1605 INPEX 2020-08-06 15:00:00
減損損失の計上、2020年12月期第2四半期(累計)連結業績予想値と決算値との差異及び通期連結業績予想の修正等に関するお知らせ [pdf]
2020 年 8 月 6 日
各 位
会社名 国際石油開発帝石株式会社
代表者名 代表取締役社長 上田 隆之
(コード番号 1605 東証第一部)
問合せ先 広報・IR ユニットジェネラルマネージャー 細野 宗宏
電話番号 03-5572-0233
減損損失の計上、2020 年 12 月期第 2 四半期(累計)連結業績予想値と
決算値との差異及び通期連結業績予想の修正等に関するお知らせ
国際石油開発帝石株式会社(以下、当社)は、減損損失等の計上及び最近の業績動向等を踏ま
え、2020年5月12日に公表しました2020年12月期第2四半期(累計)連結業績値と本日公表の実績
値に差異が生じましたので、お知らせいたします。また、通期連結業績予想を修正することとし
ましたので、お知らせいたします。
1. 2020年12月期第2四半期(累計)連結業績予想値と実績値との差異
(2020年1月1日~2020年6月30日)
親会社株主に 1 株当たり
連結 連結 連結
帰属する 連結四半期
売 上 高 営業利益 経常利益
四半期純利益 純利益
前回発表予想 (A) 百万円 百万円 百万円 百万円 円 銭
(2020 年 5 月 12 日発表) 408,000 133,000 145,000 35,000 23.97
実 績 (B) 391,683 123,799 149,276 △120,799 △82.73
増減額 (B-A) △16,317 △9,201 4,276 △155,799
増減率 (%) △4.0 △6.9 2.9 ―
(ご参考)前期第 2 四半期(累計)実績
575,269 280,715 271,104 69,487 47.59
(2019 年 12 月期第 2 四半期(累計))
2. 2020年12月期通期連結業績予想の修正(2020年1月1日~2020年12月31日)
親会社株主に 1 株当たり
連結 連結 連結
帰属する 連結当期
売 上 高 営業利益 経常利益
当期純利益 純利益
前回発表予想 (A) 百万円 百万円 百万円 百万円 円 銭
(2020 年 5 月 12 日発表) 710,000 172,000 163,000 10,000 6.85
今回修正予想 (B) 730,000 203,000 200,000 △136,000 △93.14
増減額 (B-A) 20,000 31,000 37,000 △146,000
増減率 (%) 2.8 18.0 22.7 ―
(ご参考)前期通期実績
1,000,005 498,641 511,088 123,550 84.61
(2019 年 12 月期)
(注)前連結会計年度は、決算期の変更により、当社および仮決算子会社等につきましては、2019年4月1日から2019
年12月31日の9か月間、12月決算の連結子会社につきましては、2019年1月1日から2019年12月31日の12ヶ月
間をそれぞれ連結対象期間としています。なお、仮決算子会社とは、決算日は12月31日であるものの、連結決
算に与える影響が相対的に大きいため、従来3月31日に組み替えて決算を行っていた子会社であります。
3. 差異及び修正の理由
2020年12月期第2四半期連結累計期間の決算値については、新型コロナウイルス感染拡大の影
響によるエネルギー需要の落ちこみ等による原油価格の大幅な下落に伴い、当社グループ全体の
資産の再評価を行った結果、「4.減損損失の計上について」に記載の通り、2020年12月期第2四
半期において、約1,924億円(税効果考慮後の純利益影響額は約1,627億円)の減損損失を計上し
たこと等により、2020年5月12日に発表の業績予想値を下回る結果となりました。
また、2020年12月期通期連結業績予想については、2020年12月期第2四半期連結累計期間の
実績等を加味した結果、2020年12月期下期の原油価格の前提を見直したこと等による増益要因
はあるものの、2020年12月期第2四半期に計上した減損損失等により2020年12月期通期の親会
