1850 南海辰村建設 2019-04-25 15:20:00
特別損失の計上および業績予想と実績値との差異に関するお知らせ [pdf]

                                                  2019 年 4 月 25 日
 各     位
                            会 社 名 南 海 辰 村 建 設 株 式 会 社
                            代表者名 取 締 役 社 長        口    野   繁
                                 (コード番号 1850          東証第2部)
                                  取     締    役
                            問合せ先 常務執行役員           山    本   昇
                                      管 理 本 部 長
                                 (TEL       06-6644— 7802)




       特別損失の計上および業績予想と実績値との差異に関するお知らせ


 当社は、本日の取締役会において、下記のとおり特別損失の計上を決議いたしましたので、2018 年4
月 26 日に公表しました業績予想と本日公表の実績において差異が生じましたのでお知らせいたします。



                           記



1. 特別損失の計上について
 (1) 訴訟損失引当金繰入額の計上
      2019 年4月 12 日付「訴訟(控訴審)の判決に関するお知らせ」で公表しましたとおり、当社
     は、株式会社大覚(以下、
                「大覚」という。
                       )から受注した分譲マンション「大津京ステーション
     プレイス」の請負代金の支払を求めた訴訟につきまして、2013 年2月 26 日第一審判決の言い渡
     しがあり(2013 年2月 27 日付「訴訟の第一審判決のお知らせ」、補修費用約 10 百万円等を除く
                                      )
     大部分が認められた一方、大覚の請求は棄却されました。
      しかしながら、大覚がこの判決を不服として、2013 年3月 11 日大阪高等裁判所に対し、控訴
     を提起しておりましたが、2019 年4月 12 日大阪高等裁判所の控訴審判決が言い渡されました。
      主な判決として、第一審判決を変更し、当社が大覚に対し、総額 1,875 百万円およびこれに対
     する遅延損害金を支払えなど、承服できない判決内容であり、最高裁判所に対し、原判決中、当
     社に関する部分を破棄し、さらに相当の裁判を求めて、上告受理申立を行いました。
                                          (2019 年4
     月 22 日付「上告受理申立に関するお知らせ」
                           )
      当社の主張は正当なものと確信しておりますが、一方で、財務健全性の観点から第二審判決に
     基づき合理的に算出した損失見込額 2,664 百万円を訴訟損失引当金繰入額として特別損失に計上
     いたしました。


 (2) 完成工事補償引当金繰入額の計上
      当社は、過年度の施工物件(中層建物1件)において瑕疵が判明したことから、補修見込額を
     瑕疵の状況に応じて合理的に算定し、完成工事補償引当金として計上しております。
      今般、本件建物の調査・検証結果を踏まえ、新たに 707 百万円の追加引当が必要と算定された



                            1
    ため、当該金額を完成工事補償引当金繰入額として特別損失に計上いたしました。これにより、
    当該物件に対する 2019 年 3 月期の完成工事補償引当金は 1,042 百万円となります。



2. 業績予想と実績との差異
(1)2019 年3月期通期連結業績予想数値と実績との差異(2018 年4月1日~2019 年3月 31 日)
                                                            親会社株主に帰属      1 株当たり
                      売上高       営業利益          経常利益
                                                            する当期純利益       当期純利益
                        百万円          百万円       百万円                百万円         円 銭
前回発表予想(A)
                      42,800        2,340     2,260              1,550       53.76
実績値(B)                43,968        2,618     2,573             △1,250        △43.38
増減額(B-A)               1,168         278       313              △2,800             ―
増減率(%)                    2.7    11.9    13.8        ―     ―
(ご参考)前期実績
                       40,551   2,288   2,200     1,043 36.19
(2018 年3月期)
(注)当社は、2018 年 10 月1日付で普通株式 10 株につき1株の割合で株式併合を行っております。前
連結会計年度の期首に当該株式併合が行われたと仮定して、           1株当たり当期純利益を算定しております。

(2)2019 年 3 月期通期個別業績予想数値と実績との差異(2018 年4月1日~2019 年3月 31 日)
                                                                         1 株当たり
                       売上高          営業利益       経常利益           当期純利益
                                                                         当期純利益
                         百万円           百万円            百万円        百万円         円 銭
前回発表予想(A)
                       40,400         2,200       2,120         1,440       49.95
実績値(B)                 42,118         2,473       2,586        △1,195        △41.48
増減額(B-A)                1,718           273           466      △2,635            ―
増減率(%)                    4.3     12.4  22.0    ―      ―
(ご参考)前期実績
                       38,521    2,248 2,152 1,027  35.64
(2018 年3月期)
(注)当社は、2018 年 10 月1日付で普通株式 10 株につき1株の割合で株式併合を行っております。前
事業年度の期首に当該株式併合が行われたと仮定して、1株当たり当期純利益を算定しております。


(3) 差異の理由
  ① 連結業績予想と実績との差異の理由
   売上高につきましては、前回発表の業績予想を上回りました。利益面につきましては、完成工事
  高の増加等により、営業利益および経常利益は前回発表の業績予想を上回りましたが、子会社株式
  売却益等を特別利益に計上したものの、訴訟損失引当金繰入額および完成工事補償引当金繰入額を
  特別損失に計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益は前回発表の業績予想を下回
  りました。
  ② 個別業績予想と実績との差異の理由
    個別業績予想につきましては、連結業績予想と実績との差異の理由に記載のとおりであります。


                                                                         以     上




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