1382 J-ホーブ 2020-05-08 15:00:00
2020年6月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年6月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年5月8日
上場会社名 株式会社 ホーブ 上場取引所 東
コード番号 1382 URL http://www.hob.co.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 政場 秀
問合せ先責任者 (役職名) 取締役経営管理部長 (氏名) 吉田 周史 TEL 0166-83-3555
四半期報告書提出予定日 2020年5月14日
配当支払開始予定日 ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 : 無
四半期決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1. 2020年6月期第3四半期の連結業績(2019年7月1日∼2020年3月31日)
(1) 連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属する四
売上高 営業利益 経常利益
半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年6月期第3四半期 2,391 △12.1 21 △49.5 22 △49.0 18 △52.3
2019年6月期第3四半期 2,722 △13.5 41 ― 44 ― 37 ―
(注)包括利益 2020年6月期第3四半期 17百万円 (△52.5%) 2019年6月期第3四半期 37百万円 (―%)
潜在株式調整後1株当たり四半期
1株当たり四半期純利益
純利益
円銭 円銭
2020年6月期第3四半期 23.78 ―
2019年6月期第3四半期 49.84 ―
(2) 連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2020年6月期第3四半期 798 457 57.3 600.78
2019年6月期 1,030 439 42.7 577.30
(参考)自己資本 2020年6月期第3四半期 457百万円 2019年6月期 439百万円
2. 配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円銭 円銭 円銭 円銭 円銭
2019年6月期 ― 0.00 ― 0.00 0.00
2020年6月期 ― 0.00 ―
2020年6月期(予想) 0.00 0.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
3. 2020年 6月期の連結業績予想(2019年 7月 1日∼2020年 6月30日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属する 1株当たり当期
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益 純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円銭
通期 3,425 △9.8 51 △47.9 52 △47.2 42 △46.3 56.13
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 無
※ 注記事項
(1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 ― 社 (社名) 、 除外 ― 社 (社名)
(2) 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 : 有
詳細は、添付資料8ページ「2.四半期連結財務諸表及び主な注記(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計
処理の適用)」をご覧下さい。
(3) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(4) 発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年6月期3Q 762,000 株 2019年6月期 762,000 株
② 期末自己株式数 2020年6月期3Q 213 株 2019年6月期 213 株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2020年6月期3Q 761,787 株 2019年6月期3Q 761,787 株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達
成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び
業績予想のご利用にあたっての注意事項等は、添付資料3ページ「1.当四半期決算に関する定性的情報(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説
明」をご覧ください。
株式会社ホーブ(1382) 2020年6月期第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 3
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ……………………………………………………………… 3
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………… 4
(1)四半期連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………… 4
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ……………………………………………………… 6
四半期連結損益計算書
第3四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 6
四半期連結包括利益計算書
第3四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 7
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………… 8
