1662 石油資源 2020-08-24 11:30:00
福島ガス発電(株) 福島天然ガス発電所2号機の営業運転開始について [pdf]
2020 年 8 月 24 日
各位
会社名 石油資源開発株式会社
代表者名 代表取締役社長 藤田 昌宏
コード番号 1662(東証第一部)
問合先責任者 コーポレートコミュニケーション室長 朝井 卓
電話番号 03-6268-7110
福島ガス発電(株) 福島天然ガス発電所 2 号機の営業運転開始について
石油資源開発株式会社(JAPEX、以下「当社」 )は、当社が事業パートナーとして参画する福島県・相馬港
(福島県相馬郡新地町)における天然ガス火力発電事業(以下「本事業」 )の推進主体となる、福島ガス発電株
式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石井美孝、以下「FGP」 )が建設工事を進めてきた、福島天
然ガス発電所(以下「本発電所」 )の 2 号発電設備(以下「2 号機」
)が本日 0 時に営業運転を開始しましたの
で、お知らせします。
本発電所は、FGP ならびに FGP へ出資する当社、三井物産株式会社、大阪ガス株式会社、三菱ガス化学株
式会社、北海道電力株式会社の 5 社(以下「事業パートナー5 社」)で推進する本事業の基盤として 2016 年 10
月に建設を決定し、相馬港 4 号埠頭で建設工事を進めてきたものです。
本年 4 月 30 日に営業運転を開始した 1 号発電設備(以下「1 号機」
)とあわせ、出力合計 118 万 kW(59 万
kW×2 基)となる本発電所は、化石燃料のなかで最も温室効果ガス(GHG)や大気汚染の原因物質*1 の排出が
少ない、LNG を気化したガスを発電燃料に使用しています。また、発電設備には発電効率の高いガスタービン・
コンバインドサイクル(GTCC)方式を採用し、すでに実績のある機種に最新の要素技術を加えることで、現時
点で世界最高クラスとなる約 61%の発電効率*2 を実現しています。
また、当社相馬 LNG 基地内へ建設を進めていた、 23 万 kL 級地上式の LNG タンクと LNG 気化設備の増
強工事(これらをあわせ以下「Ⅱ期工事」 )についても、2 号機の営業運転開始にあわせ全面操業を開始しまし
た。なお、Ⅱ期工事で建設した設備の管理、ならびに、本事業が採用するトーリング方式*3 にもとづき事業パー
トナー5 社が持ち込む発電燃料用 LNG の貯蔵・気化と、気化したガスを本発電所へ供給する業務は、当社が
FGP から受託しています。
本発電所ならびに FGP の会社概要については、別紙を参照ください。
当社は、事業パートナー5 社とともに、本発電所を安全最優先かつ安定的に運転することを通じ、電力全面自
由化や GHG 排出量削減などの市場環境の変化に対応できる低廉で環境負荷の小さい電力の安定供給や、福島
イノベーション・コースト構想*4 が目指す福島県浜通り地区の産業基盤の再構築や新たなまちづくりなどへ、中
長期的に貢献してまいります。また、長期ビジョンおよび中期事業計画で掲げる「石油・天然ガス E&P とその
供給事業基盤を活かした総合エネルギー企業への成長」の実現に向け、当社の事業および事業を通じた地域社会
への貢献を推進してまいります。
なお、本件にかかる2021年3月期の当社連結業績への影響については、最新の業績予想へ織り込み済です。
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(現地写真:2020 年 8 月現在)
発電所全景(右~奥は JAPEX 相馬 LNG 基地)
発電所地上から(右手前が 2 号機、左奥が 1 号機) 発電所地上から(手前が 2 号機、右奥が 1 号機)
以上
注)
*1: 温室効果ガスの多くを占める二酸化炭素(CO2)や、大気汚染の要因とされる硫黄酸化物(SOx)
、窒素酸化物(NOx)など
*2: 発電端効率(低位発熱量基準)
*3: 事業パートナー各社が必要な電力に応じた燃料(LNG)をそれぞれで調達して FGP に引き渡し、FGP は本発電所で引き渡され
た LNG に相当する電力に変換して事業パートナー各社へ引き渡し、事業パートナー各社で独自に電力を販売する仕組み
*4: 「経済財政運営と改革の基本方針(2014 年 6 月閣議決定)
」に盛り込まれた「福島・国際研究産業都市(イノベーション・コー
スト)構想」の「新たなエネルギーの創出(環境負荷の低いエネルギーの導入)
」プロジェクトの一つに本発電所が含まれる
<参考リンク>
・福島ガス発電(株) 2020年8月24日付プレスリリース「福島天然ガス発電所2号機の営業運転開始について」
・当社 2020 年 5 月 7 日付開示資料「福島ガス発電(株) 福島天然ガス発電所 1 号機の営業運転開始について」
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別紙
(福島天然ガス発電所 概要)
名 称 福島天然ガス発電所
所 在 地 福島県相馬郡新地町駒ヶ嶺字今神 161-3(相馬港 4 号埠頭)
敷地面積 約 10ha
発電方式 ガスタービンおよび汽力(ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)方式)
出 力 118 万 kW(59 万 kW×2 基)
燃 料 天然ガス(LNG を気化)
※発電燃料となる LNG の保管と気化・送出に係る業務は、本発電所に隣接する石油資
源開発(株) (JAPEX)相馬 LNG 基地へ委託
熱 効 率 発電端効率 約 61%(低位発熱量基準)
(これまでの主なスケジュール)
2016 年 10 月 相馬港天然ガス火力発電事業の事業化決定
2017 年 8月 準備工事開始(地盤改良など)
同 10 月 発電所本体工事着工
2019 年 12 月 1 号機発電開始(初並列:発電を開始し、発生した電気を送電系統に送電)
2020 年 4月 1 号機営業運転開始(4/30)
同 5月 2 号機発電開始(初並列)
同 8月 2 号機営業運転開始(8/24)
(福島ガス発電株式会社 概要)
会 社 名 福島ガス発電株式会社(略称:FGP)
本社所在地 東京都千代田区丸の内 1-7-12 サピアタワー
設 立 日 2015 年 4 月 23 日
代 表 者 代表取締役社長 石井 美孝 (石油資源開発株式会社 取締役専務執行役員)
※株主各社より役員を派遣
資 本 金 10.74 億円(資本金 5.37 億円、資本準備金 5.37 億円)
出資比率 石油資源開発株式会社 33%
三井物産株式会社 29%
大阪ガス株式会社 20%
三菱ガス化学株式会社 9%
北海道電力株式会社 9%
事業内容 天然ガス火力発電所による発電事業の運営及び受託
事業所等 福島天然ガス発電所(福島県相馬郡新地町)
ウェブサイト http://www.f-gp.co.jp/
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