1762 高松G 2021-01-21 15:30:00
普通社債(第1回債)及びサステナビリティ・リンク・グリーンボンド(第2回債)の発行に関するお知らせ [pdf]
2021 年1月 21 日
各 位
会 社 名 株式会社髙松コンストラクショングループ
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 吉 武 宣 彦
(コード番号 1762 東証第一部)
問 合 せ先 常務執行役員グループ統括本部長 島 林 正 弘
(TEL 03-3455-8108)
普通社債(第1回債)及びサステナビリティ・リンク・グリーンボンド(第2回債)の
発行に関するお知らせ
当社は、1 月 20 日に開催した取締役会において、公募形式による当社初の起債となる普通社債(第1
回債)及びサステナビリティ・リンク・ボンドとグリーボンドを組み合わせた、国内初となるサステナビリティ・リ
ンク・グリーンボンド(第2回債)(*1)(*2)の発行を決定しましたので、お知らせいたします。
本サステナビリティ・リンク・グリーンボンドは、SDGs が掲げる 17 のゴールに対応した売上高(SDGs貢
献売上高)を目標値に定め、調達資金を全額グリーンプロジェクト(環境性能に優れた新「TCG ビル」(当
社グループの東京拠点ビル)の建築)に充当する国内初の SDGs 債となります。
サステナビリティ・リンク・グリーンボンドの概要は下記の通りです。また、同時に公募形式による普通社
債(10 年債)の起債も予定しております。
Ⅰ.サステナビリティ・リンク・グリーンボンドについて
1.サステナビリティ・リンク・グリーンボンド発行の目的・背景
当社グループは、「建設を通じて社会における相互補完の一翼を担う。」を経営理念として掲げており、
社会に有用で安全な建物や安心のサービスを責任をもって提供し、お客様やビジネスパートナー、従業
員に対してのみならず、国や地域、自然や地球環境に対してもよりよい関係を構築し、社会的な責任を全
うする必要があると考えます。
現在、当社グループでは、2022 年3月期を最終年度とする中期経営計画「Create! 2022」に取り組ん
でおります。本中期経営計画は5つの「創る」を柱に策定しており、5つ目の柱である「経済・社会や環境
への価値創造」では、SDGs に向けた取り組みが当社グループの長期的な成長のために不可欠であると
位置づけ、特色のあるグループ各社がそれぞれの事業分野で高い専門性を発揮しながら、持続的に企
業価値を向上させていくため、「環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)」に対して、
積極的に対応しているところです。
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髙松コンストラクショングループの5つの「創る」
①高成長、高収益企業を創る
②グループの新事業領域を創る
③多様性尊重、コンプライアンス重視の企業文化の創出
④シナジー効果の創出
⑤経済・社会や環境への価値創造
このような中、今般、環境に関する当社グループの取り組みを多くの方々にご認識していただくべく、発
行条件をサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(*3)(以下、SPTs)の達成状況に連動させるサステ
ナビリティ・リンク・グリーンボンドを国内で初めて発行することといたしました。
サステナビリティ・リンク・グリーンボンドは、資金使途が限定されないサステナビリティ・リンク・ボンドとは
異なり、調達する資金を全額グリーンプロジェクトに充当するグリーンボンドの特徴を組み合わせた債券で
あります。なお、発行条件と連動する SPTs は、「グループ会社全体の SDGs 貢献売上高が将来(2022/3
期以降)4か年度累計で 3,911 億円以上」と設定しております。
(*1)サステナビリティ・リンク・ボンド(SLB)
SLB とは、あらかじめ定められたサステナビリティ/ESG の目標を達成するかどうかによって条件が変化する債券
のことを指す。したがって、調達資金が必ずしも特定の資金使途に限定される必要はない。SLB は、発行体が
あらかじめ定めた重要な評価指標(KPI)と SPTs によって評価される。KPI に関して達成すべき目標数値として
SPT が設定され、KPI が SPT を達成したかどうかによって、債券の条件が変化することで、発行体に SPTs 達成
に向けた動機付けを与える債券。
(*2)グリーンボンド
国際資本市場協会(ICMA)が定めるグリーンボンド原則及び環境省グリーンボンドガイドライン 2020 年版に適
合しており、環境問題の解決に資する事業=「グリーンプロジェクト」に使途を限定して資金を調達するために
発行する債券。
(*3)サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット
サステナビリティ・リンク・ボンドの発行条件を決定する発行体の経営戦略に基づく目標。
2.サステナビリティ・リンク・グリーンボンドの概要
発行年限 5 年(予定)
発行時期 2021 年 3 月(予定)
発行額 100 億円(予定)
資金使途 (仮称)TCG ビル新築工事の建築資金(予定)
発行条件と連動する SPTs グループ会社全体の SDGs 貢献売上高が将来(2022/3期
以降)4 か年度累計で 3,911 億円以上
プレミアム SPTsが未達の場合は社債の金額 100 円につき 0.5 円のプレミアム
を支払う。
主幹事 大和証券株式会社(事務)、みずほ証券株式会社
Sustainability-Linked Bond
Structuring Agent(*4)/ 大和証券株式会社
Green Bond Structuring Agent(*5)
(*4)Sustainability-Linked Bond Structuring Agent
サステナビリティ・リンク・ボンド・フレームワークの策定及びセカンドパーティオピニオンの取得に関する助言な
