1963 日揮HD 2021-05-12 15:00:00
長期経営ビジョン「2040年ビジョン」概要説明資料 [pdf]

                                         2021 年 5 月 12 日

           長期経営ビジョン「2040 年ビジョン」
                 概要説明資料

1 日揮グループのパーパス(存在意義)
日揮グループは、前身である日本揮発油株式会社が 1928 年に創業して以来、時
代の要請に応じて変革を繰り返しながら、産業や社会の基盤を支える存在とし
て、「エネルギーと環境の調和」を取り組むべき課題の中心に据えたビジネスを
展開し続けてきました。


今、日揮グループを取り巻く事業環境は劇的に変化しています。グループがこれ
からも持続的に成長していくためには、足元の環境変化に迅速かつ柔軟に対応
しつつ、「人と地球の健やかな未来づくりに貢献する」という長期的でグローバ
ルな視座のもと、日揮グループに集う全ての人たちがその存在意義に共感し、自
らを変革していく必要があると考えました。


このような考えのもと、日揮グループは今般、自らのパーパス(存在意義)を
“Enhancing planetary health”と再定義し、パーパスを道標として、長期経営ビ
ジョン「2040 年ビジョン」を策定しました。


2 2040 年に日揮グループが目指す姿
2040 年に向けて日揮グループは、パーパスである “Enhancing planetary health”
を道標に、これまでに培ってきた能力や実績を駆使することで、          「エネルギーの
安定供給と脱炭素化の両立」  「資源利用に関する環境負荷の低減」       「生活を支える
インフラ・サービスの構築・維持」の3つの社会課題の解決を目指します。


そのために、以下の 5 つのビジネス領域へと事業を多角化し、2040 年に目指す
姿である「Planetary Health の向上に貢献する企業グループ」への変革に挑戦し
ていきます。


5 つのビジネス領域:
・エネルギートランジション
・ヘルスケア・ライフサイエンス
・高機能材
・資源循環
・産業・都市インフラ
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3 3 つのトランスフォーメーション
絶え間なく自己変革を繰り返しながら持続的な発展を遂げてきた日揮グループ
は、新たな、そしてかつてない大きな変革に果断に挑戦していきます。ビジネス
領域、ビジネスモデル、組織の 3 つのトランスフォーメーションです。


 3.1 ビジネス領域のトランスフォーメーション
 5 つのビジネス領域を、投資収穫時期等の観点で 3 つに分類し、長期的な時
 間軸で事業ポートフォリオの変革を着実に進めていきます。最初の 5 年間
 (2021-2025:挑戦の 5 年間)はコア事業であるエネルギートランジショ
 ン、次の 5 年間(2026-2030:収穫の 5 年間)は成長事業である高機能材
 製造とヘルスケア・ライフサイエンス、後半の 10 年間(2031-2040:飛躍
 の 10 年間)は将来事業として認識する資源循環と産業・都市インフラが、
 収益の柱となるシナリオを描いています。




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5 つのビジネス領域における事業の方向性は以下の通りです。


エネルギートランジション
 ネットゼロの実現に向けたオイル&ガスの低・脱炭素化とクリーンエネル
 ギー拡大
ヘルスケア・ライフサイエンス
 医薬・病院分野の国内及び新興国における展開と医療を通じた人々の健康
 の実現
高機能材
 コア技術を活かした、成長分野でオンリーワンとなる高機能材料の開発・
 製造
資源循環
 資源循環社会の実現に向けた市場形成・エコシステム構築の主導
産業・都市インフラ
 環境配慮型の複合的な産業・都市インフラシステムの提供


3.2 ビジネスモデルのトランスフォーメーション
EPC ビジネスにおいては、IT Grand Plan 2030 / EPC DX を推進し、EPC ビジ
ネスモデルを深化させていきます。また、これまでに培った経験を起点とし
たバリューチェーンの上流・下流へのビジネスモデルの拡大と、デジタル技
術を利用した新たなビジネスモデルの確立も目指します。


EPC 以外のビジネスモデルに関しても既存の高機能材製造を強化すると同

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  時に、ライセンス、コンサルテーション・PMC、保全・デジタル O&M、プラ
  ットフォームビジネス、事業参画など、日揮グループの強みを活かしながら
  変革に取り組みます。


  3.3 組織のトランスフォーメーション
  ビジネス領域とビジネスモデルでのトランスフォーメーションを確実に成
  功に導くために、 組織面でのトランスフォーメーションも推し進めていきま
  す。 地域特有の社会課題の解決に向けた「リージョナル経営体制」の強化と、
  これまでにないスピード感と発想で新たな技術や事業を創出するための  「イ
  ノベーション創出環境」の強化に注力します。


4 目指す営業利益水準
3 つのトランスフォーメーションを通じて、2025 年には営業利益 600 億円、
2030 年には 1,000 億円以上、2040 年には 1,500-2,000 億円を創出する企業グ
ループになることを目指します。


そして、このために戦略投資を実施し、長期的な収益拡大を実現します。




また、2040 年までにビジネス領域とビジネスモデルを変革し、事業構成を多様
化します。




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グループメッセージ
「2040 年ビジョン」の策定に際し、ビジョンに定めた 20 年後の「目指す姿」
をともに志すすべてのステークホルダーに向けて、  日揮グループは つの約束」
                                  「3
をします。  日揮グループが自らを変革して持続的な成長を実現し、  社会に対して
価値を生み出す存在であり続けるためには、ここに集う全ての人たちが活力を
もって働くことのできる場を作り続けることが何よりも重要であると考えるか
らです。


1. 「未知への挑戦を尊ぶ文化と機会を作ります」
2. 「ビジョンを共有し、お互いを尊重する伝統を守ります」
3. 「多様な人々の活力を交わらせて新たな価値を生み出せる「場」を作ります」


                                     以上




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