社株主に帰属する当期純利益(△当期純損失)は、前回予想比1,460億円減益の△1,360億円とな
る見通しです。
上記見通しは、以下の前提条件により算出しております。
前提条件
前回2020年5月12日発表 今回2020年8月6日発表
原油価格(ブレント) 上期(予想) 40.4ドル/バレル 上期(実績) 42.1ドル/バレル
下期(予想) 30.0ドル/バレル 下期(予想) 40.0ドル/バレル
通期平均(予想) 35.2ドル/バレル 通期平均(予想) 41.1ドル/バレル
為替(対米ドル) 上期(予想) 109.5円/ドル 上期(実績) 108.3円/ドル
下期(予想) 110.0円/ドル 下期(予想) 105.0円/ドル
通期平均(予想) 109.7円/ドル 通期平均(予想) 106.6円/ドル
(注)上記に記載した予想数値は、現時点で入手可能な情報に基づき判断した見通しであり、 多分に不確定な要素
を含んでおります。実際の業績は、石油・天然ガス価格、生産・販売計画、プロジェクト開発スケジュール、
政府規制、財務・税制条件等の変化により、上記予想数値と異なる場合があります。
4. 減損損失の計上について
(1) 主な対象資産及び減損損失の計上額:
(単位:億円)
対象資産(以下、当該プロジェクト) 減損損失の計上額
プレリュードFLNGプロジェクト※1 1,308
シェールオイルプロジェクト(イーグルフォード)※2 336
ルシウス油田※3 189
バユ・ウンダンプロジェクト※4 89
合計額 1,924
親会社株主に帰属する当期純利益への影響額(△1,627)
※1 当社子会社INPEX Oil & Gas Australia Pty Ltdを通じて参画。FLNG方式(浮体式)により生産・液化・出
荷するプロジェクト。2019年よりコンデンセート及びLNGの出荷を開始。
※2 当社子会社INPEX Eagle Ford, LLCを通じて参画。オペレーターとして操業を行うシェールオイルの生産・
開発プロジェクト。
※3 当社子会社INPEX Americas, Inc.を通じて参画。2015年より原油及び天然ガスの生産を開始。
※4 当社子会社サウル石油株式会社を通じて参画。2004年よりコンデンセート及びLPG、2006年よりLNGを生
産・出荷開始。
(2) 減損損失の発生経緯及び理由:
当該プロジェクトにおいて、原油価格の下落等に基づく事業環境の悪化を踏まえ事業用資産の
減損テストを実施した結果、事業用資産の回収可能額が帳簿価額を下回ることとなったため、帳
簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上するためです。
5. 配当予想について
2020 年 12 月期の配当予想につきましては、2020 年 5 月 12 日に公表した 1 株当たり 24 円
(中間 12 円・期末 12 円)から変更ありません。
6. 当社の投資・コスト削減の進捗状況
2020 年 5 月 12 日に、油価下落への当社基本対応方針として、投資・コスト削減につきまして
は、2020 年度は、期初見通しと比較し、当社全体の開発投資を 20%超、探鉱投資を 40%超削減
することを発表しておりますが、中間時点においては、開発投資 30%超、探鉱投資 50%超の削減
が見込まれる進捗となっており、引き続き、投資・コスト削減の努力を継続してまいります。
7. 当社操業現場への影響-安定供給の継続
当社が関わる世界各地の原油・ガス生産操業においては、引き続き新型コロナウイルス感染防
止策を強化しながらエネルギーの安定供給を継続しております。当社がオペレーターを担う豪州
のイクシスLNGプロジェクトでは、早期から隔離期間を含む特別シフトの導入や現場立ち入り前
の問診・検温の実施、寄港するLNG船等に対する各種制限・要請等による感染防止策を講じてお
ります。国内の南長岡ガス田、直江津LNG基地等の操業現場においては、操業要員以外のアクセ
ス制限、感染者発生時に備え予備人員を確保する等の様々な対策を実施しており、引き続き、安
定操業を着実に継続しエネルギーの安定供給に努めています。
以 上