2021年6月期 第1四半期
決算補足資料
2020.12.14
日本工営株式会社
IRに関するお問い合わせ : 経営企画部 コーポレートコミュニケーション室 c-com@n-koei.co.jp
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に
基づいており、実際の業績は経済情勢等様々な不確定要因により、これらの予想数値と異なる場合があります。
2021年6月期 第１四半期実績
海外案件の新型コロナウイルス影響により前年同期比で減収、営業利益は国内
のコストダウン効果で損失幅縮小
2020.6期 2021.6期 ※5/14発表 前年同期比
第1四半期 第1四半期
（単位：百万円） 実績 実績 増減 比率
受注高 29,563 26,965 △2,597 91.2%
売上高 24,894 20,690 △4,204 83.1%
売上総利益 5,837 5,759 △78 98.7%
営業利益 △1,176 △1,090 85 -
経常利益 △935 △1,436 △500 -
親会社株主に
帰属する四半期純利益
△638 △1,168 △529 -
■受注高は新型コロナウイルス感染拡大でコンサルタント海外事業、都市空間事業が影
響を受け前年同期を下回る
■売上高は、都市空間事業以外のセグメントで減収
■営業利益は、コンサルタント国内事業のコスト抑制が寄与し損失幅縮小
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セグメント別実績 （受注高）
2020.6期 2021.6期 前年同期比
第1四半期 第1四半期
（単位：百万円） 実績 実績 ※5/14発表増減 比率
受注高 29,563 26,965 △2,597 91.2%
コンサルタント国内 14,213 16,564 2,351 116.5%
コンサルタント海外 6,225 3,648 △2,576 58.6%
電力エンジニアリング 3,674 3,769 95 102.6%
都市空間 5,385 2,910 △2,475 54.0%
エネルギー 31 34 2 108.9%
■コンサルタント国内 ■コンサルタント海外 ■電力エンジニアリング ■都市空間 ■エネルギー
18,000 16,564
16,000 14,213
14,000
12,000
10,000
8,000 6,225
6,000
5,385
3,648 3,674 3,769
4,000 2,910
2,000 31 34
0
20/6 21/6 20/6 21/6 20/6 21/6 20/6 21/6 20/6 21/6
1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q
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セグメント別実績 （売上高）
2020.6期 2021.6期 前年同期比
第1四半期 第1四半期
（単位：百万円） 実績 実績 増減 比率
売上高 24,894 20,690 △4,204 83.1%
コンサルタント国内 10,073 8,330 △1,743 82.7%
コンサルタント海外 6,263 4,321 △1,941 69.0%
電力エンジニアリング 3,365 3,177 △188 94.4%
都市空間 4,487 4,494 7 100.2%
エネルギー 414 188 △226 45.4%
不動産他 290 178 △112 61.3%
12,000
■コンサルタント国内 ■コンサルタント海外 ■電力エンジニアリング ■都市空間 ■エネルギー
10,073
10,000
8,330
8,000
6,263
6,000
4,321 4,487 4,494
4,000 3,365 3,177
2,000
414 188
0
20/6 21/6 20/6 21/6 20/6 21/6 20/6 21/6 20/6 21/6
1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q
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セグメント別実績 （営業利益）
2020.6期 2021.6期 前年同期比
第1四半期 第1四半期
（単位：百万円） 実績 実績 増減 比率
営業利益 △1,176 △1,090 85 -
コンサルタント国内 △880 △501 379 -
