1605 INPEX 2019-07-16 14:30:00
インドネシア共和国 アバディLNGプロジェクト(マセラ鉱区)における改定開発計画の承認について [pdf]

                                                             2019 年 7 月 16 日
各 位
                               会社名          国際石油開発帝石株式会社
                               代表者名         代表取締役社長 上田 隆之
                                          (コード番号 1605 東証第一部)
                               問合せ先         広報・IR ユニットジェネラルマネージャー 細野 宗宏
                               電話番号         03-5572-0233




   インドネシア共和国           アバディ LNG プロジェクト(マセラ鉱区)における
                       改定開発計画の承認について


 国際石油開発帝石株式会社(以下、当社)は、当社子会社インペックスマセラアラフラ海石油
株式会社を通じて操業主体(オペレーター)を務めるインドネシア共和国アラフラ海マセラ鉱区
アバディLNGプロジェクト(以下、本プロジェクト)において、6月20日付(※1)で、改定開発計
画(以下、改定POD)をインドネシア政府当局(以下、政府当局)に提出しておりましたが、本
日、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領立ち会いのもと、イグナシウス・ジョナンエネルギ
ー鉱物資源大臣より改定POD承認の文書を、ジョイントベンチャー(当社及びSHELL社)を代
表して当社が受領し、これにより政府当局から改定PODが正式に承認されましたので、お知らせ
いたします。
 (※1)6月20 日付公表:https://www.inpex.co.jp/news/pdf/2019/20190620.pdf




                              改定POD承認の様子
 今般、政府当局に改定PODが承認され、非常に重要なマイルストーンの一つを達成いたしまし
た。また、改定PODの承認と併せて、生産分与契約(PSC)の20年間の期間延長及び7年間の期
間追加についても政府当局の承認が得られ、マセラ鉱区のPSC期限は、2055年まで延長されます。
本プロジェクトは政府当局の要請に従い、開発方式をフローティングLNG方式から陸上方式に変
更しておりましたが、これまでの政府当局との建設的な協議の結果、本改定PODを前提とした本
プロジェクトは、2055年までの契約期間及び十分な財務条件が確保されたこと等により、ジョイ
ントベンチャーにとって十分な収益性を有するものとなりました。


 改定PODの承認を受けて、今後、当社は2020年代後半の生産開始を目指し、競争力のあるプロ
ジェクトに仕上げられるようプロジェクトパートナーであるSHELL社とともに、基本設計
(FEED)作業開始の準備を進めてまいります。同準備作業には、オペレーション組織への動員
やFEED作業に従事するコントラクター選定のための入札関連作業等が含まれます。
 なお、最終投資決定(FID)は、FEED作業等の各種検討作業を踏まえて行う予定であり、そ
の後、設計・調達・建設(EPC)作業を経て、生産開始となります。


 本プロジェクトは、当社が豪州でオペレーターとして生産・操業を行うイクシスLNGプロジェ
クトに続く大型天然ガス開発プロジェクトとなり、インドネシアでは当社がオペレーターとして
操業する初めての大型LNGプロジェクトです。本プロジェクトのLNG生産量は年産950万トン規
模を想定し、これは、日本の年間LNG輸入量の1割強に相当します。また、アバディガス田は、
世界有数の良好なガス田性状および埋蔵量を有するため、効率的な開発と長期に亘る安定的な
LNG生産が期待されるとともに、本プロジェクトによりインドネシア、特に発展が求められてい
るインドネシア東部の経済に大きく貢献することが期待されます。


 なお、本件による当期の当社連結業績への影響はありません。


                                           以 上
【参考情報】
<アバディ LNG プロジェクトの概要>
鉱区        インドネシア共和国 マセラ鉱区
契約期間      現行 PSC 期限 2028 年に、PSC の 20 年間の期間延長及び 7 年間の期間追加
          について政府当局の承認を取得し、PSC 期限は、2055 年 11 月 15 日
鉱区位置      マルク州サムラキ市沖合約 150 キロメートル
鉱区面積      約 2,503 平方キロメートル
水深        400 - 800 メートル
生産規模      天然ガス総生産量(LNG 換算)年産 1,050 万トン
               -   LNG 年産 950 万トン規模
               -   鉱区周辺地域の現地需要向けにパイプラインガス供給を予定
          コンデンセート日量最大約 3.5 万バレル規模
権益比率      当社(オペレーター、インペックスマセラアラフラ海石油(株)、当社連結子
          会社(当社出資比率 51.93%)): 65%
          SHELL 社             :   35%
その他       2017 年 6 月にインドネシア政府から National Strategic Project に、さらに 9
          月には Priority Infrastructure Project に認定
<鉱区位置図>