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 8
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………………………………………… 8
(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用) ……………………………………………………… 8
3.その他 …………………………………………………………………………………………………………………… 8
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株式会社ホーブ(1382) 2020年6月期第3四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、当初は政府の経済政策や金融政策を背景に緩やかな回復傾向
が見られましたが、相次ぐ自然災害の経済に与える影響や海外における不安定な政治動向、さらに新型コロナウイ
ルス感染症の拡大が世界的な混乱を招き、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループにおきましては、自社品種「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほの
か」)の生食用販売、業務用販売を中心に、いちご果実及びその他青果物の販売に注力してまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高2,391,947千円(前年同期比12.1%減少)、営業利益
21,048千円(前年同期比49.5%減少)、経常利益22,593千円(前年同期比49.0%減少)、親会社株主に帰属する四
半期純利益18,115千円(前年同期比52.3%減少)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(いちご果実・青果事業)
いちご果実・青果事業の主力商品は業務用いちご果実であります。当第3四半期連結累計期間においては、夏秋
期は「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)、「コア」(品種登録名「ペチカエバー」)などの自
社開発品種と輸入いちごを、その後は国産促成いちご(とちおとめ、紅ほっぺなど)を主に販売しております。
いちご果実においては、自社品種「夏瑞/なつみずき」の知名度が向上したことで生食用、業務用ともに販売が
堅調に推移いたしました。しかしながら、自社品種契約生産者が減少したことと、他品種も含めた夏秋いちごの主
力生産地である北海道において7月末頃から8月上旬にかけて高温環境が続いたことが原因で、その後の出荷量が
極端に減少いたしました。9月下旬まで品薄状態が続くこととなり、販売数量が前年同期を下回る結果となりまし
た。
また、最需要期となるクリスマス期は、主に関東地域において、促成いちごの定植後に発生した台風の影響が懸
念されましたが、それ以上に定植後の長期にわたる曇天・日照不足が株の初期生育に影響し、市場へのいちご果実
の入荷数量が少ない状況が続きました。本来であればいちご市場相場価格は高騰しますが、近年のクリスマス時期
の高値相場の影響を受け、各メーカーにおけるいちごの使用数量が減少したことで、市場相場価格は前年よりも安
値となりました。各メーカーのいちごの使用数量減少に伴い、販売数量も減少いたしました。
年明け以降も市場への入荷数量が例年にないほど少ない状況が続き、特に1~2月にかけて市場相場価格が例年
にないほど高値となりました。このため、固定価格での販売先に対する利益が大幅に減少したことに加え、一部で
販売数量を抑制することとなりました。
以上により、当第3四半期連結累計期間のいちご果実の売上高、利益は前年同期を下回りました。
その他の青果物においては、12月まではコンビニエンスストアをはじめとした既存取引先において、アイテム増
加に伴いキウイやメロンなどの使用量が増加しましたが、年明け以降は使用量が減少し前年同期を下回ったため、
当第3四半期連結累計期間の売上高は微減し、利益は微増にとどまりました。
この結果、いちご果実・青果事業の売上高は2,168,254千円(前年同期比12.5%減少)、営業利益は137,548千円
(前年同期比20.7%減少)となりました。
(種苗事業)
種苗事業は、自社いちご品種の「ペチカほのか」(商品名「夏瑞/なつみずき」)と「ペチカエバー」(商品名
「コア」)を生産販売しております。栽培方法には、秋に苗を定植し翌年春から秋にかけて果実を生産する秋定植
と、春に苗を定植し夏から秋にかけて果実を生産する春定植の、概ね2体系の作型があります。当第3四半期連結
会計期間においては、秋定植用苗の販売を終え、春定植用苗の販売を行っております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、新規に栽培を始める生産者があったことから種苗の販売本数は増加
しましたが、栽培指導受託に関わる収益が当期は発生しなかったため、売上高は増加したものの利益は微減いたし
ました。
この結果、種苗事業の売上高は36,946千円(前年同期比16.3%増加)、営業利益は3,377千円(前年同期比1.6%
減少)となりました。
(馬鈴薯事業)
馬鈴薯事業は、主に種馬鈴薯の生産販売、仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売からなります。主要売上品である
種馬鈴薯には、秋から春にかけて販売する春作と夏に販売する秋作の2体系がありますが、そのメインは春作種馬
鈴薯です。当第3四半期連結会計期間におきましては、主に春作種馬鈴薯の販売を行っております。
種馬鈴薯販売のなかのオリジナル品種は、販売数量に見合った生産数量の調整をかけたことで利益率が改善いた
しました。さらに、一般品種では各取引における採算面の見直しを行い、売上高は前年同期を下回りましたが、利
益は改善することとなりました。
青果馬鈴薯の販売においては、市場価格の低迷により販売を控えたため、売上高、利益ともに前年同期を下回り
ました。
この結果、馬鈴薯事業の売上高は118,577千円(前年同期比18.7%減少)、営業損失は3,743千円(前年同期は営
業損失18,078千円)となりました。
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株式会社ホーブ(1382) 2020年6月期第3四半期決算短信
(運送事業)
運送事業は、株式会社エス・ロジスティックスが行っております。関東圏を中心とした事業展開で当社の商品配