コンサルタント海外 33 8 △24 26.2%
電力エンジニアリング 34 △132 △167 -
都市空間 312 198 △113 63.6%
エネルギー △96 △72 24 -
不動産・全社 △580 △592 △12 -
■コンサルタント国内 ■コンサルタント海外 ■電力エンジニアリング ■都市空間 ■エネルギー
400 312
198
200
33 8 34
0
△ 200
△ 132 △ 96 △ 72
△ 400
△ 600
△ 501
△ 800
△ 1,000 △ 880
20/6 21/6 20/6 21/6 20/6 21/6 20/6 21/6 20/6 21/6
1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q 1Q
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セグメント別概況
コンサルタント国内事業
◼ 好調な事業環境を背景に、受注高は前年同期を上回る。国内・海外連携により積極受注
◼ 前年同期の全件進行基準適用の反動減、今期の組織改編による都市開発部門の都市空間事業への
移管により減収
◼ 営業利益は、コスト削減およびコロナ禍での出張費等の抑制効果により損失幅縮小
コンサルタント海外事業
◼ 受注高は、前期からの期ずれ案件を確実に受注したものの、コロナウイルス影響による追加契約の締結
遅れ等により、前年同期比を下回る
◼ 売上高・営業利益は、コロナウイルス影響によるJICA案件での渡航制限、グループ会社のビジネスエリア
での作業の遅延により、前年同期比で減収減益
電力エンジニアリング事業
◼ 受注高は、前期からの期ずれ案件や大型案件を受注し、好調だった前年同期並みを維持
◼ 売上高は、日本国内のコロナウイルス影響は少ないものの、オリンピック延期による工期一時中断延
長、海外のプラント関連案件の作業進捗が滞り、前年同期比で減収
◼ 営業利益は売上減および工事損失引当金の計上により減益
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セグメント別概況
都市空間事業
◼ 受注高は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による受注案件の小型化や契約手続き遅延が発生
し、前年同期を下回る
◼ 売上高は、 BDP社のコロナ禍でのテレワーク等業務推進、今期の組織改編による都市開発部門の都市
空間事業への移管により前年同期並み
◼ 営業利益は、BDP社の売上減による粗利減により前年同期比で減益
※ 2021年6月期１Q実績レート 1￡=137.91円 （2021年6月期計画レート 1￡=136.23円）
※ 都市空間事業の2021年6月期償却費 約7億円（のれん：約4億円、その他無形固定資産：約3億円）
エネルギー事業
◼ 受注高は、日本国内の省エネ対策業務等を受注し、前年同期を上回る
◼ 売上高は、英国蓄電池EPC業務完工があった前年同期と比較し減収
◼ 営業利益は、コロナ禍でのコスト抑制により損失幅縮小
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プロジェクト紹介（コンサルタント国内）
衛星データを活用した浸水域判読業務
発注者 中部地方整備局 河川計画課
受注額 約2.1億円
契約工期 2020年6月～2021年3月
業務概要 ◼ 衛星データ（SAR、光学）を解析し、撮像後6時間以内に浸水・土砂崩壊区域の被害実態を把握
◼ 衛星判読手法のマニュアル作成、解析結果を活用した災害対応支援方法、衛星以外の手法を組
み合わせた最善策の検討などを実施
衛星データ
（光学）
浸水域の抽出
ゼンリン地図を使用した表示システム（個人宅まで判別可能）
8
プロジェクト紹介（コンサルタント国内）
「AIによるインフラ点検・診断システム」設計業務委託
発注者 山口県
業務概要 ◼ インフラ維持管理（点検や診断）は人手不足のため 部材状態（補修必要）
効率的に実施することが必要 （診断支援）
◼ AI技術等を活用した橋梁の維持管理の効率化実現
に向けて検討を開始
◼ タブレットを活用した点検記録自動作成技術の構
築や、AIによる診断支援のあり方、運用方法につい
て実証実験を通じて整理
◼ 整理結果を踏まえてAIによるインフラ点検・診断シ
施設全体の状態（補修必要）
ステム構築のロードマップを作成
（診断支援）
Inｐut Outｐut
AI
AI
