1720 東急建設 2021-11-18 10:00:00
施工中工事における基礎杭の先端不良について(続報) [pdf]

                                      2021年11月18日
各   位
                             会 社 名 東 急 建 設 株 式 会 社
                             代表者名 取 締 役 社 長 寺 田 光 宏
                               (コード番号 1720 東証第1部)
                              問合せ先 経営企画部長 小 西 雅 和
                                     (TEL 03-5466-5008)


          施工中工事における基礎杭の先端不良について(続報)


 2021 年 7 月 26 日に公表いたしました「施工中工事における基礎杭の先端不良について」に関
し、当社の対応につきましてお知らせいたします。


 当該工事における基礎杭の先端不良が発生した直接的な原因につきましては、杭底のスライム
(掘削した土砂などが安定液と混ざり沈殿したもの)処理が不十分であったことによるものです。
中間礫層からの逸水防止に高粘性の安定液を使用したこと、施工条件等によりスライム処理から
コンクリート打設までの日数が長期間となったことに加え、このような工事特性を十分認識でき
ていない施工管理上の不備があったものと認識しております。当該工事に対しては、工事計画の
技術的な見直しに加え、施工管理人員の見直しと増員、専任の品質管理責任者の配置、専門工事
会社の変更を行っており、引き続き本社・支店による作業所支援体制の強化等、施工管理体制の
強化による再発防止策を徹底し、施工品質の向上に努めてまいります。
 なお、今回の事象発覚後、同種の工法による過去の施工実績を調査し、同種事案がなかったこ
とを確認しております。
 また、基礎杭先端不良の原因究明の過程において判明した「杭工事の施工記録と調査結果に関
する齟齬」につきましては、第三者を加えた社内検証委員会において検証した結果、一部の作業
所職員によるコンクリート打設記録表等の改ざんが判明しました。
 このような問題が発生したことにつきましては、お客様からの信頼を事業の根幹とする施工会
社として到底許されるものではなく、組織としての品質管理体制にも問題があったものと認識し
ています。
 当社では、この事実を重大に受け止め、本社・支店による作業所支援体制の強化、安全・品質・
工程管理等のコア業務に関する技術員教育の強化、および特定工事に対する専門委員会の設置等
に加えて、すべての役職員に対するコンプライアンス教育を徹底し、再発防止と信頼回復に努め
てまいります。


 なお、本件に関する業績への影響につきましては、2021 年 11 月 8 日「業績予想の修正に関す
るお知らせ」において公表しております。


                                                 以   上