pdf]
2021 年 5 月 14 日
(株)ニップン 2021 年 3 月期の連結業績および次期連結業績予想
< 連結業績の概要 > (%表示は対前期比率)
親会社株主に帰属
売 上 高 営 業 利 益 経 常 利 益 配当金
する当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭/1 株
2021 年 3 月期 329,566 95.6 10,331 93.1 12,620 99.1 8,608 96.3 36.00
2020 年 3 月期 344,839 102.8 11,101 98.9 12,740 97.5 8,941 105.8 34.00
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、繰り返される
抑制施策が経済活動に大きな影響を及ぼしており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
食品業界においても、外食産業の営業自粛や時短営業、デリバリーサービスの伸長や内食の増加、外
出自粛による巣ごもり需要の拡大等、事業環境は大きく変化しており、予測のつかない状況が続いてお
ります。
このような状況においても、当社グループは、コスト削減や販売の強化を軸に既存事業をより強固な
ものとし、今後成長が見込まれる分野に対しては積極的な投資を行い、未曾有の事業環境下においても
柔軟に取り組むことで事業基盤強化に努め、多角的総合食品企業として持続的成長を遂げてまいりま し
た。
当連結会計年度においては、当社福岡工場でプレミックス工場が昨年10月に、当社伊勢崎工場(旧
ニップン冷食(株)伊勢崎工場)の冷凍食品第2工場と NIPPN(Thailand)Co.,Ltd.の冷凍生地製造工場が
それぞれ11月に竣工するなど、国内外において食品事業の強化・拡大を進めました。
一方、新型コロナウイルス感染症に対して当社グループは、感染拡大防止対策を徹底し、お客さまの
安全・安心、従業員の健康を最優先とし、国内外全ての製造拠点で生産活動を継続し、食品企業として
の社会的責任を全うする事業体制を維持しております。
また、本年1月1日より、当社は会社名を「(株)ニップン」に変更いたしました。1896年(明治29年)の
会社創立以来、製粉事業を基盤に食品・中食・ヘルスケアの各事業をはじめとする事業の多角化を推し
進めてまいりました。今後、成長の分野を大きく広げ、多角的総合食品企業として更なる成長を遂げる
ため、創立125年を迎えるこの年に大きく生まれ変わる決意をこめ、会社名の変更に至りました。
当連結会計年度の業績は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を大きく受けたことにより、売上
高は3,295億6千6百万円(前期比95.6%)、営業利益は103億3千1百万円(同93.1%)、経常利益は126億2千万円(同
99.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は86億8百万円(同96.3%)となりました。
< 当期の配当金 >
当期末の配当につきましては、会社名を「(株)ニップン」へ変更したことから、株主の皆様に感謝の意を表
すため、1 株あたり 2 円の記念配当を加えて 19 円とさせていただきます。これにより、年間配当金は 1 株に
つき 36 円となります。
< 次期連結業績予想 >
親会社株主に帰属
売 上 高 営 業 利 益 経 常 利 益 配当金
する当期純利益
2022 年 3 月期 百万円 百万円 百万円 百万円 円 銭/1 株
第 2 四半期(累計) 158,000 5,000 5,700 3,800 18.00
通 期 320,000 11,100 12,700 9,000 36.00
(注)2022 年 3 月期の期首より「収益認識に関する会計基準」
(企業会計基準第 29 号)等が適用されるため、上記の連結
業績予想は、当該基準の適用に基づいた予想となっております。このため、当該基準適用前の前期の実績値に対する増減
率は記載しておりません。
今後のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が開始されるなど明るい兆しも見えます
が、いわゆる「変異株」の感染拡大の懸念もあり、先行きはこれまで以上に不透明な状況が続くと見られて
おります。
食品業界においては、新しい生活様式と巣ごもり需要に関連した商品の需要の拡大など、消費行動の大き
な変化が今後も起こってくるものと考えられます。このような状況においても、当社グループは、社会的責
任として安定的に食品を供給するため、引き続き細心の注意を払い、お客さま及び従業員の感染防止対策と
安全確保に努めてまいります。
当社は、東福製粉(株)を本年4月1日に合併いたしました。これにより、東福製粉(株)は「福岡那の津工
場」となり、当社の製粉事業は全国8工場体制となりました。製造や物流の効率化を図ることで、更なる競争
力強化につなげてまいります。また、当社は本年4月1日付で急速に拡大する冷凍食品市場の需要に対応する
ため、ニップン冷食(株)から生産設備を譲受け、当社が直接製造する体制に移行するとともに、冷凍食品事
業本部を新設し、事業体制を強化いたしました。
当社グループでは、消費者の安全・安心や、安定供給に資する体制強化を推し進めながら、「(株)ニップ
ン」として、多角的総合食品企業へ更なる成長を目指してまいります。
2022年3月期の連結業績は、売上高3,200億円、営業利益111億円、経常利益127億円、親会社株主に帰属す
る当期純利益90億円を見込んでおります。次期の配当金につきましては、1株につき年間36円を予定しており
ます。
以 上