送を中核としつつ、一般荷主からの配送業務受託も行っております。当第3四半期連結累計期間におきましては、
新たな一般荷主からの配送業務を開始できたことから、売上高、利益ともに前年同期を上回りました。
この結果、運送事業の売上高は68,169千円(前年同期比3.6%増加)、営業利益は7,778千円(前年同期比49.1%
増加)となりました。
(2)財政状態に関する説明
①財政状態の状況
(流動資産)
流動資産は、前連結会計年度末と比較して243,508千円減少し、当第3四半期連結会計期間末で698,129千円と
なりました。これは現金及び預金が増加したものの、売掛金が減少したことが主因であります。
(固定資産)
固定資産は、前連結会計年度末と比較して11,844千円増加し、当第3四半期連結会計期間末で100,642千円とな
りました。これは機械装置及び運搬具が増加したことが主因であります。
(流動負債)
流動負債は、前連結会計年度末と比較して239,294千円減少し、当第3四半期連結会計期間末で206,747千円と
なりました。これは買掛金が減少したことが主因であります。
(固定負債)
固定負債は、前連結会計年度末と比較して10,256千円減少し、当第3四半期連結会計期間末で134,359千円とな
りました。これは長期借入金が減少したことが主因であります。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末と比較して17,886千円増加し、当第3四半期連結会計期間末で457,664千円となり
ました。なお、自己資本比率は前連結会計年度末の42.7%から57.3%となっております。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
通期の業績予想につきましては、2020年2月6日の「2020年6月期第2四半期決算短信」で公表いたしました予
想数値から変更はありません。なお、新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動の停滞により、当社グルー
プの事業活動において需要減等の影響が懸念されます。しかしながら現状において、業績予想への影響を合理的に
見通すことは困難であるため反映しておりません。今後業績予想を修正する必要が生じた場合には、速やかに開示
いたします。
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株式会社ホーブ(1382) 2020年6月期第3四半期決算短信
2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2019年6月30日) (2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 293,116 329,135
売掛金 586,332 301,052
たな卸資産 53,622 59,942
その他 8,623 8,434
貸倒引当金 △57 △434
流動資産合計 941,637 698,129
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 7,350 9,203
機械装置及び運搬具(純額) 1,664 8,096
土地 37,400 37,400
その他(純額) 619 612
有形固定資産合計 47,034 55,312
投資その他の資産
その他 41,851 47,027
貸倒引当金 △87 △1,697
投資その他の資産合計 41,763 45,329
固定資産合計 88,797 100,642
資産合計 1,030,435 798,771
負債の部
流動負債
買掛金 256,153 108,514
短期借入金 100,000 30,000
1年内返済予定の長期借入金 13,008 13,008
未払法人税等 10,030 4,056
賞与引当金 - 4,656
その他 66,848 46,511
流動負債合計 446,041 206,747
固定負債
長期借入金 22,724 12,968
退職給付に係る負債 40,713 36,784
役員退職慰労引当金 78,045 81,465
その他 3,134 3,142
固定負債合計 144,616 134,359
負債合計 590,657 341,107
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株式会社ホーブ(1382) 2020年6月期第3四半期決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2019年6月30日) (2020年3月31日)
純資産の部
株主資本
資本金 421,250 421,250
資本剰余金 432,250 432,250
利益剰余金 △413,344 △395,229
自己株式 △233 △233
株主資本合計 439,921 458,037
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 △144 △372
その他の包括利益累計額合計 △144 △372
純資産合計 439,777 457,664
負債純資産合計 1,030,435 798,771
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株式会社ホーブ(1382) 2020年6月期第3四半期決算短信
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
(四半期連結損益計算書)
(第3四半期連結累計期間)
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2018年7月1日 (自 2019年7月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
売上高 2,722,335 2,391,947
売上原価 2,196,223 1,910,676
売上総利益 526,111 481,271
販売費及び一般管理費 484,431 460,222
営業利益 41,679 21,048
営業外収益
受取利息 9 6
受取配当金 16 17
貸倒引当金戻入額 182 -
受取保険金 1,256 500
債務勘定整理益 654 488
その他 621 650
営業外収益合計 2,740 1,662
営業外費用
支払利息 138 116
その他 1 1
営業外費用合計 139 117
経常利益 44,281 22,593
特別利益
固定資産売却益 175 588
