1925 大和ハウス 2019-03-13 17:00:00
中華人民共和国の関連会社における不正行為に関するお知らせ [pdf]

                                                      2019 年 3 月 13 日
各     位
                                    会 社 名   大和ハウス工業株式会社
                                    代表者名    代表取締役社長 芳井敬一
                                            (コード番号:1925 東証第 1 部)
                                    問合せ先    執行役員 広報企画室長 中尾剛文
                                            (TEL:06-6342-1381)



          中華人民共和国の関連会社における不正行為に関するお知らせ


    今般、弊社の関連会社である大連大和中盛房地産有限公司(代表者:片岡幸和、本社:中華人民共和国
大連市)において、預金残高と帳簿に差異があることが発覚し調査したところ、合弁先(大連中盛集団
有限公司)から派遣されている取締役ならびに出納担当者(計 3 名)による不正の疑いがあることが判明
いたしました。
    弊社の関連会社において、このような事態が生じたことは大変遺憾であり、お客さまならびに株主、
関係者の皆様には多大なるご迷惑とご心配をおかけしますことを、心から深くお詫び申し上げます。
    なお、弊社関連会社の大連大和中盛房地産有限公司は、2019 年 3 月 12 日、不正行為を行ったと思わ
れる役職員 3 名に対して、現地の捜査当局に業務上横領等の疑いで刑事告訴の手続きに入りましたことも
あわせてお知らせいたします。

                              記

1. 不正行為の概要
     本件につきましては、2019 年 3 月 12 日、大連大和中盛房地産有限公司の現地経理担当者より、
    預金残高と帳簿に差異があるとの報告を受け、調査を行いました。その結果、不正に会社資金が引き
    出されていたということが判明し、状況等を精査したところ、同社の取締役 2 名ならびに出納担当者
    1 名が関与していた疑いがあることが判明しました。
     現時点で判明している預金残高と帳簿の差額は 14.15 億元(3 月 12 日時点:1 元=16.6 円で換算:
    約 234 億円)です。


2. 当社の対応について
      本件発覚後、弊社および大連大和中盛房地産有限公司において社内調査を開始しました。また、
     大連大和中盛房地産有限公司は、2019 年 3 月 12 日、不正行為を行ったと思われる 3 名に対して、
     中華人民共和国の捜査当局に業務上横領等の疑いで刑事告訴の手続きに入りました。
      今後は民事訴訟の提起も含め問題の解決を行うべく、顧問弁護士と協議を行っていきます。
      また、弊社および大連大和中盛房地産有限公司は、捜査当局に協力し、事件の全容解明に努めて
     まいります。


3. 連結業績に与える影響について
     当該会社は、弊社の持分法適用関連会社であるため、上記の差額が不正流用でありその全額が回収
    できなかった場合には、約 117 億円の持分法投資損失(経常損益)を計上する見込みです。
                              -1-
   なお、刑事告訴手続等の進捗に応じて連結業績に与える影響は変動することが見込まれるため、業績
 予想の修正等につきましては判明次第、速やかに公表いたします。


4. 再発防止策について
   大連大和中盛房地産有限公司は、海外現地企業(大連中盛集団有限公司)との合弁による関連会社
  であったことから、業務執行については合弁先(大連中盛集団有限公司)からの派遣者に依存して
  おりました。当社は、役員・従業員の派遣や会計監査人による監査を通じて会社の運営状況を確認し
  ておりました。
   しかしながら、長年にわたる合弁事業において業務執行を合弁先に依存していたことで、このよう
  な事態を招いたことから、今後は関連会社の内部統制システムについても、見直しを行っていく方針
  です。
   弊社では当該事案を厳粛に受け止め、今後このようなことがないよう再発防止に向け、以下のとお
  り実施してまいります。


 (1)第三者委員会の設置
    今回の事態を受けて弊社としましては、その全容解明と今後の再発防止策を検討するため、第三
   者委員会を設置して、調査を実施いたします。第三者委員会の概要等については、決定次第、すみ
   やかにお知らせいたします。


 (2)海外でのリスクマネジメントの強化
    今般の海外持分法適用関連会社での不正行為を受けて、国内外問わずグループ全体でリスクマネ
   ジメントの強化を図ります。
    現在、国内のグループ各社においてはリスク管理委員会を通じて、有事の危機管理や再発防止の
   徹底・リスクマネジメント活動の強化を図っておりますが、海外のグループ会社においても平時の
   リスクマネジメントに加え、有事の際の危機管理にも対応させ、適宜、リスク管理委員会の事務局
   である弊社法務部に報告する体制を構築します。


5. 当該会社の概要
  会 社 名         大連大和中盛房地産有限公司
                (ダイレンダイワチュウウセイボウチサンユウゲンコンス)
  所 在 地         中華人民共和国大連市沙河口区星文園 53-1 号
  代表者の役職・氏名     董事長 片岡 幸和(大和ハウス工業株式会社 上席執行役員)
  事業内容          住宅開発および販売
  資 本 金         33 億元
  設立年月日         2005 年 7 月 12 日
  出資比率          大和ハウス工業株式会社       83.65%
                大連中盛集団有限公司        16.35%
  売 上 高         1 億 8,001 万元(2018 年 12 月末現在)


                                                以   上