どを通じて、サステナビリティ・リンク・ボンドの発行支援を行う者。
(*5)Green Bond Structuring Agent
グリーンボンド・フレームワークの策定及びセカンドパーティオピニオンの取得に関する助言などを通じて、グリ
ーンボンドの発行支援を行う者。
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3.SPTs の定義について
今回、サステナビリティ・リンク・グリーンボンドを発行するにあたり、SPTs として、以下のとおり SDGs
貢献売上高の目標値を設定いたしました。
1) SPTs
SDGs 貢献売上高が、将来4か年度(2022/3 期~2025/3 期)累計で 3,911 億円(*6)以上となるこ
とを目標にします。
(*6)目標値 3,911 億円について
過去3か年度(2018/3 期~2020/3 期)の SDGs 貢献売上高の年度平均は 927 億円でした。
この過去実績の平均を年率 1.52%ずつ成長させ、2025/3 期の SDGs 貢献売上高を 1,000 億円に到達させる
べく、各年度の目標値を設定しました。年度ごとの実績は凹凸があることを考慮し、SPTs は将来 4 か年度累計
としました。
2) SDGs 貢献売上高は以下の各定義による当社グループの以下の数値を単純合算したもの。
(1). 環境保全への貢献
① 再生可能エネルギー関連施設の建設出来高
・ 太陽光・風力・地熱・中小水力・バイオマス発電施設の建設による出来高
・ 太陽光発電設備の設置工事による出来高
② 自然共生素材・工法を用いた法面工事出来高
・ 生物多様性や地域景観に配慮した自然回復緑化のための技術を用いた緑化工法
による法面工事の出来高
③ 省エネルギー規格に適合した建築物の出来高
・ CASBEE(建築環境総合性能評価システム)(*7)、ZEB(ネット・ゼロ・エネル
ギー・ビル)(*8)等の当社が指定する一定の環境規格に適合した建築物の出来
高
(*7)CASBEE
建築環境総合性能評価システムを指し、建築物の環境性能で評価し格付けする手法です。省エネや環境負
荷の少ない資機材の使用といった環境配慮はもとより、室内の快適性や景観(*8)への配慮なども含めた建
物の品質を総合的に評価するシステムです。
(*8)ZEB
Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で
消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことです。「ZEB」規格に加え、
「Nearly ZEB」、「ZEB Ready」、「ZEB Oriented」規格に適合する建築物も算入します。
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(2). 住み続けられるまちづくりへの貢献
① 安心・長寿命空間の提供となる建設の出来高
・ 耐震性能が建築基準法の 15%増し以上の建築物の出来高
・ 耐震補強工事の出来高
・ 長期優良住宅の販売高 (但し、注文住宅の場合は、出来高とする)
② 安全・快適・高品質の維持となる工事の出来高
・ マンション等の大規模リフォーム工事の出来高
③ 伝統建築文化の継承につながる建築及び埋蔵文化財の保護につながる工事の出来高
・ 社寺建築及び埋蔵文化財発掘事業の出来高
④ 高齢者向け住サービスに係る売上高
・ サービス付き高齢者住宅の運営にかかる売上高
(3). 当社グループにおける新規事業の開始及び技術開発並びに合併その他の買収に関連して
当社グループが取得する、上記(1)及び(2)に類するその他の技術にかかる出来高、販売高
又は売上高
4.サステナビリティ・リンク・ボンドとしての適合性について
当社はサステナビリティ・リンク・グリーンボンドの発行のために、株式会社日本格付研究所(以下、
「JCR」)により、環境省の「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン 2020 年版」及び
国際資本市場協会(以下、ICMA)の「サステナビリティ・リンク・ボンド原則 2020 年版」への適合性等につ
いての確認を受けております。
5.グリーンボンドとしての適合性について
また、グリーンボンドの適合性評価については、環境省の「グリーンボンドガイドライン 2020 年版」及び
ICMA の「グリーンボンド原則 2018 年版」に適合している旨、JCR より「JCR グリーンボンド評価」の最上
位評価である「Green1」の予備評価を取得しております。
評価については、本日 JCR より公表されたニュースリリースをご参照ください。
URL: https://www.jcr.co.jp/greenfinance/
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6.(仮称)TCG ビルの概要
所在地 東京都港区芝 4 丁目 8 番 2 号
敷地面積 1,529.49 ㎡
延床面積 16,493.48 ㎡(4,989 坪)
階数 地上 18 階、地下 1 階
構造 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
着工 2020 年 9 月
竣工 2023 年 2 月予定
施工 青木あすなろ・髙松特定建設工事共同企業体
主な環境認証等 CASBEE A ランクを取得済(2020 年 12 月 21 日付け)
■ 新「TCG ビル」イメージ図
【ご参考】
当社 ESG ウェブサイト https://www.takamatsu-cg.co.jp/about/esg/
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Ⅱ.普通社債について
発行年限 10 年(予定)
発行時期 2021 年 3 月(予定)
発行額 50 億円(予定)
資金使途 借入金返済及び運転資金として
以 上
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