損傷なし・
目視不可
軽微な損傷
規模中 規模大
点検記録自動作成
過年度調書
損傷の種類
確定
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プロジェクト紹介（コンサルタント海外）
タイ国MRTブルーライン延伸プロジェクト
発注者 Mass Rapid Transit Authority of Thailand(MRTA)
Ministry of Transport(タイ大量輸送交通公社)
業務概要 ◼ タイ国政府資金によるMRTブルーラインの延伸(①フアランポーン～バンケー、②タオプーン～
タープラ区間)事業のコンサルティングサービス提供
◼ 2019年9月に区間①、2020年3月に区間②が運転開始
◼ 当社グループにとって初となるMRTの完成案件
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プロジェクト紹介（コンサルタント海外／電力エンジニアリング）
バングラデシュ国 マタバリ港開発事業
発注者 チッタゴン港湾庁（Chittagong Port Authority）
受注額 14.5億円
業務概要 ◼ マタバリ港開発事業のコンサルティングサービ
スに係る業務を2020年9月に受注
◼ コンテナや一般貨物等の中・大型船の受入がで
きる多目的商業港（水深 16m）を建設
◼ 増加する同国の貨物取扱容量の向上を図り、周
辺国との物流促進に寄与
水力土木監視制御システム（栃木・群馬県域）
発注者 東京電力リニューアブルパワー
業務概要 ◼ 東京電力リニューアブルパワーが推進する操
作性統一とシステム構成統一を指向する標準
システムの構築と納入
◼ 標準システムは運転員の誤認等による誤操
作を防ぎ、安全性と操作性の向上を実現
◼ 当社は、標準型１号機～４号機をすでに納入
◼ 今回、短納期対応や標準ソフトウェア活用によ
る保守優位性を提案し、５、６号機を連続受注
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プロジェクト紹介（電力エンジニアリング）
機械設備の３次元モデル構築手法等検討業務
発注者 国土交通省 国土技術政策総合研究所
業務概要 ◼ 下記業務の実施
・ 機械設備３次元モデルの作成
・ 機械設備３次元モデル構築手順に関する技術検討
・ 機械設備３次元モデルと土木・建築３次元モデルの
統合に関する技術検討
◼ 国土交通省のＣＩＭ導入ガイドライン（案）第７
編機械設備編に、作成した３次元モデルが使
用される
機械設備３次元モデル（灰色）と点群データ（緑色）の出来形確認に活用
大戸川発電所 水車発電機他更新
発注者 関西電力
受注額 3億円
契約工期 2022年7月～2024年11月
業務概要 ◼ 建設後約100年経過した滋賀県内で最も古い
建屋の水力発電所で、老朽化した機器を更新
する。
◼ 既設主機２台を１台化（水車出力1,798ｋW)し
た改修の技術提案が評価され受注
◼ 納入機器は水車、発電機、一体型保護制御
装置他、発電設備機器一式
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プロジェクト紹介（都市空間）
英国 クラッターブリッジがんセンター
発注者 NHS
業務概要 ◼ リバプールの中心部にある英国で最大かつ
最も設備の整った癌専門センターが2020
年6月開所
◼ BDPは意匠設計、ランドスケープデザイン、
インテリアデザイン等を担当
◼ 外観は最先端の研究とケアを表現、内部は
患者やスタッフ、訪問者が景観や屋外ス
ペース（テラス）にアクセスできる設計
英国 ウェストゴートン市民公園
発注者 マンチェスター市
業務概要 ◼ BDPがランドスケープデザインを担当し、生
物多様性維持と、自然環境を活用しながら
気候変動影響による洪水を減らす設計を
導入
◼ 本件は環境配慮都市パートナーシップの
Grow Greenイニシアチブの英国初の実証
プロジェクトで、今後マンチェスター大学が
洪水減少の実効性を調査し、データはEU
全体の他の緑地設計へ提供を予定
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⚫ 見通しに変更なし
2021年6月期 見通し ⚫ 2021年6月期よりIFRS適用（実績は期末決算から開示）
2020.6期 2021.6期 2021.6期
（単位：百万円） 前期増減 前期比率
実績※ 見通し（日本基準） 見通し（IFRS）