特別利益合計 175 588
特別損失
固定資産除却損 0 -
特別損失合計 0 -
税金等調整前四半期純利益 44,456 23,182
法人税等 6,492 5,066
四半期純利益 37,964 18,115
親会社株主に帰属する四半期純利益 37,964 18,115
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株式会社ホーブ(1382) 2020年6月期第3四半期決算短信
(四半期連結包括利益計算書)
(第3四半期連結累計期間)
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2018年7月1日 (自 2019年7月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
四半期純利益 37,964 18,115
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △323 △228
その他の包括利益合計 △323 △228
四半期包括利益 37,640 17,886
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 37,640 17,886
非支配株主に係る四半期包括利益 - -
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株式会社ホーブ(1382) 2020年6月期第3四半期決算短信
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用)
(税金費用の計算)
税金費用については、当第3四半期連結会計期間を含む連結会計年度の税引前当期純利益に対する税効果会計適
用後の実効税率を合理的に見積り、税引前四半期純利益に当該見積実効税率を乗じて計算する方法によっておりま
す。ただし、見積実効税率を用いて税金費用を計算すると著しく合理性を欠く結果となる場合には、法定実効税率
を使用しております。なお、法人税等調整額は、法人税等に含めて表示しております。
3.その他
継続企業の前提に関する重要事象等
当社グループは第32期連結会計年度までに継続して営業損失及び親会社株主に帰属する当期純損失を計上してお
り、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。しかしながら、第33期連結会計年
度においては46百万円の営業利益、44百万円の親会社株主に帰属する当期純利益を計上し、業績黒字化を達成して
おります。また、当第3四半期連結会計期間末において現金及び預金329百万円を保有していることに加え、運転資
金の効率的な調達のために当座貸越契約を締結するなど、必要な資金枠を確保していることから、資金面に支障は
ないと判断しております。さらに、以下に示す課題への対処を的確に行うことにより、当該重要事象等が早期に解
消されるよう取り組んでまいります。以上より、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断
し、四半期連結財務諸表への注記は記載しておりません。
①いちご果実・青果事業の収益拡大
当社は、夏秋期において自社いちご品種「ペチカほのか」「ペチカエバー」を中心に販売を行っております。
「ペチカほのか」は、2016年より本格的に生産が始まり、北海道で生産されたものを商品名「夏瑞/なつみず
き」として販売しております。本品種は、これまでの夏秋いちごには存在しなかった、生食用としての市場を展開
できる食味の良さが最大の特長であります。販売開始以来、生食用に加え、業務用としても販売先数が着実に増加
し、年々その認知度は広がってきているものと認識しております。当社は引続きこの特長を活かし、「夏瑞/なつ
みずき」のブランド構築、販売拡大に努めてまいります。
「ペチカエバー」は商品名を「コア」とし、2017年より本格的に生産を開始しております。本品種は収量性及び
秀品率の高さが特長で、業務用として最適の品種であります。当社はこの特長を活かし、夏秋期の安定的な果実の
供給に努めてまいります。
今後はこの2品種を展開することで、夏秋期におけるいちご果実のさらなる収益拡大に繋げてまいります。ま
た、促成いちご販売時期においては、適正な数量の仕入、及び品質向上に向けた仕入体制をより一層強化し、利益
の改善を図ります。さらに、顧客への配送の効率化を図ることで運送費を削減し、事業全体としての利益の確保に
努めます。
②種苗事業の収益拡大
これまで夏秋期に生産されるいちごは主に業務用として使用され、冬春期のように生食用の市場はほとんどな
く、また生食用に適する品種は存在しませんでした。新品種「ペチカほのか」はこれまでの夏秋いちごにはない食
味の良さを有していることから、生食用を主体とした産地展開を図ります。加えて、収量性の高い新品種「ペチカ
エバー」を業務用の産地に展開することで、種苗事業の収益拡大に努めてまいります。
③馬鈴薯事業における利益の改善
馬鈴薯事業においては、種馬鈴薯の生産販売及び仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売を行っております。当社が
国内販売権を有している海外オリジナル品種は、国内の一般品種とは異なる食味や色、加工適性といった特長を持
っていることから、この海外オリジナル品種の販売を強化し、また、適正な数量の仕入管理を行うことで利益改善
に努めます。
④運送事業の収益の維持向上
運送事業を行う子会社「株式会社エス・ロジスティックス」は、営業基盤を関東圏に特化し、事業を展開してま
いりました。今後は、人員確保に努め、自社配送を強化いたします。さらに、提携業者配送を効率的に運用するこ
とに加え、新規荷主からの運送受託に向けた営業をより一層強化して、収益の維持向上を図ります。
⑤人材の育成について
当社の事業は、農業に密接に関わっております。当社では、いちご果実の生産指導を生産者に対して行っている
ことから、机上の学習だけでは得ることができない経験を通じて学んでいくことが重要であります。特に近年は、
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株式会社ホーブ(1382) 2020年6月期第3四半期決算短信
気象条件などの自然環境が変化してきており、その影響を軽減するためのノウハウや技術を社内で共有・継承して
いくために、今後も優秀な人材の育成に努める方針であります。
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