受注高 141,632 104,900 △ 36,732 74.1% 104,900
コンサルタント国内 56,184 49,800 △ 6,384 88.6% 49,800
コンサルタント海外 47,508 23,900 △ 23,608 50.3% 23,900
電力エンジニアリング 19,829 13,000 △ 6,829 65.6% 13,000
都市空間 17,874 16,000 △ 1,874 89.5% 16,000
エネルギー 156 2,200 2,043 1401.6% 2,200
売上高 112,214 102,600 △ 9,614 91.4% 102,600
コンサルタント国内 51,333 41,700 △ 9,633 81.2% 41,700
コンサルタント海外 24,508 22,100 △ 2,408 90.2% 22,100
電力エンジニアリング 15,747 18,000 2,252 114.3% 18,000
都市空間 18,160 18,300 139 100.8% 18,300
エネルギー 1,187 1,100 △ 87 92.6% 1,100
不動産他 1,276 1,400 123 109.7% 1,400
営業利益 4,590 1,500 △ 3,090 32.7% 3,000
コンサルタント国内 5,227 2,100 △ 3,127 40.2% 2,100
コンサルタント海外 684 300 △ 384 43.8% 300
電力エンジニアリング 1,069 1,800 730 168.3% 1,800
都市空間 917 400 △ 517 43.6% 700
エネルギー △ 383 △ 700 △ 316 - 300
不動産・本社 △ 2,924 △ 2,400 524 - △ 2,200
経常利益 4,603 2,100 △ 2,503 45.6% -
親会社株主に帰属する当期純利益 2,726 500 △ 2,226 18.3% 1,200
営業利益率（％） 4.1 1.5 2.9
ROE（％） 4.6 0.8 1.9
※本ページの2020年6月期実績は、2020年12月14日付の訂正を反映しています。
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決算発表遅延、遡及修正について
電力エンジニアリング事業の特定の取引（立軸水力発電）に関わる案件について、原価総額の見積を見直
したところ損失が発生することが確認され、過年度の決算内容も含めた精査、追加的な監査手続が必要と
なり、決算発表を延期いたしました。
株主および取引先の皆様をはじめ、関係各位には多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを深く
お詫び申し上げます。
外部アドバイザリーチームの指導のもと慎重な調査を行った結果、施工中の立軸水力発電の5案件が、作業工程中の技術的
課題の解決に時間を要したこと、工程別の予算管理が適切に行われておらず予算増額の判断が遅延していたことが判明しまし
原因分析 た。
なお、調査の結果、実態に反する不当な利益計上のために、あえて安値の原価予算を組んでいた、または、生産管理の過程で
予算超過が隠蔽されていた、などの事実はないことが確認されました。
内部統制の整備、水力発電部門の体制拡充および管理体制の強化に係る以下の方策を講じます。
（１） 内部統制の整備、改善
① 大型立軸水力発電案件における作業工程別に細分化した予算管理および原価予想のルール策定
② 大型立軸水力発電案件における工事損失引当金の見積確認方法の改善
③ 期末日の翌日以降、有価証券報告書の提出日に至るまでに発生した事象のチェック機能の強化および報告体制の整備
（２） 水力発電部門の体制拡充
① 人員の増強
再発防止策
② 入札時見積の精度向上に向けた方策
③ 外注費削減に向けた発注プロセスの改善及び委託先との協業推進
④ 生産体制の強化・効率化に向けた方策の実行
（３） 案件リスクの管理体制の強化
① プロジェクト管理体制の構築、改善
② 技術的課題 の早期把握・共有のためのリスクマネジメント会議の開催
③ 予算管理方法の改善徹底
※詳細は、2020年12月14日付「2021年6月期第１四半期報告書および第１四半期決算短信の提出、ならびに2020年6月期有価証券報告書等お
よび決算短信の訂正に関するお知らせ」をご参照ください。
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